>>Key総合雑談スレ Part32
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1749161397/583
「『疑いなく決め付ける』って、なんか変じゃない?」と思ったあなた。
その違和感、正解です。
そもそも「決め付ける」って、どういう言葉なのか?
辞書的に言うと「十分に検討したり確認したりせずに、ある事柄を一方的に断定すること」。
つまり、この言葉にはすでに
「他の可能性を疑わない」
「思い込みによる断定」
という「疑いのなさ」が含まれているんです。
では、「疑いなく決め付ける」はどうか?
ここに「疑いなく」なんてつけちゃうとどうなるか?
「疑いを挟まずに、一方的に断定する」
もうね、意味がダダかぶりなんです。
例えば「馬から落馬する」とか「頭痛が痛い」と同じで、
言葉のエネルギーが無駄に二重になってしまってる。
なぜこんな言い回しになるのか?
ここで興味深いのが、中国語との比較です。
中国語では、
「毫不怀疑地认定」
(=疑いもなく断定する)
という表現が、文法的にも意味的にも自然に成立してるんですね。
つまり、「疑わない」+「断定する」をあえて並べることで、より強く断定した感じを出すわけです。
でもね、それを日本語にそのまま持ち込むと——
✕「疑いなく決め付ける」
これ、不自然な強調構文になっちゃうんです。
まとめ
「疑いなく決め付ける」は、
意味が重なっていて冗長
翻訳調で不自然
本来の日本語のリズムに合っていない
日本語には日本語の、言葉の間合いというものがある。
それを崩してしまうと、どうしても「違和感」が生まれるんですね。
言葉って、意味だけじゃないんです。
「気持ちよさ」あも大事なんです。
それが、日本語を使う私たちの「感性」ってものなんですね。