>>Kanon総合スレッドパート26
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1750460561/366
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1750460561/489
>>136さんのおっしゃる通りです。
「日本には第三国を上回る『品位』『品格』『品性』があるが…」
一見、立派に聞こえますよね?
でも実はこれ、日本語としてはかなりおかしい文なんです。
第三国 = 「当事国以外の国(専門用語)」
「第三国」っていうのは、本来「日本とアメリカが当事国なら、それ以外の国」という意味。
つまり、たとえば、「日米貿易交渉の第三国」とか、「紛争の第三国仲介」とか、こういうふうに、外交とか条約の場面で使う専門用語なんですよ。
だから、「日本には第三国を上回る〜」と言われると、「え? どことどこの間の第三国?」ってなるわけです。
上回る = 「数量・明確な基準」を比較する言葉
「上回る」は、「GDPで上回る」「人口で上回る」のように、具体的な数字があるときに使うんです。
「品位」や「品格」のような抽象的な価値観に「上回る」を合わせると、日本語としては論理が噛み合わない。
じゃあ、なぜこんな不自然な日本語になるのか?
ここがポイントなんです。
中国語では、「第三国」っていう言葉、もっと広い意味で使うんです。
「諸外国」とか「日本以外の国」とか「他国」という意味でも普通に使える。
だから「日本には第三国を上回る〜」という言い方、中国語の感覚では自然なんですね。
中国語:日本有超越第三国家的品位。
(日本は第三国を超える品位を持っている)
ほら、中国語なら成り立つんです。
「超越第三国家」という表現は、文語的で立派に聞こえる。
でも、それを日本語に直訳して「第三国を上回る」とやると、日本語では文脈が壊れてしまう。
つまり、思考が中国語、表現が日本語という状態なんですね。