>>筑波大学 #777777777777
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/student/1736474684/764
皆さん、ここで注目してください。長井さんの書き込みです。
「煽りに激高で返すのは頭が悪い人間www」
まず、一番目立つポイント、「激高」という漢字ですね。これ、辞書を引くと…あれ?載っていません。正式には 「激昂(げっこう)」 が正しい表現です。
「激昂」とは「非常に怒る、かっとなる」という意味です。ここで漢字を一文字でも間違えると、文章の説得力や正確さが揺らぎます。
しかし皆さん、思いませんか?中国語母語話者の長井さんなら漢字の意味は比較的しっかりしているはず。
中国語にも「激昂(jīang)」という、漢字も同じで意味もほぼ同じ単語があるんです。
文例
・他因为被冤枉而激昂起来。
→ 彼は理不尽に責められて激昂した。
普通なら「激昂」を選ぶでしょう。ではなぜ「激高」なのか?ここでポイントは二つです。
(1) ネットスラングの影響
・「激高」という言葉はネット上でよく見かけます。「かっとなる」「むきになって怒る」の意味で若者言葉的に広まっている。
・長井さんもネット上のカジュアルな文章に慣れているので、感覚的にこの表現を選んだ可能性が高い。
(2) 文章のテンション重視
・「w」を多用し、ちょっと煽るようなテンションを作っています。
・このテンションの中では、正しい熟語よりも、若者的な響きの強い二文字の漢字を選ぶ方が勢いがあると感じたのかもしれません。
ですから、ここで重要なのは、「漢字を知らないから間違えた」わけではない、ということです。むしろ、ネット感覚と文章のテンションを優先した選択だと読み取るべきです。
こうして見ると、漢字一文字の違いで文章の印象やニュアンスが変わるのが、日本語の面白いところですね。長井さんの文章も、そういう「ネット感覚」と「母語漢字感覚」が混ざった例として面白い教材になるわけです。