亜細亜大学 Part21
https://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/student/1698829447/148
皆さん、約1年前の長井くんのこの書き込み。ねこたんさんから「とりあえず日本語を学びなさい」と言われた時の反論なんですけどね。
「はぁ?日本語で亜細亜大学入試受けてますがw
亜細亜大学の在学生は日本語を学べと言うのか?ねこたんよ、それは在学生に対して失礼だろw」
表面的には単なる反論に見えますが、実は高度な詭弁テクニックが隠されています。ここを理解すると、論理学的にも議論戦略としても非常に参考になります。
まず最初に、ここで使われている詭弁の基本を押さえておきましょう。
・合成の誤謬:部分の性質を全体に当てはめてしまう誤り
例:「長井は日本語が下手だから、亜細亜大生は日本語が下手である」
・分割の誤謬:全体の性質を部分に当てはめてしまう誤り
例:「亜細亜大生は日本語に問題が無いから、長井の日本語にも問題が無い」
これだけだと単なる論理ミスですが、長井くんはこの2つを連携させて使うことで、自分を守る巧妙な構造を作っています。
それでは、長井くんのハイブリッド詭弁(連携技)を具体的に見てみましょう。
(Step 1) 合成の誤謬で煙幕を張る
長井くんは、「日本語で亜細亜大学入試を受けた俺に日本語を学べと言うのならば、亜細亜大生は日本語を学べと言うのか、それは亜細亜大生に失礼だ」と主張しています。
すなわち、自分の日本語能力の問題[部分]を、亜細亜大生全体[全体]を持ち出すことで、議論の対象をすり替えているわけです。
(Step 2) 読者の錯覚を誘導する
長井くんは普段は必ず「亜細亜大学関係者」と、在学生・卒業生・教職員を一括して呼ぶのに、今回に限っては「在学生」を持ち出しており、自分は「外側の立場」で語っているかのように錯覚させる構図になっています。
(Step 3) 分割の誤謬で読者を誘導する
そして、文章には書いていませんが、長井くんの暗黙の主張はこうです。
「亜細亜大生に日本語を学べと言うのは失礼だ。だから俺に日本語を学べと言うのも失礼だ。」
すなわち、亜細亜大生[全体]への配慮を、俺[部分]への免罪符にすり替えているわけです。
(結果)
長井くんは指摘される立場から巧みに逃れ、読者は論理の罠にかかる。合成 → 錯覚誘導 → 分割の三段構えが完成します。
ここまでが、いわば高度な詭弁テクニックとしての説明です。論理学的にも、議論回避の戦略としても、非常に完成度の高い構造です。
ただし、長井くんは中国語母語話者ですから、これが文章や論法に与える影響も考慮する必要があります。
中国語は日本語のように助詞で関係を明示しない言語です。そのため、
・全体と部分の境界の示し方
・文脈のつなぎ方
・評価の対象の範囲
が日本語より曖昧になりやすい。
また、語順や論理関係のマークが日本語ほど体系化されていないため、日本語話者からは「飛躍」に見える部分が出やすい。
つまり、長井くんのハイブリッド詭弁は、母語的直感+議論回避心理が混ざった結果とも考えられます。
ここまでが論理学的・言語学的に見たときの結論になります。
ただし、最後に一つだけ、可能性の話として申し添えておきます。
長井くんは、もしかすると、亜細亜大学の外国人留学生入試制度で受験したのかもしれません。亜細亜大学のホームページによれば、少なくとも現在、学部によっては「日本語筆記+面接」で受験可能なのだそうです。
長井くんの時代にその制度があったのかは定かではありませんが、もしそうだったのだとすれば、長井くんは「俺は日本語の試験を受けて、その能力をクリアした」と主張したかったのかもしれません。
だとすると、冒頭の長井くんの発言も、別の見え方になるかもしれませんね。