まずいなって、やっぱり騙してたんですね!?
言い訳は聞きませんから!
(それじゃあいままで好き勝手にされたあんなことやこんなことは全部しなくてもいいことで、と考えると恥ずかしくていてもたってもいられずせわしなくその場で足踏みを繰り返す)
(返答を早く聞きたいのに焦らすようにため息を漏らすダーラスに苛立ってほおを膨らませ声高にさけぶ)

えっと、効率がわるくて、神聖で、安全…?
(一気に流れ込んでくる情報に追いつかなくてなんとなく頭に残った言葉を反芻してがんばって理解しようと頭をフル回転させる)
(怒ってダーラスを睨みつけていた視線を外して窓の外を見てみたり部屋の隅をみつめてみたり首をあちこちかしげて懸命に言葉を噛み砕く)
わ、わたしっ、そんなつもりじゃ……
ごめんなさい…
(よくわからないけどどうも私を気遣ってくれた結果らしいとあやふやに理解して師匠に向き直るとうなだれている彼が)
(大慌てで床に跪いて師匠のかおをしたから覗き込み、彼の膝に手を添えて慰めようと彼の頬に手を伸ばしたが)

……ちょっと待ってください
私、この方法でも負荷かかりまくってません?
だって次の日の朝毎回まともに起き上がれないですもん!
(毎度毎度、受け渡しの度に精魂尽き果てるまで貪られて翌日は昼前まで寝ていることなどざらである)
(十分これでも辛いのでは?と目に疑いのいろを浮かべ出してダーラスの膝に軽く爪を立てる)