【俺の】結婚&新婚萌えスレッド第5夜【嫁!】
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0001名無しさん@ピンキー2010/10/27(水) 20:39:32ID:j60ZHXJJ
「あなたの色に染めてください」という意味が秘められた
純白のドレス・・・そんな姿の花嫁さんたちにハァハァするスレです。
愛し合う2人の世界を描くもよし、
式場で花嫁を奪い去る黄金パターンを想像したり、
逆に花嫁を奪われるといった流行りの寝取られ展開を入れてもよし、
政略結婚で好きでもない男に嫁がされる薄幸の美少女に興奮するもよし、

とにかく花嫁が出ていれば何でもOKです!
もちろん2次元キャラ同士のカップリング&新婚生活なんかも大歓迎!!

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【俺の】結婚&新婚萌えスレッド【嫁!】
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保管庫
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05384342014/07/12(土) 15:06:34.04ID:+jGiZldD
台風が熱気を連れてきたので投下します

調子にのって夫婦2組ぶっこんだら1万字軽く超えてしまったので
微妙な区切りですが前半だけ投下させてください。すみません
葵茜夫婦で、エロ薄い、本番無し、山も落ちも意味もない話なので
必要に応じて「銭湯編」をNGでお願いします
0539銭湯編2014/07/12(土) 15:09:56.88ID:+jGiZldD
昨晩の台風が嘘のような、台風一過の晴天が広がる土曜の午後。
一月ほど前に発売された、訳を担当した本の振り込みを確認して、
「……あ」
僕は小さな声をもらした。

僕の背中に寄り掛かるように座って、今朝届いた先月の結婚式のアルバムを眺めていた茜が、どうかしたのかという風にこちらを見やる。
いつもであれば即座に応えるところだが、僕は、何よりも先に残高の合計額を確認した。その金額を見て、頭の中で色々なことを計算する。
幸いにも茜の仕事は安定しているし、僕の方も、新しい文章を幾つか頼まれた。加えて、有り難いことに訳している小説の内、
とあるシリーズが大人気と言っても差支えない程人気になった。それを考えると……よし、計算終了。
「なあ、茜」
「うん。どうしたの?」
「子どもつくろうか」
「…………はい?」
僕の言葉を聞いた茜は、たっぷり間をおいて、呆然とした顔でこちらを見上げてきた。少し急すぎただろうか。
「子どもだよ、子ども。僕と君の、子ども」
「えっと……あおくんと……わたしの……こども……?」
「ああ」
「…………」
「………………」
「……………………」
「……茜?」
硬直したままの彼女を覗きこんでみると、茜は、とても混乱していた。やはり急すぎたようだ。反省。

「……ちょっ、ちょちょ、ちょ、ちょっとまってあおくん!」
あ、復活した。
「うん、どうした?」
「子どもって、あの、えっ、だって……えっと、待って待って、その、こ、こどもですか!?」
「そうです、子どもです」
「な、なんで!? いや、その、どうして急に!? せ、説明してください!!」
「承知しました。まずはこれをご覧ください」
おそらく言葉での説明は必要ないだろうと思いながら、先ほど記入してきたばかりの通帳を見せる。
最新の欄には、それなりに中々の額が記載されていた。茶色の目が何度も瞬き、確認するかのように金額を読む。
「……こういう時、なんていえばいいんだろ。目標額達成?」
「うん。それでいいんじゃないか」
「そっか……もう、こんなにたまってたんだ……」
「幸いなことにね」
感慨深げに頷く茜を軽く撫でる。
0540銭湯編2014/07/12(土) 15:12:50.68ID:+jGiZldD
子育てには、お金が必要だ。
だから僕たちは、これだけ貯めたらある程度は大丈夫だろうという目標額を定め、それを達成するまではしっかり避妊をすることにしていた。
喜ばしいことに、つい先ほど、その目標額を達成していたことに気が付いたので、お誘いをしたわけだ。ということで。
「僕の言いたいことは分かったな?」
「うん。もっと時間かかると思ってたんだけど…すごいなぁ。さすが葵だね」
「そっちでなく」
「え? って、ゎひゃあ?!」
どこかずれている茜を抱きあげた。
目を見開いて、訳が分からない様子で固まっている彼女からアルバムを受け取り
――ちょうど、白いウエディングドレスの茜とタキシードの僕が、笑顔で寄り添っている写真だった。改めて見ると恥ずかしい――通帳を挟んで机に置く。

そのまま寝室の扉を開けたところで、ようやく僕の意図が分かったのか、茜は一気に顔を赤らめた。可愛い。
「あ、葵?! 葵さん、あの、ちょっと待ってください!」
「なんでだ」
「なんでって、だって、まだ明るいんだよ!?」
「大丈夫。それはそれで燃える」
「燃えないよ! あの、あと、私、今日、まだ、お風呂入ってない…!」
「大丈夫。今日は汗かいてないし、茜の匂いは大好きだ」
「全然大丈夫じゃない!」
あわあわと叫ぶ彼女をベッドに座らせ、その隣に腰掛けてなるべく真剣な顔で茜を見る。
「なあ、茜。僕の子ども、産んでくれないか」
「えっ…え、あの…えと…。……う、産みたい、です」
「話はまとまったな」
流れるように押し倒す。
「あああ私の馬鹿!!」
「……もしかして、嫌なのか?」
「そんなわけないでしょ! 産みたいよ! 産むよ! だけどちょっと待って心の準備が!」
「なるほど。なら、40秒で準備しな」
「囚われの女の子を助けに行くんじゃないんだから! それに微妙に違う!」
ツッコミを入れるのはそこか。
我慢できず、つい苦笑した僕の下で、茜はこの現状をどうにかしようと焦っていた。
顔を赤らめ、両手を手持無沙汰気味に漂わせ、なのに本気での抵抗はしない。ああ、なんて可愛くて、夫思いのお嫁さんなんだろう。
0541銭湯編2014/07/12(土) 15:16:05.24ID:+jGiZldD
彼女の気持ちも分からないでもない。
普段、電気を薄く点けるのでさえ恥ずかしがる茜だ。こんな明るい時間からこんなことを始めるのに抵抗があるのだろう。
その気持ちは一応理解できるし、貞操観念がしっかりしているお嫁さんで大変喜ばしいのだが、
大好きな子を孕ますことをずっと我慢していた僕は、限界だった。

きっと、そんな気持ちが顔に出たのだろう。
僕を見上げた茜は、元々赤かった顔を更に赤くし、彼女を見降ろす視線から逃れようと目を逸らす。が、逃がさない。
「茜。僕はもう、わりと限界だ」
「っ……!」
「これでも、我慢していたほうなんだ。ここには僕と君しかいない。明るかろうがなんだろうが、今、抱きたい」
「だっ…!? あ、あおくん、おねが、ちょっと落ち着いて…?」
「無理」
二文字で切り捨てると、茜は言葉に詰まったが、不意に何かを思い出した様子で僕の肩を押さえる。
「そ、そうだよ、ほら、銭湯!」
「……銭湯?」
何故に今このタイミングでそんな言葉が出てくるのか。
「公園の近くに新しい銭湯ができたから、行ってみようって言ったでしょ?
折角の休みだし、早い時間から行けば空いてるだろうから、今から行ってみない?」
「…えー…」
「ほ、ほら! 最近色々あって疲れてるし、たまには温泉でリフレッシュするのも楽しそうだよ?」
「……否定はしないけどさ」

この状態でお預けなんて、中々に鬼畜なことを仰ってくれる。
だが、僕はともかく茜が疲れているのは確かだし、そもそも銭湯の話をしたのだって、彼女にリラックスしてほしいのが主な目的だ。
僕の欲求より茜の体を優先すべきなのは言うまでもない。
僕の勢いが減少したのを察したのか、茜は更に言葉を重ねる。
「その、そういうことをした後に、ちゃんと洗わないで外に出るのは嫌だし…色々、本末転倒でしょ?
だから、帰ってきてからならいいから、今は、行こう?」
茜の声は安堵の響きを持っていた。
考えるまでもなく、最後までやっちゃったら風呂に入ってからじゃないと外出できない。
銭湯に行こうって言っているのにそれじゃ、なんとも馬鹿馬鹿しい話だ。
茜がそういう目で見られる可能性を上げるのもどうかと思うし…とそこまで考えて、僕は天啓を授かった。

「なら、中にいれなければいいんだな」
「……え?」
「だって、そうだろ? 君だけなら、拭けば問題ないじゃないか」
言いながら覆いかぶさるようにして近付くと、予想だにしなかったのだろう、茜はとても慌てた。
「ま、待ってよ葵! それじゃ、意味ない…」
「子どもはあくまで結果だからね。今の僕の目的は、子どもを作ることじゃなくて、茜のやらしいとこをいっぱい見ることだ」
「ちょっ…ま、待ってくださいあおくん! だって、だって、こんな時間なのに!」
「僕は、朝昼晩関係なく24時間いつだって、茜を抱きたいと思ってる」
「少しは自重して!?」
「常に自重してるよ。…なあ、頼むから、これ以上焦らさないでくれ。本当に限界なんだ。つべこべ言わず抱かせろください」
「なんかそれちが、んんっ!」
これ以上押し問答をしても意味がない気がしたので、半ば強引に口を塞いだ。
当然、茜は非難がましい目で僕を見る。が、それには気付かないふりをして唇を割る。
舌を侵入させ、反射で強張っている彼女の舌を絡め取る。茜が僕の肩を優しく押したが、止まれなかった。
「ふ、んん…っは、あお、ぅん…!」
言葉も全部呑みこんでしまう。それだけ必死だった。茜に夢中になっていた。
そんな僕の様子が、言外の空気で伝わったのだろうか。
茜は仕方ないなぁと目元を緩めると、肩に触れていた手を首の後ろに回し、僕を抱きしめた。辛うじて残っていた理性が、吹き飛んだ。
0542銭湯編2014/07/12(土) 15:20:03.76ID:+jGiZldD
茜に触れる時、僕はいつも思う。彼女以上に、柔らかくて、暖かくて、心地よいものが、この世に存在するのだろうか。
「んっ、は…ぅ、あお、いぃ…」
甘い吐息が混じった言葉を聞きながら、柔らかくも張りがある乳房をゆっくりしゃぶる。
茜は僕の髪をくしゃくしゃとかきまぜていたが、空いている手でおへその下を撫でると身を震わせた。
下腹から腰に、腰から足の付け根にと徐々に下がりつつ、口では彼女の胸を舐めたり、吸ったり、軽く噛んだりする。
……ああ、僕は、なんて贅沢なことをしているんだろう。
「あおいっ…ぁ、それ…や…」
「嫌じゃ、ないだろ」
言って、もう片方の胸をぺろりと舐めた。細い首が軽くそる。
その反応に気をよくして、控え目ながらも硬くなっている乳首を唇で食み、舌でこね、歯を当てた。堪えきれなかったのだろう、か細い悲鳴がもれた。
滑らかできめ細かな肌は仄かに染まり、じんわりと熱を帯びている。本当なら、強く吸いついて鮮やかな痕を残したいところだが、今は我慢だ。

形の良い胸を堪能しながら、逃げないよう片手で腰を抱いて、もう片方の手を秘所に寄せた。
茜の身体で一番熱いそこは、刺激を待ちわびるかのようにしとどに濡れそぼり、軽く指を動かすだけで水音がした。
「やっ…音、やだぁ…!」
「そうなのか? こんなに喜んでるのに」
「やだ、よ…恥ずかし…ぁんっ」
「ほら。ちょっと触っただけなのにくちゅくちゅいってる」
「ふぁっ…そ、それだめぇ…」
わざと音が出るよう指を動かすと、茜は恥ずかしがって逃れようと腰を引く。
もちろん逃がすつもりは毛頭ないのでしっかり抱き寄せ、中指と人差し指をそろえて秘部を撫でた。
茜はたまりかねたように顔を逸らし、秘裂からはとろりとした愛液が溢れてくる。
「茜、目閉じないで」
「ひっ、ん…だ…って、ぅぁっ…はずか、し、よぉ…」
「恥ずかしくないって。すごくかわいくて、きれいだよ。な、顔見せてくれ」
そう言って頬に唇をよせると、涙が滲んだ茶色い瞳が僕を見た。羞恥心の奥に、情欲や期待が隠されている。
0543銭湯編2014/07/12(土) 15:25:08.58ID:+jGiZldD
いつもなら、じっくり時間をかけて羞恥心を溶かして欲しがってもらうところだが、今それをしたら僕の我慢が効かなくなるのは目に見えている。
そうなるわけにはいかないので、ついばむような口付けを落としながら、しっかり濡れている中指を一気に中へ突き入れた。
「んあっ?! ぁ、やぁぁあああっ!」
一拍置いて、茜の背中が弓なりにしなった。中指が柔らかく締め付けられる。
「…ぁ…あ…」
「…茜、すごく色っぽい」
言いながら、中指を抜き差ししてお腹側の壁を刺激する。
柔らかい襞の感触を楽しみながら探っていると、少しザラザラした一角を見つける。
軽く触れた途端、茜が小さな悲鳴を上げたが、気にせず指の腹で擦り上げた。
「ふぁああっ?! やっ、あおく、そこだめぇっ!」
「だめじゃないだめじゃない」
「だめっ…だめ、なの! んゃっ…きもち、よすぎる、からぁ…ひゃああっ」
そんなことを言われて止めるわけがない。
びくびくと震える茜の身体を撫でながら一瞬考え、今日はこっちがいいかな、と親指を陰核に寄せる。
半ば夢見心地の茜が気付くよりも早く、
「ひああっ!? あっ、やっ、ああっ、だめっ、あおくん、だめぇ…!」
充血してぷっくり膨れ、ひくひくと震える陰核を擦りあげた。

内と外を同時に責められ、強い刺激から逃れようと身をよじる彼女を押さえ込む。
半ば無意識だろう、しなやかな足を僕の腰に絡め、淫らな動きで腰をこすりつけ、上気した顔で僕を見る茜は、艶めかしい美しさに満ちていた。
「ほら、まだ終わらないぞ」
いいながら、中指を鉤型に曲げ、指の先でざらついた部分を小刻みに抉る。
再三、茜の身がしなり、甘い悲鳴が上がった。自然と零れた涙をなめて、柔らかい唇にかじりつく。
涙と色に染まった茶色の目に映る僕は、心底楽しそうな顔で笑っていた。
0544銭湯編2014/07/12(土) 15:28:01.89ID:+jGiZldD
あんな茜相手でも堪えられるようになったなんて、僕は、理性が強くなってきたのかもしれない。
そう心の中で呟いて、隣の、楽しそうな茜に目を向けた。

風が涼しくなってきた夕焼け空の下を、僕たちはのんびりと歩いている。
茜が受け入れてくれたおかげで、まぁなんとかそれなりに満足をしたので、当初の予定通り銭湯に行くことにしたのだ。
茜が疲れているのは本当だし、新しくできた銭湯はスーパー銭湯というヤツで、温泉以外にも
食事を食べたりマッサージをしてもらえたりするらしいのだから、リフレッシュのため行かない手はない。
だが、昔の、それこそ結婚したばかりの僕であれば、銭湯の予定は次の日に繰り下げて、心ゆくまで茜のことを味わっていただろう。
そうせずに我慢できたあたり、理性が強くなったか、もしくは、
「……僕もそろそろ年かなぁ」
「ううん、それはない」
きっぱり即答された。

だけど、と茜を伺うと、彼女はいたずらっ子のような笑みを浮かべて僕を見る。
「いつも、私がもう無理って言ってるのに、全然聞いてくれないでしょ。
葵がさっき我慢できたのは、年のせいじゃなくて、銭湯で私の疲れを取ることを大事なことだって思ってるからです」
「…………」
つい、言葉に詰まってしまう。
年だという発言だけで、僕が思っていることをほとんど全部把握されて、狐につままれたような気分になった。
表情に出たのだろう。茜が笑みを深くする。
「十年以上、葵がなにを思っているのかなって考えてるんだよ? 私だって、たまには当ててみせます」
少し得意げな彼女を見て、僕は別の意味で目を逸らした。茜が可愛すぎて目が合わせられない。
「……もしかして、照れちゃった?」
「いや、その、まあ、それなりに」
ちょっと違うんだけど、とは言わずに認めると、茜は嬉しそうににこにこ笑う。
くそっ、昔の、それこそ結婚しばかりの茜ならば、気付いたとしても恥ずかしがって言わなかっただろうに。
月日を経るにつれ、段々と、恥ずかしがってばかりいた茜にも余裕が出てきて、可愛いだけじゃなく大人の余裕も兼ね備えてきたのだ。
どうしよう。最強じゃないか。
「……ああ、でも、茜はどんな時も最強か」
少なくとも、僕にとっては。
「あ。葵、あったよ。あの建物じゃない?」
本当に小声で言ったから気付かなかったのだろう。輝いた目で僕を振り返る茜に笑顔を返し、つないだ手に少しだけ力をこめた。
0545銭湯編2014/07/12(土) 15:34:57.69ID:+jGiZldD
銭湯は、スーパーという形容詞が付くだけあって、広々としていた。
一階は駐車場になっていて、入口は二階にある。中に入ると、温泉特有の硫黄っぽいにおいが漂ってきた。
内装は和風で、柱が走っている天井は高く、開放感がある。お風呂は建物の奥にあって、それ以外の場所は、休憩所兼お食事処になっていた。
和風の扉の先にはマッサージ屋さんもある。
茜と二人、すごいすごいと喜んでいると、親切そうなスタッフのお姉さんがいろいろと教えてくれた。
食券を買うのと同じ要領で切符を買い、タオル等を受け取って、男湯の入り口前で茜と別れる。

時間が早いからか人の少ない更衣室で服を脱ぎ、荷物をロッカーに入れて中へ入ると、これまた凄い光景が広がっていた。
解放感のある空間には、複数のお風呂がどーんと構えている。手早く髪と体を洗い、さてどれに浸かろうかと首をひねる。
お湯は、基本的に源泉掛け流しらしい。熱いお湯と温いお湯、電気風呂にバブル風呂に…外には露天風呂と岩盤浴が出来る場所もあるらしい。
こんなに沢山のお風呂を用意してどうしろというのか。
内心ぼやきつつ、ひとまず、むわっとした熱い空気から逃れようと露天風呂の方へ向かう。
そこで、思いがけず知り合いを見つけた。
「やあ、彪じゃないか」
「…へ? あ、葵さん。こんにちはー」
定食屋あいちゃんの入り婿、藍沢彪だ。早い時間ではあるが、あいちゃんを閉めてすぐに来たのだろうか。

隣に座る了承を得てぬるめのお湯につかると、自然とため息がこぼれた。彪が力の抜けた柔らかい笑みを浮かべる。
「お風呂って、いいですよね」
「ああ」
「俺、結構のぼせやすいんで、普通のお風呂だとあまりのんびりできないんですけど、露天風呂だと長く浸かれるんです」
「それはいいな。今日は、偲乃も一緒なのか?」
「はい。ちょっと疲れることがあったんで、もう夜は怠けちゃおうかーって話になって」
「へぇ、珍しい」
思わず言うと、彪は少し困ったように笑って「偲乃、真面目ですからね。たまにはこんな日があってもいいかと思って」と言った。
僕が言ったのはそっちの意味ではないのだが、敢えて言わなくても良い気がしたので話を合わせる。
そこで、なんとなく違和感を感じた。なんだろうと考えて、つい、気持ち良さそうに目を閉じている彪を観察する。直後、気付いた。
普段は服を着ているから分からなかったが、彪は、意外と筋肉質で引き締まった体をしている。
身長は男性平均とさほど変わらず、そうでなくても気弱な性格の印象が強すぎて僕以上にひょろひょろなのではと勝手に思っていたのだが、
それは間違っていたようだ。顔立ちは柔和なままだが、しっかりした体躯と合わせると、どこか野性的な印象を受ける。これが違和感の正体か。

一人で納得し、彪と同じように目を閉じた。雨が止んだからか、どこからか鳥のさえずりが聞こえる。
「……そういえば」
「はい?」
「疲れたことって、なにがあったんだ? 君がそんなことを言うなんて、珍しいよな」
尋ねてみると、彪は穏やかな顔を苦笑させ、頬を掻く。
「実は今日、兄が来たんですけどね」
「お兄さんいたのか」
「あ、はい。兄と姉が一人ずつ。……言ってませんでしたっけ?」
「初耳だよ」
言った気になってました、と笑い、彪は続ける。
「兄さんが、9歳年下の金髪の美人連れてきて、その子と結婚するって言い出したんです」
その言葉は、彼を質問攻めし、ついうっかりのぼせさせてしまい、偲乃に睨まれる結果につながる程度には、衝撃的だった。
05464342014/07/12(土) 15:50:14.47ID:+jGiZldD
中途半端ですみません、しかも規制に引っ掛かって遅くなってすみません!
とりあえずここまでです!
投下した後で銭湯の影が薄いことに気付きました

相変わらず拙い作ですが、少しでも楽しんで頂けると幸いです
05484342014/07/20(日) 23:05:12.05ID:H5UIrV1l
予定より遅くなってしまいましたが投下します

彪偲乃夫婦、エロまで遠い、微妙なSM表現と言っていいのか分からないくらい微妙なの、
本番なるのにエロくない!不思議!なので
必要に応じて「銭湯に行った夫婦」をNGでお願いします

あと、連投規制が怖いのでゆっくり目に投下します、すみません
05494342014/07/20(日) 23:09:03.56ID:H5UIrV1l
土曜日の午後二時。

お昼時をどうにかさばききったことや、あと二時間もすればお店を閉められることもあって、私は自分でも気付かないうちに長いため息をついた。
18の頃から五年間、もうすぐ六年目になるのだから、ある程度は慣れたとはいえ、
いつもより早い時間からお父さんの助けもなく厨房に立つ土曜日は、普段よりも疲労感が増す。
最後のお客さんを彪とともに見送ると、否が応でも力が抜けた。
「偲乃、お疲れさま」
「あなたも、お疲れ様。ご飯作るから少し待ってて」
「たまには俺がやるよ?」
「いいから」
気持ちだけありがたく受け取って冷蔵庫を開ける。
料理人が私生活でも料理を作るとは限らないし、彪の料理はおいしいことも分かっているけれど、彼のご飯は、なるべく私が作りたい。
唯一、これなら、と思えることなのだから。
冷蔵庫の残りを確認したら、鶏肉とうどんが多く残っていたので頭の中で算段をつける。
外はむしているから冷やもいいが、冷房は効いているので温かくするのも良いかもしれない。さて。

「はい、お待たせ」
「大して待ってないけど…」
「お父さんなら30秒は早いし、おじいさんなら2分くらい短いと思うわ」
「それは比較対象が凄まじいんです」
そうかもしれないけれど、だからって妥協するわけにはいかないでしょう。

言葉にしなくても伝わったのか、彪は困ったような笑顔を見せた。その反応は敢えて無視をして机の上に料理を置く。
だしの効いた温かいつゆに手延べうどんを入れ、その上に刻んだ水菜とネギ、鶏肉の照り焼きを乗せた即席のまかないと、おまけに茄子の煮浸しだ。
彪は、わぁい、と嬉しそうに手を合わせる。私の頬も自然と綻んだ。
料理人として、相手が誰であれ、作ったものを美味しいと言ってもらえるのは嬉しいことだ。それが彪なら、喜びは一層深くなる。
一年前、この人と初めて会った時は、自分がこんなことになるなんて想像すらできなかったのに、人の心とは不思議なものだ。

嬉しそうに食べていた彪は、けれど、私が自分の分を用意して隣に腰掛けると眉根を寄せた。
「……またそれだけなの?」
「十分よ」
彼の目は私の昼食――朝のうちに作っておいた梅むすびに薄味のだし湯をかけ、なすの煮浸しを添えたもの――に向けられていた。
「それとも、これじゃ不服?」
彪は口をへの字に曲げる。
「中身に文句があるわけじゃないよ。お米はお腹にたまるし、梅干しは疲れをとるし、水分も取れるしお湯なら体も冷えにくい。野菜だってちゃんとある」
「ならいいじゃない」
「量が少なすぎるんです、量が」
改めて自分の食事を見る。
小盛用の小さいお椀に一杯と小鉢に少し。確かに、世間一般の女性が食べる量と比べても少ない自覚はある。けれども。
「作ってるだけでお腹いっぱいになるんだもの。本音を言うなら食べたくないくらい」
「だとしても、もう少し食べてください。倒れるんじゃないかって不安になる」
「平気よ。これまでもこれで平気だったんだし」
「……だからこんなに細くて小さいんだよー」
「貧相な体で悪かったわね」
「そんなことは言っていない」
余計な遠慮のない会話に胸が暖かくなる。今までなら、こんなこと、お互いに言えなかったはずだ。
意図せず緩んだ目元を「真面目に言ってるんだよ」ととがめられたが、そういう彪の表情も柔らかい。
激しい言動がなくたって、互いが思いあっていることが伝わってきてなんとも嬉しかった。

そんな、穏やかな時だった。
「よお、こんちは」
「こ、こんにちは…」
「あ、いらっしゃいま…兄さん!?」
彪の兄で私の義兄、和泉樹さんが、どこからどう見ても日本人離れした美人を伴って店にやって来たのは。
0550銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:14:01.13ID:H5UIrV1l
「日本人離れした美人…ってことは、外国の人?」
隣で首を傾げる茜さんに、私は肩をすくめてみせた。
「ハーフみたい。父親がドイツ人なんだって。
 でも、生まれも育ちも日本育ちで、性格も、夫の三歩後ろに控えてる古き良き日本女性、って感じだったわ」

色々と面倒になってやって来たスーパー銭湯で偶然出会った茜さんは、その説明を聞いて楽しそうに目を細めた。
私より二歳年上だけど、十年程付き合ってきた今でもそのことが信じられなくなる。それくらい、茜さんは可憐な人だった。
「じゃあ、偲乃の二人目のお姉さんだ」
「年下だけど」
「そうなの?」
「しかもまだ学生よ。将来有望な二十歳」
「二十歳!?」
これには茜さんも驚いたようだ。その気持ちはよく分かる。私だって、危うく振っていた鍋を落としかけたのだから。

いくら茜さんとはいえ、この話は言わないつもりだけれど、
私の義姉になる予定の恵実・バイルシュミット・高坂さんと、お義兄さんが交際を始めたのは五年前だと言う。
当時、お義兄さんは24歳で、彼女は…計算するまでもない。
我慢できなかったのだろう、彪は「犯罪だ!?」と悲鳴を上げ「馬鹿言うな籍を入れるまで手ぇ出す気はねえ!」と言い返された。
「大体、外見だけ見ればお前の方が犯罪だ」とおまけまで付いて。
一瞬、鍋の中のレバニラ炒めに山盛りの唐辛子と山椒と柚子胡椒をぶちこんでやろうかと思ったが、プライドがそれを許さなかった。

「二十歳かぁ…。……私が自覚した年と同じだ」
「しかも私に指摘されてね」
「……その節は多大なるご迷惑を……!」
お風呂のせいだけではないだろう。茜さんは顔を赤らめ、ぶくぶくぶくとお湯に沈んだ。
その仕草だけ見れば愛らしい子どものようだけれども、髪をお団子にしているせいでちらりとのぞくうなじには色気が浮かんでいる。
葵も大変だ、と無責任に思う。
同時に、私も結べるくらいに髪を伸ばしてみようかと考えてみて、すぐに却下した。おそらく、似合わない。

「そ、それはそれとして! 彪のお兄さんって、そんなにすごいこと言いだす人だったっけ?」
「私も、彪も、あんなお義兄さん初めて見た」
お義兄さんは、私が見る限り、三兄弟の中でお義母さんと一番似ている。
明るく快活で直情的。少々型破りなところもあるけれど、兄妹の中では一番常識的で、いざという時は頼りになる、まさにお兄さんだ。
深く付き合えば付き合うほど、九歳年下の女の子と仲良くして、挙句結婚するなんて言い出すような人ではないと分かる。
…………そう、思っていたのだが。
「なんていうか……恋愛って、良くも悪くも人を変えるじゃない」
「ああ、それをもろに体現しちゃったんだ」
「凄いのよ、近年まれにみる真剣な顔で、
 “初めて会った時にこの人だと思った。その感情は日に日に強くなった。もう結婚するしかねえ!”とか言いきっちゃうの」
「ちょっ、ええっ!?」
すごいね、樹さん、と茜さんはのんきに笑っているが、実際に目撃したこちらからしたら、笑い事なんかでは断じてない。
あのお義兄さんがあんな顔であんなこと言うなんて、ちょっとしたホラーだった。

確かに恵美さんは美人だ。すらりとした長身でスタイルも良い。
金と焦げ茶のツートンの髪は複雑な色味できれいだったし、愁いを帯びた鳶色の瞳や大人しい話し方にも後押しされてとても大人っぽい。
私だって、言われなければ、二十歳で学生だなんて気付かなかった。
それでも、だ。
あの常識的でしっかり者のお義兄さんが、きっとそうは見えなかっただろうとはいえ15歳の女の子に一目惚れして、
結婚するなんて言い出すなんて。しかも、デレデレに惚れているだなんて。
0551銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:20:36.03ID:H5UIrV1l
言葉が見つからなくて大きなため息をついた私の頭を、茜さんが優しくなでた。
気恥ずかしいような嬉しいような気分で大人しくなった私に、柔らかい声がかけられる。
「そんなことがあったのなら、いつも以上に疲れたでしょ」
「そうなのよ。だから、もう、何もやる気が起きなくて」
素直に白状すると、茜さんは何故か笑みを深くする。
「偲乃がそんなこと言うなんて、珍しいね」
「……そう?」
「そうだよ。今までは、私や葵がどんなに言ったって、弱音もはかないし、頼ってくれないし、甘えてくれないし」
「……かなり、甘えたり頼ったりしてると思うんだけど」
認めるのは恥ずかしいが、そんな風に思われていたのかと少し慌てて言う。なのに、茜さんはいじけた様子で口を尖らせた。
「分かってるけど、素直に口に出してくれなかったでしょ。さっきみたいな話だって、最近になってやっと教えてくれるようになったし」
「そ、そんな…」

なんと言うべきか困っておろおろしてしまう。しかし、茜さんはそれ以上文句を言うことはせず、むしろ目を輝かせて、
「やっぱり、彪のおかげかな?」
「……え」
 私は言葉に詰まる。茜さんは、逃してくれない。
「だって、偲乃が初めて相談してくれたのって、夫婦円満のコツでしょ?」
「…………」
「彪との関係を、ただの同居人以上にしたかったから相談してくれたんでしょ?」
「…………」
「言葉で伝えるのが恥ずかしすぎるって葵に相談したのだって、彪に、自分の気持ちを分かってほしかったからだよね?」
「…………」
「沈黙は肯定ととるよ?」
「なっ……ぅ……」
肯定ととられるのは恥ずかしかったが、否定なんてするわけにもいかないので、答えに窮してしまう。顔が、熱い。

真っ赤になっているのであろう私を見た茜さんは、それはそれは楽しそうに、少女のように無邪気な顔で微笑んだ。
「恋愛って、良くも悪くも人を変えるよね」
「……そうですね!」
半ば自棄になって叫ぶ。嬉しそうな笑顔が見ていられなくてそっぽを向いた。
全身で、いじけてますこれ以上こちらの弱い部分に触ったら逃げますオーラを出していると、茜さんが笑う。
「ごめんごめん、ちょっとからかっちゃって」
その声は、いつものように、いや、いつも以上に優しい。
「偲乃って、頑張り屋さんで一生懸命だから、自分だけで全部やっちゃうでしょ?
 凄いなぁって思ってたけど、ちょっと心配でもあったんだよ。弱い所、全然見せてくれないんだもん」
そこで言葉を区切り、優しい手で私をなでる。
「だから、彪が来てくれて安心したんだよ? 彪といる時の偲乃、リラックスしているように見えたし。
 葵風に言うと、抜き身の刀だったのが、あるべき鞘を見つけて落ち着いたんだねって」
そう言う茜さんは本当に嬉しそうで、彼女が心から私のことを考えていてくれるのが分かる。
「……茜さん」
「うん?」
私は小さく息をついて、年下のようだけど頼りになる友人に振り向いた。
0552銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:24:55.86ID:H5UIrV1l
「何を企んでるの」
「やだなぁ、協力者の権力を使って偲乃と彪の話を聞き出そうだなんて、思ってないよ?」
「白々しいにも程がある」
「だって、気になるんだもん」
「あなたは、そんな、下世話な話に興味ないでしょ」
「偲乃は特別です」
「その特別扱い、全然嬉しくない」
「まあまあ。で、どう? 最近の彪とは」
「答えなきゃいけない義務はないはず」
「もちろん義務はないけど。いいの? 偲乃がこれまでしてくれた相談や、ノロケにしか聞こえない悩み事、全部彪に伝えるよ?」
「っ……!」
さらりと言われて、私は思わず戦慄した。茜さんは笑みを深めて、
「"彪は優しすぎる"とか、"人を疑うってことを知らない。無防備すぎ"とか、
 "人当たりが良いから好かれるのは良いけど…他に好きな人できちゃったらどうしよう"とか
 "どうすれば彪が喜んでくれるかしら"とか、"なんで私、彪のことこんなにす」
「す、ストップ! ストップ!!」
慌てて静止すると、さらさらととんでもない暴露をしてくれていた茜さんは、ふふふ、と笑い声をもらす。

訂正しよう。茜さんは可憐な少女みたいだ、と言ったのは嘘ではないが、純真無垢な少女にしては強すぎる。
出会った頃の彼女はもっと素直でからかいやすかったのに、どうしてこうなってしまったのだろう。
心の中で嘆きながら、嬉しそうに笑う彼女に視線を返す。
もう、こうなったら、仕方がない。覚悟はできた。なんでも聞けば良いのだ。どんな質問にもきっちり答えてやろうじゃないか。
よし、と気合を入れて、いつも通り、強気に宣言する。
「じゃあ――お願いだから、今度何かおごるから、ほどほどに、控え目に、無難な範囲内の質問でお願いします」
「はーい」
0553銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:28:31.97ID:H5UIrV1l
「ふー…今週もお疲れさま、偲乃」
「ん。あなたも」

結局、篠原夫妻と夕食を食べ、のんびり帰って来た私たちは、帰宅早々寝る支度を整えて布団の上に寝転んでいた。
一組の布団を二人で使うのは少し窮屈だけれども、不快な狭さではない。
のんびり笑う彪にくっついてみる。
しっかりした腕に頭を預け、引き締まった身体にすり寄ると、彪は顔を赤らめた。が、嬉しそうに微笑んで私を撫でる。
こそばゆい力加減で髪を梳かれ、体全体がじんわり暖まる。快楽と言うほど強くはないけれど心地よい。
多幸感にうっとりしながら彪を伺ってみると、柔和な表情の奥に仄かな熱量が見えた。それにつられて、私の奥もふるりと疼く。

我ながら、ずいぶんとまあ色好みになってしまったものだ、と内心苦笑する。
初めての時は、痛いし緊張するし疲れるしで、絶対好きになれないと思ったのに。
私の様子に気付いたのだろう。
彪は顔を更に赤くしながらも、ゆっくりと、どころかおっかなびっくり、私に覆いかぶさってきた。
私は彪のものなんだから、遠慮なんかしなくていいのだけれど、思いが通じても彪が遠慮しいなのは変わらない。
もしかしたら、地がそういう性分なのかもしれない。
それならそれでいい、とも思う。もどかしかろうと強引だろうと、彪がくれるものなら、どんなものでも嬉しいから。

両手を彼の頬に添えると耳まで赤くなって眉を下げた。情けないはずの表情が言いようもなく可愛らしく見えて頬が緩む。
ぴんぴん跳ねている柔らかい髪をくしゃくしゃと撫でてみたら、彪は恥ずかしそうに笑って唇を寄せてくる。
「あの……いい?」
「もちろん」
両手に力を込め、嬉しそうに笑う彪に私からキスをした。
0554銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:32:31.25ID:H5UIrV1l
身体を寄せあい、足を絡め、互いの呼気を交換するかのように口付けを交わす。
彪は、最初のうちこそ遠慮がちだったけれど、段々開き直ってきたからか、次第に積極的になってきた。
舌を押し付け合うだけではなく、下唇を優しく食み、上唇をちゅうっと吸う。
初めは私の方が押していたのに、彪に求められる内に、頭の中が朦朧としてきてなされるがままになってしまう。
優しい口付けが降ってくるたびに背筋が震え、筋張った手で撫でられるだけで肌が泡立つ。
彼の頭を撫でていた私の両手は、いつの間にか、縋るようにしがみついていた。
「…ふ…はぁ…」
「っ…偲乃、かわいい」
どこか堪えるように呟かれる。
恥ずかしさと反感が混じってつい睨んでしまうと、切羽詰まった、切実な目を返された。思わず言葉に詰まる。なんで、そんな顔をするの。
「偲乃…偲乃、好きだよ。好きだ」
切なげな声で何度も名前を呼ばれ、心が震えた。好きだよ、と囁かれるだけで、お腹の奥からどろりとした熱が零れる。
ほとんど触られてもいないのに、まったく、私の身体はどうなってしまったのか。

こちらの戸惑いには気付かないようで、彪は少し苦しそうな、けれど幸せそうな笑顔で私を見つめる。
なんだか待てをしている犬のようだ、と思って、現状と合わないにも程があるその発想に苦笑してしまう。笑い声の代わりに無駄に甘い声が零れた。
「偲乃、ねえ、もっと声聞かせて」
「っ、いやよ、ばか」
「そんなぁ」
そこをなんとか、とかなんとか言いながら、彪は私の寝間着を脱がせにかかった。
以前に比べればぎこちなさの抜けた手つきでボタンを外し、前をはだける。
好意的に表現しても控え目な胸があらわになって、私は、思わず目を逸らした。

それまでは、不便さは覚えつつも自分の身体に不満はなかったのに、想い人ができた途端に自身の貧相さが気になりだす。
そんな、ドラマや小説のような感情は、一生縁がないものと思っていたのだけれど。
「……ごめんなさい」
つい、思わず、考えるよりも先に言葉が飛び出した。何の脈絡もない発言に、当然、彪はきょとんとする。
「どうして偲乃が謝るの?」
「や…あー…その…」
「うん?」
とっさに誤魔化そうとするも、優しい力加減でそっと皮膚を撫でられると、どうにもまともな思考を保っていられない。
「……あの、ね?」
「うん」
「私の身体って、さわっても楽しくないから」
「そんなことないよ?」
「だって、ん…あなた、別に、幼児趣味無いっ…でしょ?」
彪は、私の言葉を真剣な顔で聞いてくれているけれど、その手は悪戯に動いてこちらを乱す。
緩やかな乳房をてのひらで包まれ、時折指先に力を込められるだけで、私の身体は面白いくらいに反応してしまう。
「もしかして、兄さんに言われたこと気にしてる?」
「べ、つに…っっ、そ、ゆうわけじゃ、ない…けど…」
どちらかといえば、大分前から気にしていた。彪と一緒に外を歩いていても、大体は兄妹に見られてしまうし。

彪はふっと目元を緩め、柔らかく口付けてきた。
深いものを期待した私に反し、数度軽くついばむと、頬から首筋、鎖骨へと舌を這わせる。
手とは違う熱いぬめりが体に触れるたびに鼻にかかった声がもれる。
「確かに、俺はどっちかっていうと年上のお姉さんがす――いたい、いたいです偲乃さん」
「自業自得よ」
「話は最後まで聞いてくださいって」
反射的に髪を引っ張った私に情けない笑顔が返された。
ふん、と息をつくと、ご機嫌伺いのように唇が寄せられる。今度は期待通り、深いものを。
小癪なと思いつつも、舌を吸われ時々噛まれ、混じりあった唾液を飲まされると、不満よりも喜びが勝ってどうでもよくなってきた。
0555銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:40:58.53ID:H5UIrV1l
否応にも力が抜けた。
ぼんやりとした視界に彪を映すと、彼は、普段は見せない満足げな目で私を見おろしている。
「人の好みって変わるじゃない。今の俺にとって、偲乃以上に魅力的な人はいません」
「……ロリコン」
ああ、また可愛くないことを言ってしまった。
「別にちっちゃい子には興奮しないからロリコンじゃないです。…それに」
私の答えに気を悪くした様子もなく、彪は片方の手を私の下着に潜り込ませた。
とっさに寄せた足を軽々と割り、既にびしょぬれになってしまっている秘所に触れる。
軽く動かしただけだろうに派手な水音が耳に届いて、一瞬で身体が熱くなった。
「…こんなにえっちなんだ。ちっちゃい子とは思えないよ」
「っ……!」
返す言葉が見つからない。ので、精一杯睨みつけてみても、彪は眉を下げるだけで動じなかった。

今までの彪だったなら、こんな、私の羞恥心と被虐欲を煽るような真似はしなかっただろうけれど。
これも、少しずつ遠慮が抜けてきた成果…だろう。多分。きっと。おそらく。
「ぐ、ぐだぐだ言ってないで、その…わ、分かったでしょ。もう、入れてよ」
「……ごめん、もうちょっと」
「ちょ、んぁっ」
言葉と一緒に秘裂をなぞられ悲鳴を上げてしまう。
とっさに口を押さえようと手を動かしたが、それより先に両手首を掴まれ頭の上に押さえつけられた。
「偲乃、声聞かせて」
「やっ…んん…!」
「…我慢強いんだもんなぁ…」
呆れとも感嘆ともつかない言葉を零し、彪は胸に口を寄せた。挨拶代わりに数度口付け、乳房を食み、ぴんと張っている乳首を舌でこねる。
空いている手で秘裂をくすぐり、気紛れに一番敏感な部分をつまむ。
私の弱点を知り尽くした、的確な愛撫だ。
なのに、どろどろした熱を孕み、彪を欲して震える奥には触れてくれない。一番、いちばん、さわってほしいのに。
「…っ…あき、らぁ…」
「んー?」
「も…ちゃんと、さわって…!」
「ん。これはどう?」
言って、乳首を強く吸う。同時に肉の芽を強くつままれ、私は、呆気ないくらい簡単に絶頂に達した。
背中が弓なりにしなり、腰が意思に反して小刻みに跳ねる。
手を押さえられているのがもどかしい。彪を抱きしめたくて手を動かすと、意外なくらいにあっさり解放された。
必死でしがみついた私を力強い腕で抱き返してくれる。心がきゅうっと締めつけられた。
「……偲乃、すごく、かわいい」
噛みしめるように言われ、大人しくなっていた火がまた燃え上がった。内に篭もる熱をどうにかしたくて彪にすり寄る。
0556銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:44:08.90ID:H5UIrV1l
彪は何度もキスをくれた。
嬉しそうな目に物欲しげな私が映る。羞恥心で顔が熱くなるが、それよりも、とにかく彪のことが欲しかった。
「あきら…あきらぁ…」
「うん…ほしいの?」
「ほしぃ…ほしい、のぉ…おねが、いれて…?」
「そうだね。俺も入れたい」
はしたなくすり寄る私を撫でさすり、彪は器用に剛直を取り出す。雄々しく立ち上がるそれが愛おしくて、お腹の奥から雫がこぼれた。

彪の名前を呼びながら何度も口付ける。熱い身体をどうにかしたくて、早く私の中を埋めてほしくて、とにかく必死だった。
「あきら…あきら、お願い…ちょうだい、ね、これ、ほしぃ…!」
いつもの私であれば、恥ずかしすぎて言えるわけがないことも言えた。すると、彪はふと目を細めて、口元の端を持ち上げる。
「そんなに、ほしいの?」
「ん…ほしい…あきら、おねがいぃ…」
「じゃあ、自分でいれてみようか」
「……え」
言われていることの意味が分からなくて戸惑う私に、彪は、いつも通り優しく微笑んで繰り返した。
「偲乃が、自分で、入れてみよう? 俺も手伝うから」
言って、彪は私の身体を持ち上げる。
あぐらをかいた彼の上に、膝立ちのような格好の私が乗っかったところで、ようやく彪の言いたいことが分かった。
同時に、どこかへ行っていたはずの羞恥心が帰ってくる。
「なっ…そんなのっ…!」
「無理?」
私を見上げる彪はどこか寂しそうで、そんな顔をされたら無理だなんて言えるわけないと泣きたくなった。
言葉に詰まる私に微笑んだまま、彪は私の腰の位置を調節して、物欲しげに震える秘裂に鈴口で触れる。
待ち望んでいた感触と、その先への期待とで胸が締め付けられる。あきら、と呼んだ私の声は、淫らな色に染まっていた。
「ね、偲乃」
「ふっ…うぅ…」
「俺も、しんどいんだ。お願いします」
「……ぅー……」

彪に支えられながら、慎重に腰を落とす。
ぐしゃぐしゃに濡れている秘裂は呆気ないほど簡単に剛直を呑みこんだ。張り詰めた怒張に膣が押し広げられ、彼の形を覚えこまされる。
待ち望んでいた刺激を得られた充足感と、愛しい人を受け入れている喜びで胸がいっぱいだった。
「…あ…あぁ…」
「……すごいなぁ」
熱くて狭い、としみじみ呟かれる。思わずぎゅっと締めつけてしまった私に、彪は心地良さそうに目を細めた。
「あき、らぁ…」
「ん?」
「すごぃ…の…いつもより、深く、て…んぁっ」
一物がひと回り大きくなって悲鳴がもれた。勝手に大きくしないでほしい、と彪を見ると、気まずそうに口付けられた。
「ふぅ…ぁ…」
「あのね、偲乃。そういうことを言われるとこっちも我慢ができなくなるっていうか」
「…がまんなんて、しなくていいのに」
私は、彪のものなんだから。
0557銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:51:11.28ID:H5UIrV1l
「…………あーもう」
彪は何やら瞑目する。何か、変なことを言ってしまったのだろうか、と不安になった私は、
「っや、ああっ!?」
けれど、その疑問を口にすることはできなかった。彪が私の腰をしっかりつかみ、より深くまで打ちつけたからだ。
ごりっと音がしたのではと錯覚するほど深く突き上げられ、目の奥で火花が散る。
待ち望んでいたところに強い刺激を与えられ、私は早々に高みへ押し上げられた。でも、彪は止まってくれない。
「ひっ、あああっ!? やっ、あきっ…あっ、まって、あきらぁっ!」
「っふ…偲乃、ごめんね、もうちょっと」
「い、ぁぁあああっ?!」
あっさりと二度目の絶頂を迎える。膣がびくびくと震え、彪の精を受け取ろうと何度も締めつける。けれど、
彪はきつく眉根を寄せて、
「ふわぁ!? あきらっ…まって、まってぇ! 強いのっ…また、またきちゃうからぁっ」
何度も何度も突き上げてくる。

力強い刺激に目の前が真っ白になる。暴力的なまでの快感から逃れようと、身体は意思に反して彪から逃げようとした。
腰が震え、背中が反り、両手は必死で彼の背中をかき抱く。
「偲乃…好きだよ」
耳元で低い声で囁かれ、再三奥がぶるりと震えた。
耳たぶを食まれ、耳の縁を舌で丁寧になぞられて脳髄が愛撫されているような錯覚を受ける。きもちよすぎて、おかしくなる。
情けない悲鳴が口からこぼれる。
私を好き勝手蹂躙しているモノがひと回り大きくなって、彪も限界が近いのだと分かった。
あきら、と名を呼ぶと、その声すらも呑みこんでしまおうと口付けられる。息苦しくて、彪が求めてくれるのが嬉しくて、涙が滲んだ。
「――く、うっ」
「ぁ、やぁ、ぁ――っ!!」
痛いくらいに抱きしめられ、奥深くで精が放たれる。
どくりどくりと脈打ちながら、お腹の奥が温かいもので満たされていった。
0558銭湯に行った夫婦2014/07/20(日) 23:55:15.95ID:H5UIrV1l
ぼんやりと呆けつつ、びくびくと震えるそれの感触を楽しみつつ、今日は激しかった、と息をついていた私だったが、
「……ぇ? あ、れ?」
ゆっくりと押し倒され、阿呆みたいに目をしばたかせて彪を見た。
いつもなら、どんなに激しかろうとねちっこかろうと、彪が出してくれた時点で終わり、なのだけれど。
「え…と…彪?」
「ごめん。もうちょっと」
「え――」
直後、奥深くまで貫かれた。
達したばかりの敏感なところを強く突かれ、入口付近の敏感な場所をこすられ、息が詰まる。

「っあぁぁあああっ!?」
身体が反り、腰が跳ねた。頭の中が真っ白になって、現状を把握することすらできない。
強張った身体を布団に押さえつけられた。
閉じようとする足をこじ開けられ、何度も何度も打ちつけられる。ぱんぱんと肉同士がぶつかる音が、遠くなる意識の隅で聞こえた。
「……偲乃」
低い声が聞こえたと思ったら、首に硬い感触があった。
数拍遅れて、彪に噛まれたのだ、と気付く。ぼんやりしていた思考が明瞭になる。
「ひぁぁああっ! あっ、やっ、ああっ…んぅ、あぁぁあああっ!」
身体が震える。信じられない。笑ってしまうほど優しくとはいえ、急所を噛まれたのに、私は悦びに打ち震えていた。

滲んだ視界に彪が見える。
堪えるように目を細め、荒い息を吐く姿にどうしようもない悦びが込み上げてくる。私で、こんなに興奮してくれているのだ。
「偲乃…偲乃っ」
「あ、ふぁああっ! あきらっ、ああ、ぁ、や、くる、きちゃうっ…!」
「ん…大丈夫、だよ。そのまま」
「あきらぁ…っあ、もぉ…あ、あっ…ひっ――」
ごりゅ、と奥深くを突かれ、何回目かも分からない絶頂に達した。同時に、彪も目をつぶり、私の中に精を吐きだしていく。
勢いの弱まらないそれは、内を埋め尽くしただけでは飽き足らず、結合部から零れてきた。
少し、もったいないな、と思う。折角彪がくれたものなのに。

けれど、そんなことを考える余裕があったのもそこまでだった。
私の中のモノは、二回も出したにもかかわらず、硬い張りを取り戻していく。思わず頬が引きつった。
「……ちょっと」
「…はい」
「まだ、する気?」
「……できれば、もうちょっと」
言葉や言い方こそ遠慮がちだったが、彪の目は爛々と輝いていて、私の意思には関係なく食べられてしまうだろうと予想はついた。
が、それでも、黙っていられない。
「ちょ、ちょっと待って。待ちなさい。もう無理よ。絶対無理!」
「そこをなんとか。もうちょっとだから」
「何度目の"もうちょっと"よ?! 夜が明けちゃうわよ!」
精一杯強気に言うと、彪はいつものように、困ったように笑って一言。
「……ごめんね?」
「ごめんねじゃない! 可愛く言えば許されると思ってるでしょあんた!?
 って、ちょ…ま、まって、本当にまって! 無理だってば! もうむ、んっ、あっ…ば、ばかぁぁあああっ!」

結局、夜が更け、私が気をやってしまうまで、彪は解放してくれなかった。
0559銭湯に行った夫婦2014/07/21(月) 00:00:17.60ID:tqXncdh9
「だるい」
「…はい…」
「腰も痛い」
「……はい……」
「……動けないんだけど」
「誠に申し訳ございませんでしたっ……!」
翌日、朝…というよりはもう昼に近い時間なのに、私は布団に寝転んで彪に文句を言っていた。
昨夜の閨事のせいで、見事なまでに腰砕けになり、起き上がることすらできないのだ。
犯人である彪といえば、布団の脇で正座をして、ひたすらぺこぺこと頭を下げている。これが、昨晩私のことを無茶苦茶にした奴と同一人物だなんて。
「動けないから、ご飯、作れないんだけど」
「不肖ながらわたくしめが作らせていただきます…!」
「掃除や洗濯も、できないんだけど」
「誠心誠意真心込めて、務めさせていただきます…!」
「……せっかくいい天気なのに、出かけることもできないんだけど」
「たまにはお家でのんびりするのもアリではないかと…!」
思いつくままに文句を言うと、土下座をしたまま返事をされる。

「……なんで、あんなことしたの」
「ぅ……や、やっぱり嫌だった?」
「そんなことは一言も言ってないでしょ」
疲れたけど嬉しかったし、と付け加えると、彪はガバッと顔を上げた。その表情は嬉しそうに輝いている。尻尾が付いていたら物凄い勢いで振ってそうだ。
「本当に!?」
「嘘言ってどうするのよ。で、なんであんなことしたの」
「うん! あのね、たまには偲乃に休んでほし……違う嘘なんでもない! あの、俺の理性が持たなかったんです!!」
「……休んでほしい?」
ああああ、と項垂れる彪を撫でながら、考えを巡らせる。
休んでほしい、と言われても、私はいつもきちんと休ませてもらっている。
彪が家事全般を受け持ってくれているから、仕事に専念できるし、休み時間だって取れるのだ。
むしろ、普段彪に任せっきりな分、日曜くらいは家事を変わろうと…とそこまで考えて、ふと、一つの仮定を思いついた。
「……ねえ、彪」
「は、はい」
「もしかして、営業日はずっと働いているから、たまの休日くらい仕事も家事もしないで、ただゴロゴロと休んでほしいと思ったの?」
「――っ!? ちっ、ち、違うよ! 違います! そんなことはない!!」
「で、普通にお願いしても聞くわけないから、あんなに激しくして私を動けなくしたの?」
「ちっ、ちがいます! 単純に俺の理性が」
「ついでに、いつも我慢してる分を発散しちゃおうかなー、とか思ったの?」
「マサカソンナ!」
つまり、そういうことだったのか。
挙動不審極まりない彪を見つめ、口からは自然と溜め息がこぼれた。
彪は、どうにかして誤魔化そうと、ああでもないこうでもないと首をひねっているが、その態度こそが何よりの証拠だとは気付いていないらしい。

自然と緩んだ表情はそのままに、彪の手に私の手を重ねる。
「ねえ、彪」
「な、なんでございましょうかっ!」
「おなか、すいちゃった。ご飯ある?」
「! あるよ! あります! フレンチトースト作った!」
「そう、おいしそうね。じゃあ、食べさせてくれる?」
「うん! ちょっと待ってて!」

ぃやっほう! と駆けていく彪を見送って、私はもう一度溜め息をついた。
「まったくもう…仕方のない旦那さまね」
その声が、心底幸せそうに蕩けていたのは、言うまでもないことだろう。
05604342014/07/21(月) 00:05:32.76ID:tqXncdh9
ここまで!
題名ミスしてすみません!日にちまたいじゃってID変わってすみません!

あの、あれです、彪偲乃夫婦って、偲乃の心情が分かりづらい分色々唐突かと思って
彼女の心情を書きたかったんですが…どうしてこうなるのか…

あとそのですね、そろそろ自給自足には限界が…と言ってもいいだろうか…
とにかく、少しでも楽しんでいただければ何よりです!
お目汚し致しました!
05624342014/10/07(火) 23:22:20.17ID:i+CAH6gZ
保守代わりに小ネタ
前後の流れ不明且つ短い且つエロくないくせに中途半端にそういう描写あるので(15禁くらい?)
必要に応じて「ある日のお誘い」をNGでお願いします
0563ある日のお誘い2014/10/07(火) 23:23:51.99ID:i+CAH6gZ
――いったい、なにがどうしてこうなったんだっけ?

心の中で悲鳴を上げた彪は、自分の上にまたがる偲乃を見上げた。

今まで、ぬるいお風呂にのんびり浸かるというリラックスタイムを過ごしていたはずなのに、
偲乃の声が聞こえたと思ったらすっぽんぽんの彼女が入って来て、こちらが呆然としている間に馬乗りである。

……どうしてこうなった!?

「……あの……偲乃、さん?」
「なに?」
おそるおそる尋ねてみると、偲乃は、怖いくらいにこやかに頬を緩ませる。
何故だろう、大切なお嫁さんの素敵な笑顔を見ているはずなのに、妙に嫌な予感がする。
「その……あの、どうして、何故、お風呂に? もう入ったよね?」
確認のため、どうにか笑顔を作って尋ねると、偲乃は笑顔を深めた。
「折角だから、背中を流そうかと思って」
「いや、それは、嬉しいのですが」
絶対それだけじゃ終わらないよね? の言葉は口に出せなかった。嬉しそうに微笑んだ偲乃が唇を寄せてきたからだ。
「ちょ、しの、」
「ん…」
優しくついばむような口付けが落とされる。
口だけでなく顔中に唇を落とされ、ついでとばかりに耳を加えられ、彪は悲鳴を呑み込んだ。
耳全体を甘がみされたと思ったら、今度は内側を舌先で愛撫される。
彼女の手は、どこか甘えるように彪の肌を撫でていた。くすぐったいような、じれったいような刺激がたまらない。
お風呂の熱とは別の理由で頭に血が上る。お湯に浸かってから時間はそこまで経っていないのに、のぼせそうだ。

とはいえ、彪の中に、偲乃を拒否するという選択肢は基本存在しない。
戸惑いを感じつつ半ば条件反射で彼女を抱きしめ、こちらからも求めると、偲乃は嬉しそうに目元を緩めた。
唇が触れ合うだけのものから、徐々に、互いの唇を食み、舌を絡めあう深い口付けに変わっていく。
段々とお湯が冷めていくのに比例するように、二人の体温は上がっていった。
堪えきれず、反応してしまった一物が、物欲しげに偲乃の秘所に触れる。彼女の瞳が熱を帯びた。
「…ね、彪。して?」
控え目ながらもストレートな物言いに頭がくらくらした。
「……のぼせそう」
「あら。じゃあ、上がってからにする?」
「そうしてもらえると、ありがたいかな」
言って、偲乃を抱きあげた。楽しそうな悲鳴が耳に心地よい。
湯冷めしないようにタオルごと偲乃を抱きしめると、なんとも無邪気な笑顔が返される。
色々とたまらなくなって腕に力を込めた。
「……偲乃って、初心なのか、大胆なのか、分かんないよ」
「お互いさまよ。あなただって、初心なのか、大胆なのか、分からないもの」
「じゃあ…似たもの夫婦、なのかな」
「一緒に暮らすうちに、似てきたのかもしれないけれど」
どちらにしても嬉しいわね、と抱きついてくる偲乃をしっかり抱きしめる。
そうだね、と返した彪の声も、心底幸せそうに蕩けていた。
05644342014/10/07(火) 23:26:55.89ID:i+CAH6gZ
しまった1レスで終わってしまった。ここまでです。
これならわざわざ宣言しないほうがよかったですね。無駄なレス消費すみません。
本当は葵茜夫婦の方も書ければよかったのですが、まだレベルが足りませんでした
お目汚し失礼しました
0570誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:11:24.64ID:SnMXQbuh
洗濯もする、掃除もする、家計の管理もちゃんとする。
だけど、料理には期待をしないでほしいの。
住むことになってからこんなことを言うなんて、ごめんなさい。

いつも明るくて快活な紗奈さんが悲しそうに俯いて、長い髪がその表情を隠したところを、
僕はこの日、初めて見た。



会ったその日に意気投合。
次の週からお付き合い。
三か月後にはプロポーズ。
その一か月後にはめでたく入籍。
一緒に暮らし始めたのはプロポーズから半年後。

そんなんでいいのか? って言う友人もいた。
だけど、悪い流れじゃないと思う。
紗奈さんも言っていたけれど、付き合おうって決めた時には、もうこの人は結婚相手だな、
という、根拠のない確信が自分の中にはあったから。
もちろん、家族のこととか、住む場所とか、二人の仕事のこととか、将来のこととか、
考えるべきことは沢山あった。
本当はもうしばらく付き合ってみて、浮かれた時期を過ぎても、一緒にいたいと思ってから、
結婚するべきだったのかもしれない。
食事の相性、家具の趣味、金銭感覚、好みのプレイ。
そういうことも、当然考えたりはした。
けれど、お互いにそう言うところをうまく妥協して、長い年月付き合ったって、別れるときは別れるし、
どんなに好きでも、結婚相手じゃないな、と思うことがある。
それもお互い、経験的に知っていた。
だから、相手を確かめるために時間を費やすのは無駄だろう、
合わないところはこれから合わせていけばいい。
それが僕らの考えだった。
0571誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:12:09.61ID:SnMXQbuh
僕は僕でこれまで、コンビニ、外食、カップ麺あたりで済ませていて、料理はろくに作れない。
苦手だって言うなら無理に頑張らなくていい。
休みの日に二人で、練習してもいいんじゃないかな。
紗奈さんにはそう伝えた。
紗奈さんは、ありがとう、と笑ってくれた。

僕は無理に頑張らなくてもいいって伝えたつもりだったけれど、
紗奈さんはかなりの努力家らしいことが、この二週間でよく分かった。
それはそれで、いい発見だと思う。
そう思いはするのだけれど……。
帰るたびに部屋にほのかに異臭が残っているのはどうしたらいいんだろう。
先週は焦げた臭いがした。
一昨日はくさやの臭いがした。
そして、今日は硫黄の臭いがする。
何故……。
紗奈さんは失敗した料理を僕が帰る前に処分しているらしく、新聞紙でくるまれた何かが
コンビニ袋二枚で厳重に覆われ、口のところはガムテープで留められて、
市指定のゴミ袋の奥深くに追いやられている。
それを開封するようなことはもちろんしないけれど、どうやったらこんな臭いが部屋に満ちてしまうのかは
とても気になる。
うっすらと異臭が漂う部屋の中、おそらくコンビニかスーパーで購入してきたであろう食糧たちが、
非常に綺麗に盛り付けられて、テーブルに並んでいる。
これだけ綺麗に盛り付けをできる人が、どうして食材で科学の実験ができるのだろう?
聞いてみたいけれど、それは紗奈さんを傷つけてしまうだろう。
美味しくはあるけれど、どこか味気ないこの味はうちから徒歩五分のところにある
緑の看板のあのコンビニか……。
なんて考えてから、ふと思った。
コンビニ弁当の味なんて気にしたことがなかった。
いや、どれも美味しいとか、腹にたまるとか思って食べていた筈ではあるけれど、
味気ないという感想を持ったことがなかったんだ。
そういう風に思うのは、自分たちで作った料理を紗奈さんと一緒に食べたいと思っているからだ。
0572誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:12:45.89ID:SnMXQbuh
「紗奈さん、今度の日曜日暇?」
「暇だよ?」
「じゃあ、一緒に料理の練習、しない?」
紗奈さんの顔が一瞬にして凍り付いた。
これもまた初めてみる表情だけれど、少し、怖い。
そして、拙いことを言った、と即座に理解できた。
「あ、でも」
紗奈さんはゆっくりと箸を皿の前に置くと、手を膝の上に下ろし、下を向いてしまった。
「やっぱり、コンビニのご飯じゃ、嫌だよね?」
「いや、そういう訳じゃないよ」
「無理しなくていいよ」
押し殺したような声でそう始めると、紗奈さんはそこから、静かではあるけれど、
一気に自分の言い分を羅列した。
「やっぱり、ちゃんと料理教室とかに通ってから一緒に暮らすべきだったよね。
 でも、私、せっかく入籍したのに、いつまでも違うところで暮らしてるのが嫌だったから、
 暮らし始めた時のことあまり考えないで、ここに住もうって、誠一君と住もうって決めちゃったの。
 誠一君が『次は住むところを決めようね』って言ってくれた時、すごく嬉しくて、
 たぶん、舞い上がってたんだと思う。
 私、ちょっと自分が冷静な女だって勘違いしてるところあるから、舞い上がってるのに
 気が付かなくて、だから自分が料理が下手なんて、十分知ってた筈なのに忘れてた。
 この何年か練習すらしないから、下手かどうかっていうそんな大事なことも忘れてた。
 しばらくは私もまだ仕事を続けるつもりだから、コンビニのご飯でも家計が切迫するようなことは
 ないと思うから、もうしばらくはこのままだけど、目を瞑ってほしいんだ。
 もう、料理教室は目星がついてるから、明日、申し込みの電話をするね」
「…………」
こんな風にしゃべる紗奈さんを始めてみた僕は、かなりびっくりして、あっけに取られていた。
そして、何故かちょっとドキドキしてきていた。
紗奈さんは、返事をしない僕を待つことなく、また箸を持った。
けれど、僕が箸を持った手をテーブルに置いたまま、放心しているのに気付くと、
悲しそうな眼をこちらに向けてきた。
0573誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:13:22.60ID:SnMXQbuh
「ごめんね……。
 呆れたよね」
無言のまま首を横に振ると、紗奈さんは悲しそうな顔のまま笑った。
「誠一君は優しいね。
 私が男の人だったら、こんな女、ドン引きしちゃう」
「紗奈、さん」
とりあえず、僕は口を開いた。
「……僕も料理はできない」
「男の人はやらなくていいんだよ、そんなこと」
「それは女尊男卑だと、僕は思う」
「誠一君、変なことを言うんだね」
「『男は料理なんて作れないんだろう?
  料理は女性がやってやるから男は食ってりゃいいんだよ』という発想が根底にあるから」
「そうなんだ……」
「あくまで僕の意見だけれど」
紗奈さんは困った顔をしている。
「僕は紗奈さんとは出来るだけ対等でいたいし、本当にできないことであれば補ってほしいし、
 補いたいと思っている」
「うん……」
「紗奈さんも、そう言っていたでしょう?
 それに、君が料理は苦手だということを僕に教えてくれた時に、僕は一緒に練習しようと言いました」
なんだか、だんだん腹が立ってきた。
「は、はい……」
「それなのに、一緒に練習しようと言ったら、自分の不備が悪いようなことを言い出し、
 挙句、男は料理をやらなくていいとか、それはあまりにも勝手なんじゃないですか?」
「…………」
今度は紗奈さんがあっけに取られたみたいな顔をした。
0574誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:13:53.61ID:SnMXQbuh
「これからも一緒に暮らしていくつもりなら、一方的にものを言わず、僕の意見も尊重したうえで
 議論を戦わせてもらいたい」
僕がそこまで言い切ってから、一呼吸おいて、紗奈さんが笑い出した。
「やだ、誠一君、おかしい」
「おかしいとはどういうことですか」
「だって、敬語になってる」
かあっと顔が熱くなった。
僕のポリシーの一つに、人を怒る時は理論立てて怒るべきであり、その際は年下に対しても敬語を使うべきである、
というのがある。
それが紗奈さんに対して出た。
つまり、僕は紗奈さんに対して怒ってしまったということだ。
「ご、ごめん。
 だけど」
「誠一君て、怒ると敬語になるんだね」
僕は怒ったのに、紗奈さんは何故だか嬉しそうだ。
「ごめんね。
 誠一君の言う通りだね。
 私、自分が想像していた以上に料理ができなくて、混乱してたんだと思う。
 それに、また女尊男卑って言われちゃうかもしれないけど、私も一応女の子だから、
 好きな人には、自分が作った美味しい料理を食べてほしいな、って思っちゃったんだよね。
 それなのに、予想以上に酷いから、ドツボにはまってたんだと思う」
紗奈さんは右手で何かをつまんで、それがどこかに落ちていくような仕草をして見せた。
なんだろう、紗奈さんと結婚しようと決めて、紗奈さんがオーケーをくれた時も嬉しかったけど、
その時の嬉しさとは違う嬉しさがある。
「いや、僕も紗奈さんが料理の練習を始めた時に、すぐに一緒に練習しようと言えばよかったんだよ。
 ごめん」
小さく首を横に振った紗奈さんの頬は、気のせいかピンク色に染まっている気がする。
「ありがとう。
 私、すごく素敵な旦那様、手に入れちゃったね」
本当に嬉しそうにそんなことを言ってくれるから、恥ずかしくなってしまう。
恥ずかしいのに、嬉しくて、胸の奥がくすぐったい。
0575誠一×紗奈2015/07/29(水) 02:14:26.90ID:SnMXQbuh
こんな気持ちは久しぶりだ。
いつ以来だろう、なんて考えて、中学生の時のことを思い出した。
初めて告白した女の子に、私も好きでした、って言ってもらった時の感じだ。
「僕は……、今更紗奈さんに……恋したみたいだ」
「え?」
「あ、いや、ちゃんと元々好きだったよ?
 ちゃんと、好きだという気持ちが根底にあったから、結婚しようと思ったんだし!」
慌てて自分の言葉をフォローしてから、人として好きだったけど、恋人という目では
見ていなかったのかもしれない、なんてことに気がついた。
もっとも、そういう感情はなくていい、ってどこかで思っていた気もするけれど。
そう思っていると、紗奈さんが目を細めた。
「ふふっ。
 誠一君に恋してもらえるなんて、すごく嬉しい」
うわ、この顔は可愛い。
紗奈さんはこんな風に笑ったりもするんだ。
今日は紗奈さんの初めてみる表情ばかり見ている気がする。
「誠一君は、そういうの、要らないって思ってるのかな、って思ってたから」
「確かに、ちょっとそう思っていたかもしれない……。
 だけど、紗奈さんが可愛いから……」
まっすぐ見ていられなくなって、思わず少し視線を外すと、紗奈さんは
僕をまた紗奈さんに落とすようなことを落とすようなことを言った。
「それは、私が誠一君に恋をしている気持ちが出てるんだと思うな」

この年になって、誰かにそんな気持ちを寄せたり、寄せられたりするなんて思っていなかった。
穏やかに過ぎていくだろうって思っていた新婚生活は、思っていたよりずっと浮かれたものになりそうな予感がした。

(了)
0576名無しさん@ピンキー2015/07/30(木) 22:22:11.52ID:TnktPjiw
超GJ!
結婚してから気付く新しい発見って凄く良いと思います
0577名無しさん@ピンキー2016/10/05(水) 16:39:04.72ID:pAswR41C
0578名無しさん@ピンキー2016/11/14(月) 22:46:16.47ID:BXJ0bgy/
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0579名無しさん@ピンキー2016/12/20(火) 13:59:51.05ID:jdH20utQ
いるよ

かつて、―――は言った。
「どんな馬鹿でも、アラを探したり、難癖をつけたり、苦情を言ったりできる。 そして大抵の馬鹿がそれをやる」

そして若いひ弱な作家は、某所から姿を消したのだ
0580名無しさん@ピンキー2017/02/07(火) 19:00:23.35ID:Y0XqxQ81
ふと思い出してスレを6年ぶりにスレ開いたら鉄猫完結してたんだな
作者様ありがとうございます
こんなに号泣したの久しぶりです

もう短編は望めない…よな…
0583名無しさん@ピンキー2020/10/14(水) 01:20:34.87ID:opAGpxr6
鉄猫の新作読みたいよー!!
0585名無しさん@ピンキー2021/04/03(土) 20:16:47.32ID:dLIrOSLG
古い時代のシルクロード文明のような地域であれば男の子は
精通すれば即嫁取りというのも珍しくはありませんでした

男の子は早くて12歳、遅くとも13歳〜15歳くらいには精通して
今まで感じたことのない下腹部のムズムズに悶々としながら
無意識にマスターベーションをしたりあるいは夢精による止めどない射精によって
自身の身体の変化を自覚します

この現代で言うところの二次性徴を迎えると彼らの両親は息子に同民族、あるいは
よその部族から若い娘を是非とも我が息子の嫁にと迎い入れようとします

こういう時代ですと女性も早々に結婚するのが当たり前でしたので、男の子同様
女の子も早いと13歳遅くとも18歳くらいには嫁入りを迎えていたはずです


ですから現代の中学生とか高校生くらいの年齢で昔はもう結婚していたわけです

とはいえ当時の結婚は今とは違い恋愛結婚ではなかったはずですので年端も行かない
若い男の子と女の子が見ず知らずのままいきなり結婚させられたりしていたのでしょう

現代の私達の価値観では到底受け入れられないあり方ですが生まれる時代や地域が違えば
常識も変化するということです

そして結婚するということは当然そういう若い少年少女たちが夫婦として性行為もする
ということです

現代においても未成年者の性行為や避妊が社会問題となって10代の女の子の望まぬ妊娠
などが取り沙汰されているわけですがこういう時代ですとむしろ大人の思惑によって
思春期の若い男女は有無を言わさずに性行為をさせられていたことでしょう

しかも彼らは今のアベックと違って正当な夫婦なわけですから避妊などの
心配をすることもなく堂々と親公認の中で中出しセックスをしていたのです

この文章を読んでいる男性方あるいは現役の男子中高生の皆さんもクラスの憧れの女子
に恋心をいだいたりあるいは好きなアイドルに劣情を抱いたことがあるでしょう

ですが昔であれば憧れにとどまることなく魅力的な同年代の女子に思いっきり中出し
することも夢ではなかったのです

男子であればこれがどれほどの夢心地かは容易に想像できるでしょう

逆に女性の方であればいきなり素知らぬ男の子に身体を弄られた挙げ句
生々しいカウパー液の滲んだペニスを差し込まれ中出しまでされてしまうというのには
強い抵抗感や嫌悪を感じられる方もいるでしょうね

特に思春期で心身が未発達な多感な時期の女の子であれば尚更そうでしょう

一部の強姦や暴行に走る不良少年を除けば概ね二次性徴期の男子は善良で初心な
心の持ち主ですからせっかく嫁いできてくれた花嫁を乱暴することなんてないでしょうし
むしろ奥手になってなかなか手を出す事ができないなんてことも考えられますが

一方でこの時期の男子は個人差あれど四六時中下半身がムズムズしていて
隙あらば勃起してしまう体質の中で日々強烈な射精欲に苛まれているわけですから
目の前に美しい花嫁がいて寝所をともにすることともなれば頭の中はもう
その娘に中出しすることでいっぱいのはずです

ましてシルクロードといえば古来より東西交易の要として様々な人種が入り混じってきた土地です
こうした地域には昔から盛んな混血による美しい女性が多くいました
0586名無しさん@ピンキー2021/04/03(土) 20:17:34.51ID:dLIrOSLG
コーカソイド系の珠のような肌とエメラルドの瞳を持つ女性はどこか憂いに満ちた
神秘的な美貌と色気で多くの若い青少年たちの胸をドギマギさせてきたことでしょうし
当然そんな美しい女性と床に入れば男の子はガチガチにペニスを固くして性行為の前から
寝間着の衣の中をネバネバとしたカウパー液でベタベタにしていたでしょう

中には本番前の前戯の段階で興奮しすぎて射精してしまう男の子もいたかもしれません(笑

ですが二次性徴期の男子のペニスは本当に敏感ですので女性側が軽い愛撫のつもりで
握っただけでも男の子は激しく感じてしまい射精してしまうのです

いやそれどころか寝所の中で抱擁を交わし女性の体温を感じただけでも射精してしまう
かもしれません

これを読んでいるのが女性であればさすがに大げさなとお思いかも知れませんが
世の男性諸君であればむしろこの文章に共感し自分がこういう時代に生まれて憧れの
クラスのマドンナや好きなアイドルと結婚し寝所を共にすればと想像すれば抱き合っただけで
射精してしまうという感覚には大いに頷けるのではないでしょうか?

思春期当事者ならばなおのこと
この文字を読んでいるだけで勃起してギンギンになっているはずです(笑

まあ舞台がシルクロードなわけですからアイドルや同級生をイメージするよりいっそ
日本人にとって最も馴染み深い砂漠のマドンナである風の谷のナウシカあたりで
想像したほうがいいかも知れませんが中学生くらいの男の子であれば
ナウシカのような美少女とは抱き合っただけでうっとりとしてしまい
あまつさえ絶頂を迎えてしまうのも当然のこと、まして性行為ともなれば
ナウシカのような女性と直接肌を触れ合わせその温もりに包まれながら
思春期のペニスを粘膜に擦りつけるわけですからすぐにでも射精してしまうでしょう

現代の男の子たちであればクラスの女子、あるいは好きなアイドルやナウシカのような
アニメヒロインに胸をときめかせたところでせいぜいその娘を思いながらマスターベーションする
くらいしか許されないわけですがこのように少年少女で結婚することができる世界であれば
実際にその憧れの女の子たちの膣内にペニスを入れてドクドクと精液を注ぎ込むことも
できるのです

好きな娘を思いながら軽く手淫しただけでまたたく間に精液を撒き散らしてしまう敏感な
思春期のペニスで実際にその娘を感じ取るわけですからそのときに男子が感じる刺激は
相当なものでしょう

射精するときには普段のオナニーの何倍もおちんちんはヒクヒクと脈を打ち
カウパーもダラダラと垂れ流しながらドクドクと水っぽい半透明の
精液を撒き散らし、女子の体内に注ぎ込んでいくのです


逆に多感な思春期の女の子にとってはこういう男子の生物学的反応は怖くさえ感じる
かもしれません

女性がセックスで気持ちよくなるには男性よりも繊細な気配りとパートナーとの
連携が求められますから

ですがそれを未熟な青少年たちに求めるのは酷というもの

大抵の男子はナウシカのような美少女と抱き合ってしまうとたとえそれが初対面の
娘であっても容易に理性を失い最後には平気で膣内射精までしてしまうのです

そんなのは一部の悪い男だけとお思いの方もいらっしゃるでしょうが
アスベルのような心優しき青少年であっても一緒です

どんな男の子であれ女性の柔らかい身体に抱かれながらペニスを膣内に挿入すれば
あとはもう中出しすることしか考えられません
0587名無しさん@ピンキー2021/04/03(土) 20:18:04.52ID:dLIrOSLG
もちろん純情な男子であれば心のなかで罪悪感を感じたり女性を思いやりたいと
いうような感情も持つでしょうがそんな素朴な心理も実際に性行為を
始めてしまうと動物的な雄の本能によって妨害されてしまうのです

そしてうら若き乙女たちの身体もその繊細な気持ちとは無関係にそうした男の子たち
を優しく包み込み射精へと誘うようにできています

たとえ女性自身の気持ちがいまいちであってもしなやかな女体それ自体は
優しく少年たちを抱擁しペニスを受け入れてしまうわけですね

そんなふうに女体に優しく包み込まれたらどんなに優しい男の子でも
快楽に抗えず身も心もとろけるような気持ちになってしまい最後には
恍惚の表情を浮かべながらうっとりと射精してしまいます

ビュッビュッと脈を打ちながら残酷なくらい大量の精液を吐き出すことでしょう


そういう意味では思春期の男子は結婚前の段階で女性を知り年上の女性に手ほどきされながら
性経験を積んでから結婚したほうがよいかもしれませんね

実際本邦では夜這いという形でかつてそういう文化がありましたが、精通間もない男の子にとって
いきなり年の近い女の子と結婚し夫婦として夜の営みに励むというのはさすがに刺激的すぎたことでしょう

ですが実際そんな刺激的すぎる性行為を経験してしまった男子もいるわけでして
そういう男の子たちは若い新妻の前で恥ずかしさに赤面しながら大人への階段を登っていったのです
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