猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第11章
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このスレの90%は、陵辱・拷問および苦痛・・殺傷などを嗜むエログロ趣味で出来ています。
アングラ性を自覚し、メール欄にはsageと書き、スレ浮上はなるべく避けましょう。
SSを投稿される職人さん、大歓迎です。どんな妄想でも思う存分に表現して下さい。
ただし、SS上の登場人物は架空キャラに限定し、実在の人物を扱うのは当然ながらNGです。
架空キャラであれば、漫画・アニメ・ゲーム・ラノベなどの二次パロでも、オリジナル創作でもOK。
読者の方も、大歓迎です。ただし、極めて容赦のない描写がメインになりますので、
耐性のない方、および好きなキャラが残酷な目に遭うのがつらい方はご遠慮ください。
また、職人さんがSSを投下しやすいスレ環境というのは『マターリした雑談があり、
レスが付きやすい』事です。SSにはなるべく反応を返しましょう。一言でも感想でも。
だけどアドバイスや批判は、叩きにならないよう慎重に。
荒らしの方は、歓迎しません。ただし、住人の方はこれを完全スルーするように。
反応している住人がいるかのように自演する、そんな煽りにも引っ掛からないように。
叩かれやすいジャンルなので、いちいち相手しても意味ナスヽ(´ー`)ノ
最後に。このスレの10%は、世間一般で言う愛とは別の形の愛で出来ています。
マルキ・ド・サドに祝福を。
前スレ
猟奇・鬼畜・グロ・嗜虐・リョナ系総合スレ 第10章
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1292941758/ あー、「殺す」までは考えてなかったなあ
レイプの直後に、ネチネチと言葉で責めたり
時々、身近に出没してはレイプのことを思い出させて
女性に「死にたい」と思わせる、位が限界かな、
俺が書けるのは…
出直してきます 苦しまないですむよね がいらない
派生先と矛盾してるし >>695
発想の根幹が「殺すタイミング」だからな 処女か否か、想い人が居るかどうかでまた変わってくる
>>696
一緒に系統図発展させようぜ レイプされて妊娠した娘に「生まれてくる子供には何の罪もないんだ」みたいな
綺麗事をひたすら囁いて中絶する事に罪悪感を煽って
いざ産んでから「誰が父親かもわからない子供なんて可哀想w」とか笑顔で掌返したい シリアルキラー関係の本読んでたらヘンリー・リー・ルーカスの母親にときめいてしもうた
ググって本人らしき写真見て後悔したけど レイプされて妊娠させられるも堕胎を禁じられ
やがて子に罪はないのだからとむしろ愛情すら感じ始めたところで
1.妊娠中も犯し続けて流産させる(母体死亡 or 自殺)
2.無事出産した直後にレイプしながら縊り殺した赤ちゃんを胸に抱かせてあげる
3.産む機械として女の子生産機として死ぬまで使い潰す(男子なら堕胎) 猟奇系・リョナ系のSSとか読みたいけど
表の出版業界ではとんと見かけない
そのため結局こうしたネット上の掲示板や個人サイト、
Pixivとかで個々人が公開しているものを読むほかにない。
しかしその大部分がレベルの低いか自分の趣味の対象外のもので、
本当に気に入ったといえるものはほんの一握りだ。
そこでユーザーがだいたいの粗筋を指定して、
以前このスレにSS投下してくれた職人さんに
猟奇・鬼畜SSの執筆を有料リクエストとかってできないのかね?
一作(10000文字くらい)につき12000円〜20000円くらいの価格で 商売になると権利が絡んできていろいろ面倒なので…
それに二次元ドリーム文庫とかが数百円で買えるのにそんな値段設定ではおそらく一件の依頼も来ないかと いや依頼希望者が少なくともここに1人いるんだが…
6万ほど払うんで2〜3本ほど新作を読みたい
フリーメールアドレスを貼るので詳しい話はそちらで行う
料金は契約成立時に半金を作成者の口座に振り込む
作品はここに投下する必要はなく、メールで送信するだけでOK
あくまで個人が楽しむための作品であり、どこにも公開する事はない。
依頼者はSSの完成を確認した後に残り半金を
作成者へと口座振込みして取引終了…
みたいな流れで
まあ流石に無理かね 別に募集するだけなら勝手にすればいいと思うが
ざっと読んで気になった点を指摘してみる。
1.「SS書きとはいえその依頼をこなせるとは限らない」
自分が思いついたSSを書くのは「自分の書ける内容」を「容量を気にせず書く」行為。
それに対し「指定された内容」、「指定された容量」の文章を書くのには更なる技術が必要。
SS書きの中でもごく一握りの人しか出来ない。というかそれが出来る人はプロ並みの技術を持っている。
2.「ちょっと依頼料が安い」
プロのシナリオの安めの相場は1KB(約500文字)1000円。
小説だともう少し高くてもおかしくない。
全く相場からずれているわけではないが、1文字2円だと相場から見ると少し安めの依頼料。
3.「本人証明の困難」
どうやってあなたにコンタクトを取る人物がこのスレの職人であることを証明するの?
多くの職人はトリップなしの名無しで投稿しているので同一人物の証明はかなり困難だと思う。
成立時に半金貰えるわけだから騙そうとする場合も充分あるんじゃね?
グロSS書きであることを証明するのに、まず最初に軽いSSをあなたに提出とかすればいいかも知れんが
取引が煩雑になりそう。
匿名掲示板ではなく、小説家になろうやPixiv、もしくは個人サイトを持っている人に依頼すれば3の問題はある程度解消されるし
プロではなくても紙の同人誌を出した経験がある人なら、少なくとも1の「指定された容量」の文章を書いた経験がある事にはなると思いよ。 才能ある人に出資あるいは寄付
芸術家とパトロンの関係に原点回帰するみたい とりあえず、どんなのが読みたいかお題を書いてみようぜ。
そしたら、腕試しの職人が何かしら書いてくれるかも知れないぞ。 職業でもないのに、道楽で書いたSSに大金出すって言われたら書けるもんも書けなくなるんじゃないか? ネタ元 >>704-710あたり
ハルヒ? 全然書いてない
お題? 書きたい様に書くしか出来ん リョナ小説ライター
ささやかな副業、と思って始めたことだった。
昼は事務職として平凡な日々を送っていた私が、絶対に表には出せない性癖―――被虐嗜好―――を
思うが侭に吐き出せるネットの掲示板に小さくUPされていた募集広告。
『猟奇的なSSを書いてください 謝礼はお支払い致します』
ライター稼業に憧れてタウン誌の編集に(バイトだったが)携わった私にとって趣味と実益を兼ねた絶好の募集。
昼間の私が見れば、あまりの怪しさに笑って読み流すそのテキストに、深夜の私はすんなりと手を挙げていた。
前世紀末から幾度もの議論を経て、今やネットは、ほぼ完全な実名性が確保されているとされていた。
『ほぼ』というところが曲者で、詳細な説明は省くが一般の利用者同士にとっては逆に匿名性が強まる結果になっていた。
平たく言えば、ネットの見知らぬ他人同士でも何ら危険は無いと、理解されていたしその通りだった。
そのハズだった。 簡単な自己紹介の後に、私は自分の趣味を最大限に盛り込んだストーリーを書き、依頼者に送った。
事務のOL、それも大人しい部類に分類される昼の私は社内の様々な噂話の聞き役として重宝がられていたから、
そこで聞いた噂(真っ当な恋愛から不倫、経理や様々な不正など)と同僚をネタにしたテキストは
どうやら依頼者の目に適ったらしかった。
次第に過激さを増した私のストーリーの最初の犠牲者は、同期の事務だった。
「でね、彼ったら奥さんに『今日も接待なんだ』って嘘ついてウチで終電までヤリ放題してくれてさぁ」
定時後の更衣室で彼女のノロケが始まる。
出来婚したばかりの営業の若手君が欲求不満なのを見抜いた彼女に甘える体で、若手君は彼女を性欲の捌け口にすることに
成功したというだけの話を、同期の彼女から聞かされる。
「いっそ奥さん、赤ちゃんと死んでくれないかなw 私が彼と結婚したかったわぁ」
適当な相槌を打つ私に彼女の妄想が続く。
「バラしちゃおっかな。 奥さんショックでイっちゃったりしてくれないかな」
若手君の結婚式の写真を思い返す。
少し目立ち始めたお腹でドレスに包まれた、かわいらしい奥さんが夫の不貞に絶望する姿は中々のものだが
私は表情には出さずに相槌を打ち続ける。
「……って、冗談だからね! いっくらアタシでもそんな鬼畜なこと、ね」
そういう彼女の目が笑っていないことぐらい、私にも分かった。
週末の夜、虚実織り交ぜながらテキストを打ち込んで、私は一旦手を止める。
もうお腹が大きく張った奥さんが夫の不貞を知らされて、幸せを打ち砕かれて、絶望して。
その姿を想像する私の身体の深いところが疼くのを感じながら私はキーボードに指を這わせ……ふと別の思いが過ぎった。 夫の不貞を知らされた奥さんは絶望するだけなのだろうか、目の前の不倫相手への怒りはどう発露するだろうか、と。
目の前に夫の不倫相手が横たわっていた。
夫の出張中に訪れた年上の女性に、会社の名を出され、大事な用件だからと部屋に上げた。
その女性から、嘲るように聞かされた夫の不貞と、夫の嘘と、女性との関係の数々。
突きつけられた情報端末から夫と女性の肉体関係の映像が延々と、言葉を失った妻に突き刺さる。
無意識のうちに伸ばした手が包丁を手にしていた。
妊娠してお腹の子の分も増えた体重が掛かった切っ先はすんなりと女性の胸に吸い込まれ、そのまま女性は床に横たわった。
胸に突き立った包丁の柄が彼女の痙攣に合わせて揺れて、その揺れが止まってやっと妻は自分のしたことを理解した。
そっと女性の首に触れてみても、まだ温かい首筋から脈は感じられなかった。
夫の通信端末に不倫相手から電話が掛かってきたのはその直後だった。
「………ごめんね」
沈黙の後に聞き取れた妻の言葉が誰に向けられたものだったのかは分からなかった。
夫への謝罪なのか、手にかけた女性へか、または産んであげられなかったお腹の子へか。
帰宅した夫が目にしたのは胸に包丁を突き立てられて事切れている不倫相手と、
寝室のドアノブで首を吊って冷たくなっていた妻の姿だった。
絶望の中で、お腹の子に謝りながら命を絶つ奥さんを想像しながら私はひとしきり自慰に耽り、ファイルを送付した。 週末は恥ずかしながら自慰に耽ってしまった。
私は妊娠どころか結婚すら経験していないが、それなりに恋愛経験はあるし処女でもない。
そんな私の想像の中で、妊娠中の妻が夫に裏切られた絶望と、お腹の赤ちゃんへ申し訳なく思う気持ちのなかで
命を絶つ姿は私自身の嗜虐性を十二分に満たしてくれた。
生理前の、張った乳房を『赤ちゃんの為に張った乳房』のつもりで揉みしだきながら、
次第に苦しくなっていく意識の中で赤ちゃんにごめんなさいと繰り返して死んでいく姿を想像した時は
下着を替えなければならないほど達してしまった。
週明け、気だるい身体を引き摺るように出社するとすぐに噂好きの同僚に捕まった。
「聞いた? 彼女、不倫バレして殺されたって」
事実は小説よりも―――とはいうが、まさにそんな気分だった。
私が幾度も自慰で達していたあの夜、同僚は若手君の自宅を訪れたらしい。
『らしい』というのも、同僚も若手君の奥さんも発見時は死亡しており何があったのか正確なことは分からなかったそうだ。
ただ、室内に争った形跡と、同僚の通信端末の通話履歴とその内容、同僚の死因が奥さんによるものであったことと、
奥さんが自殺していたことなどなど……。
まるで私が書いたストーリーをそのままなぞったかのような、凄惨な現場を見た若手君が不倫の事実を喋ったことなどから
社内ではそう噂されていた。
偶然にしては出来すぎていると思うより、その時の私は同僚と奥さんが実際に亡くなったことに密やかに興奮していた。 程なく、私は新たなストーリーに着手していた。
「もう、止めませんか! こんなこと、私、続けられません」
サーバ群を冷却するためのファンの低音の中では若い女性の声が響く。
「誰も来ないとはいえ、もう少し声を抑えないか?」
答えるのは年配の、落ち着いた男性の声。
「もう耐えられないんです……こんな……」
女性の声のトーンが落ちたのを従順さの表れとみたか、男性の声に余裕が増す。
「君は優秀なシステム管理者だ、私の不正を見抜けたのは、君だけ、だからな」
「私の引き抜きの際には君を連れて行く、それで納得したのは君だ。 そうだな」
「今更、止めますというわけにはいかないのは、君もよくわかっている、な」
男性の畳み掛ける言葉に女性は力なく頷いて返すだけだった。
事務仕事で度々顔を合わせるシステム部門の若手さん、彼女が新たな犠牲者だった。
若いながら優秀で、なおかつ美人さんで事務方の好感度も高い彼女が
社内の不正処理に気付き………というストーリーだ。 少々展開に悩んでいた頃、私は生理中だった。
同僚や奥さんの死を自慰に使った罰が当たったわけでもあるまいが、普段より鈍痛が強く出血量も多くて
生理で下着を汚してしまったが、それがストーリーを進めるヒントになった。
もう耐えられなかった。
上司や同僚や友人たちに蔑まれようと、全てを洗いざらい話して楽になりたかった。
優秀だと持て囃されて甘言に乗ってしまった自分を過去に戻って押し留めたくて、
でもそんなことが出来なかった彼女は深夜、サーバ室に一人、居る。
自分だけが気付き、密かに記録し続けた不正処理のログを全て手元の情報端末にコピーする。
これを持って翌朝、上司に全てを話すつもりだった。
「さむ………」
ジリジリと進むコピーの進捗を見つめながら、機械にとって適温の、人にとっては寒い室温に肩をすぼめる。
小さく息をついて、天井を見上げた彼女の細い首に背後から唐突にネクタイが巻きつけられた。
「クッ………ハッ………」
彼女より頭2つは背が高い、件の不正に関わった男性が力任せに彼女の首を締め上げていた。
爪先が床に付くか付かないかというところで吊られた彼女が細い指を首に這わせても
ギッチリと締め付けられて何も出来ずに苦痛が増していく。
「ッ…………ッ…………」
しなやかな指先が震えながら、控えめな胸をブラウスの上から掻き毟る。
キーボードを叩く為に短く揃えられた爪がブラウスのボタンに引っ掛かり、苦痛のあまりボタンが弾けるまで
胸を掻き毟って、その腕が唐突に力なく垂れた。
「ったく、ヒヤヒヤさせやがって。 大人しくしてりゃもう少し生きてられただろうになぁ」
男性が彼女の首を絞める手を緩めないままボヤく。 「優秀すぎるシステム部員が不正処理に手を染めた挙句の自殺って、よくある話よ」
始めから彼女に生きる道は無かったのだ。
「まったく、もう少し遅かったら手間だったんだぜ」
既に事切れた彼女に囁くように男性が続ける。
彼女に罪を擦り付けるための工作は全て終わっていた。
「一回くらい抱きたかったんだがなぁ………って、結構ガキっぽいな」
彼女を抱きしめてその胸や腰を撫で回し、ボタンの弾け飛んだブラウスの隙間からブラを覗き見て下卑た感想が出る。
男性よりも高さのあるサーバラックに、彼女のロッカーから拝借したスカーフを裂いて即席の絞首台として彼女を吊るす。
涙で頬を濡らし、突き出した舌から涎を垂らし、ブラをチラ見せして吊るされた美人さんの彼女の死に様は
それでもちょっときれいに感じられた。
「さて、と、長居は不要ってな」
彼女の情報端末を回収し、男性が早々とサーバ室を後にしたのは彼女にとって幸せなことだったかもしれない。
最期の抵抗だったのか、生理現象だったのか、どちらにしても男性に見られることは辛い事象が彼女に起こった。
彼女のショーツの股布が、ストッキングに包まれた太腿が、膝裏が、ふくらはぎが、じっとりと濡れ始めた。
失禁。
絶命した彼女の膀胱に溜まっていた小水、室内の低音もあって少なくない量のそれが彼女の両足を伝い床に流れ、
そのままサーバラックに吸い込まれていった。
彼女が失禁し、しばらくして、サーバ室から機器の動作音が消えた。 太腿を伝う経血の感触を思い出しながら、美人な彼女の失禁を書くのは甘美な体験だった。
機械に囲まれた室内で、冷たくなっていく彼女から熱を持った液体が溢れていく姿を誰にも見られないのは
彼女にとってどれほど幸せなことか……などと考えていたら深夜になっていたが、私はファイルを送付してベッドに潜り込んだ。
ベッドに潜ってから、自慰に耽ってしまった私はほとんど睡眠を取れぬまま出社した私だったが、
すぐにその眠気が吹き飛ぶことになった。
社内のシステムに障害が発生したとかなんとかで、事務方は眠いなどとは言ってはいられない状況だったからだ。
そして、残業を終えた深夜、断片的な噂を聞きつけた私はもう一度驚くことになった。
―――システム部―――美人さん―――不正―――殺人―――
偶然、とは思えなかった。
帰宅して、昨夜書き上げたファイルを開き、聞いた噂との合致に私はもう、それは偶然とは思えなかった。
私が書いたストーリーをなぞったように、同僚や、奥さんや、彼女は命を―――。 週末の夜、依頼者からは好評と報酬が届いているのを確認しつつ私は新たなストーリーを進めていた。
いつもより気持ちが昂ぶって、シャワーを浴びたあと、長いこと着けていなかった純白の下着を着けてみたりしながら
深夜だというのにまるで恋人に会うかのように清楚なブラウスとスカートまで出してきてテキストを打ち込む。
自分の、キーを打つ音だけが響く室内の静けさを心地よく感じながら、ワイングラスに手を伸ばして一口。
縁に口紅が残るのをちょっと気にしつつ、上を向いて椅子の背もたれに身体を預け背筋を伸ばす。
すぅっと空気が動いた気がした瞬間、机上のディスプレイが真っ赤に染まった。
同時に寒気を感じて私は自分を身体をかき抱こうとして
女の背後に忍び寄った何者かが、女の首を切り裂いたのだということに、女自身が気付くことは出来なかった。
わずか数秒で体内の血液の大部分を失った女は椅子の上で、だらしなく膝を広げ身体をガクガクと震わせながら
やがて動かなくなった。
背後から男性の大きな手が、血に染まったブラウス越しに女の胸に触れた。
血濡れたボタンをひとつひとつ丁寧に外し、露にされたブラも鮮血に染められて無惨なことになっていた。
背に回った手がブラのホックを外すと血を吸ったブラが重みで腹の方へと落ち、奇跡的に血を浴びなかった乳房が顔を見せた。
細身の身体にしては大きく形の良い白い膨らみ。
女の乳房の先端、乳頭は命を終えてもまだ固さを残していた。
―――まるで死の瞬間に絶頂に達したかのような
男の荒々しい手指に嬲られた、血の気を失った白い乳房が男の手に付いた鮮血で彩られた様は芸術的ですらあった。 男は椅子を回して女を正面に向けると腋に手を差し入れてその身体を抱き上げた。
まるで恋人にするように女はベッドに横たえられ、血をたっぷり吸って重くなったスカートをたくし上げられた。
スカートが血を吸ったから、女の両足は素肌の美しさをそのまま残していた。
恋人に捧げるかのような純白のショーツに包まれた局部も、命を失ってだらしなく開いてしまった膝も、愛おしかった。
そっとショーツ越しにキスすると、血の匂いの中に女の匂いが、味が感じ取れた。
ショーツを脱がして直接舌を這わせると、より濃厚な女自身の味が広がった。
安らかな女の死顔、キスをして舌を絡ませれば
女の唾液とワインの入り混じった芳醇な味が広がるのを感じながら男は、女を、抱いた。
事切れていた女は、当然ながら、抵抗することも無く、声を挙げることも無く、男を受け入れ愛され、
その胎内に幾度と無く男を浴びて愛されて、愛されて、愛されつくして。
カーテンの隙間から漏れる朝日に照らされたベッドの上。
深みを増した紅色で彩られた女の顔は安らかだった。
『猟奇的なSSを書いてください 謝礼はお支払い致します』
リョナ小説ライター おわり おお……ホラーテイストでドキドキしながら読みました
GJ!! >>722-725
感想という報酬頂きました
>>719-720間にもう幾つかストーリー挟んで話伸ばせるなーとか
個々の話をもっと詳細に書くべきだよなーとか思いつつも
途中から書き手を殺したくて殺したくて殺したくてその欲のままに書いてしまった
あと、地の文と”ストーリー”部分の区別が案外分りにくかったなーとかそんな反省も 後れ馳せながらGj!
確かにグロやリョナ好きには描写があっさりし過ぎてる感もあるけど、ネクロ好きな自分には十分おっきしましたよ。
地の文と作中文の区分けが改行だけなのは「現実と妄想がリンクしている」の布石だと言う感じでわざとなのかな、と思ってた。
最後首を切られた瞬間とそれ以降の間に句読点がなく、視点が急に第三者になったのに気がついたときには「あ!」っておもいニヤりとしました。
。の代わりにアンダーバーをいれたら分かりやすくテキストの書きかけっぽく見えたかも知れないけれど、私にはバッチリでした_ アカメが斬るのエログロパロってここで良い?
それともスレ立てた方が良いかな? まずはここでいいんじゃね?
スレを維持出来るほどの需要と供給がもしあればグロパロ単独スレ立てればいいだろうし。 >>728
あらすじ読んでみたら本当に似てた
けど、パクッた訳じゃないんだ! 信じてくれ 保守
季節柄、熱さ責めとかも面白そう。
優秀なスポーツ少女を競技直前にライバルが体育倉庫に監禁して、
熱中症に追い込んで再起不能にさせるとか。 オリジナルでメイドさんもので和姦で嗜虐な感じだとして名前は和名が良いか外人的な響きが良いか
サンプル含めて名前のネタをくれないだろうか
話のネタは考えているんだが名前がなーどうしたもんかなーという状況 >>735
ネタ集めならジェネレーター使うのはどう?
「名前オートメーカー」
ttp://www.name-automaker.com/index.html ここでpixivとかのお気に入り作家や作品の情報交換するのは駄目かね
pixivだとR-18gやリョナで検索しても量が膨大過ぎて良作に出会えない そっち系の画像板とか回ってれば定番作家の情報なんて簡単に出揃うけどな 掲示板なんかで情報揃えようと思ったら巡回し続けるか大量のログを漁らないとダメなのでは?
そもそも画像板ってどゆこと? 渋の小説の話じゃないの? >>736
そこ、ちょっと覗きに行ったけど
50音順で生成されるのが欠点だな・・・
10や50生成だと「あ行の名前(名字)」だけで埋め尽くされちまう
相川愛子、木下黄子、瀬川世子・・・となればまだいいけど
相川愛子、赤沢紅子、秋山亜紀子、朝田麻子、芦野・・・と続くのはいかがなもんかと 新作投下も無さそうだしみんなでお気に入り作品共有しようぜ
俺はもう探し疲れた 名前集めの定番?
オムニバス的なアダルトDVDのパッケージ(○○4時間とか50人○○とか)を持ってきて
パッケージに書いてある女優さんの名前を拾い出して苗字と名前をテキトーに入れ替えて使う
とかはやるなぁ…。 今日、「沙耶の唄」のプレイ動画を見た。
すると脳内のウェンディゴが暴れたいと囁いている(無論、フィクションの中でだ)。
魔物と化して駆け回り、少女達を次々に切り裂き・食らうようなSSを無性に書きたくなってくる。 最近、映画のロボコップ2を見たんだけど
ロボコップがバラバラに解体されるシーンで
女サイボーグだったらどうなんだろって思った。
この板的にはアリなんかね? 氏賀せんせいのまいちゃんが映像化するそうだな。
本来なら嬉しいんだけど、実写じゃ全然楽しめない。というか、正直気持ち悪い。
やっぱ氏賀先生の絵じゃないとな。 少しお借りします。
宇宙歴2XXXX年………。惑星破壊犯などの超凶悪犯罪に対する罰として宇宙裁判所は、VRゲーム刑の
導入を決意した。
VRゲーム系とは犯罪者をVRMMOゲームの中に閉じ込め、その中で強制的に生活させて反省を促す刑罰
の事である。
一度実行すれば脱走などの問題が発生することもなく、また冷凍刑などに比べて、囚人達の反省を自発的に
促せるという利点が存在した。
広い宇宙空間に一つの人工惑星が浮かんでいた。
第8宇宙刑務惑星………凶悪な犯罪者にVRゲーム刑を実行する為の惑星である。
景気は最低20年、最長1000年と言われ、冷凍刑と併用することで、極限まで罪を償わせることが可能
であると説明がされている。
「囚人ナンバーSP8−42442!」
そう言って看守がその女を呼ぶ。
「はっ、惑星10個ぶっ壊して20年とはびっくりだね。」
軽口をたたきながらその女は看守の方を挑発する。
「その軽口もここまでだ。VRゲーム刑の恐ろしさをたっぷりと味わうんだな。
連れて行け。」
その言葉と共に横にいた看守がその女を奥へと連れて行った。
「さあ入れ。」
奥の部屋で彼女はVR用のメットを被せられてから、睡眠冷凍用のポッドに押し込められた。 「ここがVR世界かい。」
そう言って彼女はあたりを見渡す。
そこには一人の受付嬢が座っていた。
「……ナンバーSP8−42442さんですね。貴方が行くステージは『ディストピア』ステージです。」
「なんだいそれは?」
「この刑務所においては、VR空間は16のステージに分かれており、受刑者の刑に応じて振り分けられる
ことになります。
『ローファンタジー』『ハイファンタジー』『ホラー』『ジュラシック』
『サイバーパンク』『スチームパンク』『サイキック』『時代劇』
『戦乱』『学園』『経営』『異能物』
『マカロニ・ウェスタン』『ヒーロー×ヴィラン』『カードゲーム』『ディストピア』
の16のステージが存在しており、貴方は『ディストピア』世界への配置が決定されています。」
「待てっ、なんだ『カードゲーム』って何?『カードゲーム』?」
「『カードゲーム』は『カードゲーム』で世界の命運が変わる世界です………。
『ディストピア』世界は、強大な組織が支配する世界です。貴方は裏社会の人間として動くことになりま
す……。これ以上の質問は規定事項に違反する為に質問をお断りします。」
「……私に選択権は無いわけね。ま、良いわどうせ死なないゲームでしょ?」
「はい、このゲームでは人は死にません。また判断次第で刑期が伸びるまたは縮みますので、しっかりゲー
ムをされてください。」
「はいはい。惑星殺しの実力を見せてあげるわ。」
「では、ゲームスタートです………。」
次の瞬間、SP8−42442の精神は『ディストピア』へと飛んでいった。
SP8−42442はいきなり謎の部屋に出現した。
「ここが『ディストピア』かい……。」
そう言って彼女は部屋を見渡す。
「なんだい? この本は??」
『偉大なる帝国の生活マニュアル書』と書かれた本を彼女は手に取り、あまり興味なくポンと放り投げた。
後で読めばいいと思ったのだ。
次の瞬間ドアの向こうから、数名の兵士が飛び出し、彼女を取り押さえる。
「偉大なる帝国の書物を投げ捨てるとは何事だ!!」
「えっえっ??」
「こいつはスパイに違いない!! すぐに高等警察署に連れて行け!!」
「何この展開………。」
SP8−42442は薄暗い部屋に閉じ込められると、椅子にしばりつけられた。
「貴様、反逆者だな」
「へ何で?」
「皇帝閣下の大事な本を捨てるなど反逆者以外に誰がする!! こいつの目的を吐かせろ!
何をしてもかまわん!!」
「わかりました!!」
「何この展開………うぐっ」
次の瞬間彼女のみぞおちに兵士のパンチが入っていた。究極的にリアルな痛みをあたるVRゲームは嫌われ
ているが、そのあたりの設定をどんぶり勘定でやっている。
「俺達は知っているぞ。貴様らが死んだとしても『復活エリア』で復活できる事をな……。
ゆえに復活しても全軍で捕まえて、貴様から情報を吐かせるのだ。」
「そんな………。」
兵士の一人がナイフを持ってくると、彼女の腹に突き立てる。 「あっあっあがっ………」
グリグリとナイフを回しながら彼女の体にダメージを的確に与えていく。
「これ以上ダメージを与えると死ぬぞ。」
その言葉と共に兵士はナイフを抜き出す。
「けがを治せ。」
別の兵士が謎のレーザー光線銃を傷口に照射すると怪我が一瞬のうちで治る。
「どうだ喋る気になったか?」
「知らないわよ反逆だなんて! そんな事一切知らなかったんだから!!」
「そんなものが通用すると思うなッ! こいつの手足を切り捨てろッ。」
次の瞬間兵士たちはナイフを彼女の四肢に振り下ろし、彼女の手足を体から切り離す。次の瞬間に謎のレー
ザー光線銃が当てられてけがは治るが、切り捨てられた四肢は戻らない。
「何なのよこれはッ!!」
「反逆者には拷問あるのみだ!」
次の瞬間、彼女の体は床に押し付けられる。
靴底で顔面を踏まれた後、次々と蹴りを入れられる。
(何なのよこのゲームはっ………喋らない限り終わらないの?)
「『ディストピア』は我々の抱える16のステージのうち最も過酷なものです。」
そう言って新入りに解説を行う刑務官。
「ひとたび秘密警察に捕まれば拷問に次ぐ拷問を浴びせられながら情報を吐き出させようとします。
存在しない情報を。」
「夢見ることさえ許さず、時間が切れるまで……罪を償いきるまでその拷問は続きます。」
「短時間に犯罪者を償わせる手段としてのみ許可されているこのステージに入る人間はこの刑務所の0.0
1%にすぎません。」
「……ですがこのステージに入った人間は総じて大罪を背負っています。彼らには重大な罰が必要です。」
「私は願っています。この『ディストピア』が我らの≪ユートピア≫の礎となることを……。」
〜Fin 誰でも良いからアマゾネスさんの続き書いてくれ、頼む 超本命が大穴
暇つぶしに覗いて見たけど あり得ない女が・・
見返りをもらって損はしなかったww
da●et/c11/52saki.jpg
●をkkun.nに置き換え セラムンクリスタルの妖の四姉妹が
エネルギーぶちあったって消滅するだけってのは勿体無い。 かなり有名な絵師さんで名前が数字だった人ってわかりますか?
HDD真っ白になってしまって全然思い出せない… 完全に更新が止まってしまった保管庫どうすんべかなぁ ―――夕刻
仕事帰りの父の車に乗って、少し歳の離れた姉妹が和やかに学校からの帰路につく。
数年前では考えられなかった光景だ。
冷戦期、東西陣営の代理戦争が終わるとともに部族間紛争や、政府軍とゲリラの戦闘が絶え間なく続いた小国。
男は成長すれば一族の担い手として、また一人の兵士として尊重される一方で、
女は男の欲のはけ口として、子を産む為の道具として、単なる労働力として、蔑視され続けてきた。
周辺国を含めても圧倒的多数派である土着の宗教もまた、女性蔑視を激化させる原因であった。
そのような環境下で女性が学校に通うなどということは夢物語でしかない。
だが、数年前、テロ組織の掃討作戦という名目で西側の諸国家が大規模な軍事作戦を行い、
それに伴って民衆への意識改革を半ば強引に行った結果、わずかながら女性がその本来の権利を取り戻す切っ掛けとなった。
姉は十代後半、嫁入りし子を産んでいてもおかしくない年齢だったが、
学業に専念したいと結婚話を先送りし、両親もそれを快く受け入れてくれていた。
妹は十代に達したかどうかという幼さだったが、姉を見習って がっこう で学ぶ喜びを噛み締めていた。 父と姉妹、3人の乗った車がいつもの峠を越えようとした瞬間。
車の前後に一目でそれと分かる車両が道を塞ぐように現れた。
海外の自動車メーカーのロゴが書かれた四輪駆動車、車体後部の荷台には重機関銃が据付られた車両―――ゲリラだ。
車のドアが荒々しく開けられて、声を挙げる間も無く3人は引きずり出され押し倒される。
慣れた手つきで男たちが3人に猿轡を嵌めて―――。
―――数時間後
意識を取り戻した姉が最初に目にしたものは、自分を無遠慮に見つめる粗野な男たちの視線。
次に目にしたものは、女性が家族以外の者に肌を見せぬ為に纏うブルカを脱がされた自分の身体。
上半身は白いシャツとその下にブラジャー、下半身にショーツを穿いただけの姿で横たわった自分を取り巻く男たち。
きつい猿轡で声を挙げることの出来ない姉のシャツが捲りあげられ年頃の女性らしく張りのある乳房を包む、
白いブラジャーが露になると男たちは口々に淫乱だの卑猥だのと罵りナイフでブラを切り裂いてまでして脱がす。
―――汚された
恐怖よりも絶望が勝っていた。
自分にはもう女としての価値がないのだ。
学業に専念したいという思いは本心だったが、それとは別に女性として、結婚して子を産んで母となる幸せを
得たいという夢が絶たれた事実を噛み締めて姉はただ涙を流すことしか出来なかった。
だが、男たちにとって淫乱で卑猥な下着の排除は余興に過ぎない。
一人の男がぐったりとした姉のショーツを引き摺り下ろし別の男たちが股を開かせて押さえつけた。
男の力で開かされた股を閉じることなど叶わない。
露にされた、男を知らぬその局部、膣に直径5cmほどの円筒状の物体が情け容赦なく突き入れられた。
突然の激痛に身を捩ると露にされた乳房が揺れ、それを見た男たちが下卑た笑いを浮かべながら両肩を押さえつける。
”作業”が終わった。
姉の股間からはごく小さな電子基板が顔を覗かせているだけとなっていた。
円筒状の物体はもう膣の中に完全に埋まっている。
姉の意識の奥底で、人体に関する知識が頭をもたげる。
自分が感じている違和感は膣に何かが挿入されているからだ、
その奥底に感じるのはきっと挿入された物体が子宮を圧迫していることによるものだ、と。
自分の学んだ知識がこんな形で活かされることに失望して姉は意識を失った。 ―――翌日、昼 市街中心部
姉は覚束ない足取りで市街の病院に向かって歩いていた。
女としての尊厳を踏み躙られ、絶望した姉に対して父と妹の解放を条件として提示されたそれは自爆テロの要員だった。
分かっていたことだった、自分の体内に挿入されたアレは爆薬と簡易な起爆装置で拒否することは許されなくて、
きっと父も妹も既に殺されていて………でも、もしかしたら本当に解放してもらえるのかもしれなくて。
女として一切の価値を失った自分でも、せめて父と妹の為に死ねるなら、その為に命を捧げられるなら。
そこまで考えて、姉は考えることを止めた。
指示された病院は最近建てられたばかりの大規模なものだった。
国連機関を示すUNの文字が大きく示された、初めて見る自動ドアを通り抜け、ごった返す人の隙間を抜けようとした瞬間。
大きなお腹を優しく撫でる女性の姿が目に飛び込んできた。
今、自分の体内で爆弾が起爆されればあの幸せそうな女性も、お腹の子も、死ぬ。
もう何も考えたくなかったのに、考えるのを止めたはずだったのに、考えてはいけなかったのに。
行きかう人の只中で、涙が頬を伝って。
―――同日、同時刻 市郊外 市場
銃を持った男の人が言ったのだ。
市場の中心にある時計塔、その下で待つ男の人に荷物を届けなさい、と。
ちゃんとお使いが出来たら大好きな父と姉を返してあげよう、家にも帰してあげようと。
だから、小さな身体には不釣合いな大きな荷物を背負って車から降り、一目散に市場へと走っていった。
長らく政府軍として治安維持に当たってきた兵士にとって、市場に近づく少女の姿は奇異なものだった。
先進国であれば少女が買い物に訪れたとしても何ら違和感はなかっただろう。
しかし、治安維持に携わる者としては頭が痛いが、この近辺は決して治安が安定しているとは言い難い。
怖がらせてはいけない、と心で呟きつつ精一杯の笑顔を浮かべ、それでも銃の安全装置は外しつつ少女に声を掛けつつ近づく。
久しぶりに見た笑顔に、心が和んだ。
市場に向かう足取りを緩め、声を掛けてきた笑顔の男の人の方を向いて、そちらに歩き掛けて。 ―――同日 夕刻 国営放送
「本日昼、2件の爆弾テロが発生しました。 1件目は市中心部の病院で発生し………」 ―――前日 深夜
質の悪い麻薬を多量に投与されて、男の意識は混濁していた。
その方が都合がいいのだ、恐怖のあまり暴れられては手元が狂う。
グリーンバックと呼ばれる緑一色の背景が設えられた撮影スタジオ、煌々と光る照明、西側のブランド物のカメラ。
その前に引き摺りだされた男が首を掻き切られながら最期に思い浮かべたのは仲の良い姉妹と妻の笑顔。
女子を学校に通わせた男の末路として動画サイトに処刑映像がアップロードされたのはそれから数時間後のことだった。
夫と娘を奪われた母親が、祖母らと徒党を組んで
ゲリラを襲撃・制圧するのはまた別のお話。
おわり 派手に他スレに誤爆しつつ投下完了
直接的なエロもグロも無いけど想像力で楽しんでね!的な感じで一つ 「なにも逆さ吊りにすることないじゃないか」
「血抜きだ。このまま引き返すにしても、蘇生術を持つ者を探すにしても、死体は持ち運ばねばなるまい?
その際にはできるだけ軽い方がよかろう。水分を抜くと人体はずいぶん軽くなるし、腐敗も遅らせることができる」
「それはそうだけど、この恰好じゃまるで家畜みたいだ」
俺たちの仲間マルシルは死に、今は足首を蔦で縛られ吊し上げられた恰好でパックリ割れた首の傷口から血をボタボタと垂らしている。
つい先程まで生きていて会話をしていたマルシルだ。同じパーティーの仲間が死んできた場面は何度も見てきたけれど、やっぱりキツいものがある。
でも、そんな感傷に浸っているのは俺だけで、吊るした本人であるセンシも、それを眺めているライオスも、どこか淡々としている。
「家畜みたい…か」
「ライアス、変なこと考えちゃダメだぞ」
マルシルの死因はマヌケで呆気ないものだった。
これだけ深い階層だ。モンスターたちも手強くなるし、罠だって即死系のものが多くなる。
前者はみんなで力を合わせればどうにか対抗できるとしても、後者の罠の発見や解除については俺にしかできない仕事だ。
だから俺は言った。「不用意に動く前に俺に一声かけろ」と。
なのにマルシルのやつ、誰にも告げずにこっそりとトイレへ行きやがった。まったく。この日に限って発揮した乙女心が死に直結したんだ。 悲鳴を聞いて駆け付けたときにはすでに遅かった。
用を足そうと屈んだあたりでザクッときたのだろう。床から飛び出てきた槍は大腿部を貫通したばかりでなく、腹部を貫き、背中にまで突き出ていた。
ただし不幸なことに即死はしなかった。心臓は免れていたし、槍が刺さったままだったから失血も少なかったからだ。
それでも臓器をズタズタにされたのだからどうせ命は長く持たない。なにより肺を突き破ったのは誰にでも分かるほどの致命傷だった。
口からはゴボゴボと真っ赤な鮮血を溢れさせていていた。笑顔の多いあのマルシルがこんな悲惨な目に遭うだなんて、ショッキングだった。
もっとショッキングだったのは、マルシルの意識がはっきりしていたこと。
可哀想に、目を見開くほどの激痛と苦痛を味わいながらも、突き刺さった槍からも痛みからも逃れることができずにいたんだ。
下手すれば絶命までにしばらくかかってしまうだろう。こうなったら、もう、一刻も早く死んだ方がマシ。
マルシルは血まみれの唇でパクパクと「ころして」と伝えた。声にはならずに喉奥に溜まった血が飛び散っただけだったが、唇の動きでそれが分かった。
そういうときにサッと動けるのがセンシだ。
俺もライオスも一瞬だけ躊躇があった。
センシは理解するや否や、あの大振りの斧でもって、首を一発で斬った。
うなじあたりから入った刃はそのままマルシルの頸椎を叩き斬ったわけだが、手元を狂わせることなく、とっさにこういう冷静な動きができるのだからセンシはすごい。
もちろん今度こそマルシルは即死。でも完全に切断したわけじゃない。
残った皮と筋肉で繋がっていたからマルシルの頭部はプランと垂れ下がった格好になった。 首の切断面から噴水みたいに溢れていた鮮血もやがて止まった。びくんびくん痙攣していたのも止まった。肉体が完全に死んだんだ。
それを確認した俺たちは、とりあえず槍からマルシルの身体を引っこ抜き、泉で身体を清めてやった。
きちんとこういうことをしてやらないと、無残に死んだ者の肉体にはすぐに悪霊が寄ってきてゾンビになってしまうから。
俺も俺で返り血を浴びていたからとりあえず頭までドボンと浸かり、そして呆然としていた脳をリセットした。
仲間が目の前で死ぬことなんて、ダンジョンでは珍しいもんじゃない。
ちょっとばかりショックな光景だったけれど、死にざまで言うなら俺がトラップにかかり煮えた油を全身に浴びたときのほうが、見た目は悲惨だったろう。
あれは、本当にひどかった。やっぱりダンジョンってやつはこんなもんなんだ。決して楽じゃない。
「ふぅ」と一息ついて身体を拭いて、次のことを考えていたところだった。
ちょっと目を離したスキにマルシルはセンシとライオスの手により逆さ吊りにされていたんだ。
合理的な行動なのかもしれないけれど、やっぱこいつらはどこかおかしい。
「で、どうするよライアス。俺たちの主砲マルシルが死んじまった」
「うーん、このまま全体魔法無しで潜り続けるのはつらいなあ。俺と、チルチャックと、センシ。3人で突入できるほどダンジョンは甘くない。
かといって、いまさら引き返すのもそれはそれでつらい。ここまでの道程だってマルシル抜きで戦ったら全滅の危険もあるだろうし」
「あいつ、なんだかんだで役立ってたしな。深く潜れば深く潜るほどマルシル頼りの場面は増えていった」
「……よしっ、待とう」
「何をさ」
「ここまで2〜3組のパーティーに出会ってきた。腕の立ちそうな連中もいたし、きっと相当深くを目指してるんだろう。それで蘇生魔法の人員がいないわけがない」
「そいつらに頼んで蘇生させてもらうってわけか。でも、上手く合流できるかな」
「階段付近で待っていれば大丈夫さ。そこでしばらくの期間は希望を持って待ってみようじゃないか。どうだセンシは?」
「ふむ、なるほど。とりあえずここは移動ってことだな。荷物を持って改めて陣を張るとするかの」 期間は三日。それまでに合流できなかったら、後続のパーティーはすべて全滅したか進路変更したものと見做す。
ここまで休みも少なく戦い続けてきた俺たちにとっては、むしろいい骨休めで、この先へ行く上で力を蓄えることもできるだろう。装備品の手入れもできる。
無謀なアタックをするよりも余裕を持って動いた方が効率も上がるし結果も出せる。
こうして俺たちは階段付近へ移動して、モンスターから襲撃されにくい一角でキャンプを張った。
ズルズルと引きずってきたマルシルの身体は、血が抜けた分だけ軽かった。
首を完全に切断しなかったのも正解だった。「荷物」が増えるところだったから。
センシはあの場面でここまで考えていたのだろうか。それとも経験が成せる技ってやつだろうか。
そんなセンシが作ってくれたスープはバジリスクのダシが利いてて美味かった。でも俺にはちょっとした懸念がある。
「これだけの食糧で、3日分持つか?」
「おそらく持たんだろ」
「じゃあ、これからの食事は少なめで済ますか。ハラペコが続いても3日くらいなら耐えられるかもな」
「それはいかん。なるべく腹一杯喰おう。腹がすいているとどんな生物でも弱る。力を込めているつもりが力が入っていなくなってしまう。
何でもそうだが減らそう減らそうとするとジリ貧に陥ってしまうことがあるから、それは避けたほうがいいだろう」
「でも実際問題、食材が足りない。食用の植物でも探そうかライオス?」
ライオスは、ぼーっとマルシルの死体を眺めていた。 「ライオス?」
「あ、ああ、聞いてたよ。聞いてた」
「……?」
「でも、食料の調達も極力避けたほうがよさそうだ。だってこの階層のモンスターに遭遇したときのことを考えたら迂闊には動けないだろ?
うっかり仲間でもウジャウジャ呼ばれたら、マルシル抜きじゃ返り討ちの危険のほうが高いだろうし……」
「じゃあどうすれば、」
ハッとした。まさかと思ったけれど、不思議とライオスの心が読めてしまった。
食料は現地調達。それはストイックな精神というよりも探求心や好奇心が上回っているのではないか。
そして目の前には都合よく血抜きされたエルフの新鮮な肉体が用意されている。
「ライオス、それだけはやめとけ」
「やめるって、なにを」
「マルシルの肉を喰うことをだよ」
「……こういうときくらいしか機会がないじゃないか」
「やっぱり!ライオス!それだけはダメだ絶対にダメだ!一緒に冒険している仲間を喰うだなんてそんなことモンスターでもやらないぞ!」
コイツは普段、マルシルのことをどういう目で見ていたのだろう。
「いつか喰ってみたいなあ」とでも思っていたのだろうか。それともたまたまこういう場面が巡ってきたから思いついたのだろうか。
なにせ倫理観がズレているサイコパスだ。倫理観や世間体では説得することはできないだろう。 「センシ!コイツを止めてくれ!マルシルを喰う気だ!」
「うん?」
「それだけはやっちゃダメだって言ってくれセンシ!」
「……まあタンパク質や脂質の補給には肉食はもってこいだ。それを遠慮して全滅したらマルシルだって浮かばれんだろう」
だめだった。センシはセンシでこういうところがある。
どこか常識知らずの動物的な考え方をしており、それはそれで頼もしいのだけれど、倫理的抑止力にはなりやしない。
そして、センシとライオスが同じ方向を向いたならば、もはや止めることはできないというのは、俺はよーく知っている。
もう止められないのだ。俺はがっくりと肩を落とした。
「まあまあ、マルシルには蘇生した後で説明しておくから」
「……しないほうがマシだよ。『死んでいる間にちょっとお肉食べちゃった』なんて聞かされるマルシルの気持ちを考えてやろうぜ」
そうしてマルシルの解体が始まった。
喰うならば脚がよかろう、ということになった。
太腿を解体するにもスカート姿なら楽だったかもしれないが、マルシルはあいにくスカートではない。
死後硬直でこわばった下半身から衣服を脱がすのには難儀した。蘇生後を考えればビリビリに切り裂くわけにもいかない。
すらっと白くて長い脚が露出する。普段マルシルをそういう対象として見ていなかった俺でもちょっとドキッとした。死体だけど。
しかし、センシにもライオスにもそうした性欲じみたものが無いのがせめてもの救いだった。こいつらにあるのは食欲だけだ。
きっとこの2人の脳内ではすでにおいしいお肉として認識されているのだろう。
俺はハーフフットで、ライオスは人間で、センシはドワーフで、そしてマルシルはエルフだ。
大丈夫といえば大丈夫、なのだろうか? センシのナイフがさぁーっと太腿の皮膚を縦に切り裂いた。血抜きされているのでもちろん血は流れない。
その光景に俺は目を背けてしまった。生きてたら痛いんだろうな、マルシル。
蘇生させることを考えるとむやみに切断するわけにもいかない。術者にとって手間になってしまうからだ。
だから脚をまるごと切り落とすのではなく、お肉だけ切り取って拝借することにした。
傷口からちょっと黄色がかった脂肪が見えた。センシは皮膚をちょっとめくって、ナイフをすべり込ませ、べりべりと嫌な音を立てて剥いでいった。
右太腿をまるごと一周、皮剥ぎしているあいだ、身体はユサユサと揺れて、マルシルの首が右へ左へコロコロした。
血を抜かれて落ち窪んだその目は眠っているみたいに閉ざされているけど、お前、相当ひどいことされてるぞ。
そんなマルシルの太腿にザクザクと躊躇なくナイフを入れてゆくセンシ。その絵は猟奇殺人そのものだが、その目には狂気が宿っていない。
純粋に食と命のことだけを考えている目だ。それが、鬼畜の所業と、食という行為を、はっきり分け隔てている。
肉の切り出しを手伝っているライオスをちらっと見た。無邪気だった。こちらは好奇心しか宿っていなかった。
気付けばマルシルの右太腿は白い骨だけになっていた。大腿骨から筋肉を剥がし終えたのだ。
こういう部分的な解体を普段はセンシはしないだろうから大変だったろう。ふーっと一息ついていた。
その傍らにはマルシルの肉が置かれている。他の動物と大して見分けのつかない肉だった。マルシルから得られた食肉だ。 豚肉や牛肉が並んでいる様子を見て、生きている豚や生きている牛と頭の中でリンクさせる者はいないだろう。
でも、それって本当は繋がっているんだ。それを忘れているからこそ食卓というのは安心できる。
そんなことを考えているうちに、マルシル肉は薄く切られて、熱したフライパンへ乗せられジュウジュウと音を立て始めていた。
もうすぐ食事が出来上がる。肉とマルシルの姿を切り離すことができないうちに俺は食するのだろうか。
「こんなもんじゃろ」
皿の上に乗せられたシンプルな焼肉を見て、ようやく俺はこのおいしそうな匂いに気付いた。だいぶ腹が減っていることにも気付いた。
そして俺は「おいしそう」と思ってしまっている。マルシルを「おいしそう」「たべたい」とたしかに思ったのだ。
この日の夕食は、若いエルフの焼肉だ。
塩と胡椒のシンプルな味付けだから肉そのものの味がたっぷり楽しめるんだろう。
マルシルから肉をもらって、俺もライオスも切り出しを手伝って、センシが料理をしたんだ。いまさら食べないってわけにもいかない。
「……いただきます」
俺が今、フォークで刺したのはマルシルの肉であり、おいしそうな焼肉でもある。
口へ運ぶまでに何度マルシルの顔を思い出しただろう。表情豊かなあのマルシルの顔を。
『誰にも頼りにされないのは寂しいです』『もっと感情を込めて言って』『やだー!やだやだー!』
あの声も、あの表情も、あの仕草も、共に過ごしてきた色んな場面も、何度も何度も脳裏にオーバーラップする。
俺は「牛」や「豚」の肉じゃなくて、「エルフ」の肉でもなくて、『マルシル』という固有名詞の宿った肉を食べるんだ。 アクセス規制食らいました。あと2レス程度ですがまた後程。 そんなことをアレコレ考えていた俺の手は震えていた。口へ運ぶその瞬間までずっと。
けれど、いざ口に含んでみて、思い切って噛みしめた途端に、それは舌の中で美味なお肉へと変わった。
俺の頭なんかよりも、俺の舌はもっと素直でシンプルに味を判定したようだ。
「あっ……うまい……」
センシによる焼き加減が良かったのか、食材そのものが新鮮で良かったのか、肉汁溢れる柔らかくジューシーな味が広がる。
ほどよくのった脂肪が溶けた。でも、歯ごたえは軟弱なものではなく、充分に筋繊維のしっかりした食べごたえのある肉だった。
「センシ、ライオス、うまいよ」
「うむ。なかなかいけるな」
「たぶん時間を置いたらタンパク質がアミノ酸に分解されてもっと旨味は増すんだろうな」
「いやいや、このままでも充分うまいって」
俺たちはいつも通りの会話で食事を進めた。いつもと違うのはここにマルシルがいないってことだけだ。
あいつはゲテモノを前にすると心底嫌そうな顔をするくせに、いざ食べてみると素直に「おいしいー♪」と言ってしまうやつだ。
本当に素直なやつなんだ。この日の食卓で物足りないものといえば、マルシルの「おいしい」が聞けないことだろう。
俺は思ってたよりもあいつのリアクションを楽しみにしていたのかもしれない。
このダンジョンでは、スライムも食べたし、宝虫も食べたし、大サソリも食べたし、ミミックも食べた。色々と食べた。
そして今日、俺はマルシルを食べた。
普段だったら自分がいったい何の肉を口にしているかなんて考えたこともなかった。あえて考えようとしなかったのかもしれない。
でも。「食」は本当は生き物とリンクしている。繋がっている。なのにそれを無意識に切り離して忘れ去ってしまっている。
これはひょっとしたら、俺たちが忘れていた感覚を取り戻す冒険なのかもしれない。 「あれー?私死んじゃってた?」
「死んでた死んでた。串刺しになってた。胴体貫かれてすっごく痛そうだった」
「うわ…よかった覚えてなくて……」
2日目くらいだったか。蘇生術を使えるパーティーと無事合流し、めでたくマルシル復活となった。
金でも求められたらどうしようかと思っていたが、こういうときは助け合いの精神。深くまで潜ってくる連中はそれをよく分かっている。
不自然に白骨化した右太腿については「モンスターに喰われた」と説明した。ん?するとモンスターって、俺たちってことになるのか?
「ねえねえチルチャック、私が死んでる間、何か起きた?」
「べ、べつに、なにも起きてないよ」
若いエルフ肉おいしかったですマルシルさん、だなんてわざわざ言うこともないだろう。
知らんぷりをしていたほうが良いこともあるってものだ。正直だけが道徳というわけでもない。
「まあ、色々と大変だったよ。マルシル抜きで戦闘するのは避けたほうがいいっていうのが俺やライオスやセンシの意見だったし」
「何それ!?私ってホントは役立ってたの!?うれしい!!」
「かもな」
「あーあ!その場面に居合わせたかったあ!死んでる場合じゃなかったじゃない!」
「お前が死んでたからこそ、そういう話の流れになったんだよ」
「ねえーチルチャック!そのときの会話を再現して!心をこめて再現して!」
「さあ、先行くぞー」 そして俺はさっきからマルシルの顔を直視できていない。どうせ得意気な顔でもしてるんだろうが、俺にはその顔が見れない。
「俺はお前の肉の味を知っているぞ」と、どうしても頭のどこかで思ってしまう。
乙女の秘密、とはいうが、ここまで禁断レベルの秘密を知られることもそうはないだろう。
そう考えるとなんだかヘンにドキドキしてしまう。ライオスもセンシもまったくそんなこと意識してないというのに。
ひょっとしたらサイコパスのほうが普通の者よりも純粋なのかもしれない。迷惑だけど。
そしてこのとき、俺は大切なことに気付けずにいた。
マルシルを喰ったということが、どういう結果を招くのか気付けずにいたんだ。
「……んん?」
周囲は真っ暗で、身体はひんやりと冷たかった。今まで何度か味わったこの感覚。
「そっか、俺は死んだんだ」って思ったときはたいてい蘇生の最中だったりする。
本当に死ぬときっていうのがどういうものなのか、それは俺たち冒険者でも知らない。 次第に思い出してくる。あのあと俺らはさらなる深層を目指してダンジョンを進んでいった。
敵は強くなる一方。罠の解除や扉の開放は俺の役目であっても、戦闘となるとこの小さな身体では援護が精一杯。
「危ない!チルチャック!」って誰が叫んだんだっけ。たぶんライオスだ。
背後から刺されたモンスターの爪は俺の腹から血まみれで突き出ていた。不覚だった。死んだなこりゃ、と思った。
「……ん……ん?……あれ?俺…?」
「おおっ、みんな!チルチャックが目を覚ましたぞ!」
「そっか、死んでたか…俺…」
どうやら、マルシルが死んでからしばらく潜ったあたりで、俺も死んでしまったようだった。
前後の記憶はあまり無いが、状況を見るにそういうことらしい。
死んですっかり冷え切った身体が温まるまでしばらく動くことができなかった。
こういうとき看病してくれるのはマルシルだ。男二人は周辺で警護している。
「そっか、お前も蘇生魔法使えたんだっけ。ありがとな」
「……うん」
「俺が死んでる間に何か変わったこと起きたか?」
「べ、別に、何も起きてないよ」
マルシルの様子がおかしい。すごくよそよそしくて俺と目も合わさない。これは、まさか、そういうことなのか。 太腿に手をやった。ある。あるけど何か減ったような感覚が残ってる。
「喰った、のか?」
「…………」
「おい!そっぽ向くな!!喰ったろ俺のこと!?」
「……謝らないから、私」
どうやらマルシルの蘇生魔法は失敗に失敗を重ねたらしい。休んで試して、休んで試して、やがて魔力が底を尽いてしまったようだ。
するとどうなるか。「長期戦になりそうだったらしばらく待機するしかあるまい」「しかし腹が減っては魔法も使えぬ」「ここで捕食するのも危険だから……」
俺が仲間を喰ったってことは、俺も仲間に食われるってことだ。
余計な前例を作ったものだ。やはり、あのときに全力で反対していればよかった。
「チルチャックだって私のこと食べたじゃない」
ギクッとした。
ライオスとセンシが「チルチャック肉」を提案したとき、当然のように思い浮かぶだろう。「もしかしてあのとき私も?」と。
普通に考えればそうなる。誰だってそう考える。当然の思考ってやつだろう。
するとどうなる。こいつは今、怒っているのか、悲しんでいるのか。 「……ごめんマルシル」
「いいよ。私だってハーフフット肉をステーキにして食べたし」
おや、つんと突き出たエルフ耳が赤く染まっているじゃないか。
そういえば俺もあのとき、マルシルの顔を見れずに、耳を赤くしていたかもしれない。
「ねえチルチャック、謝るよりも私に言うことあるよね?センシもライオスも言ってくれたよ?」
「言うって、何を、」
「……食べた後は?」
「ごちそうさま?」
「私もごちそうさま。チルチャック」
なんだか、おかしなことになってしまったものだ。
俺たちはお互いの肉の味を知っている。そんな変な関係ってあるだろうか。
しばらく俺とマルシルは互いに顔を見ることができなかった。知られることのない禁忌の秘密を知る仲なのだ。
センシやライオスは別だ。あいつらはそんなことちっとも気にせずいつも通りにしていた。やっぱサイコパスだ。
きっと、俺の肉が焼けるおいしい匂いがしてきたらマルシルは、さっきまで泣きそうだったのに寄ってきて。
喰ってみたら「あっ、これ、おいしいー♪」とでも言ったのだろう。容易にその幸せそうな顔が想像できる。さぞかし気まずいだろうマルシル。
喰うか喰われるか。喰ったあとに喰われるか。喰われてから喰うか。
俺たちの食物連鎖は混迷を極めてきた。しかし、ただひたすらに食は生の特権なのだ。それがダンジョン飯。ああ、ダンジョン飯。 やったー ハッピーエンドだー
これからもエルフ肉が食えるぞー ダンジョン飯作者にこのSSを教えてあげて漫画化してもらおう(提案) 久しぶりにここで書いたけど投稿し難くなってる……。
ダンジョン飯はとにかくマルシルさんが可愛くて面白いから買うといいと思うよ(ステマ) 乙!
スッキリして読みやすくて一気に読んでしまったw
マルシルかわいいよね
ダンジョン飯リョナブームきててうれしい
この流れならセンシやライオスが死んだ時もなんだかんだ言ってきっと食べるんだろうなあ
マルシルとチルチャックのどちらかが食べたことがなければ多数決で負けちゃうだろうし ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています