雛「これ重たいの。持ってなああいっ。」
剛「買いすぎだろ。」
雛「今日は剛が一緒だから。」
剛「俺に持たせる前提ってやつか。」
雛「か弱い女の子には無理なの。」
剛「傘は姉ちゃんが持てよ。」
雛「はーい♥やったあっ。」
…………
雛「剛は大丈夫?重くない?」
剛「平気だよ。男だし。」
雛「片手で全部持てるのね。さすが。」
剛「当たり前だ。姉ちゃんは大丈夫か?」
雛「いくら力が無いっていったって、傘くらい持てるわよ。…………って言いながらも、実はちょっとキツイの…………助けて。」
剛「おい、か弱いのもホドホドにしろよ。」
雛「ごめん。傘の重さじゃなくて、高さ!剛の頭が高過ぎて手が疲れちゃった。肩とか濡れるし。」
剛「なるほど。」
雛「いいんだけどね。剛が濡れないなら。でも手が限界……。」
剛「💡 わかった。こうしよ。姉ちゃんは、そのまま傘をよろしく。で、俺は片手で荷物、もう片手で姉ちゃんを抱っこする。」
雛「へ?そんなこと出来るの?」
剛「おらよっと!」
雛「うわわっ!すご〜い、力持ちっ!」
剛「小学生の子供を抱いてるのと同じだからさ。軽いもんよ。」
雛「いいアイデアね。あたしも濡れないで済むわ。」
剛「この状況、姉ちゃんは、人に見られて恥ずかしくないのか?」
雛「…………めっちゃ恥ずかしいに決まってるわよ。弟に抱っこされて相合い傘なんて、こんな超レアな姿……。やだなあ〜んもー。」
剛「心配するな。誰が見てもさ、小学生の女の子と父親だと思うんじゃね?」
雛「😢まあいいわ。それでも。無事に帰れれば。」
剛「(ちっちゃい姉ちゃんは良いよな。うひょうひょ……ニヤニヤ……)」
雛「(剛、なんか嬉しそう🎵)」
剛「(姉ちゃんの胸が当たってるな)」
雛「ごめんね。重たいでしょ?」
剛「しかし、スカート、短すぎじゃね?いつもだけど。」
雛「大丈夫。手で押さえてるから。」