雛「あたし、お気に入りのミニワンピ。可愛い?」
剛「おお。」
雛「剛もステキ。イケテるわよ。」
剛「俺の服、これで良いのか?」
雛「大丈夫よ。あたしが用意してあげてたのを着てればいいの。」
剛「俺の靴は?」
雛「玄関に置いてあるわ。」
剛「姉ちゃんは?」
雛「今日は頑張ってヒールにしようかしら。」
剛「へえ〜。よく履けるね。そんなにカカトが高い靴とか。」
雛「ダメかなあ?」
剛「いやあ〜、どうだろ?」
雛「剛との身長差が少しでもね……ね?……わかるんでしょ?」
剛「ちなみに、それを履いたら何センチ?」
雛「145センチ……かな?」
剛「俺、靴の高さ込みで…」
雛「あ!言わないで!大丈夫。わかってるから。」
剛「2メートル!」
雛「に、に、に、めーとる……??」
剛「俺は、ちっちゃい姉ちゃんに慣れてるから。まあ、気にするな。」
雛「あたしから見上げる角度が、あまり変わらないみたいだから、やっぱりヒールはやめて、ぺちゃんこ靴にするわ。」
剛「いいよ。遥か下の方から思い切り俺を見上げてくれ。」
雛「歩きやすいパンプスに決めたっ!」
剛「???ぱんぷす?」
雛「ふーん。初耳なのね。」