剛「重そうだから持とうか?姉ちゃんの腕力じゃキツいんだろ?」
雛「んー、ちょっとナメられてムカつくんだけど。」
剛「超ド級レベルで、か弱い女なんだな。持ってやるよ。 」
雛「まだ、あたし、持ってって頼んでないわよ。」
剛「じゃあ、いいのか?」
雛「……お願いっ……します。本が意外と重たいの。」
剛「だろ?ほらっ、よこせ。」
雛「なんかエラソー!……っていうか、こういう会話そのものがね、商店街では恥ずかしくてイヤだわ。」
剛「姉ちゃんの体重、いま何キロ?」
雛「だからあ、商店街で体重なんか恥ずかしいから聞かないで〜。」
剛「恥ずかしい数字でもねえだろ?」
雛「前と変わってないわ。32キロよ。」
剛「軽っ!」
雛「知ってると思ってた。」
剛「確認だよ、確認。」
雛「じゃあ、剛は?」
剛「俺は95だよ。」
雛「デカ過ぎなのよ。あと1キロで、あたしの3倍だわ。」
剛「おー、惜しいな。あと1キロ頑張る。筋肉を増やせば、1キロなんか、すぐだな。」
雛「あたしの3倍も大きいのね。完全に子供扱いされちゃう。っていうか、もうとっくに、されちゃってる。」
剛「こういう話を商店街でしていいの?恥ずかしくない?」
雛「ばかっ、剛が話を振ったのよ。」
剛「よし、筋トレでパワーアップしよっと。」
雛「(これ以上、大男にならないで😖💦)」