雛「ねぇ萌ちゃん。さっき弟からのLINEで、今日ね、陸くんが来るらしいの。」
萌「雛ちゃんの家に?」
雛「そう。萌ちゃんも来ない?」
萌「うん。いいわよ。行く〜。」
雛「大きい男が二人も居たら、うっとうしいでしょ。萌ちゃんが居てくれたら安心なの。」
萌「喜んで行くわよ。何が安心なのか、わからないけど。もし、あの二人が襲って来たら、あたしたちチビッ子では、どうにもならないけど。簡単に食べられちゃうかも。」
雛「そういう襲われる場合の安心ではなくて。いろいろ精神的にね、気持ちが、安心するから。」
萌「そうよね。精神的によね。肉体的には?」
雛「肉体的?肉体的には、か弱い萌ちゃんが味方になったところで、二人ががりでも、陸くん1人にさえ、腕力で絶対に勝てないわ。」
萌「乱暴はしないでしょ。剛くんも陸くんも本来は優しいから。」
雛「うん……そうね。」
萌「……あたしたち、いったい何を話してんの……。やだあ。」
雛「ホントよ。若い男の子に襲われる妄想なんて……やだあ。」