(ю:】ニセコイでエロパロ part149
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0001ハッピーDEATH☆ ◆HAPPYfBqvg 2021/03/23(火) 22:04:04.80ID:EwL8ntSU
🗻テレビアニメ新作「#ヤマノススメ Next Summit」がついに始動🗻
ティザービジュアル公開🎊公式サイトもオープンしました🎉
そして原作しろ先生、山本監督、あおい役 #井口裕香 さん(@yukachiofficial)、ひなた役 #阿澄佳奈 さん(@0812asumikana)からコメントも到着‼️
yamanosusume-ns.com

<ローカルルール>
前提
1.「1作品」は起承転結を持つ、ひとまとまりのものである
  (短編は「1作品」、長編は複数の「1作品」からなる)
2.本スレはエロパロスレなので「1作品」にはエロシーンを含む
  (長編作品では、エロシーン抜きの話があるのは可)

以下を推奨する(強制ではありません)
作家サイド
1.1作品を数レスずつ細切れ投下しない(書きながら投下しない)
2.1回の連続投下が終わった場合は、連続投下が終わったことを示す
3.グロ、スカトロ、イタモノなどの内容を含む場合は冒頭で明記する

読者サイド
1.自分の気に入った作品にはレスをすること
2.自分の気に入らない作品はスルーすること
3.作品の投下がない時の雑談は可とする


>>950を踏むか480kbを越えたら次スレを立てること。立てられなくても、誰かが立てるまで待つこと。

前スレ
(ю:】ニセコイでエロパロ part148
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1613385916/
0543名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 16:03:58.74ID:3sogfUDs
いつだったか、誰もいない無人島で、意味不明な事を喋る滅茶苦茶なDJが惨めって話
まさにここでゲームの話をしてる、こいつらに他ならないんだよなぁ……
0548名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 16:11:54.61ID:3sogfUDs
実にGL違反だよなぁ

ニセコイもエロパロも全く関係ないうんこっこどもw
0549名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 16:16:10.29ID:3sogfUDs
23時45分でいく


そういや、今日はもうIDでバレるから無理だがああやって割り込んだらどうなるんだ、これ…
楽しくなりそうな気もするな
0554名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 17:14:49.85ID:3sogfUDs
ISスレとかにも「〇〇(ヒロイン名)髪こき!」とかしつこいのがよく来てたが
もうこのスレ住人の仕業、せいって事にしておいて犯るかw


「お、お前…」
一夏は絶句する。
「うん…見ての通り、僕は…いやもうバレた今は「私は」って言うべきかな?はは」

フランスからきたシャルは、美男子ではなくて。
「何でこんなバカな真似を―」
衝撃の真実を目の当たりにした一夏は、相手への配慮をまるで欠いた不遠慮なセリフを吐いて。
「…ほんと、バカな真似だよね」
「あ!?…す、スマン。今のは俺の完全な失言だ。謝る」

シャルに謝る流れに。
「そもそもがデリケートなISに携わる者に、そりゃ人に言えない事情やらなんやら、あって当然だよな」

しかし。

「ううん、いいんだ一夏。僕も…いや、私も本当は馬鹿げた事だとしか思ってなかったから」

思いの外、その愚直な素直さがシャルの警戒心を和らげていた。
「そう、か」

「まあ面と向かって「バカ」は流石にキツいものはあったけどね!」少し意地悪い笑顔でシャルは、一夏の鼻頭に人差し指を突きつける
「う、重ねてスマン」
「でも、こんな早々にバレちゃうとはなぁ…予定外過ぎだ」

「一応聞いていいか?俺以外に、この事がバレるとマズイって理由」
一夏のその問いかけに、シャルは瞬間とても「暗い顔」をした。
それでもすぐに切り替えて―

「…宣伝だからかな?ざっくりと大雑把に言い表すなら、ね」
「せ、宣伝?!」
一夏が愕然としたが。
「ほら、ISて本来」
「あ!」
シャルのその一言で理解した。

自分もまた「男で例外」である事と、それがどれだけの「宣伝」になるかを。
0556名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 17:21:12.10ID:3sogfUDs
84j

言葉による会話にならなきゃ、規制からは逃れられる、みたいなやり方かな
0559名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 18:04:05.27ID:3sogfUDs
晩飯か

美味しんぼでエロパロ

「わかめ酒」


とか勿論やらんだろうけど、想像してみると吹くものがあるな
あの海原雄山が「この茂み、味わい…」とか言いながら
0560名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 18:12:26.02ID:3sogfUDs
そういや今度アニメ化をする、なろう発の追放系ラノベあったな

「真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました」
とか言うの

ハナっからリットのデレモードで妄想(夢オチ)で、てSS話ならHガンガンやれそw
0561名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 19:01:20.42ID:3sogfUDs
ああ、そういやなんのかんので自分の方もHなエロSSを書いてなかったなw

少し凌辱気味のやつをいくか

らき☆すた

「―ンぼッ!!?」

ワケもわからず複数の男たちに囲われた後に黒塗りの車の中に押し込まれて拉致され
荒縄で簀巻き状態にされた後、口だけを開けられる状態にされて軟禁され、ぐったりしていた
こなたの口に、情け容赦なく、股下から臍まで起った海綿体、つまりち〇こ、いわゆるぺ〇スを突っ込まれて
こなたは喉の奥まで男の肉棒を注ぎ込まれ、短い悲鳴とじゅぽじゅぽとした唾液の音を
周囲に響き渡らせ、目の端からわずか涙を垂らす。
(く、苦し―)

「さあ、こなたちゃ〜ん!今からたあっぷりと僕らの濃いミルクを飲ませてやるからね」
「んぶぶ?!!んンンンンー!!!」
相手の男のその言葉で、激しく首を振り嫌がるこなたの頭を、複数の手がガッシリと捉えて
固定させて――

「う、うあああ……お、おおおおおおっ!こ、こなたの口マンコ!!すッげぇ気持ちいいぃぃいいいぃぃ!!」
「ん、んん、んンンンーー?!!ンーーーー!ンーー………」

気がつけば。

こなたは、口の端からボタボタボタと白く濁った液体を垂らして、白目を剥いて逝っていた。
0562名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 19:19:04.35ID:3sogfUDs
名前のところだけ変えてコピペして持ってかれそうな気もするな…
0563名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 19:23:53.89ID:3sogfUDs
これだけ書こうが「スレ違いだ!」とか言われたらもう草、大草原だよなこのスレならばww

「お前らが人に言えた事か!」と
0564名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 19:43:05.68
キングシザーズはアシャイさん適正なのん?
釘一人はいた方がいいだろうかのん
0566名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 19:51:43.12
プロフィールキャラクターとかいうものを設定できるのんな
ルームもちょっとずつ進めないとのん
0567名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 20:28:22.10ID:PF64n9HJ
うーむ、気付けば14種類くらい果樹を植えたけどまだほしいのがあるのう
我ながら火星人の欲深さに驚くのう
0569名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 21:25:39.95ID:PF64n9HJ
理想のビオトープとは餌やりなどしなくてもそこに住む生き物が餌に困らない池なのだのう
餌やりしてもらって暮らす池の魚など生け簀で飼われてるのと大差ないのう
0572名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 22:07:53.10ID:3sogfUDs
気がついたらマジで40近くまで来てるwそしてニセコイの話題はやはり無しww

本当に何の板で何スレなんだかなここ…
0573名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 22:21:20.98ID:3sogfUDs
もう次スレは、ニセコイの名前くらい外したら?としか言えんよなぁ

まあ外したら外したで、今ままでのようにやれカノープスだ、浅井さんがどうだとか
いう内容のまま、エロパロ板にあるスレとしてどうなんだコレ?
的に何も変わらんのだろうけどw
0574名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 22:30:10.33ID:0cguASr3
歳とったせいか1つの味に飽きるのも早くなった気がするのう
0575名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 22:31:41.72ID:0cguASr3
腹6分目くらいからはさほど旨味を感じないのう
とすると腹がすいてるときに旨いのをちびちびつまんで食べる方が満足できるのかもしれんのう
0583名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 23:12:15.26ID:3sogfUDs
>>525
正直、半分くらい冗談のつもりだったんだがなぁw…まあ折角だから半構想中のSSでも書いてくか

はたらく魔王さま!(死神と少女)


佐々木千穂が…死んだ。

「…」
「…」
真奥と恵美が二人して沈黙する。
考えてみればこの結果、事態はごく当たり前な事だった。
佐々木千穂という少女の、普段の元気の良さや快活さ、いざという時の肝のすわり方が一般的な女子高生のそれとは
あまりにもかけ離れたいたものがあった故に、いつしか二人も彼女を異世界のエンテ・イスラ的な分野においても
何事もそつなくこなせる超人の扱いをしている事を、「普通」にしてしまっていた。

「おそらく、でしかないけど…」
先に口を開いたのは恵美。
「千穂ちゃんを殺したのは、やはり第一蒼帝の手勢の者でしょうね」
「…まあ無難な推測だよな。俺もそれは同意だ。そもそも奴等ほど力で、戦いにおける功績しか認めない派閥はないし
そこに千穂のあの提案だ。戦いをしたがる者には目の上の瘤、くらいにしか見えなかったんだろう」

そして恵美のその憶測の言葉に応じるように、真奥もまた自らの憶測を加えた内容を語る。

「迂闊だったわね、私たち」
「中立の舞台(サミット)を、てのが逆に仇になったかな…しかしあの場では
だからこそ前もって必要以上の武装、魔力だなんだでの警戒をするわけにもいかなかったし」

佐々木千穂は、あのサミットにおいて、何者かが放った凶弾に心臓を貫かれて死んだ。

「一番取り乱したのが私やあなたじゃなく、あのお婆さんだったのは意外だったわ」
「…俺は少し裏で事情は聞いてたから、そこまで意外とは思わなかったがな」

「へえ?千穂ちゃん、そんなに仲良かったんだあの人と…異世界側でも屈指のクセ者なのに、ね」
当然、その後のサミットは荒れた――
0584名無しさん@ピンキー2021/04/08(木) 23:48:04.17ID:3sogfUDs
※(先程の話から色々エピソードを割愛、サミットが破綻した為「神討ち」の時間稼ぎ代理の手段を実行話し合う、とした場面)

「「国を、作る?」」
真奥と恵美が、天祢からの提案を聞いてその返答がハモる。
「…いや自分で提案をしておいてから言うのもなんだが、改めて言葉にするとアタシもちと引くな」

「いや当たり前だ。そんな簡単にほいほい国なんてものが作れんだったら、世の中
こうも戦争したりだなんさしてないだろうによ」
「あら逆も言えるんじゃないかしら?ほいほい作ったような国があるから
今もこんなに世界が、こうして現実に戦争を繰り返してる」

相変わらず真奥と恵美は、二人して変な拘りで衝突し、その仲は改めて普段通りの犬猿である
としたお約束的な流れに、天祢は微笑ましさと心強さも覚えつつ、今は時間が惜しいので
そのやり取りを断ち切るようにパンパン!と手を叩く。

「はいストップ!お二人の国談義についてはまた後日に気の済むまでやってもらうとして
今は神討ちするまでの時間稼ぎの件だ」

「お、おお。そうだな」
「…取り乱したわ」

「時に、二人は豊臣秀吉なる人物の「一夜城」の話を聞いたこと、あるかい?」

「「いちやじょう?」」
二人の返答のハモりが、雄弁な知らないと言う明快な回答だった。
「あんたらほんと、仲いいんだか悪いんだか…こっちも急ぎだし話進めさせてもらうけど。あの当時は
彼はまだ豊臣、ではなくて羽柴秀吉だったかな?」

天祢の話は、端的には「中立国を幻術で作りあげる」としたもので、ただ一から十まで全てがただの幻では
他者の「投石的な干渉」ですぐに看破されてしまう為、幻により現実的な強みを付与する
土台になる基礎的材料を集めろ、とした事だった―
0585名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 00:21:07.46ID:nkzUu4PR
※(千穂が死んだ後。霊界と現世の狭間的空間にて。「死神」との邂逅)

「…わ、私はやっぱり「死んだ」んですか?」
「うむ」

千穂は、改めて自分の今のこの状況や状態が普段とは違うことを認識する。
そしてすぐ目の前にいる「何者」かのその姿が、恐らくはとした千穂の推測に確信を抱かせた。
そしてそれを聞いた。

「あなたは、「死に神」ですか?」
「…怖いかね?」
その声は不思議な響きだった。
威圧するでもなければ、なにか荘厳な神託を感じさせるものもなにも「無い」とした―

しかし、それが千穂にとってのこの上ない「不気味さ」だった。
「はい、怖い…です」

「その割には、君は随分と冷静なようだが?」
声の質は変わらない。

(ああ―)

千穂は理解した。

彼に「命は無い」

命のある者、過去にあった者には永遠に届く事の「無い」位置と存在、
自分の目の前にいる彼こそが、本当に「死に神」である事。「命の究極的対岸」。

だから「怖い」と。
生き物の本能が心に告げるのだと―

「冷静、なんでしょうかね?結構頭の中はこれでもパニック状態なんですが…
顔には出ないみたい、です」

「ふむ、言葉に嘘はないようだ」

そこに。

「千穂殿!!」

千穂には聞き覚えのある人の声が響き渡った。
「え?!―な、何でここに…鈴乃さんが?」
0586名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 00:41:07.07ID:nkzUu4PR
ざっくり、にはこんな感じかな?…後は細かい点とかは原作をこちらが
熟読し損ねて見落としてる点だとかも考えられるし、だからってそこを今更ほじくり返そう、て気はないんだ

この話の発想の起点は、真奥と恵美がくっつくのに千穂が退場したら割と早く話が済みそう、てのと
千穂は千穂で、人の「生と死」についての彼是を「死に神」と正面から
「死」というものの重さや尊さ、それらについて逃げずに向かい合い、話し合うとした事で
彼女の芯の強さみたいなものを書きたかった。

ラノベ界に蔓延してる転生モノへのちょいとした皮肉的な意味も含めて、ね
勿論それらの作品、特に成功、ヒットした作品だとかのアンチ活動だとか言う話でもないが
0587名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 01:07:41.39ID:nkzUu4PR
因みに、真奥と恵美がくっつく話はこんな展開でやる予定だった。


「久々に人々を脅かす魔王としてのあなたを見た気がするわね…」
「ふん。そう言うお前は逆に人の世の希望を担う立場にある勇者にしてはちと
絶望を与えすぎじゃないか?」

「いけない?」
「いや、悪くない」

千穂が殺された後は、当然この二人とてその胸中、心穏やかにいられるハズもなく―

「勇者とか言っても、所詮は誰かに祭り上げられた御輿、肩書きに過ぎないと思い知らされた
その憂さ晴らしには、まだまだ足りないわよ!」

剣一振りで海面が熱で沸き立つ。

「あれでまだ暴れ足りないとか、もう勇者じゃねぇなあ。いっそ魔王でも名乗れば?」

「…そういうあなたは、あの程度の破壊活動でもう満足してる訳?」
「冗談。エンテ・イスラのまだ1/4も掘削してねぇのによ!」

地平線辺りの彼方までクレバスが走る。


後に、この二人の暴れ様はこう表された。

「世界の終わりの始まりだ」と―
0589名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 01:31:59.01ID:nkzUu4PR
「…千穂のお母さん、泣いてたな」
「当たり前でしょ、自分の娘さん死んでるんだから」

人が死ぬ。

そうなれば当たり前だが現世では葬式が行われる。

「…」
「…」
二人は日本の魔王城(アパート)にいた。そして時間は夜。
当たり前のように二人は並んで横になって寝っ転がっていた。
「不思議ね…」
「うん、何がだ?」
恵美は少し微笑んだあと告げた。
「こんな、夜に二人で並んで寝るなんて事になっても、全然恐怖も嫌悪もないなんて」

「…単に疲れてるからだろ」
「うん。疲れたわ…色々ね」
実際に体が疲れていたのは事実だ。だからこの状態を受け入れる流れになった
きっかけの一部な事も間違いではない。
しかし、今の恵美には真奥に対して嫌悪とかよりもなによりも、それ以上の別な
感情が芽生えつつある事を否定できなくなっていた。

(千穂ちゃんが死んでからの、あいつの狂ったような怒りようは取り繕ったものじゃ…ない)

「千穂ちゃんのこと、好きだった?」
「……ああ」

普段なら。
「バカな事言ってないで早く寝ろ」即座にと返せたハズだった。

しかし。

「泣かないでよ、私が悪者みたいじゃない」
「お前もな」

世界の全てを相手してすら敵にしない無敵な二人が今、たった一人の少女の記憶に
何よりも強く打ちのめされていた。
0590名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 01:57:01.80ID:nkzUu4PR
「おい?!な、何の真似だ…」

「…そうね」

恵美はわずか躊躇った後、真奥にしがみつくようにして言った。
「あえて言えば抜け駆け、かな?」
「はあ?」
真奥はきょとん、とした。
「今のあなたの心の中には千穂ちゃんがいるわ」

「まあ忘れたりしない、できない、て意味では…な」
「それが少しうらやましい」

真奥として、今の恵美が言った言葉の意味を100%理解ができていると言う自信はなかったが、
結果として、夜に男女が二人、一つ屋根の下で無防備に相手側が抱きついてきた事を思えば
返す言葉と、する事は一つしかなかった。
「もう俺、止まらないからな?」

「本気で嫌なら、さっさと蹴りの一つもくれて家に帰ってるわよ」
唇を重ねる。

そこからの二人してのお互いの体の探り合いは、今まで二人の関係、その縮図を思わせるような絡み合いだった。
0592名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 02:44:35.07ID:nkzUu4PR
恵美の華奢な体が時おりビクンと跳ねる。それに伴って彼女の長く美しい赤い髪もゆれる。

「うっ…は……ぁ…」
真奥はその肢体を逃すまいと、がっつり追いすがるように捉え、恵美にその先を求める。
(は、半分…覚悟は、してたことだけど……ッ!)
そして恵美にも、やはり純然に、異性に肉体的に迫られる事の畏怖はあった。

それでも―

「わ、私に……み、見惚れた?…す、スケベ魔王……っ」
相手に、真奥に弱味を見せたくなかったことと、まだまだ彼の心の中には
千穂が息づいているという確信が、恵美の意地を刺激し、その絡み合いを受け入れていった。
「ああ正直……お、俺は今、最低な事を………している…と思う…!」
「う、あ!……く!…」
(やだ、乳首とか起って…る)

そこにも男の指が触り―
「ッンン!…」
瞬間ゾクゾクッ!とした感触が恵美の背中を突き抜けていく。
「あ!はぁッ!!」
特段意識したつもりはなかったのに、嬌声じみた声が恵美の口からもれる。
真奥の方もそんな声を聞いては、理性など保つのは不可能だった。

真奥が恵美のその身体に上から覆い被さる。
恵美は最後に、首を軽く左右し嫌だ、みたいな結果が分かりきった申し訳程度の抵抗をする。
(……入いっ、た)

「動くぞ」
「あひうぅ?!……あ!あッ!ンンッ!あ、あッ!あ!!……」
恵美が、その腰を揺らす。
真奥の腰が、それを促す。

その動きは激しくなり。

恵美の顔の表情からは、次第に苦しさや険しさが消えていき―
「…最後まで、きて」
「ああ」

自ら接吻を求めて、肉欲的快楽の先へ逝く際の恵美の顔には、穏やかな笑顔が宿っていた。
0594名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 10:35:17.14ID:nkzUu4PR
「よかったのか、これで?」

「してから聞く事じゃないわね」
真奥と恵美がぼやくように言う。
「いや、あれ誘ったのはお前の方からだろ…」
「ええ、だから良かったとするべきよ」
恵美は特別変わった事もなげに話す。情事に及ぶ以前のそれと大差ないとした様子で。
今しがたそれをした直下だけに、やや体の熱りはあるものの。
「まあお前の方がそれでいい、て言うなら、確かに結果やっちまった俺がとやかくは言えないか」
「…まだ足らない?」
「冷やかしにしても、もう少し言葉を選べよ。俺だってかなり我慢してるんだぜ」
恵美は笑う。
「ごめん、流石に悪質な冗談だったわ」
「本当にな…最近色々な意味で魔王ってのは勇者に勝てない、て思い知らされてる気がする」
「そこまで卑屈にならないでよ、らしくないわ」
恵美がこぼした一言に、真奥はあらためて今自分が何をすべきなのか、迷っている自分に気づく。
「らしく、ね…」
「そうよ。いつもみたいに私に何でも喧嘩腰でくってかかって来て。逆に安心するから」
「いやそれもどうなんだよ?!」
「そう、そうやって」
「う?!…ち、また負けたじゃねーかよ」
「拗ねない拗ねない。勝ち星の差なんて、生きていればいくらでも取り返せるわ」
「!!」

―恵美の口調こそ砕けていたが、目は、その瞳には真摯なものが宿っていた。
「私たちは生きた。なら、私たちがやるべき事、為すべき事は、生きてできる事を為し続ける事よ」
真奥の脳裏に、もはや答えしかない一つの疑問と、言い知れぬ不安がよぎる。
「…まさか、お前」
「産むわよ、子供」
0597名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 11:21:48.99ID:nkzUu4PR
「あっさり言うなよ」
「なら周りくどい方がよかった?」
「そういう問題じゃねぇよ…」

恵美のあっけらかんとした態度にたじろいぐ真奥だったが、今更確かにどうにもならないのは明白だった。
「確かに、生きてなきゃできん事ではあるな」
「最初に抜け駆け、とは言ったわ」
「それも…確かに」
真奥は今はじめて、その言葉に納得した。
(初めから「そのつもり」だったのか)
「だが、結果産むのはいいんだけどさ」
「なに?」
「場所や時間、どうするよ?」
そう。
どこぞの野良猫みたく、発情期に任せて人は簡単に出産できる生き物ではない。
「ああ、それね」
恵美はいつか、天祢と「一夜城」の話で使った地図を広げる。
「お、おいおい…まさか」
「そのまさかよ」
恵美は語った。
「一夜城」的中立国を作りだし、そこを自分達の根城にし、自分たちの本当の住み処にしまうのだと。

「正気の沙汰じゃねぇな」
「普段なら、ね…」
真奥は最初、それを否定しかけて―
「千穂ちゃんはあの生身一つで、生前私たちの暮らす異世界でサミットを開催するまでの
偉業を成し遂げた」
「―!」
恵美の言葉の続きを聞いて。

「なら!もう既に数々の国々を荒らしてまわった私たちが、たった一つの国を立ち上げる、てその程度の
ハッタリをかませなくて勇者だ魔王だ、なんてあったもんじゃないでしょ!」

「ああ、そうだな」
力強く頷いていた。
0599名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 13:15:36.23ID:F875Or8/
ドラゴボ天下一武闘会またやらんかのう
ミスターサタン優勝で決まりだろうけどのう
0600名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 13:21:25.18
21〜23回までは悟空が大会をリスペクトしていたのに25回以降は嘗めた態度でかなり印象が悪いのん
また悟空が大会に真剣に向き合うなら新キャラとかも交えながら大会編をやってもいいかも尻
0601名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 13:25:38.18ID:nkzUu4PR
さて妨害工作員としか思えないレスが他所のスレで散見されたところで
こちらは鴨女の私怨で捗ってる、ニセコイスレから追い立てるべく根比べSSを続けるか……

どの道ここでは鴨女のコピペの爆撃や、自演だの廃墟だの認定レスでのレス応酬
マッチレースが発生しないんだからな!

【ゆゆゆ】 結城友奈は勇者である でエロパロ [無断転載禁止]・bbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1515072248/291
0602名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 13:38:07.13ID:nkzUu4PR
上等じゃないか

579: 名無しさん@ピンキー [] 2021/04/05(月) 22:40:04 ID:yZlZGYxo

スレ建て制限がかかるまで延々とつきあってやろう
そちらがスレ建て出来る数には限りがあるが
こちらが潰せる数に限りはないからな
同じように抵抗したスレがどうなったか教えてやろう

建てたスレは優先的に瀕死の状態にしたうえで放置してやる
何度建てようがすべて同じ目に遭わせてやろう
こちらは根比べには慣れているんでな
瀕死の状態にするのも大した手間ではないしあまり甘く見ない方がいい
おまえの行動は私の心証を著しく損ねたぞ?
今後ここに居場所を作れると思うなよ?

女性上位で優しく愛撫される小説ver9
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1356823465/
0603名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 14:02:11.99ID:nkzUu4PR
ニセコイスレだけつぶれてない、って事が他ならぬその存在をして自演の証だと
認めてるような内容でもあるな
0604名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 14:08:35.64ID:nkzUu4PR
ついでにまたSS書いていくか
とりあえず「これくらいのSSなら俺にも、これより上手く書けるかも…」
て辺りを意識しつつ

後は、書いた本人たちが何度も、自演だの廃墟だのと言われても
SSを書くスペーススレが、強引に過去スレ行きで無くならない限りは書き手の根気次第かね
0605あずまんが大王・裏?(釣り堀彼岸)2021/04/09(金) 14:29:37.54ID:nkzUu4PR
「ここは…?」
美浜ちよは周囲を見渡し、どうにも腑に落ちない点は多々あるものの
「釣り堀、ですね」
見た場所のなりを見てそう結論付けた。

幸いちよの目の前に、丁度よく座れる即席の折り畳み式のイスがあり、
何故か無人席であったにも関わらず、ご丁寧に未使用な棹までが用意されていた。

(―出来すぎな夢です)

「まあ折角ですし、こんなところで一体何が釣れるか少し興味、楽しみでもありますし」

そのまま、釣糸の先にルアーをつけ、その針先を投げて釣りを開始するちよ。

ぽちゃ。

待つこと30分弱―
(釣りする〇〇に見る〇〇…か。まあ「夢」の中だと分かってるから、時間の無駄だとは
思わず済むんですけどね)

ヒットはなく、手につけている腕時計の秒針の音さえ耳に入る中。

「彼」はやってきた。

「釣れてるか?」
「…ええ、あなたがね」
「ほう」

男は赤い外套に身を包んでいた。
0606あずまんが大王・裏?(Zero/無)2021/04/09(金) 14:55:26.80ID:nkzUu4PR
「正直な話、会える気はわずか、していました」
「こちらとしては、その言葉は流石に意外だとしか言えないが」

ちよは、赤い外套の男に開口一番にこう聞いた。

「正義、てなんですかね?」
「…」

見た目的には、そこそこ身体の頑健さもあり顔つきに勇ましさがある彼も、
年下と思われる女性から、こうも堂々と正面からそれを尋ねられては
返答の言葉に躊躇いが生じるのは当然だった。

「失礼だが、念のため聞いておくがそれは単に言葉遊びや冗談だ、とかではないんだな?」
「ええ、本気ですよ私」

「ふう。正直いえば、冗談の方を歓迎したかったがな…」
男はまいったな、とした態度になる。そしてちよの横に来て、当たり前のように
釣りをする準備をし、そのまま開始した。

「…答えなんかない」
「そうですか?」
相手の「ない」と断じた返事に、ちよの顔の表情は僅かに曇る。
(やはり…私にも、まだ子供心があったのかな?期待を裏切られた「痛さ」か―)

「ああ。人の数だけある、とした一般論も勿論ありはありだが、俺はそれに賛成できない立場でもあるし、な」
男はちよの質問答えたその結論に、説明を加えていく。

「場合によって、こちら側が到底許容できないような正義を語る側もありえるからね」
「それは―確かに」

(思い起こせばかつての「彼ら」のあの凶行も、彼ら側の「正義」か…)
0607名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 15:01:51.70
ごぼちょー15巻を昨日読んだのん
ベジータはサポート要員になったのんな
破壊神の技を新しく覚えるようだからまた悟空を超える展開が来るだろうのん
0608名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 15:03:51.59
フリーザ軍に恨みを持つ者がスーパードラゴボの力でパワーアップして強敵として現れる展開だろうかのん
0609名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 15:12:44.03
エレクがドラゴボを集めてグラノラが横取りパワーアップしてブロリーが噛ませになると予想するのん
0611あずまんが大王・裏(半生)2021/04/09(金) 15:28:26.57ID:nkzUu4PR
「では、正義なんて無いとするなら何故、この言葉だけはあるんですか?」
「……」
ちよの表情は至って平静であり、声の調子なども普通のそれであったのに―

男は、彼女の顔に「自分の影」を見た。

(彼女は…そうか、「だからこんな場所で出会った」のか)

「言葉だけでは、人は救えない」
「ええ」

「だから「力」が必要だった」

「そうです」

二人のその言葉のやりとりには、もはや剣豪同士な鍔迫り合いの気迫があった。

「その言葉は、いわば「呪い」だ」
「呪い、ですか?」

「その言葉を背中に背負う事で、人は自分を鼓舞し、その力を信じられる」
「…それは呪いとかじゃなくて、単に自己暗示なんじゃ?」
ちよが、ふと疑問を口にする。
「自己暗示についてはそうなんだが、まず最初に「本人の意思」がないからな、この場合は」
「あ、なるほど」

「正義の何者とかなどと言ってみたところで、その大半は「君がしてきた苦悩」を
知りも体験する事もないまま、得た力を振るまい戦果に酔って終い、なんてザラな事さ」

(やはり察されていましたか…)
「階級章、見えてるぞ」
「え?!」
「はっはっはっ!ヒット!今度は私が釣りあげたな」

男が笑う。
「…性格悪い、て噂は伊達じゃないでしたね」
ちよは、思わず自らの服装をチェックをし、明らかに「カマかけ」にやられた、と理解した。

「いや、これでも多少は本当に申し訳なさは感じてるよ、警視庁長官さん」
「…一時の、代理的なものですよ」
0613あずまんが大王・裏(朝)2021/04/09(金) 16:01:45.62ID:nkzUu4PR
ちよは「あの夢」から覚めていつもの「公務」につく。

(「呪い」ですか……)

繰り返される日常。
しかし、警察という組織で出世をしてきた彼女がした経験は、決して平坦なものではなかった。
時に、一時的は自分に好意を寄せてくれた者、積極的に味方にさえなってくれた者にさえ
裏切って袖にするだけはおろか、弓を引く敵対的な振るまいも場合によっては
躊躇わずに実行してきた―

「小さな軍神」

いつしか自分にそんなアダ名がつけられていたのを知ったのは、大分後になって
自らの陣営に榊さんを味方に引き入れ、その彼女が懇意にしている部下の後藤くん
から聞いて知った事だった。
勿論、それは「畏怖」の対象としての意味の名付けであった事も。
(…泣いてる暇は、ない)

ブルル、とスマホに着信が入る。

「大阪さん、か……え?!」

おかしい。
「今の私」とは、大阪さん、本名・春日歩との接点など何も無いハズだ。

しかし。

(何だろうこの高揚感!ここから少しずつ、今までの日陰の道から、木漏れの日の差す
温もりある坂道を駆け上がっていける気がします!)

「それにしても…」

ちよは、着信のあったスマホのアプリ名を見る。

「Fate/〜」

「…皮肉なものですね。これの、「大元の原作2つ目」の話の中身が「私の半生」のそれと
ほとんど同じようなお話だったなんて―運命、か」

※ あずまんが大王・裏の1話へ続く
0615名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 17:51:34.49ID:F875Or8/
観賞用としても山椒は根強い人気があるようだのう
紅葉のなかでも黄色が長く綺麗な樹木は貴重なのだのう
0616あずまんが大王・裏・裏話2021/04/09(金) 17:57:54.47ID:nkzUu4PR
後は榊さんと(裏の)神楽の二人との外伝的な話を。

※補足(隠された設定)

・神楽は過去に、ちひろに得意の水泳に敗れた事でショックを受けて陸上へ転向してる。
そのきっかけを作ったのは黒沢(にゃも)先生


「陸上、ですか?」
「ええ」
「お言葉ですが黒沢先生、私はその、この胸が……その…」
「そう普通は胸の大きさは単純に不利よ」
「なら何故?…」
「唐突だけど、神楽はRPGゲーム、てした事ってある?」
「ま、まあ男子の連中がいつも話題にしてるからかじる程度には知ってますが」
「そのゲームには「HP」て項目があるでしょ?」
「え、はい。ヒットポイント…生命力。キャラクターの命が数値された、無くなると死ぬ、てやつでしたね」
「まあ例外的に0でもマイナスにならない限り生きてる、なんてやつもあるみたいだけどね…
まあそれは今回脇に置いて」

神楽は不思議そうに黒沢の顔をのぞきこむ。
その、力ない神楽の瞳を前にして、黒沢はわずか自らの教師力不足を感じつつも。

「もしも―」
「もしも?」

「そのHPが「無限」にあるなら、いくらその身体に負担を受けても
誰にも負けないくらいな無敵のアスリートになれるんじゃないかしら」

神楽に発破をかける。

神楽の心の中でそのエンジン音が高なったのを、黒沢は確かにその瞳の中で
燃え盛っている炎に確信した―
0617あずまんが大王・裏(外伝的な)2021/04/09(金) 18:00:03.13ID:nkzUu4PR
閉店間際―
 懐かしい顔がそこにあった。
 「神楽…」
 「よッ!」
 軽く片手をあげ、笑顔で挨拶してきた。
 「店の方は儲かってる?」
 「正直、この不況の前にお手上げだ」
 榊は少し自嘲気味に苦笑しながら返す。
 「でも…やめる気なんてないんだろ?」
 「ああ。自分の夢だったからな」
 金銭的に追い詰められて、もうどうしようもない、って程でもなかったし、
何より、ある程度の困難は覚悟していたから。
 「それより―」
 「榊、ちょっとだけ、時間空けられるか?
…あ!今すぐ、とかじゃなくていいんだ。閉店後でも構わない」
 榊が神楽に、何故わざわざ自分の店に来たのかを、聞こうかと思った矢先に言われ、
榊は、間違って物を喉にゴックンと飲み込む様な仕草で頷いてしまった。
 「…わ、わかった」
 「ありがと。閉店は何時だ?」
 「今日は祭日だから18:00だ」
 「あと30分くらいか…」
 ちょうど、店の玄関口の正面奥、壁にかけてあった時計を見て、神楽は時間を確認した。
 「どうした?何か都合でも悪いのか?
急ぎたい用事なら、折角だし、閉店を早めてもいいが…」

 2.
 私が閉店を早めようかと言うと、神楽はそれを静かに制止した。
 「それはお前らしくないぜ、榊」
 「…らしく、無い?」
 少しだけ、榊は神楽の言葉に、苛立ちに近い違和感を感じた。
 自分らしさは、自分が一番知っているつもりでいたから。
 「すべき事はきちんと、最後までソツなくこなす、完璧人間だっただろ?
変なトコで妙な手抜きなんかしちゃあ、あの「榊さん」の名折れだぜ」
 「私は別に完璧主義者とかじゃ…」
 「ま、とにかく話は後、後」
 神楽は急に話を止めて、腕を頭の後ろに組み、私に背を向けて歩き出した。
 「…!」
 私は一瞬、我が目を疑った。遠ざかる神楽の服の色合いに。
 まさか…
 榊は戦慄を覚えた―
 間違いなく、この後彼女から宣告されるであろう事態が、
薄々ながらも予測できてしまったから。
 (私はそれでも、やっぱり彼女のライバルとして、堂々と迎えうたなければならないのだろうか?…)
 榊は今に至り、さっきのらしくない発言は、神楽の軽い挑発と、
遠回しな宣戦布告だと理解した。
 手抜きは…できない。
 そして、逃げれない。
 そう、彼女の為にも―
0618あずまんが大王・裏(榊さんと神楽の)2021/04/09(金) 18:02:14.54ID:nkzUu4PR
3.

 100m走―
 神楽は、榊にその距離でのレースを申し込んだ。
 学校などの施設を借りたかったが、最近の時代情勢で、校庭解放などは無くなり、仕方なく、
二人は店から近い土手に来ていた。
 「…よし、だいたい100mだな」
 距離も正確にではなく、足で測った(1歩=1m式)100m…
 「どうしてもやるのか?」 「…嫌か?」
 「明日に延期は?」
 「ダメだ」
 (逃げるのか?あの「榊さん」が、敵の前から尻尾を巻いて!)
 神楽の目がそう物語っていた。
 「明日じゃ…ダメなんだ」 「…わかった。もう理由は聞かない」
 榊は気持ちを切り換える。
 応じよう、全力を以て―
 「―ッ!どうやらその顔、本気になってもらえた様だな」
 榊が神楽を睨み返す。
 (コイツの怒りの顔は、初めて見たな…)
 だが―
 「私はもう、一応現役の陸上選手だからね。ハンデは50m、どうだ?」
 軽く挑発的にあしらう。
 「いらない」
 即答。
 (マジかよ…)
 いや、あの榊の事だ。
 神楽は確信する。それは、榊の根拠無き強がりだけで言い放ったのではない、と。
 「…わかった。後悔すんなよ」
 二人はスタート位置のラインの前に並ぶ。
 ドン!
 両者、合図もしないままだったが、それは正しく、同時スタートだった。

 4.

 「―ッはぁッ!、はぁ!…ハハハ…あ、あり得ねえぇ!…はぁはぁ…」
 「こ、こっちの、セリフだ!…はぁ!……はぁッ!」
 榊の勝利。
 この100m走のレースの結果だ。
 「やっぱ、強えぇなぁ榊は…負けたよ」
 「当たり前だ!」
 二人は全力で走りきり、ゴール地点で二人とも倒れ、そのまま
大の字状態で会話していた。
 「普通に考えて、花屋の主人の私と、現役陸上選手のお前とでは、いくら長距離走者で
得意種目ではないからとは言え、最初から、まともな勝負になるハズがない」
 「でも勝ったのはお前だ」 「…1日にフルマラソンを2回も走り、更にその後短距離の100mを
13秒台で走れる奴は、日本ではお前くらいだろう…」
 「何だ、バレてたか…」
 「会場でインタビューしてた時の時間が15:00頃で、あの会場から
私の店までが約45km…非公式なのが勿体無いぞ」
 「へっ!あの「榊さん」に勝てるかもしれない!って期待感の前には、
そんな記録やら名誉は全く及ばないさ」
 「…何故、そこまで私との勝負に拘る?もう、私にその理由を
聞かせてくれてもいいだろう?」
 「ああ…そうだな…」
 観念した様に、神楽は話し始めた。
0619あずまんが大王・裏(ライバルな)2021/04/09(金) 18:07:04.20ID:nkzUu4PR
 5.
 「結婚する事になったんだ」
 「……」
 「どうした?榊?」
 (いいい、いきなり何を言い出すかと思えば!)
 頭の中は大パニックだったが、ポーカーフェイスが功を奏し(?)
それを見た神楽は話を先に進めてくれた。
 「外国の人でさ。キッカケは…敢えて言えば、私がまだ高校生の頃、
ある日、旅行カバンを運ぶのを手伝った事かな?」
 「…いい人か?」
 (やっと落ち着いた気がする)
 「……うん。ちょっと、人が良すぎる感じもあるけどな。
でも、そんな頼りなさよりも、それを上回る面白い奴だったよ」
 神楽は上機嫌に、未来の旦那さんの話をしてくれた。
 「それで明日朝に、日本を離れる予定だ」
 「…それが、この勝負を延期できない理由だったのか」
 「まぁな」
 榊は暫く沈黙した後、次の疑問を口に出す。
 「…何故、こんなバカげた勝負を?」
 「おいおい、バカとはヒデーなぁ…ま、確かにバカげてたけどな」
 「神楽、答えてくれ」
 榊の疑問に、神楽はさてどうしたモノかといった感じで、
軽く頭を掻きながら言った。
 「強いて言うなら、ゲン担ぎ、かな?」
 神楽は今回の勝負、本気で、ただ思いついただけだ、と言い放った。
 
 6.
 「自分もいよいよ結婚かぁ、って考えてたら、たまたま榊、お前の事を思い出したんだ」
 そして、何だかモヤモヤした得体の知れない不安を前に、
何か気持ちを前向きに切り換えれる様な、キッカケが欲しくなって、
 こんなバカげたレースを催したんだと、神楽は言った。
 「現役で選手やってる今の私が、今の榊に単にガチレースで勝っても、
嬉しくなれないと思ったしね」
 「だからって…」
 「おっと!もうバカバカ言わないでくれよ。…ちょっとは反省もしてんだからさ」
 「ちょっとで足りるか」
 榊は苦笑しながら言った。
 「…ゲン担ぎ失敗だな」
 「いや、そうでもないさ」
 神楽は、疲労困憊、満身創痍な自分に、それでも全力で立ち向かってきてくれた
榊の心意気に、満足していた。
 「勝てる!とある程度は思ってたんだが、負けるかも、って
相手でないと、燃える事も出来ないと思ったからな」 「…でも、花嫁が考えるゲン担ぎじゃない。少しは身体を労れ」
 「ああ。でも…だから理由は言わなかったんだ」
 榊は無言で納得する。
 確かに事前に理由を聞いていたら、流石に全力勝負は出来なかったに違いない。
0620あずまんが大王・裏(関係と結末)2021/04/09(金) 18:08:16.38ID:nkzUu4PR
7.

 二人はようやく立ち上がる。
 お互いの背中に、土手の泥、砂利、草がベッタリと張り付いていた。
 「このレースは負けたが、人生のゴールへは、私が一足お先につけそうだな」 榊はそれに不敵な笑みで応じる。
 「神楽、結婚はゴールじゃない。そこからが二人のスタートラインだ」
 「…そうだな。肝に銘じとくよ」
 「…(いつか、私も追いつく)…」
 「え?」
 「いや、なんでもない」
 小声で榊が何を言ったのか、神楽はハッキリとは聞き取れなかったが、本能が理解した。
 きっと、私も希望をもってその将来、未来を勝ち得てやるさと、私に宣戦布告をしたんだ、と。
 「じゃ私はコレで」
 「ああ、気をつけてな」
 互いにどちらが示し合わせるでもなく、自然と握手と抱擁を交わした。
 そして、榊の肩越しに神楽は囁く。
 「…お前がライバルでよかったよ」
 「私も、お前に今もそう思われてる事を、誇りに思う」
 「どんな形であれ、次にまた勝負する事があったら、」
 「望む限り、こちらも全力で応じてやる」
 今交わされた二人の約束は、絆の証。
 「…ありがとう」
 「どういたしまして」
 そしてライバルの証明。
 二人の人生のレースは、まだ終わらない―
0623名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 22:21:00.95ID:F875Or8/
鍵を取り替えようとしたらアルミ製のドアフレームの穴が鍵本体の穴より小さくてフレーム無しの取り付けになってしまうのう
フレームなしでネジ穴むき出しは流石にセキュリティがばがばなのでアルミを削るサンダービットでフレームの穴を拡張することにしたのう
0624名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 22:23:22.44ID:F875Or8/
あと作業途中でドアノブを外して外に置いた状態で家の中に入ったらうっかり扉が締まって出られなくなったと焦ったのう
さいわい大窓から出てドアノブ差し込んで開けたから助かったけど、内外が逆だったらと思うと心底ゾッとするのう
0626名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 22:31:05.58ID:F875Or8/
ほんの少しの拡張ならたぶん大丈夫だのう
遅かれ早かれ交換は必要で、内部のシリンダーボックスとかもだいぶ汚れてたのう
フレーム自体も完全密封ではない以上、何度も風圧が加われば塵が入って汚れるのは当然だのう
0628名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 22:35:49.75ID:F875Or8/
ゆくゆくは玄関ドアごと交換する日が来ると思うのう
古いドアは離れにでも再利用するのう
0629名無しさん@ピンキー2021/04/09(金) 22:50:09.48
今日は雪が降った所もあるようだからのん
ここは暑かったけどのん
0631名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 00:34:57.95ID:uG8yODXe
やはり穴を削るのは無しにするのう
いわゆるシリンダーリングのないLIXタイプのシリンダーで、ここまで型を調べなかった俺が悪かったのう
この鍵は離れドア用に保管しておき、LIXタイプを注文しなおすのう
0632名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 09:53:15.17
身勝手の極意はただの技なのにグッズ化の都合で変身形態の一つのように扱われているのが気に食わないというのはずっと言ってきたけど身勝手の極意は天使達の得意技で天使は常に身勝手の極意を使っているという設定が明かされたことで悟空が天使と同じ銀髪になることにほんの少しは納得できたのん
0635名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 13:06:16.25ID:cfFD91oi
家と離れの2つ建物があった場合、
泥棒が先に狙うのは離れの方だろうかのう

@空き巣をしてる最中に万が一、家主が帰ってきても向かうのは母屋だから逃げやすい
A家主の命を守る母屋に比べると無人の離れや物置は守りが緩い
Bその気になれば離れは深夜でも狙える
0636名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 13:13:26.13
初心者はリスクの低い離れを狙うかも尻けど虎穴に入らずんば虎子を得ずだとも思うのん
0637名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 13:14:13.58
結局大して盗る物がない離れに入ってもリスクばかりでリターンがないのではのん
0639名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 13:30:45.58
周辺の地形や留守の時間とかを熟知している知り合いの家に入るのがベストだと思うのん
0640名無しさん@ピンキー2021/04/10(土) 13:37:56.46ID:cfFD91oi
たいていの空き巣は2〜3度下見してるっていうし、あんがい痺れをきらしてるのかもしれんのう
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