魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その9
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0682名無しさん@ピンキー2018/03/30(金) 19:59:40.82ID:v86eVU/T
超能力と魔法か…厳密に区分けをするってなると色々厄介そう
妄想の種にすりゃいいだけとはいえ、考え始めるとキリがない様な
0683名無しさん@ピンキー2018/06/26(火) 22:57:52.46ID:v44Gjq7h
超能力と魔法の違いか……
魔法は「体系化された超自然的な存在への請願とその作法」で
超能力は「脳科学と似非科学を核にした化学反応」とか言う話を何処かで聞いた

火を熾すという結果に対し
魔法なら、火を扱える「何か」にお願いするんだろうし
超能力なら、可燃性物質中の原子を何らかの手段で振動させ加熱とかかな?

全然このスレ向きな話じゃなかった、失礼。
0684名無しさん@ピンキー2018/09/30(日) 15:38:35.03ID:EhKTdGxy
あちこち見て回っても結局超能力少年とかエロトラップにかかったーとかヒロインクライシスに戻ってきてしまう
0685名無しさん@ピンキー2018/11/08(木) 22:38:14.84ID:E50+whxi
>・超能力(魔法)で下着を盗られた女の子が……
などなど現代物からファンタジー物まで幅広くお願いします。

過疎で落ちたけど某エロパロ板にあったこういう>>1が好きだった
0686名無しさん@ピンキー2018/11/09(金) 01:13:40.23ID:bHJjDyhF
マルチに言うのもなんだが
ここがその某エロパロ板だけどな
0688名無しさん@ピンキー2018/11/09(金) 07:04:50.69ID:Y30ZCUym
誤爆ついでに後学の為に聞きたいんだが
マルチ特定ニキってどんな過疎でも居る気がするんだよな
なんか監視ツールみたいなのがあるのか?
0689名無しさん@ピンキー2018/11/15(木) 07:02:06.07ID:M6w4gcdt
異世界に召還された際に与えられたスキル──「育成」と「排出」。
必要以上に育てることで、元々持ち得る寿命までに育てきり、命を奪うという手間のかかるスキル。
排出は身体に宿る毒などを排泄する、比較的優秀なスキルだった。
だが、このスキルの悪用を思いついたとき、一気にその有用度合いは増したのだ。

性欲を、乳房を、母性を無理矢理に育成して淫乱にしてしまい、母乳を排泄させる。
排泄した母乳は俺の魔力を籠もったものなので、飲めば魔力を回復出来る。
また俺の息子を育成し、無限に子種を排泄することも出来るのだ。

──ギルド受付の美女。
──宿屋を営む子持ち未亡人。
──王城にて働く、怜悧な侍女。
──ダンジョンで出会った翼人の美少女。
そして──美しく、妖艶で、肉感的で、マゾヒストの美人魔王。
爆乳にされた女達とのハーレムライフは終わらない。
0690名無しさん@ピンキー2018/11/15(木) 11:28:50.06ID:98joNBzG
魔法少女vs怪人みたいなのってこのスレに該当するかな?
0692名無しさん@ピンキー2018/11/16(金) 07:53:40.58ID:ZCAurly4
特殊能力でエロいことされるならココ
変身ヒロインのエロが主題ならスーパーヒロイン系総合スレだと思う
0693名無しさん@ピンキー2018/12/08(土) 17:24:14.78ID:ej0XrncN
ダンジョン暮らしの元勇者は
序盤のゲスト冒険者をスライム姦したり晒し台エッチしてる時が好きだったんだが
シリアス要素アリのバトル物は話が進むと
どうしても箸休めで普通のエッチを間に挟む感じになっていっちゃうよね
0694名無しさん@ピンキー2018/12/09(日) 20:29:26.64ID:r61Q7r35
昔々あるところに…ではなくて今、僕の目の前にオニっ娘がいる! とかであったけど

破天荒な人外や異能ヒロインが能力使って
ライバルの幼馴染ヒロインとかをイタズラ感覚で服ビリしたり
遠隔でノーパンにしたりするのいいよね
0695名無しさん@ピンキー2018/12/09(日) 23:03:21.98ID:a1B26CH+
くしゃみすると周囲女子の服が消えるとかか

……パンツブレイカーとかもあったな
0697名無しさん@ピンキー2019/01/03(木) 12:01:48.55ID:aSzj3QRH
魔法を使い
AV女優の浅田ちちちゃんをひっ捕らえて
両手を縛って抵抗できないようにしたうえで全身を舐め舐めする
お尻の匂いを嗅ぐ
ちちちゃんの膣に男根を挿入して何度も射精する
0699名無しさん@ピンキー2019/01/06(日) 19:48:05.04ID:V69YlL2K
何か書きたい
0703名無しさん@ピンキー2019/01/07(月) 06:29:12.26ID:thYoZdV9
少し待ってて
0705名無しさん@ピンキー2019/01/11(金) 14:00:38.24ID:LCQz+8Xo
時間停止の催眠かけてもらえば待ってる時間を短く感じられるな
0706名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 20:47:00.58ID:ujLFTKZW
一週間前になにか書きたいって言ってたものだけど
書けたから晒す
期待はしないでくれ
0707名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 20:56:40.53ID:ujLFTKZW
「「そろそろどっちか決めてくれないか?」」

夕暮れ時、放課後の教室で僕は二人に詰め寄られていた。
こんなシチュエーション、相手が女の子ならば羨ましいかぎりであるだろうが、残念ながらそうではない。
僕の目の前にいる二人はどちらも男、僕の親友、斉藤と保塚である。
ことの顛末は一週間前に遡る。
その日も今と同じく放課後の教室に僕は呼び出されたのだ。
なかなかの腐れ縁である二人に呼び止められては嫌とは言えず、人気がなくなるまで僕は教室にのこることになった。

「で、一体どうしたんだよ?」

僕、斉藤、保塚の三人だけになった静な教室で僕は口を開いた。
ぶっちゃけ僕は早く用事を済ましたかった。
斉藤はスポーツ万能の日焼けが似合う体育会系イケメン、保塚は頭脳明晰のイケメンメガネ男子である。
対する僕は何の取り柄もないノーマルボーイだ。
ただでさえ金魚のフン扱いされている僕である、三人で残っているところを見られれば、また一部の女子になにか言われてしまうだろう。

「「驚かないできいてほしいんだ」」

その無駄に真剣な声色に僕は眉をひそめる。
過去こんなにも真剣な二人を見たことがあっただろうか?
いや、あった。

「実はおれ…」
「実はオレ…」

ごくりっ…
生唾を飲み込み次の台詞を待つ。
伏せていた目をあげ、斉藤と保塚の二人は言葉を続けた。

「おれは超能力者なんだ」
「オレは魔法使いなんだ」



「はい?」
===========
0708名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 20:58:10.65ID:ujLFTKZW
わけの分からないカミングアウトを受けて、二人の説明をなんとか整理する。
分かっていない頭で、無理矢理意味を理解すると、どうやら斉藤は超能力者、保塚は魔法使いという存在らしい。

「それでだ、お前にはオレたちのどっちがすごいかを見極めて欲しいんだ」

「ちょっ、ちょっと待ってくれ、意味が分からない」

戸惑う僕を放って二人は言葉を進める。
そもそも、元を辿れば超能力者も魔法使いも同じものなんだそうだ。
大昔から人間とは別に独自の進化を続けてきた第二人類的な存在があって、その子孫が斉藤と保塚の曾祖父母世代らしい。
二人の曾祖父母世代のものたちは結構どうでもいいことで仲違いして派閥分断してしまったそうだ。
その分断した派閥のものたちが片方が超能力者、片方が魔法使いと名乗りだしたのだ。
さてはて、斉藤は超能力者、保塚は魔法使いとして生を受け、この学校で出会いそして互いが力持ちし者であると認め合ったが、底なしの負けず嫌いであったこの二人はやがて、どちらがすごいか、と競い始めたらしい。
そして、その審判員として白羽の矢がたったのが僕というわけだ。

「はあ…」

「お前、信じてないな?」

「そりゃあ、まあ…」

今どき小学生でも言わないであろう、超能力者と魔法使いである。
こんな話、唐突にされて信じろというほうが無茶なのである。

「そうか、」

「なら仕方ないな」

斉藤がパチンと指を鳴らし、保塚がすぅーっと息を吸う。
その後、しばらくして僕は二人の話を信じざる得なくなった。

===========
0709名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 20:59:26.33ID:ujLFTKZW
話を戻そう。
仕方なく、超能力者と魔法使いのどちからがすごいかを決めることとなった僕に、二人はスキを見ては力を披露してくれた。
どちらも凄かったが、結局、僕はどちらが凄いかを判定するのに困っていた。
二人のカミングアウトには驚いたし、多少恐れもしたが二人は紛れもない僕の親友なのである。
どちらかに優劣をつけることがどうにもできなかった。
そう、このしょうも無い2択には、僕には損しかないのだ。

「色々考えたんだけどね、この審判には僕に得がないんだ、だからもうやめにしないか?」

僕は二人に諭すように言う。
二人は何かを考えるようにうなり、そして頷いた。

「「つまり、お前に得があればいいんだな?」」

きっと僕にも第六感的な不思議な能力が発現したのだろう。
とても嫌な予感がした

翌日、ホームルーム前の教室で僕は既に席に座っていた。
昨日の二人の台詞に嫌な予感がしつつ、周囲を気にする。
教室に人は疎らで、数人の男子グループと女グループが輪になってお喋りをしていた。

「おはよー」

飽きっぱなしの扉から、一人の女子が入ってくる。
染めているのか艶のある茶髪のショートボブ、ふっくらとした大きめの胸、その下にあるくびれと、控えめなお尻、そして完全無欠の美少女。
クラスに一人はいる(と思いたい)マドンナ的存在の愛ちゃんであった。
教室に入ってきた愛ちゃんはみんなにおはよーと繰り返しながら(とうぜん僕にも微笑んでくれる)席に向かい、机の上に鞄を置くと、そのまま近づいてきた友人と立ったまま談笑し始めた。
ーーはぁ、今日も愛ちゃんはかわいい。
なにを隠そう、愛ちゃんは僕の思い人である。
その時ぱちんと指鳴らしの音がした。
0710名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:00:29.13ID:ujLFTKZW
=Psychokinesis=
僕は音のした方に目線を向けることができなかった。
なぜならゆっくりと、ホントにゆっくりとであるが愛しの愛ちゃんのスカートが持ち上がっていたからである。
だんだんとあらわになっていく愛ちゃんのおみ足。
きっと彼女自信は気づいていないのであろう、まだ友人たちと笑い合っている。
僕はそんな愛ちゃんのおみ足とするすると持ち上がるスカートの裾に釘付けである。
「お、おおっ…」
彼女のその可愛い膕が見えた時、僕はつい声を出してしまった。
無理もない、愛ちゃんはいつも膝下スカート。
その鉄壁は太ももはおろか、膝小僧すら見せてはくれないのだ。
そして、そんなシークレットゾーンを通り過ぎ、さらにスカートは持ち上がる。
どこまで行ってしまうのか。
膝上を通り過ぎ、その健康的な太ももが晒される。
ああ、もうちょっとだ、もうちょっとで…

「ーーはどう思う?」

いきなり声をかけられはっとする。
近くの男子グループの会話がヒートアップしたらしく、どうやら僕に飛び火したようだ。

「え、あ、いや、ごめん聞いてなかった」

はあー?とため息をつきながら声をかけてきたクラスメイトは討論に戻る。
すぐに目線を戻したが、秘密の花園は黒いカーテンで隠されてしまっていた。
はっとして斉藤の方に目をむけると、彼はサムズアップして笑っていた。
0711名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:01:56.50ID:ujLFTKZW
時は変わって授業中。
ハゲの数学教師が黒板に謎の数式を書きながら教鞭を振るっている。
僕には全く理解できないが、斜め前の席にいる愛ちゃんは時々頷きながら軽快にペンを走らせている。
僕は今朝の光景が頭を巡り全く集中できていない。
目線も黒板ではなく、愛ちゃんの背中に向いていた。
ーー斉藤や保塚の言う、僕に対する「得」というものが、「あれ」だというのならば…
ごくりと生唾を飲み込んだ。
その時ぱちんと指鳴らしの音がした。
=Clairvoyance=
ハゲはそのはじけた音に一瞬身を止めたが、すぐに気にするまでもなく、また黒板にチョークを叩きつけていく。
ここ、次のテストにでるぞ、などといいながら数式をを指さすが、僕の目線はそちらには向かなかった。
ーあ、愛ちゃんが、浮いている?
僕の目前にいる愛ちゃんは浮いていた。
厳密に言うと、愛ちゃんは空気椅子をしていた。
90度に曲がった膝をつき合わせ、お尻を浮かせながら机に向かう愛ちゃん。
その少々滑稽な姿に僕は困惑する。
これになんの意味があるのか、僕が疑問に思いながらその姿に目を離せないでいると…

「!、すっ…」

慌てて口を塞いだ。
声を上げれば目立ってしまうし、ハゲに叱られてしまうだろう。
チラリと教卓に目をやると、ハゲは教科書を手にまた黒板に数式を書き始めたところだった。
安心して愛ちゃんの方へ目線を戻す。
ーっ、つおおお!
僕の目に映った愛ちゃんはスカートを穿いていなかった。
スカートを穿かず空気椅子で机に向かう愛ちゃん。
何とも滑稽な姿であるが、そのなまめかしい太ももから目が離せない。
朝方に見たスカートの中であるが、今回はその黒いバリアーは消え去り、取り払われていた。
黒のハイソックスに包まれた足先、白く程よい美しい太もも。
そして、その先に見えるのは彼女の丸い臀部を覆う桃色の布、パンツである。
先ほどは見ることが出来なかった桃源郷。
シャツによって半分隠れているのだが、そのチラリズムが僕の劣情を掻き立てる。
ーああっ、ああ!
愛ちゃんが身じろきする度にシャツは捲れ、そのお尻を覆う布は皺を作り歪む。
居住まいを正す度、愛ちゃんのその愛らしい桃は、見えない椅子に潰れぐにぐにと形を返る。
瞬きする暇も惜しい。
ああ、そしてそのピンク色のパンティーさえも透けだして…

「ーー…っ聞いとるのか!!」

大きな声にハッとする。
吃驚してキョロキョロ見渡すと、クラスメイトが僕を訝しげに見ていた。
もちろん椅子に座り、服を確りと着た愛ちゃんも。
顔を上げると正面にはハゲの数学教師。
その額には分かりやすく怒りマークがついている。

「あ、えっと…、お、おはようございます?」

ハゲの怒号が飛び、教室は笑いに包まれた。
0712名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:03:03.81ID:ujLFTKZW
「まったく、斉藤のせいで散々だ…」

昼休み、教室で一緒に弁当を食べようと集まってきた斉藤と保塚に愚痴る。
あのあと僕はハゲに叱られ、放課後、数学準備室で手伝いを言いつけられた。
恨めしい目で斉藤を見るが、彼はどこ吹く風、近くから椅子を奪ってきて、僕の机を囲う。

「でもどうだ?やっぱりおれの方がすごいだろ?」

自慢気言いながら持ってきたパンを齧る斉藤。
僕は弁当の入ったカバンを机の上に出しながら言う。

「いや、まぁ、正直ちょっとは…」

嘘だ、ちょっとなんてもんじゃない。ものすごかった。
正直、ハゲに叱られたのなんて目じゃないほどすごかった。

「おいまてよ、午後からはオレの番だろ?」

慌てて保塚が制止に入る。
どうやら午前は斉藤が、午後は保塚がこういう風に僕に「得」を与えることで審判させることにしたようだった。
と、いうことは斉藤のターンはこれで終わりなのだろう。

「わーってるって、でも最後にプレゼント位いいだろう?」

カバンから弁当箱を取り出そうと手を突っ込んだ僕に笑いかけながら斉藤を言う。
その時ぱちんと指鳴らしの音がした。
0713名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:07:47.20ID:ujLFTKZW
=Apport=
カバンの中で僕の手に生暖かい感触があった。

「でね、その時ーー…っ!!」

同じく教室で友達とお昼ご飯を食べようと準備しながら談笑していた愛ちゃんは、途端なにか違和感を感じたのか言葉を止め首をひねる。
途端はっとした顔で驚き目を見開くと、その頬が赤に染まった。
どうしたの?と友達が聞くと、愛ちゃんは「ちょっと…」と歯切れ悪く返しながら、出しかけた弁当箱を片づける。

「ちょっと用事思い出しちゃった、ごめんね」

えーっ、と残念そうに返す友達たちをしり目に、愛ちゃんはカバンをもって教室を出て行く。
慌てず騒がす、スカートを気にしながら…

「?愛ちゃんどうしたんだ?」

「さあてね?」

僕の質問にニヤニヤしながら斉藤が返す。

「そんな事より飯食わないのか?」

「ああ、すぐに…」

そういいながらカバンを探る。
そういえばさっき感じた感触はなんだ?
カバンの中で掴んだそれは生暖かく、肌触りのいい質感をしている。
ハンカチにしては形が変だし、なんだが触る場所によっては質感が違うし、ちょっと湿っているような。
なんだろうと思いながら引き出すと…

「っ!!お、おい!!」

慌ててカバンにソレを戻した。
斉藤を睨みつけ「なんだこれは!」と問いただす。

「なんだも何も、見たとおりだよ」

食べ終わったパンの袋をぐしゃぐしゃに丸めゴミ箱に投げ入れる斉藤。
0714名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:08:02.89ID:ujLFTKZW
見た通りって言ったって、
僕はカバンの中のソレを覗き込む。
弁当箱の上に乗っていたのは、ピンク色のパンツだった。
派手でなく、かといって地味でもない。
主張しすぎず、しかし女性らしくフリルのかわいいそのデザインのそれは、僕の手に握られていた。
手のひらから伝わるその暖かさはひと肌で、もしやついさきほどまで身につけられていたものではないか!
よくよく見ると、そのデザインは先ほどこの目で見たものだった。

「さっき言った通りプレゼントだよ、ぷ・れ・ぜ・ん・と」

斉藤が言う。
そう、これは先ほど愛ちゃんが履いていたパンツだった。
ドキドキしながらそのパンツを弄る。
僕が、あの愛しの彼女の…、さっきまで履いていたであろうパンツを触っている!
この上ない興奮と共に、先ほどの愛ちゃんの行動に合点が行った。
と、いうことは・・・
――愛ちゃんは今、ノーパンなのか!
そう思ったら、僕の心は更に滾ってしまった。
悪いと思いながらも、心の中で謝罪しながらも、僕はこの指を動かすのを止めることが出来なかった。
腰回りのゴムの部分、フロント部分についた小さなリボン、お尻を覆う大きな布の面積。
そして、禁断の…クロッチ。
ゆっくりと指先を触れさせると、心なしか湿っているような気がした。
両手で広げ、その部分を目前の晒す。

「お、おおぅ…」

新品ではない、何度も穿いているのだろう。
白かったはずのその部分は少し黄ばんでいた。
――か、嗅ぎたい…
感触を楽しんだら、臭いが気になるのが普通だろう?
しかも先ほど身に着けていたものである。
きっと今なら彼女のあそこの臭いが、直にするだろう。
僕は変態ではない。繰り返す僕は変態ではない。
だが、この甘美な誘惑に誰が耐えられるというのだろうか?
ゆっくりと顔をカバンの中に近づけていき…
――キーンコーン、カーンコーン
昼休み終了のチャイムが鳴った。
我に返った僕は気がついてしまった、昼飯を食いそびれたのだと。
0715名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:09:28.61ID:ujLFTKZW
さて、お腹を減らしながら午後の授業を乗り切った僕は、保塚に連れられていた。
次の授業は体育でマラソンだったはずだ。

「保塚、どこにむかってるんだよ?」

体操着に着替えた僕たちはグラウンドに向っていたはずなのだが、保塚はまっすぐにどこかに向っている。
僕の手を引く保塚はぐんぐん進み、しばらくして立ち止った。

「お、おい、ちょっと、こんなところで何するんだよ?」

「来れば分かるって…」

がちゃりと目の前の部屋を開ける保塚。
まずいって、と言う僕の静止も聞かず、保塚は僕を連れてその部屋の中に入っていった。

「おい、なんで女子更衣室なんだよ!!」

「いいから、いいから」

なにがいいのか。
保塚が僕を連れ込んだのは女子更衣室だった。
まだ誰も来ていなかったが、なんとなく男子にはない香りがする。
保塚は一つのロッカーを開けると何も言わずにその中へ僕を押し込んだ。
0716名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:10:49.32ID:ujLFTKZW
「おい!!おいい!!」

「黙ってろって」

僕の口をふさぎ保塚はロッカーの扉を閉める。
どういうことだ?なにがしたい?保塚の目的はなんなんだ?
その時、すぅーっと息を吸うのが聞こえた。
=Invisible=
―――…
ロッカーに詰められてからすぐ、ワイワイと女子たちが更衣室に入ってきた。
僕は息をひそめ、身を固くする。
ロッカー扉の隙間から入ってきた女の子たちを見ると、
僕の入っているロッカーの前に愛ちゃんがやってきた。
―おいおいおいおいおいおい…、待ってくれ、待ってくれ!
このままでは僕は見つかってしまう。
そんなことは知らない愛ちゃんは、傍にいる友達の話を聞きながら無造作にロッカーの扉を開けた。
ああ、僕の人生は終わってしまった。
こちらを向き、悲鳴を上げるであろう愛ちゃんを見つめ僕は絶望した。

「へぇ、それで?」

しかし、愛ちゃんは何も言わない。
自らが開いたロッカーの中に僕がいたというのに悲鳴を上げるどころか、気にも留めていない。
それどころか、そんな僕の目の前で服を脱ぎ始めたのである。
――ど、どういうことだ?
ぽかんとしながら僕は自身の身体を見る。
なにも変わりはないようだが…、どうやら愛ちゃんやその他女子たちには僕の姿は見えていないようだ。
テンパる僕をしり目に、愛ちゃんは服をどんどん脱いでいく。
上着をすべて脱ぎ去るとその下からふくよかな胸と、それを包み込むピンク色のブラジャーがお目見えした。
脱いだ上着をきちんとたたみ片づける愛ちゃん。
そんな愛ちゃんの後ろから、友達の女子が襲い掛かった。
0717名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:12:16.88ID:ujLFTKZW
「あ〜いっ!どう?ちょっとは大きくなった?」

「あっ、ちょっとっ!」

愛ちゃんは困った声を出しながら、身じろきする。
友達は尚も悪ふざけを続け、その胸を揉み始めた。

「ほうほう?以前から変わりはないようですな?」

「ちょっと、や、やめてよ」

友達の手の中でむにゅむにゅと形を変えるお胸様。
愛ちゃんもその手から逃れようとするのだが、慣れているのか友達はその身を逃さない。

「ほれほれ、急がないと時間がないぞ?下も脱いじゃえ」

友達はすっと手を伸ばすと、フックを外し愛ちゃんのスカートを取っ払う。
ストンと落ちた彼女の腰回りには、朝見たピンクの下着ではなく、水色のパンツが穿かれていた。

「あれ?下着にも気を使う性質のあんたが珍しいわね?」

「ちょ、ちょっとね…」

朝穿いていた筈の桃色パンツは僕のカバンの中にある。
きっと愛ちゃんは替えの下着を持ってきていてお昼に履き替えたんだろう。
歯切れの悪い愛ちゃんに「ふ〜ん」と言いながら友達は愛ちゃんから離れる。
そろそろ、悪ふざけが過ぎると本当に遅れてしまうからだ。
解放された愛ちゃんは一息吐き、床に落ちたスカートを拾う。
―お、おおう…
前かがみになる時、友達にもみくちゃにされてた為、その胸を覆うブラの肩紐がズレてしまっていた。
ブラのカップと胸の間に隙間ができ、その先が目前に晒されそうになる。

「あい?早くしないと本当に遅れちゃうよ?」

「ちょっともう!悪ふざけしたからでしょ!!」

愛ちゃんは友達に怒りながら、半袖半ズボンの体操着に手早く着替える。
そして、出て行った女子や友達を追いかけながら更衣室を出て行った。
…、僕はそのあとに周囲を気にしながら女子更衣室から出る。

「どうだった?」

「う、うん…」

保塚が僕に話しかけてくる。
上下別の下着を嫌う人もいるらしいけれど、僕は意外とありだと思った。
0718名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:13:26.69ID:ujLFTKZW
体育の時間。皆があまり乗り気にならないマラソンである。
あのあとギリギリ間に合った僕と保塚は、ゆっくりとしたペースでトラックを走っていた。
男女混合で、特別指導も必要ない為かゴリと呼ばれている体育教師も暇そうに欠伸している。
張り切っているのはスポーツ男子たる斉藤ぐらいなものだ。

「はぁ、はぁ…」

「すこし休憩にしようか」

疲れてきた僕を気遣ってか保塚が声をかける。
インテリメガネ男子の保塚であるが、実のところ運動神経は斉藤に負けづ劣らずである。
また斉藤も実はトップクラスの学力成績をもつハイスペックマンである。
…、うん、なんで僕と友達なんだろうか?

「ほら、水のみなよ」

「う、うん、ごめん…」

グラウンドに張られたテントの下に入り、僕は受け取った水を飲む。
同じく疲れが出て来たのか、クラスメイトの男子、女子も休憩をしにやってきた。

「がんばるねぇ」

「斉藤のことか?」

保塚の呟きに僕が返す。
いいや、と首を振り保塚は目を見やる。

「愛ちゃんだよ」

視線を向けるとほっほっと息を吐きながら愛ちゃんがグラウンドを走っていた。
よくよく見れば、愛ちゃん以外の女子は疲れたのか、サボっているのかもう走っていない。
真剣な顔で走っている愛ちゃん。
体温が上がってきたのか袖から見える腕と脚は少しピンクに染まっている。

「暑そうだ、ちょっと涼しくしてあげようかな」

保塚が呟いた。
その時、すぅーっと息を吸うのが聞こえた。
0719名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:14:28.83ID:ujLFTKZW
=Rainmaking=
晴天だったはずの空が途端に曇り出した。
その直後、灰色の雲が空を覆うとバケツをひっくり返したような雨が降り始めた。
ザァー、ザァー…
大ぶりの雨で前が見えない。
休憩に入っていた僕やクラスメイト達はテントの下に居たために被害はなかった。
しかし、一人まじめに走っていた愛ちゃんはそうではない。
ずぶ濡れになりながら愛ちゃんはテントに向って走ってきた。

「はぁー、はぁ、い、いきなり降ってきたねぇ…」

びしゃびしゃになった顔を手で拭いながら愛ちゃんは息を吐く。
更衣室でじゃれていた友達がハンドタオルを渡し、それを受け取っていた。
タオルを頭に乗せ髪をガシガシと拭く愛ちゃん。
髪を拭くためにぶんぶんと頭と上半身を振る愛ちゃん。
雨に濡れた彼女の身体にはシャツもズボンもぴっちりと張り付いて、そのシルエットを浮かび上がらせる。
白いシャツは濡れ、その下にあるピンクのブラシャーを透かしていた。
ぶんぶんと揺れる濡れ透けた胸とブラジャーはフェチシズム刺激し、目を離すことが出来なかった。

「あい、下着大丈夫?替えある?」

「うぅん、一応替えはあるけど…」

じっと愛ちゃんを見つめていると、彼女を心配していた友達と目があった。
―あ、やばい…
その友達はにっこりと笑うと、近くにあった水入りのペットボトルを掴むと、

「こっち見てんじゃねーぞ!!」

すごい勢いで投げられたペットボトルに頭を打ち抜かれ、僕はぬかるんだグラウンドにぶっ倒れた。
通り雨だったのか、雨はいつの間にか止んでいた。
0720名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:15:52.10ID:ujLFTKZW
放課後。
朝の数学教師に呼び出され僕は別館にある準備室にいた。
あれこれとお叱りを受けたあと、プリントを教室に運んどくようにと言いつけられた。
不満だが仕方ない。
僕は仕方なく紙の束を持ち上げ本館にある教室へと歩き出す。
別館から本館に繋がる渡り廊下に差し掛かった時、向こう側から誰と鉢合わせした。
愛ちゃんだ。
渡り廊下の真ん中で鉢合った僕たちは足を止め顔を見合った。
心なしか恥ずかしそうに顔が赤くなっているように見えるは気のせいではないだろう。
気まずい雰囲気が流れる。
雨に濡れた愛ちゃんをじっと見ていたのがばれた為だ。
愛ちゃんは腕に抱えた本を抱きながら目線をキョロキョロとしながら決して目を合わせようとしてくれない。

「や、やあ…、奇遇、だね」

「そうだね」

き、気まずい…

「えっと、別館に用でもあるの?」

「え、…あ、うん、図書室に…」

「そ、そうなんだ」

ははははは、と笑って会話が止まる。
えっと、と呟いて愛ちゃんは、

「じゃあ、その私いくね…」

「あ、うん」

この空気に耐え切れなくなったのか愛ちゃんは僕に別れを告げて足を踏み出した。
その時、すぅーっと息を吸うのが聞こえた。
=Wind=
どこからか一巻きの風がふいた。
くるくると回るそのつむじ風は雨に濡れた落葉と、僕の持っていたプリントをばら撒く。
宙に舞う落葉とプリント、そして舞い上がる愛ちゃんのスカート。

「あっ…」

僕の目にはその光景がスローモーションに見えた。
ゆっくり浮き上がったスカートのその下には、
朝見たピンクのパンツでも、昼見た水色のパンツでもなく…

「きゃ、きゃあああああああああ!!!!!」

大きな叫び声と共に顔を真っ赤に染めた愛ちゃんが、僕の脇を走り抜けていく。
思わぬ光景に僕は膝から崩れ落ちた。
超能力者と魔法使いどちらがすごいか?
そんなこと今の僕にはわからないし、どうでもいい。
ただ今わかることは一つ、
愛ちゃんの茶髪は地毛である、ということだ。
0721名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 21:17:06.47ID:ujLFTKZW
終わりです
タイトルは「超能力者VS魔法使い&巻き込まれた愛ちゃんwith役得(?)な僕」
0723名無しさん@ピンキー2019/01/14(月) 22:14:05.94ID:ujLFTKZW
また、なんか思いついたら書く
0726名無しさん@ピンキー2019/01/15(火) 01:32:31.99ID:b2QTkMJ3
>>707-721
超乙
下着アポーツ、クロッチチェック、ノーパンと好みど真ん中ストライクで即シコだった
これに懲りず是非また書いて欲しい

というかこのスレとか過去にどこかで投下してた人だったりする?
初めてだとしたらレベル高いな
0727名無しさん@ピンキー2019/01/15(火) 04:09:45.81ID:c2NhxlWF
>>726
初めてだ
0729名無しさん@ピンキー2019/01/15(火) 20:37:19.31ID:c2NhxlWF
>>728
ネタがないわ
0730名無しさん@ピンキー2019/01/15(火) 20:43:50.36ID:c2NhxlWF
一応、続きも書けるようにしているけれどネタがないわ

変わりに別の考えるからそれでガマンしてくれない?
いつになるかわからんけど
0733名無しさん@ピンキー2019/01/15(火) 23:22:40.93ID:c2NhxlWF
期待されちゃった
0734名無しさん@ピンキー2019/01/16(水) 00:22:29.70ID:hGAnkzCj
完全素人の動画を探し続けて、ある結果に辿りつきました!!

やっぱり良質なエロ動画をGETするには、やっぱり情報が命だと思います!!

そんな情報をブログにまとめてみたので是非ご覧ください!!

http://ur0.biz/Pjcl
0735名無しさん@ピンキー2019/01/19(土) 15:38:13.79ID:LtcJGBrt
パンツ脱がす系のシチュは手を変え品を変えキャラを変えてでも色々やって欲しいな
カオシックルーンのグリスカントは今でも心の師匠だよ
0736名無しさん@ピンキー2019/01/21(月) 20:05:11.90ID:cyWFRz9D
そろそろ〜、アイデアがぁ〜、固まってきたぁ〜
0738名無しさん@ピンキー2019/01/22(火) 22:14:58.72ID:zNvbVlOv
全裸待機、いやまだ寒いから靴下とネクタイは許してくれ
0739名無しさん@ピンキー2019/01/24(木) 01:06:14.35ID:OniCw+WH
紐パン解けるシチュ好きだから気が向いたら入れて欲しいな
0740名無しさん@ピンキー2019/01/24(木) 19:53:31.86ID:vekL/fqA
もちっとかかりますー

あと、すっげぇ短いのでいいなら、紐パンシュチ思いついたからついでに書いてもいいよ?
0743名無しさん@ピンキー2019/02/06(水) 07:47:43.13ID:4ec0sQ8t
そこは女人禁制の御食事屋。
一度食べれば精力滾り。
二度食べれば硬さ滾り。
三度食べれば皮も剥け。
忽ち女人を虜にせしめる剛槍の主の誕生。
だが、女人がそれを食べてしまったら?
一度食べれば淫性開花。
二度食べれば乳房膨張。
三度食べれば母性覚醒。
今までの乳房と比べるべくもない豊かな乳房から、白濁した乳汁を垂れ流す娼婦の誕生。
汎ゆる男を歩きながらにして誘い、強姦さえ悦ぶ性の奴隷に堕ちてしまうだろう。
そこは女人禁制の御食事屋。
漢になりたい男の為の御食事屋。
女が食べれば牝に堕ちる御食事屋。
ほら見よ、彼処に哀れなる女が一人。

みたいな、魔法の食事屋とかはありなんかね
食べたらダメと知りながら、自分の胸やモテなさを解決してくれたからと食べてしまうような魔法の食事屋
0744名無しさん@ピンキー2019/02/07(木) 06:21:58.80ID:oTVice2G
オムニバス形式やりやすそうではある
書き手のアイデア量次第だけど
0745名無しさん@ピンキー2019/02/08(金) 02:14:09.87ID:VAQO7Yrr
感度が悪く、夫との性行為でも喜んだことのない人妻・美由紀
そんな美由紀が、とある店で魔法を受けることにより、女としての悦びを手に入れられると聞いて半信半疑で店を訪れる
魔法を掛けられた美由紀だが、本当に性感を手に入れられたか分からない為、一度限りと決意して魔法使いに抱かれる。
美由紀はその時に人妻から雌に堕ち、魔法使いに媚びるようにアヘ顔を晒しながらセックスを懇願する。
これなら、と思い、一応と魔法を再度掛けてもらって帰宅し、夫との性行為に到るも、魔法使いに抱かれた時のように喜ぶ事は出来ず。
魔法使いの店に再度訪れた際に、魔法を掛けて抱いてほしいと願ってしまう。
魔法使いより、これ以上魔法を掛けて自分に抱かれては、最後の一線も超えてしまうことになると忠告するも、美由紀は魔法に堕ち、魔法使いに堕ちることを望んでしまう。
0746名無しさん@ピンキー2019/02/08(金) 07:32:02.52ID:3Vco7Tpg
文字の羅列が部屋に響く。
真冬に暖房もない部屋にいるのに、この店に来るまでは寒さに凍えていたのに、美由紀よ身体は徐々に熱を帯びていく。
股間がじんわりと疼き、腹の奥の孕む為の器官が蠕動する。
自慰でも夫との性行為でも味わったことのないコレが、本来の自身の奥底に眠るもの?

「……ぁ……ぁぁ……」
「ははは、初めてですか?仕方ありません。奥さんの身体は性の悦びを知らずに閉ざされてしまっていた。眠っていた淫性を無理矢理目覚めさせたのです」
「そ…なぁ……」

何かの木で出来た杖の先が美由紀の乳房の先端に触れるだけで、美由紀は小水を垂れ流して善がる。
部屋にアンモニアの臭いが満たされていく中、美由紀は艷やかに微笑んだ。

「魔法使いさん……♪」
「一度でいいです♪私を抱いてください♪」
「私がどれだけ淫乱なのか、浅ましいのか」
「自分で知っておきたいの…♪」

仰向けだった女体がうつ伏せになるようによろよろと動き、肉鞠の如き乳房がマットレスに押し付けられて形を潰し、その刺激に甘い悲鳴が響く。

「やれやれ、私に不倫しろと?」
「駄目ですか、魔法使いさん…?」
「不安がらない。……まぁ、私がしなかったからと外に出したら、五分でそこらへんの男の毒牙に掛ってしまいそうですしね。一度限り、愛撫はありませんよ?」
「はい♪」

美由紀は知らない。
魔法に携わるしか見えぬ刻印が、彼女の全身に奔っていることを。
魔法使いが愛おしげに魔力の残滓を撫でると、それだけで美由紀は背筋を震わせて悶える。
徐ろに出された男性器が夫のソレを凌ぐサイズに隆起しているなど知らずに、アンモニア臭のする染み付パンツを剥ぎ取られる感覚に悦び、そして───

不感症の人妻の甘い咆哮が部屋に響き、貞淑の仮面を剥ぎ取られた美由紀は牝に堕ちた。
0747名無しさん@ピンキー2019/02/08(金) 21:33:13.00ID:WvsiTjSw
>>742
仕事が忙しいから月末だな
0750名無しさん@ピンキー2019/02/16(土) 17:22:02.23ID:EKRDUNpw
女の子を擬似妊娠させる魔法の使い手が、つるぺたクラスメイトやエロい保険医、厳しい教師相手に妊婦体験させていくとかバカバカしくて考えたわ
0752名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:22:24.44ID:TUT91ngp
どうも、役得です。

いろいろ考えていたのだけれど、書いてたのが自分の中で駄作認定されちゃったので、
739の紐パンシュチだけさらします。

あいも変わらず期待はしないでくれ
0753名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:23:03.23ID:TUT91ngp
「俺は、なぜこんなところに来たのだろう」

夏も終わりごろ。
俺は寂れた神社の前に居た。
古ぼけた鳥居に、神主も参拝客もいない境内。
社務所は閉まっており、こちらも鳥居同様ボロボロである。

なぜこんなところにいるのか?

理由は分かっている。
三毛猫を追いかけてきたのだ。
学校帰り、何の気なしにみた子猫に惹かれ追いかけてみたらついてしまったのだ。

「いや、しかし、猫追いかけて神社に迷い込むって小学生かよ」

セリフ突っ込みを決め、折角なので神社内を散策する。
どこかに行ってしまった子猫も多分近くに居るのだろう。
キョロキョロと見渡しながら中へと進むと、人影が見えた。
長い髪にスカート、きゃっきゃと笑いながらその女性は、俺がさっき追いかけていた子猫を抱いていた。

「あら?あなた…」

女性がこちらに気付く。
鋭い眼光。
まじめさを強調する眼鏡。
まっすぐの黒髪に、つんと上を向いた鼻先。
きつめの美人。
その人は…

「あれ?委員長?」

俺のクラスの委員長だった。



「なにしてるんだよこんなところで、」

「え、いや…!」

俺の質問に言葉を濁す委員長。
抱いた子猫に気付いたようにはっとして顔を赤くする。

「いや、あの…」

猫を可愛がっていたのを見られたのが恥ずかしいらしい。
何時もと違う、頬を染める委員長にすこしドキリをしながら聞く。

「猫、好きなのか?」

「…」

こくん、と頷く委員長にときめいてしまったのは仕方のないことだろう。
0754名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:24:30.97ID:TUT91ngp
「びっくりしたよ、委員長がいて」

「私もあなたがいてびっくりしたわよ」

子猫はいつの間にかいなくなってしまった。
俺は委員長と神殿の前で立ち話をする。

「誰にも言わないでね、その…恥ずかしいから」

「うっ…」

学校内では厳しい委員長のこんなしおらしい姿。
これがギャップ萌えというやつか…

なんだか気恥ずかしくなった俺は視線をそらす。
目線の先に奇妙なものが映った。
神殿の天井からぶら下がった紐。
その先にはスニーカー、縄跳び、イヤホン、etc.

「なんだこれ?」

「この神社はね、縁結びの神さまがいるらしいのよ」

「縁結び?」

それがこの珍妙な光景と関係があるのだろうか?
疑問に思う俺に委員長が説明してくれる。

「この神社にぶら下がっている紐に結ばれたモノが縁になって縁結びなるらしいわ」

「へぇ…」

おおかたそういう噂があって、恋愛成就に紐にいろいろなものを結び付けていく参拝客がいるのだろう。
なんの気なしに呟く。

「俺と委員長の縁も結んでくれねぇかなぁ…」

「え?」

「あ…」

言ってからしまったと思った。
委員長を見ると、顔を赤くして俯いている。

「え、あ、その…」

「…っ」


――あなたの縁を結びましょう…
0755名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:26:33.65ID:TUT91ngp
頭の中で声が聞こえたような気がした。
えっ、と言うまえに委員長慌てたようにスカートを抑えた。

「きゃっ」

「ど、どうしたんだ?」

もじもじとする委員長に俺は近づく。
困ったような顔をしながら顔を赤くする委員長。小さな声で言う。

「か、からまったみたいなの…」

「絡まった?」

委員長が抑えるスカートを見ると、その中に紐が続いている。
神殿からぶら下がる一本の紐が委員長のスカートの中につづいている。
しかもこの紐、少しづつ縮んでいるようで、じりじりと動いているのが見て取れる。

「絡まったって…、なにに…あっ!」

「ちょっと見ないでよ」

縮、引っ張られる紐を抑えながらどうにかしようともがく委員長。
俺は慌てて神殿から伸びる紐を引っ掴み、動かない様に力をこめる。

「押さえておくから、なんとかしろ」

「あ、ありがとう」

委員長はスカートの中に手をつっこみごそごそと動かし始めた。
女の子が自分のスカートの中に手を入れてまさぐるその姿はどうにも目の毒だ。俺は目をそらし、見ない様に務めることにした。

「ちょ、なによこれ、どう絡まってるの?」

「だいじょうぶか?」

「大丈夫!大丈夫だからこっちみないで!」

尚もあわてた委員長の声。
気にはなったが俺は目を瞑り、委員長の希望道理見ないようにする。

「ちょ、固い…、え、きゃあああ!!」

「おい!大丈夫か!!」
0756名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:27:05.65ID:TUT91ngp
突然委員長が叫び声をあげた。
危険を感じた俺は振り返り、委員長に声をかける。
目に入ってきた光景は…

吃驚して後ろに倒れそうになる委員長。
その委員長に飛びかかる三毛の子猫。
そして、宙を舞う白い紐パンツ。
どさん、と尻もちをつき、それでも怪我をしない様にと子猫を立ち抱える委員長。

「っ!」

「いたたたたた…ん?」

転んだ拍子にめくれ上がったスカートと、大きく広げられた足。
健康的な白い足に、年相応の黒い茂み。
その先の割れ目は少し開いており、お尻を打ったせいかひくひくと痙攣していた。

いま俺の目前に、委員長の女の子そのものが晒されていた。


「きゃ、きゃあああああああああああああ!!!!」


大きな叫び声に驚いた子猫が逃げる。

のちに、俺は「責任を取って」と委員長と交際を求められ事となり、
どうやっても取り外すことが出来なかった委員長のそれがぶら下がった神社は「紐パン神社」として有名になるのだが、
それはどうでもいい話である。
0757名無しさん@ピンキー2019/02/28(木) 21:27:46.61ID:TUT91ngp
おわり

タイトルは「縁結び、紐結び」
0759名無しさん@ピンキー2019/03/01(金) 05:12:30.62ID:19AGwhLi
>>752-757
おつおつ ありがてぇ、リクして良かった
役得さん(仮)で呼べばいいのかな?
お蔵入りになった方は残念だけど気が向いたら是非また書いて欲しい
0760名無しさん@ピンキー2019/03/01(金) 20:08:12.98ID:ynnBQ3Gt
>>759
お好きにお呼びください。

今後もちょくちょく覗きにきて、気が向いたら晒すつもりなので期待せずに
0761名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 03:26:45.98ID:tS60YhUF
自分の中で駄作認定したものを出したくない気持ちはわかる…
が、それでも私は晒してほしい…!
0762名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 19:57:01.44ID:Afjcwmup
作者のフェチからして、委員長は引っかかった使用済み紐パンの裏側まで参拝者に晒され続けるのかグヘヘ
0763名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 20:21:20.00ID:shpk5+Q9
せっかくなのでリクエスト募集します
0764名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 20:22:15.16ID:shpk5+Q9
>>763
まあ、次いつ書けるかわからんのですがね
0765名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 21:30:53.48ID:Afjcwmup
>>763
パンツネタや大事なとこ見られちゃうのは好きだから無理ない範囲で入れ続けて欲しい

あと、エロトラップダンジョン物とか興味ありますか?
https://shindanmaker.com/a/532793
https://shindanmaker.com/a/571965

診断結果の小説家というより、シチュエーションの足しになればなぁと

あと、超能力とか魔法由来でおしっこ我慢とかおもらし系の羞恥シチュはアリな人なんだろうか
ファンタジー的なのとか、エッチな目にあう人間双六みたいな特殊ゲームシチュとか
0766名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 21:58:30.93ID:shpk5+Q9
>>765
僕はある程度の決めごとのなかで書いております

・主人公は一人称固定(名前は出ない)
・主人公に悪意をもたせない
・本番行為はしない(あくまで羞恥に重きをあくため)
・パンツには情熱を注ぐ
0767名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 21:59:17.43ID:shpk5+Q9
>>766
エロトラップダンジョンは僕には多分向かない
0768名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 22:20:11.49ID:Afjcwmup
>>766
作者のポリシーを箇条書きしてもらえるのは
リク出す上で参考にしやすくていいですね

本番なしはスレ的にも個人的にも望むところかな
主人公に悪意持たせないのは前の二作から分かってたけどアリ
多分主人公以外に見られるのは好きじゃない人なのかな?

やっぱり不思議パワーのエロ双六に主人公とヒロイン数名が巻き込まれて〜みたいなのとかが見てみたい
あと『〜役得な俺』自体ネタがあれば使い勝手の良いフォーマットだと感心したので
純粋にキャラ、能力、シチュを変えたシリーズとして見てみたい感あります
駄作認定でお蔵入りした新作はそっち系だったのかな
0770名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 22:26:15.90ID:Afjcwmup
というか主人公自身が異能持ちでも悪意さえ無ければいいのか……
0771名無しさん@ピンキー2019/03/02(土) 23:28:38.76ID:w5TchfuK
「主人公」の性別が明言されてないけどもこれまでの傾向から男子の主人公が、好きな女子のエロい姿を目撃する系統と解釈して

主人公は生徒会長とか風紀委員で、
怪し気な活動をしていると評判の黒魔術(もしくは超能力)部を視察に行き、黒魔術が本物だと証明できない限り廃部にすると迫る
黒魔術部の部長が、ならば証拠を見せてやると主張し、「1時間以内に憧れの女子のパンツを目撃する」と予言すると、
教室に吹き込んできた風でスカートがめくれたり、他の女子が転んだ拍子にブルマを掴んでずり下ろしたりしてしまう
しかし、堅物なこともあり意地でも黒魔術の存在を認めない主人公
その度に予言の内容がエスカレートしていき、最終的には好きな女子の大事なところをばっちり目撃し、廃部を取り消さざるを得なくなってしまう

というのはどうでしょう?
0772名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 05:32:57.14ID:JJ2jOKCA
主人公に悪意ありなしってどこまでセーフなんだろう
ある日突然異能に目覚めて透視できるようになったりしたとして
悪いと思いつつ気になるあの子のパンツとか見てしまうのは悪意?
能力の制御が思うようにできないとかならセーフかな

アポーツで着用中のパンツ取り寄せが好きだったから
主人公が意図せずに不特定多数の女子のパンツを代わる代わる手元に〜なんてネタも見てみたい
アニメやってる上野さんのパンツ転送ガチャみたいなの
0773名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 05:43:34.21ID:3fp0qCTM
>>771
これ、もう僕がか書かなくてもいいんじゃないかな?って、ぐらい良いアイデアだと思うのですが
0775名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 16:05:42.80ID:Qk38I7lt
自分で望んでやってしまった時点で悪意アリだと
あの子のパンツ欲しいなー⇒手元引き寄せとか

女の子に話しかけられると緊張しちゃって
能力発動⇒そのまま手に持ったパンツで顔を拭いてしまい女の子にバレる
とかはセーフかな
0776名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 18:17:02.00ID:3fp0qCTM
>>775
パンツが見えそうだから首を傾けて見ようとする
みたいなのいいんですが、

裸がみたいから欲望のままに脱がして犯す
みたいなのは駄目ですね

書いているときは自分が主人公になって文章に起こすので自分が出来ないことは書けないです
0779名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 21:48:56.86ID:+qe9iqwm
自分の能力の暴発で役得に預かるパターン…
くしゃみをする度に魔力が暴発して女の子をエッチな目に遭わせてしまうショタ魔法使いだな!

こう、最初のうちは近くにいる女の子のスカートがめくれる程度で済むけど、
くしゃみする度にどんどんエスカレートして最後にはクラスの女子全員の(略)
0780名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 22:01:10.36ID:JJ2jOKCA
ネギまのアレも結局ラブひなと同じくいつもの面子だと慣れちゃうのとネギに甘いのとで羞恥よりギャグ
0781名無しさん@ピンキー2019/03/03(日) 22:03:22.31ID:JJ2jOKCA
ギャグが強くなっちゃってなぁ
一番興奮出来るのが初期やゲスト、敵対勢力の女脱がせてまともな恥じらいがあった時だけという

ハプエロ羞恥はシチュへの免疫の無さや脱衣の稀少度が重要と個人的には思うから
長く続くエロコメ系はどうしてもオカズ度落ちるよね
0782名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 12:52:04.37ID:85iHj0Si
くしゃみするたびに自分にエロハプニングが起こる女の子シチュってのを
以前にここかどこかで見かけてツボった覚え
周りを巻き込んだりしたらもっといいかも
0784名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 17:31:53.12ID:wkCPXYbU
ふしぎ工房、ティーカさんの「超能力少女と花粉症」ですね
0785名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 20:00:00.71ID:9fTYYEfV
もうスレ無いけどエロパロ板だと女の子をHなゲームで〜とかも好きだったな
最初にエロすごろくネタとか見たのはあそこだったっけ
0786名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 20:12:53.84ID:1yOCe4P+
ん?あるよ…?
mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1309338358/
【遊び】女の子をHなゲームで…パヤパヤ☆part.2
0787名無しさん@ピンキー2019/03/04(月) 20:21:34.64ID:9fTYYEfV
>>786
あるにはあるけど、もう書き込めなくね?
俺の環境から見てアレなだけか
07907852019/03/06(水) 06:44:52.03ID:2ZH8u5g5
>>788
07917852019/03/06(水) 06:50:30.12ID:2ZH8u5g5
確認したわ
こっちの勘違いかな
0794名無しさん@ピンキー2019/03/07(木) 20:15:51.48ID:TP82PC/l
つまり何が言いたかったかというと
「黒魔術とかで、強制的にエッチな光景を目撃してしまう呪いをかけられる男の子の話が読みたい」ってことなので誰か書いてくれると嬉しいです
0795名無しさん@ピンキー2019/03/07(木) 21:44:10.07ID:LTONomNa
>>794
役得です
771のリクエストというか、アイデアがよかったので、
自分なりに落とし込めて書いてます。
期待せずに2,3日お待ちください
0798名無しさん@ピンキー2019/03/08(金) 13:52:49.15ID:uXBoyAJs
月曜日は着替えに遭遇
火曜日はパンチラ激写
水曜日は二人で補習
木曜日に透け下着
金曜日に責任強請られ
土日にたっぷりドスケベ

女教師とのラキスケを願った週の生活である
0799名無しさん@ピンキー2019/03/09(土) 05:06:14.09ID:ZyHvI/0u
黒魔術部に呪われてしまいカメラのシャッターをきると必ず女性の下着か恥部が写り込むようになってしまった新聞部員の話書いて
0800名無しさん@ピンキー2019/03/09(土) 11:40:19.32ID:LSvUNjdB
発情した男の精液を好きな女の子宮に自在に瞬間移動させる魔法モノとかどうだろうって思ったけど、使い手が男か女かでぜんぜんルートが変わってくる
男だとエロコメなノリで済みそうだけど、女だと気に入らない女友達に気軽に復讐とかしそうで怖い。
0801名無しさん@ピンキー2019/03/09(土) 20:45:49.06ID:f2gJWBqQ
昔、ドラゴンボールの元気玉のイメージで

「オラにみんなの尿意を分けてくれ!!」
で集めた尿意玉を電車に乗っている女に与えて
膀胱に尿はたいして貯まってないのに死ぬほどの尿意に苦しまされるみたいな話考えたけど

「オラにみんなの尿意を分けてくれ!!」
考えた時点で十分満足して書くの止めたな
0803名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 01:03:27.86ID:44+3Xx0h
羞恥系と相性いいのとそれ系の投稿が多い(多いよな?)から
スレのテーマ的には>>800みたいに能力悪用したレイプとかも対象だったというのを忘れそうになる

まぁでも辱める方が好きです、はい
0804名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 09:04:10.02ID:J5YHpKsq
尿意だけかよ…
膀胱内の尿を増やす「超尿力」…あれ?昔そんなエロゲあったような覚えが…
0805名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:03:33.08ID:JGnQajYQ
>>803
生意気生徒会長の登壇中に集会にいる全男子の精液ぶち込んで精液ボテェとかしたら羞恥系になる? ギャグ感強いけど
0806名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:42:36.63ID:FXFBg0qY
役得です

771のアイデアを自分なりに落とし込んで書いたので晒します。
たぶん711の希望通りにはなってないとおもうので、やっぱり期待はしないでください。
0807名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:43:03.87ID:FXFBg0qY
朝方、扉の前に立ち居住まいを正す。
部活棟の文芸エリアの奥にひっそりとあるその扉には「せんせいぶ」となぜかひらがなで書かれている。

「せんせい」

先制、先生、宣誓…いろいろあるけれど、ここに書かれているのは「占星」。
つまり簡単にいうと星占いの事だ。
僕はドアノブを回し扉を開こうとする。

がちゃり、

半分ほど回ってからの手ごたえ。
鍵がかかっている。

「はぁ…」

僕は溜息を吐きながら、扉をどんどんとノックする。
しばしして何も起きず、扉に耳をあて気配を探る。
ごそごそと何かが動く音がして僕はもう一度どんどんとノックを繰り返した。

「おい、いるんだろ!鍵を開けろ!!」

今度は声をあげて中にいるソイツを呼ぶ。
どんどん、どんどん、どんどんー
いい加減手が痛くなってきた。

「さっさと出てこい!!星見!!」

内部でごそごそと動く気配がして、
かちゃり、と鍵が開いた。

「はぁ、君も飽きないねぇ…」

「その言葉そっくりそのまま返すぞ」

扉をあけ、のっそりと顔を覗かせたのは、
真っ白な犬のような髪、日本人離れした整った顔つき、アニメかと思うぐらいのデカい真ん丸眼鏡。
日本とどこそこの国のハーフの美少女。
僕の幼馴染で、この占星部の部長、星見アステル、その人である。
0808名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:43:49.43ID:FXFBg0qY
「星見、お前また家に帰らなかったんだろう?」

扉をくぐり、部室内をみて僕は口を開く。
ぐしゃぐしゃにほったらかされた毛布に、脱ぎ捨てられたローファー。
開けっ放しのおかしの袋と、放り出されたスクールカバン。
どう見ても星見がここで一夜を過ごした証であった。

「部室棟の宿泊は校則違反ではなかったのでは?」

「お前が部員で、この部が正式な部であったならな?」

僕は溜息と共に何度目かになる忠告を告げる。

「星見、何度も何度も言っているが、この『占星部』は正式に見とめられた部ではない。よって君はこの部室を違法占拠しており、これは立派な校則違反だ」

「君は何度も何度もあきないねぇ」

お決まりの言葉に、「仕事だからな」と返す。
僕はこの学校の生徒会役員、書記を務めている。
本来ならば違法部活動退去勧告などは僕の仕事ではないのだが、面倒臭がりの会長が星見の幼馴染というだけで僕に丸投げしてきた。
しかたなく僕は甲斐甲斐しく足を運び、忠告を続けているというわけである。

「このままだと強制退去もままならないぞ?」

「そうわいうがねえ、君。君はそんなことを言って強硬手段に出たことなど一度もないじゃないか」

カラカラと笑いながら指摘する星見。
僕はもはや何度目かになる溜息を吐く。

「星見、今は僕が対応しているからいいが、生徒会や風紀委員が本格的に動くと廃部や撤去だけでなく星見が停学や、下手すれば退学になるかもしれないんだぞ?」

「そうかい」

星見は僕の心配をよそに電子ケトルからお湯を注ぎコーヒーなんぞを飲み始めやがった。

「廃部が嫌なら部員を集めるとか、せめて活動内容をだな…」

「部員なら10人もいるじゃないか」

「全員幽霊部員だろうが!!」

この占星部の部員は星見含め11人。
しかし、そのうち10人は名ばかりの幽霊部員で、活動らしい活動を行っているのは星見ただ一人と言う現状。
あげくその活動は部室棟の一室を占拠し、夜を明かすという外部からは何をしているかわからないものだ。
0809名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:45:46.29ID:FXFBg0qY
「ふむ、部員増加と活動内容の掲示か…」

そうだ、と星見が声をあげ、にんまりと僕を見る。
嫌な予感がした僕は苦虫を噛み潰したような顔で星見を見やる。

「君がこの部に入ればいいんだよ、そうすれば万事解決じゃないか」

なぜに占星部などという訳のわからん部に入らんといかんのだ。

「あのねぇ、君、『なぜに占星部などという訳のわからん部に入らんといかんのだ』とか思ったでしょう?」

「なぜわかる?」

「君の顔をみればわかるよ」

そんなに分かりやすい顔をしていただろうか?
星見は閉まっていたカーテンを開けながら口を開く。

「占星、または占星術、占星学その意味はわかる?」

「星占いのことだろう?」

「簡単にいうとそうだね、占星とは太陽系や天文の位置から社会や、未来を読み解くものだ。だけどね、その占星の中には『星詠み』と呼ばれる者たちがいる。その『星詠み』と呼ばれる者たちは、星から未来が読み解けるなら、星を動かすことで未来を操れるのではと考えた」

「はぁ?」

「その考えから生まれたのが『占星術』、まぁ『魔術』と呼ばれる類いのものだよ」

「お前頭大丈夫か?」

「失敬な、君より学力は上だぞ?」

星見は学年2位、僕は11位の成績である。

「つまりなんだ、お前はその『魔術』やらが使えると?」

「まあね、『魔術』と言っていも万能なもんじゃない、ぜいぜい君の枝わかれた可能性を継ぎとめて、とある現象を発生させることぐらいさ」

星見がいうには今という現象から可能性の枝が伸びている。
欠伸をした僕、学校を休んだ僕、星見と話をしている僕、あったかも知れない可能性、所謂パラレルワールドだ。
そのパラレルワールドの未来は星見のいう『占星術』とやらで見ることができるらしい。
そしてその未来を固定することで枝わかれる前に引っ張ってくることが可能なのだそうだ。

「ふむ意味がわからん」

書いてる方も意味が解らん。

「よし、なら君に『占星術』をつかってあげようじゃないか」

そういうと星見は朝にも関わらず望遠鏡をのぞき始めた。
ふむふむと頷き、くふふふと笑うとこちらを振り向く。

「君、今日は窓を開けない方がいいよ」

「はぁ?何言ってんだ?」

「不幸な、いや幸福で不幸な目にあうからね」

言っている意味が解らない僕は、着替えるから出て行けと星見に追い出され占星部を後にした。
0810名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:46:18.16ID:FXFBg0qY
――――――――――
放課後
生徒会室に向い、日課の業務報告書を書く。
面倒くさがりの会長はそうそう来ないし、同級生の会計の子は掛け持ちの運動部が忙しくて行事ごとじゃないと出てこない。
生徒会室で一人黙々と作業していると、ガチャリと扉が開いた。

「む?書記君じゃないか」

「ん?ああ、副会長おつかれさまです」

入ってきたのは副会長の先輩。
少し強めの目つきに、まっすぐの黒髪、つんと上を向いた鼻。
たしか僕のクラスの委員長の姉だったはずだ。
よくよく見ればよく似ている、美人で気の強そうなところとかそっくりだ。

「業務報告書かい?」

「ええ、また『占星部』は進展なしですよ」

そういいながら報告書をまとめる。

「副会長は運動部の視察でしたっけ?」

「ああ、この暑い中皆青春を謳歌していたぞ」

しかし暑いなと呟き胸元をばさばさと仰ぐ。
運動部の熱気に当てられたのかじっとりと汗をかいている副会長は、

「すまないが窓を開けてくれないか?」

「え、ああ、はい」

―――君、今日は窓を開けない方がいいよ

   不幸な、いや幸福で不幸な目にあうからね

ふと、星見の言葉がよぎったが僕はそのまま窓をあけた。
じっとりとした生ぬるい風が入ってくるが、締めきっていた部屋には風が吹くだけでも涼しいと感じる。
そんななか窓からぷーんと入ってきた黄色と黒の虫。

「書記君、動くな、伏せろ、危ないぞ」

「え?」
0811名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:46:37.44ID:FXFBg0qY
迷い込むように入ってきたのは蜂。
しかも大きい蜂。おそらくスズメバチだろう。
吃驚した僕は固まり、視線を副会長に向ける。
副会長は尚も動くなと目で訴えかけてくる。
僕は小さくうなずいて、ゆっくりと身体を伏せた。
ゆらゆらと彷徨う蜂は、僕の頭上を通り抜けて副会長の周囲を回り始めた。

「…っ!」

身動きが取れず仁王立ちしたままの副会長に緊張が走る。
なおも副会長の周囲を回りまわる蜂はあろうことか“中”へと入ったのである。

スカートの中へである。

「あっ!!」

やましい心があったわけではない。
とっさに、本当にとっさに僕は危険を感じめくりあげていた。
ばさりと音を立て捲れあがる黒い布。
その下にいた蜂は驚いたのか、そそくさと入ってきた窓から逃げ出していった。

「はぁ…よかった」

なわともあれ副会長が蜂に刺されずに済んだ。
ふぅと安堵する僕。

「書記君?君のとっさの行動は良かったかもしれないが、そろそろ手を離してくれないか?」

「え?」

目を向けると、スカートをめくりあげ掴んだままの僕の腕。
そのひらひらの下から目前にさらされるのは黒の二―ハイソックスに包まれた肉付きのよい足。
ゆっくりと視線を上に向けると、これは以外シンプルな桃色の幸せな三角の布が、副会長を覆っていた。
よくよくみると細かな花柄の刺繍がなされており、女の子らしさの中に女らしさが見え隠れする代物だ。
腰には蝶々結びが揺れており、この下着が紐パンティーであることを証明していた。

「えっとあの…」

たっぷり10秒。
僕は副会長の桃色紐パンティーを堪能していた。

「す、すいません!!」

あわてて手を離す。
僕は頭をさげて副会長に謝罪した。
なんなら土下座も辞さない勢いである。

「私を助けるためのとっさの行動だったわけだが、書記君。君も男であるならばけじめというものが必要だろう」

恥ずかしいのか、怒っているのか、そのどちらもか、
副会長は顔を赤くしながら、それでも勤めていつもと同じ口調で言う。

「歯を食い縛れ」

「はっ…」

ばちーんっ
言うが早いが食いしばる暇もなく僕は渾身のビンタを喰らった。
グーでなくパーであっただけ、副会長も加減してくれたのだろうが、
僕の視界はブラックアウトした。
0812名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:47:17.42ID:FXFBg0qY
「ははっはははっはっ、この年になってスカートめくりだなんて君はスケベェだね」

「笑い事じゃないよ」

翌日、占星部でいつもと同じように星見に部活勧告を行っていると、
昨日の占星術の結果を聞きたいと言ってきたので聞かせる。
まだひりひりと痛む気のする頬を撫でながら僕は星見に文句をいう。

「そもそも星見がああいうことを言わなければ僕は意識しなかったし、やらなかったよ」

「んー?分かってないねぇ、昨日君が副会長さんにスカート捲りを行ったのは占星によって未来を固定したからだよ」

蜂が入ってくる未来、その蜂が副会長のスカートの中に入り込む未来、僕がそのスカートをめくり上げる未来、そして僕がビンタされる未来。
その未来を選び取り固定してしまった以上、これは起こってしかるべき現象である。
星見はそう続ける。

「君に助言をしたのは私が優しくて“いじわる”だからだよ」

にひにひと笑いながら自分が意地悪であることを宣言する。

「注意すべきことが分かっているのに、気にしてもその現象はおこる、まじめな君は大変だろうね」

まあ、スケベェな君にはある意味幸福なんじゃないか?
ほら、漫画でいうラッキースケベというやつさ
そういいながら星見はまた望遠鏡を覗く。
相変わらずくひくひ笑いながら、頷くと僕に向って助言をしてくる。

「暗い所では足元に気を付けてね。ああ、あとライトは上に向け無い方がいいよ」

「はぁ?」

またも着替えるから出て行けと星見に追い出され占星部を後にした。

―――――――

「また、占星術とやらを受けて来たのか?」

その日の放課後。
運動場端にある運動部総合倉庫に僕と副会長は来ていた。
月に一度の内部整理と、備品確認の為だ。
僕は副会長にまた占星部に行ってきたことを話していた。

「ええ、まあ、星見が適当に言っている事ですから」

「君はその魔術とやらを信じていないのか?」

ぶっちゃけ信じていない。
僕が星見に再三言ってきた活動実績とは斯様な怪しげな活動のことではないのだ。
もっと健全でまともな活動をしてくれないと、認めるわけにはいかない。

「ふむ」

何かを感じたように副会長は頷く。
僕は総合倉庫のライトスイッチを入れるがつかない。
0813名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:47:38.88ID:FXFBg0qY
「書記君、総合倉庫は配線が切れていて電気はつかないぞ」

「え、そうなんですか?」

「業者依頼をしているのだが、教師連中が渋って後回しになっている」

ほら、と副会長が手渡してきたのは懐中電灯。
二、三度ぱちぱちとON、OFFを繰り返し電池が切れていないことを確認する。

「とりあえず内部整理だ。このまえ運動部がごちゃごちゃにしてしまったようでそこらへんにモノが転がってるようだ。棚の上にも備品が山積みだから気を付けるように」

「はい」

返事をして懐中電灯片手に倉庫の中へ入っていく。
足元を照らすと、ネット、何かの金具、立て看板などさまざまなモノが転がっている。

「これは…、骨が折れますね」

「しかたないな、今日はできるとこまでやって、後日応援を呼ぼう」

僕は副会長と黙々と整理を続ける。
懐中電灯で照らしながらの作業である。
思った以上に大変で、かつなかなか進まない。

「書記君、そろそろ切り上げよう」

「あ、…はい」

気付くともう3時間も作業していた。
そろそろ最終下校の時間が近い。
奥の方で作業していた僕は、入口近くで作業していた副会長の元に向う。

「そこらへん、棚の上にものが山積みだったから気を付けるように」

副会長に言われライトを上方へ向ける。
たしかに段ボールに詰め込まれた備品が多い。

―――暗い所では足元に気を付けてね。

   ああ、あとライトは上に向け無い方がいいよ

星見の言葉がフラッシュバックする。
あっと思ったら僕は何かに躓いていた。
正面に向かって倒れ込む僕。
やばいっ!と思いとっさに何かを掴んだ。
0814名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:48:01.49ID:FXFBg0qY
「ちょ、書記君!!」

副会長の声とがしっと何かを掴む僕の手。
ずるり、と何かがずり落ちる間隔がして、僕は倉庫のコンクリート床にキスをした。

「いてててて…」

額を強く打った僕は、ちかちかする目を振り視界を確保しようとする。
顔を起こしライトを正面に向けた。

「やめろ書記君!上を向くな!」

切羽詰まった副会長の声がする。
ライトに照らされた正面を見ると副会長の美しいおみ足があった。

「は・・・?」

しかし何かがおかしい。
副会長の足首にはなにかが絡まっていた。

ぱんつだ

もういちどいう、ぱんつだ

どうやら転んだ拍子に僕が掴んだのは副会長のスカートを下着だったらしい。
ふわりと落ちたスカートは足元にあり、ずり下げられたパンツは足首まで下げられ絡まっていた。
下げられた副会長のパンツは昨日とは違い黒のフルバックだった。
正面に白いフリルとリボンがついており、アダルティーな印象の中に清楚な部分を秘めている。
絡まったおパンツは副会長自身の足で広げられており、クロッチが僕の目前に晒されている。

ごくりっ

思わず生唾を飲み込んだ。
その部分だけ白い面になっており、「ここに彼女のアソコが当たっています」と否が応にも思い起こされる。
何度も穿いているのか真ん中に筋のようなものが出来ており、そこだけ明らかに色が違う。
よく見ると端には縮れた細い毛が引っ付いており、つまりこれは…

――――ああ、あとライトは上に向け無い方がいいよ

もう一度星見の言葉がフラッシュバックする。
副会長のスカートとパンツは今(事故であるが)僕の手によってずり落とされている。
つまりライトを上に向けると…

ぎぎぎぎぎ、と油の切れたロボットのようにライトと首をゆっくり上に向けていく。

「上を向くなといっているんだ!!」

とたん、怒った副会長の声と共に顔面に靴先を叩きこまれ僕の視界はブラックアウトした。
0815名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:48:21.22ID:FXFBg0qY
以降、毎日のように星見の占星術による助言は続いた。

―――どんなに焦っていても扉を確認した方がいいよ。
ある時は間違って女子更衣室へ入り、着替え中に遭遇。ヘアアイロンを投げつけられ気絶。

―――曲がり角には気を付けてね。
ある時はずっこけて女の子を押し倒し胸を揉む。思いっきり股間を蹴られ悶絶して気絶。

―――前も言ったけど君は焦ると周りが見えなくなるのかな?
ある時は間違えて女子トイレに突入、下着を下した女子と遭遇し殴られる。

ある時は、ある時は…

「はぁ…」

生徒会室でぶっ倒れる僕。
理由は言うまでもない、星見の助言だ。
毎朝星見から助言をもらうたび大変な目にあってばかりの僕は、心身ともに疲労していた。
最初は一人だけ(副会長)に発生していたが、最近はその範囲や度合いが大きくなってきているような気がする。

「今日もまたかい?」

「そうですよ」

距離をとって話しかけてくる副会長。
最近のラッキースケベで僕には女子が寄り付かなくなってしまった。
ふむ、と頷き副会長が口を開く。

「つねづね思っていたのだがね、斯様な目にあっても君は強制廃部にはしないのはなぜだい?」

「なぜって…」

質問の返答に困る。
よくよく考えれば意地になっているような気もする。
断じて僕がスケベェだからこのラッキースケベが終わるのが嫌とではない。いや本当に

「君がスケベェであるのは事実として、」

「事実にしないでください」

「君がなぜ彼女に“甘いのか”つねづね思っていたことがある」

「はぁ」

「君はもしや…」
0816名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:48:46.95ID:FXFBg0qY
翌日
僕は昨日副会長に言われたことを反芻しながら占星部の部室(仮)前にいた。
いつものように中で眠っていた星見を起こし、部室の中に入る。

「今日も来たんだねぇ、君も毎日毎日飽きないね」

「…」

シーツを身体に巻き付けた星見はいつもの日課のように望遠鏡に向かう。
何気なしに星見がベッドに使っているソファに目をやると脱ぎ捨てられた制服が目に入った。
そのぐしゃぐしゃになった制服に白い布が混ざっている。
あれは…

「今日はすごいね」

「すごい?」

カーテンを広げ望遠鏡をのぞいていた星見がこちらを向く。
その顔はニヤニヤとしており、

「君は今日、“好きな女の子”の全てを目撃するみたいだよ」

「好きな女の子…」

昨日、副会長に言われたことを思い出した。


『君はもしや…彼女のことが好きなのではないか?』
『そう考えると君の意地になっている行動も合点がいく』
『つまりかまってほしいのだよ』
『書記君も単純な男の子だったというわけさ』


好きな女の子の全てを目撃する。
それはつまり星見の…

「あっ…」

はっ、としたら星見の身体にまかれていたシーツがしゅるりとほどけた。
窓から指す朝日が彼女の生まれたままの姿を照らし出す。
星見は何も身に着けていなかった。
そのおもったより大きな胸とその先についているピンクの乳首。
目線を下げるとむっちりとしたほどほどに括れたお腹。
臍の下には髪と同じ白い陰毛が日に晒されて輝いていた。
ぼうぼうに生えており、整えていないのか伸び放題のおけけちゃんはしかしながら割れ目を覆うまでに至らず、
その彼女の“おんなのこ”たるクレバスはきゅっとしまっているのが見て取れる。

僕は思わず息を飲んだ。

「好きだ星見、僕の彼女になってほしい」

「・・・は?」

とっさに出た僕の告白に驚いたのもつかの間。
星見は自分の姿に気がついて赤くなり、蒼くなり、そしてまた赤くなり、
まっすぐな目で彼女を見る僕の顔面に笑顔で拳を叩きこんだ。

のちに『占星部』は『天体観測部』と名をかえ美人部長とそれを支える副部長により、数十人の部員を抱える大部活となるのだが、まだまだ先の話である。
0817名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:49:32.21ID:FXFBg0qY
おわりです

タイトルは『とある部活が廃部にならない理由』とかにしとこう
0818名無しさん@ピンキー2019/03/10(日) 16:51:24.99ID:FXFBg0qY
もともと星見ちゃんは男だったのですが、
書いてるうちに「こいつ男だとはらたつな」と思い立って女の子にしました。
で、せっかく女の子にしたのでトリを飾ってもらおうと全裸に剥きました。
0820名無しさん@ピンキー2019/03/11(月) 04:53:01.36ID:WehnyoYn
>>806-818
役得さん乙、仕事が速い
本当に週末に投げてもらえるとは
最初星見ちゃんが狂言回しで副会長が好きな子=ヒロインかと思ったら>>818そういうことか

縁結び神社と世界観繋がってるっぽい描写いいね
委員長と副会長は姉妹揃ってキツめの美人で下着の趣味がアダルトとかたまらん
面倒くさがりの会長とか掛け持ちの運動部が忙しい同級生の会計の子とか
今後に繋がりそうな要素もワクワクする

体育倉庫は最初紐パンの紐掴んで解かれるシチュが来ると思ったら
あえて黒のフルバックで足の間で広げられたクロッチ視姦とは意表を突かれた
副会長がメインヒロインだったら懐中電灯を上に向ける未来でオチがつきそうだけど
アソコを直接描写せず縦すじとちぢれたおま毛見られる羞恥もいい

パンツと、色とか生え方とか陰毛にも情熱注がれてるのが凄いよく分かって好き
気が向いたら是非とも
またお願いします!
0821名無しさん@ピンキー2019/03/11(月) 16:27:39.10ID:z1BW+Umq
パンツの裏側って汚れ方とか偏執的にこだわるのがいるよな
個人的にはありだけど
0822名無しさん@ピンキー2019/03/11(月) 20:55:10.76ID:A35ylHjB
>>806
やばい超興奮する
占いとかで恥ずかしい目に遭ってしまうことを運命付けられて、
どんなに気をつけても予告通りになってしまうってシチュエーション大好きですありがとうございます
0823名無しさん@ピンキー2019/03/13(水) 06:37:11.37ID:Vdm2nVgE
地の分で出てる他キャラも気になるところ
いいアイデア投下すればそのうち書いてもらえるか・・・?
0824名無しさん@ピンキー2019/03/13(水) 12:21:20.56ID:H6q1OTMu
>>823
リクエストは随時受付中です
0825名無しさん@ピンキー2019/03/17(日) 18:50:07.04ID:1GJfN7xF
これ幸いとリクしたいんだがオカルトシチュが有能だったのもあって
中々提案できそうなのが思いつかねぇ
読み返してアイデア出そうにもまたヌきたくなるし
0826名無しさん@ピンキー2019/03/19(火) 07:19:24.06ID:zGnDvSV1
言ってたら浮かんだネタをプロット的に
主人公に悪意が無ければ…ということで

■設定
・「僕」にはテレパシーやサイコメトリー、離れた相手の五感の共有など精神感応系の超能力があり、
 集中すると使えるがあまり都合よくコントロールは出来ない(という都合のよさ)
・持ち前の正義感もあって能力のことを隠しつつ(コントロール出来ないし)
 時折力を使って人探しや物探しを解決したり、軽犯罪を未然に防いで警察に表彰されたりと
 周囲からちょっとだけ一目置かれ、頼られことがある(あるいは学生探偵?的な扱いでもよし)

■導入
・最近学園内で覗きや盗撮に下着の盗難、
 ネットへの画像・動画のアップや使用済み下着の顔写真付き売買などの被害が増えている
 今は知る人ぞ知る裏サイトなど水面下で広まっているだけだが、今のうちになんとかしなければならない
 
・主人公は事件を大事にしたくないという女子=ヒロインの一人から解決の為協力を求められる
 今までに経験のないタイプの事件であり、女子絡みでデリケートな問題なのもあって
 真面目でムッツリな「僕」は協力に尻込みするが、依頼者の押しが強く承諾してしまう
・断れない理由として、依頼者=ヒロインが「僕」の好きな子だから、あるいは好きな子も被害の遭っていると聞かされたから、等
 (依頼者ポジションに能力のことを知ってて頭の上がらない幼なじみとかをサブヒロインとしてを置いてもよい
  アステルさんみたいなノリ?能力のことは知っていても知らなくてもよい)
0827名無しさん@ピンキー2019/03/19(火) 07:21:17.15ID:zGnDvSV1
経過
・実は犯人もまた超能力者であり、透明化や念写、物品取り寄せや念動力にすり抜けなど
 能力をエロ目的に使うことに情熱を注ぐ男子達が結託して暴走していた
 (完全犯罪が出来ちゃいそうな強い能力は「エロの為でないとまともに使えない」とかでひとつ…)

・「僕」は能力を使って捜査を試みるが、その度に
 透明化して部活女子のシャワーを覗く視界を共有してしまったり
 念写で真下からスカートの中と女子の顔を同時に写す様子が目の前に浮かんだり
 透視でお堅い美人女教師がアダルトな下着を着けていることを見抜く視界を共有(ry
 犯人が盗んでから落としていった使用済みパンツをサイコメトリーで読み取ったらヒロインの物だと分かってしまったり
 
 ・・・等々、毎回犯人に繋がる情報と共にイロイロと刺激的な情報を読み取ってしまいドギマギする
・無論、それらの映像の中には依頼者の物も含まれるが、依頼者は戸惑う主人公の横で不思議がる
 (能力のことを知っている設定の場合、そこでひと悶着あってもよい、依頼者の羞恥心の度合いはお任せする)
・犯人の特定や追い詰めたり捕まえるところは本筋ではないのでダイジェスト気味に簡略化してもよいかも

オチ
 〆方はおまかせしますが、主人公が犯人と誤解されるようなのよりは
 捜査の途中で主人公がナニを見てきたかが絶妙なタイミングでヒロインにバレて顔真っ赤にして怒られるとか
 犯人を捕まえる決め手になる捜査あるいはクライマックスのゴタゴタで
 ヒロインの決定的瞬間を見てしまい……みたいなのはどうかなーと

 以上、役得さんの処女作みたく隠れた超能力持ちがいる世界観ならこういうのもどうかなーと深夜テンションで書いてました
 少しでも琴線に触れられたら嬉しい
0828名無しさん@ピンキー2019/03/19(火) 08:51:16.21ID:xusLF62F
この前の占いといいここまで書けるなら自分で書けるだろって奴がちらほら居そうなんだが、実際に本文書くのはやっぱ違うのか
0829名無しさん@ピンキー2019/03/19(火) 12:28:59.34ID:yD562rVp
>>827
ここまでプロット書いてると手を加えるのに尻込みしますが、少し考えてみます。
0830名無しさん@ピンキー2019/03/19(火) 22:46:51.55ID:zGnDvSV1
>>829
本当勢いでやったのでリクエストと言うには重たくて申し訳ない…
参考程度でも構わないのでお好きに弄ってくだされば
0831名無しさん@ピンキー2019/03/20(水) 23:39:34.50ID:E0ruPva6
NPC姦の構想を練っているが難しい
ステータスの改変や常識・認識の操作は超能力的だと思うんだが
0833名無しさん@ピンキー2019/03/21(木) 13:39:05.72ID:AQ7zQgtQ
>>828
>ここまで書けるなら自分で書けるだろって奴がちらほら居そう
だよなぁ

微妙に勘違いし始めてる住民が(ここに限った話じゃ無いが)多いような気もする
そも書き手というのは「たまたま書く気になった住民」なのであって、本質的には皆同等であり無制限に甘えて良い相手じゃ無い
人によっては僅かにモチベーションが下がっただけで簡単に消えたり、他所へ行ってしまう可能性だって否定出来ない

ましてや無償奉仕のボランティアだから「充実感」や「楽しさ」が伴わないオリジナル創作がそれだけ余分な時間と労力を消費し、
精神的な負担を与えるかは誰でも容易に想像出来ると思う

だから、というのは少し安直な結論に見えるかも知れないが、アイデアがある人は先ず自分でトライしてみるべき
ここは(少なくても建前は)素人が好き勝手に創作して良い場所だし、投稿の敷居も最も低い筈
少なくても「上手い下手」を論じる場所じゃないことだけは間違いない

あと一般論だけど、書き手のモチベーションを上げる方法としては、
是非書きたい、と思えるアイデア
一緒に頑張って場(スレ)を盛り上げてくれる他の書き手
が非常に有効だと思うし
0834名無しさん@ピンキー2019/03/21(木) 15:09:38.13ID:yY5B+LiK
>>833
いくつか言わせてもらうんですが、リクエストは僕が募集したんですよ?
それを書くかどうかも僕が決めてるんですよ?
強制されるようになったら僕は何も言わずにこの場を去りますよ?
だってここはそもそもそういう場所でしょ?

僕は書きたい物しか書かない
0835名無しさん@ピンキー2019/03/21(木) 17:14:46.19ID:4J34Qfw4
>>833
言い分も分かるがここで求められてるのは
不思議パワーでエロいことする文章やそういうシチュのエロ談義であって
そんな投稿者の代弁面した長文じゃあないんだよ
0836名無しさん@ピンキー2019/03/24(日) 16:39:32.87ID:9DJGWavR
ところで、現実世界に非現実能力とか魔法があるってシチュが一般的みたいだけど、はなっからファンタジー世界が舞台でエロ魔法・エロ能力ってこのスレでは扱うんだろうか
0837名無しさん@ピンキー2019/03/24(日) 18:29:26.57ID:zUQ0xipV
スレタイ的に不思議パワーを使うシチュが前提であって世界観は問わないんじゃない?
過去の投稿もファンタジーあるし
0838名無しさん@ピンキー2019/03/25(月) 23:46:56.22ID:Lr3SQCwn
エロい能力を持った妖怪とか
エロい都市伝説とか
恥ずかしい目に遭ってしまう不幸の手紙とかとか
男子の抑圧された性欲が顕現してエロいハプニングが頻発するようになった学校とか
エロい呪いがかかっている宝石を盗もうとしたせいで恥ずかしい目に遭ってしまう女怪盗とか
御神体を壊してしまったせいで恥ずかしい目に遭ってしまう神罰をくだされるとか
そんなのが実在する世の中ならいいのに
0839名無しさん@ピンキー2019/03/26(火) 07:43:04.92ID:0jArGidg
一匹目がパンツの紐を斬り
二匹目がパンツを奪い去り
三匹目が転ばせる

ノーパン鎌鼬三兄弟はよ
0840名無しさん@ピンキー2019/03/26(火) 22:07:53.33ID:L4xuF3Qo
三匹目はあえて転ばせたりしないで股間一撫でだけして相手にノーパンなのと下半身に意識集中させてほしい
0841不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:04:46.87ID:9Hvy53RE
>>838
「恥ずかしい目に遭ってしまう不幸の手紙とかとか」という一文を見て、思い立って書いただけのものを投げたいと思います。
2時間ほどで書き上げただけのモノのため、ゆるくご覧ください。
次レスから投下します。
0842不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:05:50.16ID:9Hvy53RE
【これは不幸の手紙です。これと同じ内容の手紙を3日以内に5人の知り合いに出さないと、あなたにHな災いが降りかかります。P.S.この手紙を無視して捨てたりしても、Hな災いが降りかかるよ!】


「なんですか、これは」
「なにって、不幸の手紙ってやつでしょう」
 生徒会室の会議机を埋め尽くす手紙の山。これが全部、学園中で出回った不幸の手紙というのだから驚きだ。
 俺たち生徒会役員がせっせと回収したその数、なんと200通あまり。俺や他の生徒会役員たちの中にも、これを受け取った被害者がいる。
 不幸の手紙なんてもう何十年も前に流行った遊びだろうに、まだこんなものが大流行してしまうのか。しかも、文面もずいぶんふざけている。
 
 生徒会長の梨生奈は、酷くご立腹の様子だった。
 梨生奈は一言でいえば才色兼備な奴で、校内でも指折りの美人でありながら、性格はトゲトゲとして高飛車。
 高嶺の花ともいえる彼女にこの手紙を送る命知らずはさすがにいなかったようだが、潔癖症の梨生奈は怒髪天といった様子だった。

「こんなふざけた遊びでこの学園の風紀を乱すことは許しません。すぐに処分しましょう。来月の朝会でもよく注意しないと」
「いやいや、生徒会長」
 そんな梨生奈に待ったをかけるのが、副生徒会長の真智。真智は梨生奈と違い、生徒たちの噂話などを広く集めてこの件を警戒していた。
「生徒会長、まんざらふざけ半分でもないみたいなんですよ。生徒の中には、この手紙を放っておいて実際に酷い目に遭ったなんて子もいるみたいで」
「貴方までそんなバカげたことを?」
「いや、あくまで噂ですけどね……海水浴で海に入っていたら突然水着がなくなって海から出られなくなったとか、温泉で確かに女湯ののれんをくぐったはずなのに男湯に入っちゃったとか、ダンス部では近隣の小学校での公演中にいきなりズボンがずり落ちた子もいたり……」
「くだらない。どれもただの浮ついた噂話。本人の気の緩みからくる失敗でしょう。そんなものを信じるなんて、まさにぼんやりしている証拠です」
 真智が噂を持ちかけようと、梨生奈はやはり手紙および被害者を全否定だった。
 実際のところ、にわかには信じがたい話であり、梨生奈の反応も当たり前ではあるのだが……それにしても、梨生奈は容赦がなかった。
 梨生奈は呪いの話を一蹴し、生徒会の皆が見ている前で、生徒たちから回収した手紙を一枚残らずシュレッダーにかけてしまったのだ。

 と、その時……
「イヤーッ!!」
 廊下の方から、耳を劈くような悲鳴が聞こえた。
 俺たちが慌てて生徒会室から飛び出すと、さっそく目に飛び込んできた光景は
「うおっ!?」
 俺のクラスメートの春奈がいた。ブラウスもブラジャーも脱ぎ捨てて、胸を抑えた状態でその場にかがみこんでいる。
 彼女に服を着るよう促しつつ話を聞いてみたところ、どうやら、服の中に虫が入り込んでしまい、虫が大嫌いな春奈はパニックになって、気が付いたら服を脱ぎ捨ててしまったのだという。
 ……そういえば、春奈からもこの手紙を押収したはずだ。
「ま、まさか、生徒会長が手紙を処分してしまったからでしょうか?」
「いや、そんなわけないだろ、春奈、もとから変なとこあるし……って、おわぁっ!? 瑠衣!」
 生徒会役員の一人で、自身が受け取った手紙を梨生奈に提出した後輩の瑠衣。彼女のスカートがきれいに裂けてパンティが丸出しの状態になってしまっている。
 さっき生徒会室から飛び出した拍子に、ドアにスカートが引っ掛かって破けてしまったようだ。瑠衣は黄色い悲鳴を上げて、裂けたスカートを抑えてその場にうずくまってしまった。
 
「いやぁぁっ!」
「なんだ、こんどは校庭か!」
 生徒会室の窓から校庭をみると、フェンスに腰かけてだべっていたと思われる女子生徒が、バランスを崩してフェンスに宙づり状態になってしまっていた。幸い、首が絞まったりはしていないようだが、逆さまになってスカートは全めくれ、身動きが取れない様子だ。
 その横でうずくまって倒れている別の男子生徒。どうやら彼は宙づりになった子を助けようとして、足を踏み外して股間を打ってしまったらしい。
0843不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:06:27.96ID:9Hvy53RE
「ちょっと、どうしたの? よく見えない!」
「うわっ! 千秋、あぶないぞっ!」
 俺に続いて窓の外を見ようと駆け寄ってきた書記の千秋が、足元に散らばっていたプリントで滑ってバランスを崩し、倒れそうになる。
 このままでは窓の縁にぶつかってしまう。俺は反射的に、倒れそうな彼女を支えようとして……
 手元が狂って彼女の胸をおもいっきり鷲掴んでしまった。
「いやぁぁぁぁっ! なにやっとんじゃこの変態野郎がぁぁぁ!」
「うぶぉあっ!?」
 刹那、千秋が放った殺人キックが俺の股間にダイレクトヒットする。掛け持ちしている剣道部で精神を鍛えていなければ俺は死んでいただろう。ちなみに、千秋も俺も、手紙を受け取ってしまい、生徒会長にそれを押収された被害者だ。
 
「キャーッ!」
「うわぁぁっ!」
「いやぁぁぁんっ!」
 ほどなくして、校舎のいたる所から大勢の悲鳴が聞こえてきた。ちょうど現在は下校時刻。学生はみな学園中に散らばっている。
 もちろん、騒動の根源(と思われる)、生徒会室も大混乱。
「一体どうなってるんだ! こんなエロハプニングが学園中で一斉に起こるなんて、偶然ではありえないぞ! やっぱりあの手紙だ!」
「いやぁっ! 私、手紙は処分されちゃったけど、まだハプニングに遭ってません!」
「由紀先輩、言いにくいですけど、汗でブラウス透けてます……」
「ひゃぁぁっ!」
「もぉーっ! 生徒会長、どうしてくれるんですか!」
 混乱の最中、被害に遭った生徒会役員たちが、一斉に梨生奈に詰め寄った。
 
「貴方たち、馬鹿なことを言うのはやめなさい」
 梨生奈、一刀両断。
「魔法や呪いなんてふざけたものはこの21世紀に存在しません。この学園の、日々の弛みです」
「だ、だって梨生奈も見ただろ? 俺が股間蹴り食らったの」
「それは自業自得でしょう」
 股間の激痛に耐えながらの訴えさえ、聞き入れてなど貰えなかった。梨生奈はあたふたする役員たちを見回し、あきれ顔でため息をつく。
「校舎内に虫がいたのは学園の清掃が行き届いていないから。スカートを履きながらフェンスによじ登るなど、注意も行儀もなっていません。スカートが破けたり、誤って女子生徒の胸を触れたりしたのは、貴方たちの不注意ではありませんか。すべて身から出た錆です」
 お、鬼だ。鬼がいる。魔法も呪いもないこの21世紀に鬼がいた。確かに一理ありとも言えるが、いくらなんでも、そんなになんでもかんでも突っぱねなくてもよくないか!?
 結局梨生奈は、手紙を処分した件については、微塵も悪かったとは思っていないようだ……。
 と、ともあれ、これで手紙は一通残らず処分されちゃったわけだし、これで事態解決、なのか?
 
 
 その数日後……
「生徒会長、これはどういうことなんだ」
 またも机に積み上げられた、不幸の手紙の山。
 だが、問題はその宛先だった。全部が生徒会に直接届けられたもので、しかも一通残らず梨生奈宛なのだ。
 
 どうやら、生徒会役員の誰かが、梨生奈の所業に腹を立て、手紙を処分した件について噂を流してしまったらしい。(俺じゃないよ)
 被害に遭った生徒たちは皆、手紙の呪いがかかったのを梨生奈のせいだと確信したのだろう。腹いせか、これ以上呪いが降りかかるのを防ぐためか、みんなで梨生奈に手紙を出したようだ。
「まったく、呆れたものですね」
 これでも涼しい顔をしている梨生奈の心臓はどうなってるんだろう。呪いが怖くないというのは本当のようだが、そもそも、これだけ呪いの手紙を集めてしまう自身の性格についても気にしてほしいもんだが。
 鬼、じゃなくて梨生奈は数日前と同じように、ためらうことなく手紙をシュレッダーに運んでしまった。
「おい梨生奈、大丈夫なのか?」
「なにがです?」
「お前の性格……じゃなくて、手紙を処分したりして、危ないんじゃないのか」
 正直、不安だった。先日のエロハプニングパラダイスのことを考えると、まんざらその手紙に効力がないとも言い切れないじゃないか。その手紙の危険性はいまだ痛みの引かない俺の股間が物語っている。
 しかし、梨生奈はつんとした表情で
「何を言っているのか分かりません。先日も言ったはずです、呪いなんてものは存在しません、と」
 意にも介さず、手紙を一通残らず廃棄してしまった。
 さて、何も起きないといいんだが……。いや、別に梨生奈がエロい目に遭うのはいいけど、その不機嫌で俺たちがとばっちりを食らうのは、ごめんだ。
 
 
 その考えをもって、この時、本気で止めておくべきだったのか……。
0844不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:07:52.80ID:9Hvy53RE
「この件はこれでおしまいです。そんなことより、生徒会便りの製作は進んでいるのですか?」
「いやぁ、だってこの呪いの手紙の件の記事、NGなんですよね? また書き直しですよ?」
「まったく、生徒会がこんなに浮ついているから、学園全体が……」
 梨生奈がいつもの自席に腰掛けようとして、「キャッ!」と悲鳴をあげて立ち上がった。
「どうした、梨生奈」
 梨生奈が可愛い声を上げたことにみんな心配して駆けよるが、梨生奈は酷く怒って、自分の椅子を指さしている。
「誰ですか、こんないたずらをしたのは!」
 見ると、梨生奈の椅子には、マーカーペン(太)が直立した状態で置かれていた。どうやら梨生奈はこれの上に腰掛けようとしてしまい、尻にペンを突き刺してしまったようだ。
 役員はみな顔を見合わせた。今日になってから、梨生奈の席に近づいた役員は一人もいない。第一、梨生奈はいま、椅子を引いて座ろうとしたはずだ。それなのに、直立したままペンが置かれているなんて現実的にあり得ないんじゃないか。
「偶然生徒会長の椅子の上にペンが落ちて、それが奇跡的に直立した状態でそこに? ……呪い、でしょうか」
 後輩の淳がぼそりと呟いたが、梨生奈に睨まれて怖気づいてしまった。

「なんですか、みなさん。そんな変な目で私を見て」
 梨生奈の機嫌が悪い。まぁ、あんなことがあった後だからな。
 だから、みんな口に出すのは躊躇った。だが、言わないわけにもいかない……とうとう、由紀がおそるおそると挙手をして、この深刻な事態の全容を告げた。
「生徒会長、あの、大変申し上げにくいんですが……椅子の背もたれにスカートが引っ掛かってますよ」
「えっ!?」
 あるある。パイプ椅子の背もたれの金具にスカートが引っ掛かって、尻丸出しになってるやつ。梨生奈がまさにその状態になっていた。まぁ、梨生奈がこんなミステイクをするのは普段ならあり得ないことなのだが。
 梨生奈は真っ赤になってスカートを正した。
「こういうことは早く言いなさい」
 まぁ、早く言うべきだったとは思っている。梨生奈の席はちょうど廊下側の窓に背を向けていて、通りがかった生徒からパンツが見えていただろうから。
 
「真智さん、そこにある修正ペン、とっていただけますか」
「はいはいー」
 てきぱきと仕事を進める梨生奈の頼みに応え、ペン修正液を梨生奈めがけてぽんと投げる真智。
「ちょ、ちょっと真智さん!」
 梨生奈は急なパスに応えられず、慌てて修正ペンを受け取ろうとして……
 キャップのところを受け止めたせいでキャップが外れてしまい、手から修正ペンが滑り落ち、おまけにペン先からスカートめがけて、修正液をぶちまけてしまった。
 白く汚れる制服。なんというか、非常によろしくない有様だ。
 梨生奈は立ち上がり、カンカンになって真智を怒鳴りつける。
「真智さん! 文具を投げるなんて、どういう教育を受けているんですか!」
「教育はこの学園で……じゃなくて、いやいや、そのくらいキャッチしてくださいよ! 八つ当たりでしょう!」
「零れる危険がある液体の入った容器を投げるなんて、正気ではありません!」
「いや、だって……まさか、そんなにしっかり止まったキャップが外れるなんて……」
 狼狽する真智。まぁ、取り落とすくらいはあり得るが、まさかこうなるとは思わなかっただろうな。修正ペンからこんなに液が漏れだすなんて普通はないし、第一、キャップは一回捻らないと開かないようになっているはずなんだから。
 やっぱり、何かがおかしいな……。
 
 
 梨生奈はかなり不機嫌だ。何を思っているのかは知らないが、呪いのことや、数々のエッチな目に遭ったことがさぞ気に入らないのだろう。
 こういうときに梨生奈に話しかけるとまずろくな目に遭わない。
 だから、みんな彼女に触れずに黙々と生徒会便り作りにあたっていた。
0845不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:09:07.39ID:9Hvy53RE
 しかし、皆がなにもしなくても……
「なぁ、今日、やたら校内に人が残ってないか」
 ふと思うと、時刻の割にはやけに生徒たちの帰宅が遅い。生徒会室の窓から駐輪場を見てみると、だいぶ自転車が停まっているようだった。
 ……もしかして、呪いの話を聞いている生徒たちが、何か起きないかとそわそわして帰らずにいるのだろうか。
「校内放送で呼びかけます」
 梨生奈は、生徒会室備え付けのピンマイクを胸につけ、校内放送に繋いで、下校を促すアナウンスをはじめた。
 隣で聞いていると、下校を促すだけでなく、口内の風紀についての説教まで始まった。本当にイライラしているようだ。
「なぁ、梨生奈。気持ちはわかるけど、校内放送を私物化するのはやめろよなぁ」
 梨生奈が淡々とした放送(説教)を続けながら、こちらをキッと睨む。もう、こういう梨生奈は放っておいた方が安全か。
 
 …w……w……
「……ん? 何の音だ?」
 スマートフォンのバイブ音。どうやら、梨生奈のポケットの中からのようだ。
 梨生奈は校内放送(説教)を続けながら器用にスマートフォンを取り出し、着信の内容を確認し始めた。
 と、その時、梨生奈が手を滑らせ、スマートフォンを取り落としてしまう。慌ててキャッチしようとする梨生奈。しかし、不運にもスマートフォンは梨生奈の手から跳ね上がり
「あっ!」
「!?」
 なんという偶然、梨生奈の胸元にスマートフォンが滑り込んでしまった。
「あっ……ちょ……」
 梨生奈が一瞬動揺するが、校内放送の真っ最中。話を途中で中断できず、梨生奈は放送を続けながらも、服の中に入ってしまったスマートフォンを取り出そうと四苦八苦しはじめる。
 話内容にはブレがないし、まったく、なんて器用なんだ。下手に手出しをすると後が怖いので、俺たちは心配しつつも、彼女を見守っていた。
 と、服の中に入ってしまったスマートフォンが、服の中でさらにずり落ちて、ブラウスの下、スカートの中あたりにまで落ちてしまったようだ。そしてその直後
 ……www……www……
 またバイブ音だ。梨生奈のちょうど股間のあたりから響き渡る、大きなバイブ音。スカートに引っ掛かる場所はないはずだし、まさか、パンティの中に滑り落ちた? いや、そんな、下着の構造的にあり得ないんじゃぁ……
 ……wwwwwwwww……
「あっ……!」
 全員の視線が梨生奈に向く。いまの声、ただ驚いた悲鳴ではない。明らかに、露骨な色気を含んだ喘ぎ声だった。
 まさか、パンティに潜り込んだスマートフォンの振動で……
 そして、不幸にもその声は、校内放送を通じて全校に響き渡ってしまった。生徒会室からも聞き取れる、校内がざわつく声。

 …………。
 校内放送(説教)は滞りなく、それはもう滞りなく終わり、マイクが切られる。
 生徒会便りの作業に戻った梨生奈はとうとう何も言わなくなった。
 まぁ、いまのはここにいる誰も手を出していない、自業自得だから仕方がないはずだ。本人もそれはわかっているはず。
 しかし、なんで俺たちがこんな気まずくならなきゃならないんだ。
0846不幸の手紙と、もっと不幸な生徒会室2019/03/26(火) 23:09:45.61ID:9Hvy53RE
 それからまたしばらくして、イライラしながら作業をしていた梨生奈が、不意に席を立ち、生徒会室を出ていってしまった。
 不機嫌極まって帰ったか? いや、アイツはそんな無責任なことはしない。大した用事じゃないだろうし、すぐ戻ってくるだろ。
 
「ん、いま誰かドア開けた?」
「いや?」
 ドアが開いた音が聞こえたような気がした。だが、生徒会室の戸は梨生奈がきっちり閉めていったままだ。
 はじめは空耳かと思ったが……
「あれ、また聞こえた」
 今度は確かに聞こえた。木製のドアが軋む音。ガチャンと鍵がかかる音。
「これ、放送から流れてません?」
「本当だ。放送部め、ついに生徒会に無断で環境音を流し始めたか」
「いや、放送部は生徒会長に叱られて、今月は放送自粛のはずじゃぁ」
「あぁ、そういや無断で音楽流して注意されてたんだっけな、曲はなんだっけ、あれだ」
「「「20センチュリー・ボーイ」」」
 鬼の居ぬ間に馬鹿な話をしていると、また校内放送から妙な音が聞こえてきた。
「……ん、なんだ……?」
 水が滴るような音。まるで水たまりにホースで水を流しているような、それでいてなんだか勢いがある水音のような?
  
「…………!!!」
「えっ、ちょっと、これは!!」
「由紀、早く伝えてこい!!」
 そうだ、梨生奈、ピンマイクをつけたままだったんじゃないか? あれ、でもスイッチは切っていたような?
 とにかく、音の正体が分かった。生徒会室はまたも騒然となり、由紀に命じて直ちに女子トイレへと向かわせた。

 ほどなく、校内放送に交じるノック音。
『生徒会長ッ! マイク、マイク入ってます!』
『えっ!?』
『校内に響いちゃってますよ! オシッコ止めて!』
『なっ!』
 由紀のバカめ!!!
 ……慌ててマイクが切られる音がするが、後の祭りだ。校内放送で響き渡る、音の主の名前と、音の正体。さらにざわつく校内。生徒会室にいる俺たちはというと、もう、俯いて梨生奈の帰りを待つことしかできなかった。
  
 数分後、怒りと羞恥の表情で、耳まで真っ赤っかになった生徒会長が戻って来た。
 この生徒会室に帰ってくるまでの間も、生徒たちにひそひそ噂でもされただろう。もう俺たちがなんと声をかけても無駄だ。目を合わせてはいけない。殺されるか、石にされる。
「せっ、生徒会長……あの、続きは僕らでやっとくんで、今日は……」
 よくぞ言った淳。こんな不機嫌特売セールな梨生奈とこれ以上一緒に仕事なんて、賽の河原の石積が可愛く見える苦行だ。

 梨生奈も、さすがに居心地が悪かったようで。顔を赤くして、表情が固まったまま
「……ありがとう。それじゃぁ、よろしくお願いします」
 鞄を持ってそそくさと帰ってしまった。俺達には顔も合わせない。そりゃそうだ。合わせようがないだろう。

 ……だめだ、俺達には勇気がない。背負ったカバンに引っ掛かってスカートがまくれ上がっていることを指摘する勇気なんて……
 
 FIN?
0849名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 06:54:14.17ID:TH7Ivzem
>>841-847
役得さん乙です

平日にゲリラ投稿とはこのリハクの目にも(ry
全校に放尿音大公開とかいい羞恥シチュだ
0850名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 12:26:35.46ID:jwpx7E3q
>>849
役得です
これは僕じゃないです
0851名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 12:54:22.38ID:Ox3kTI45
そらメール欄にさげ入ってるし別人やろな
何にせよ乙です!
0852名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 13:09:12.74ID:mUkeKQUR
エロの文体違うしパンツへの拘り描写が無いから別の人だろうなと
名前欄に最初からタイトル入れるのも手法が違うしね
0853841-8472019/03/27(水) 19:16:42.81ID:qV7kHAPQ
あんま寄せたつもりなかったですが変に似てたらスイマセン、生徒会長は辱めたい
0854名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 19:26:00.51ID:TH7Ivzem
そういえば生徒会とかのキャラ設定も色々違ったね・・・両方の作者さん失礼しました
0855名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:46:24.57ID:OnwqNCJc
役得です。
僕以外の人が書いてくれてうれしかったので新しいのを晒します。
仕事中に思いついただけなので期待はしないでください。
0856名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:46:50.25ID:OnwqNCJc
空中を舞う砂埃で息が詰まる。
強く打ちつけた背中が痛み、僕は薄く目を開いた。
暗い。
なぜこんなことになっているのか、半覚醒の脳がゆっくりと目を覚ましだす。

――――――

「お前、まだあの部活行ってんの?」

帰宅部の友人にカラオケに誘われ断ったら言われた言葉だ。
うちの学校は中高一貫校の多くの学生が学ぶ、マンモス校だ。
そのため学業だけでなく、部活動にもそれなりの力を入れている。
学校側が強く力を入れているのが運動部で、生徒会から頻繁に視察が入るほどである。
反対に文化部に関しては自主性を重んじる傾向にあり、生徒が望めばある程度の条件を満たせば部を発足させることが容易となっている。

「そんなこと言うなよ、あれでも由緒正しき部活なんだぞ」

そんな生徒も部活も多い学校で、僕が入っているのはオカルト研究部。通称オカ研と呼ばれる部活であった。
このオカ研。なかなかの歴史のある部活であり、歴代の部員や部長なんかはその道に進み功績なんかを残しちゃってるらしい。
が、そんな栄光も今は昔、現在は数名の幽霊部員と僕を含む2人の活動部員で成り立っている。
なぜこんなにもこの歴史あるオカ研が廃れてしまったのか…

僕は帰宅部友人に手を振り部活棟へ向かう。
途中、生徒会の書記を担当している男子生徒とすれ違った。
また文化部の視察と、廃部勧告だろうか、なんにせよお疲れ様です。
トンタンと階段を上り、二階にある部室へ向かう。

「おつかれさまでーす、先輩いますか?」

ガチャリと扉をあけると部室内で本を読む女の子が一人。
僕を除くと唯一の活動部員、オカ研部長、信子先輩その人である。
0857名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:47:16.52ID:OnwqNCJc
「あ、いましたね、おつかれさまです」

「あ、あああ、お、おつかれさま!!」

本を読んでいた信子先輩は入ってきた僕に気付き、慌てて駆け寄ってきた。
信子先輩、一つ年上のはずなのにどう見ても年下にしか見えない。
その身体の大きさは145少しぐらい、小学生12歳の平均身長が150なので圧倒的小ささである。

「あ、とととと…」

とてとて近づいてきた信子先輩は何もないところで躓いた。
来たっ!!
オカ研が廃れてしまった理由。
率直にいってその理由はこの信子先輩になる。

「あわ、あわわわわわっ!!!」

バランスを崩した信子先輩は腕をぶんぶん振りながら僕に突進。
そのまま鳩尾に頭突きを喰らわせたのである。

「うごっ…」

一瞬息が出来ず呻く。
僕に受け止められた(ぶつかってきた)信子先輩は慌ててその身を離す。

「ご、ごめん!ごめんね!!」

「だ、大丈夫っす、いつものことですから…」

腹を抱えてうずくまる僕は、ひきつった笑みで答えた。
オカ研部長、信子先輩は不幸体質である。
歩けば何もないところでこけ、座れば椅子が壊れる。とにかくついていないのだ。
また彼女の見た目は少し不気味だ。
圧倒的小さいその身長は前述したとおりであるが、不幸が続き人と顔を合わせるのが怖いのか市松人形のように長い髪で顔を隠してしまっているのだ。
そんな彼女の近くに居るとろくな目に合わない。
オカ研の部長を押し付けられてから、部員たちは彼女を避け初め、どんくさいその動きと合わせて呪いの子、ノロ子というあだ名で噂が広まってしまった。
そんな信子先輩。
未だにしつこく付きまとっているのは僕ぐらいのものである。
鳥の糞に当たっても、財布を無くそうとも、信子先輩に関わるのは、
時々笑うコロコロとした笑え声だとか、思いのほか大きい胸だとか、風が吹いたときに見えた髪の隙間のきれいな瞳だとか、
いろいろ言い訳はあるけれど、単純に僕が彼女にイッちまってるからにほかならないのだ。

「あの、ね。今日の夜、旧校舎に行きます」

「…、旧校舎っすか?」

腹の痛さも収まってきたころ、信子先輩は宣言した。
オカ研の主な活動内容は廃屋探索と称した清掃活動である。
破棄された廃屋に不法投棄などが絶えないので、学校や市などに許可を取って廃屋などに侵入、記録を取ってから清掃するのだ。
少なくともオカ研はこうやって活動実績を積み重ねている。
0858名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:47:53.25ID:OnwqNCJc
「学校から、旧校舎を取り壊すかどうかの議題がでたらしいの」

信子先輩の話をまとめるとこうだ。
学校の敷地内にある旧校舎を取り壊すかどうかの議題が上がっているらしい。
一部では旧校舎を取り壊し運動部の活動範囲を広げたいというのが意見にあるらしい。
しかし取り壊すとなると膨大な費用がかかる、そのまま利用できるのであれば特別授業などに利用してはどうかという意見もあるらしい。
なんにせよ旧校舎が今どのような状況であるかというのを把握しなくてはならない。

「で、白羽の矢がたったのが僕たちってことですか」

「うん」

うむ、もはやオカ研関係ない。
便宜上夜に行くことで体制を保っているけれど、ただの旧校舎の調査である。
しかし・・・

(信子先輩と夜デート(?)…)

「な、なにか用があったら私一人でも…」

「おともします!!」

間髪入れず即答した。

――――――
「思い出した…、確か旧校舎の調査にきて…」

校門前で待ち合わせた僕と信子先輩。
真っ白なワンピースできた信子先輩は、夜に見るとある意味心臓が止まるかと思ったぐらいだった。
あらかじめ用意しておいた懐中電灯片手に借りてきた鍵で扉を開け侵入、そして・・・

「底が抜けて落ちたんだったな…」

しょっぱなの不幸。
流石ノロ子クオリティ。
まあ、覚悟していたことだし、これぐらいであればまだ軽い。

「と、いうか信子先輩は?」

軽く見渡す限りには見当たらない。
あわてて懐中電灯をつけ(幸い問題なくついた)周囲を照らすと…

「は?」

天井から女体が生えていた。
0859名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:48:22.86ID:OnwqNCJc
―――――――
天井からぶら下がる女の子の身体。
時折ぶらんぶらんと足を振るが身動きが取れないのかしばらくして動かなくなる。
生えているのは脇から下、胸の上からつま先まででその身体には下着以外(靴と靴下は履いている)何もつけていない。
たゆんとした大きな胸は黒いブラジャーに包まれている。
大きな胸を無理やり押し込めたのかぎゅうぎゅう詰めのおっぱいは今にはちきれそうだ。
脇から下の括れはなだらかで、大きな胸を更に強調している。
さらに下に目をやると、小ぶりな臀部と脚の付け根のデルタゾーン。
女の子の秘密を隠すその三角の布は胸を包むそれと同じで黒だったが、正面には猫の顔のマーク、おしりにはしっぽのマークが白でプリントされたかわいらしいものだった。

「猫パンツ…」

僕はその肢体をじっくりと眺める。
さて、なぜこんなところに女の子の身体(下着姿)が生えているのか。
少し考えてから思い至る。

「信子先輩か!!」

旧校舎に入ったのは僕と信子先輩だけだ。
底が抜け僕は下に落ちたが、信子先輩は床に嵌ったのだろう。
信子先輩はワンピースだった、穴の下には身体だけが嵌ってしまい、服と腕と頭は上に残したまま、その肢体を僕の目前に晒しているのだろう。

「の、信子先輩!!無事ですか!!」

下から声をかける。
もごもごと小さい声が聞こえるが何を言っているのか聞こえない。

「なんですか?聞こえないです!!」

聞こえやすいように信子先輩の身体に身を寄せる。
あくまで聞こえやすいようであって、下心はない。
ないったらない。

「〜〜――――〜〜〜っ!!」

「なんですって?」

聞こえない。
更に顔を近づけるとじたばたと信子先輩の身体が暴れた。
0860名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:49:39.84ID:OnwqNCJc
ぶんぶんと振られた信子先輩の足先が僕の鼻先にヒットっ!!

「うごっ!!」

鼻血を吹き僕は後ずさった。
尚も信子先輩の身体は暴れている。

「だめだ、こっちの声も聞こえてないみたいだな」

下からコンタクトを取るのは無理みたいだ。
取り合えず上に上がって信子先輩を助けよう。
しばらく散策し上へとつながる階段を発見した。
急いで信子先輩の元へ向かうと、髪を振り乱しきゃーきゃー騒いでいる信子先輩を発見。
見てみると床に嵌った信子先輩の周りをちょろちょろとネズミが走っている。

「あれは確かに騒ぐな…」

目の前で、至近距離でネズミなんかに走り回られたらたまったもんじゃない。
僕でさえそうなのだから女の子な信子先輩はもっとだろう。
僕はいそいで信子先輩の元へ向かう。

「先輩!!大丈夫ですか?」

「ふぇ、ふぇ、ふぇえええ」

現われた僕に安心したのか振り乱した髪の中で涙目になる信子先輩。
僕に被虐趣味はないが、ぶっちゃけ超かわいい。
変な扉が開きそうである。

「先輩引き上げるから腕伸ばして」

「ん」

素直に腕をまっすぐ伸ばす信子先輩。
僕は脇に手を突っ込み、お父さんが娘を抱き上げるがごとく信子先輩を持ち上げた。

ずぼっ、ずるり

がぼっと信子先輩の身体が抜け、僕の目線まで持ち上がる。
胸の上まで上がっていたワンピースは、舞台の暗幕のように先ほどまで僕の目前に晒していた肢体を隠した。
信子先輩ははっとした顔になり、顔を赤く染める。
うん、かわいい。

「先輩」

「?、な、なに?」

「こういう時になんですけども、やっぱり髪切った方がいいですよ」

僕は信子先輩顔をみながら言う。
このかわいらしい顔を隠してしまうのはやっぱり勿体ない。
いや、しかしそうなると多くの男たちに僕(だけが知っているハズ)の信子先輩が見られてしまうことになるのか…
0861名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:50:49.96ID:OnwqNCJc
「うむむむむ・・・」

「いや、あの、お、おろして…」

抱き上げたまま唸る僕に、信子先輩がか細くいう。
すいませんでした。と謝り床におろす。

「どうします、もう一回帰って後日にします?」

「いや、あの…」

なんだか歯切れが悪い先輩。
ワンピースのスカートを抑えもじもじとしている。
あ?トイレか?

「先輩、お手洗いなら外に出てからの方が…」

「ち、ちがうよ!!」

「違うんですか?」

「いや、違わないけど、そうじゃないよ!!」

そうじゃない?
いや、トイレに行きたいのはそうなのか。
でも、それ以外になにかあると…
信子先輩は自分の嵌っていた穴をちらちらと覗いている。
僕はそちらに目をやり、懐中電灯を照らす。

「ちょっと、だめぇ…」

「…」

穴の下には先ほどみた猫さんパンツが落ちていた。
ふむ、どうやら先ほど穴から引き上げるときに脱げ落ちてしまったらしい。

「すいません」

「うう、もう死にたい…」

顔を真っ赤にしてうずくまる信子先輩。
流石ノロ子クオリティ。どんどん不幸が起こるな。

(というか、つまり信子先輩は今ノーパンなのか)

気にしだすと止まらない。
そのふわふわしている白いワンピースの下にはあの猫さんパンツに包まれていた筈の先輩の女の子が…

「め、目が怖いよ」

「すいません」

謝りながらも目線は変わらず。
怖がる信子先輩が後ずさりする。
いやいや、僕が先輩を怖がらせてどうすんだ。
0862名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:51:20.15ID:OnwqNCJc
「どうします?取りに行きます?諦めて帰ります?」

「う〜…」

顔を真っ赤にしたまま信子先輩は唸る。
落としたパンツを取りに行きたいが、怖い。
羞恥と恐怖がせめぎ合い信子先輩は、

「いく」

「分かりました、お供しましょう」

僕は信子先輩を引き連れて上ってきた階段へ向かう。

「急いで行って、急いで外に出ましょうか」

ぶんぶんと首を縦にふる信子先輩は飼い犬のように僕のあとをついてくる。
下りの階段は結構遠い場所にある。
ずんずんと進み、それでも階段は見えてこない。

「ねぇ…」

「ん?どうしました?」

僕の服を掴み先輩が足を止める。
足を内股にし強く手を押し付ける。

「お、おトイレぇ…いきたい…」

「ええ、もう無理なんですか?」

ぶんぶんと首を縦に振る信子先輩。
羞恥で顔を真っ赤に染め、目じりには涙がたまっている。
ああ、可愛い。

「もう、無理ぃ…」

がくがくと足を震わせながら座り込みそうになる信子先輩。
僕はあわてて周囲を見渡すがトイレどころか水回り、洗面台すら見つからない。
先輩はもう限界が近い。

「先輩!!もうここでしてください!!」

「え、ええ!?」

「大丈夫です、向こう向いてますし、音も聞きませんから!!」

そういって僕は耳をふさぎ後ろを振り向いた。
信子先輩はしばらくもじもじしていたようだが、どうやら意を決したようでもぞもぞと音が聞こえてきた。
0863名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:51:42.41ID:OnwqNCJc
「き、聞かないでね?」

耳をしっかり塞いでいても聞こえるものは聞こえるものらしい。
ぐもった水音が抑えた手のひらを通り抜け鼓膜を震わせる。
しばらくして水音が消え、またもぞもぞと動く気配がして、背中をちょんちょんと突かれた。

「も、もういいよ」

「大丈夫でしたか?」

真っ赤な顔をこくんと頷く。
先ほどまで先輩がいたであろう場所に水溜りが出来ていたのは言うまでもない。

それからしばらく。
下に降りるまでの階段へとたどり着いた。
わりとボロボロの階段で注意して下りないと崩れてしまいそうだ。

「僕が先におります、先輩は後から来てください」

「う、うん」

ゆっくりと階段を下り、下の階へ降りる。
懐中電灯で周囲に不備がないか確認してから信子先輩に声をかける。

「大丈夫です!慎重に降りてきてください!」

階段の上の信子先輩が頷き手すりに捕まりながら下りてくる。
慎重に、慎重に、慎重に…、あっ!!

「先輩!!」

「あっ!!」

流石ノロ子クオリティ。
階段で足を滑らせた信子先輩は手すりを手放して身体を宙に踊らせていた。
さすがに危ない。
僕は信子先輩を助けるために腕を伸ばし受け止めようとする。
0864名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:55:13.89ID:OnwqNCJc
「うぐっ!!うごっぉ!!」

がしゃん、ごだん、ぐご、むぐっ!!
受け止めた僕に信子先輩がまたがる。
むにゅ、っとした感触が顔面に広がりすこし酸っぱい臭いがする。

「う、うう…、先輩、大丈夫です…っ!!!」

思わず瞑った目を開き、その眼前に広がる光景に言葉を失った。
目の前には信子先輩の、先ほどまで猫パンツに隠されていた筈の女の子が晒されていた。
年相応に生えそろった黒い陰毛とその中に潜むピンク色の割れ目。
先ほどのお小水タイムのせいか湿ったおけけとひくつく彼女のクレバスは濡れて艶めかしい。

(ああ、先輩もちゃんと女性なんだなぁ…)

なんてことを思いながら、僕は鼻血を吹いて気絶した。



―――――――
しばらくして、気絶から目を覚ました僕と、僕の横で泣きじゃくっていた先輩は早々に旧校舎から脱出することにした。
学校には旧校舎は老朽化が進んでおり、生徒の立ち入りは禁止した方がいいと報告しておいた。
のちにこの旧校舎は取り壊されることになるのだが、その作業中に一枚の女性ものパンツが発見され話題になるのだった。
0865名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 22:56:12.51ID:OnwqNCJc
終わりです。
タイトルは「オカ研ノロ子の逢わないロクな目」です。
0866名無しさん@ピンキー2019/03/27(水) 23:00:36.00ID:OnwqNCJc
ノリで書いたから最後ぐだってますね、もっとちゃんと書けばよかった。
0867名無しさん@ピンキー2019/03/28(木) 01:58:46.75ID:imh1kE2W
>>855
乙乙
放尿シチュが放尿シチュを呼んだか……
まさかこのスレがまたこんなに活気付くなんてな
0868名無しさん@ピンキー2019/03/28(木) 08:23:21.35ID:o9pWhOE2
おしっこ拭いてないToLOVEる顔騎とかご褒美ですやん・・・
0871名無しさん@ピンキー2019/04/06(土) 10:23:15.89ID:Vm0/0yXY
アレは別に役得さんが書いてくれると決まった訳じゃないぞ
0873名無しさん@ピンキー2019/04/09(火) 18:29:30.90ID:XH28sozy
役得氏の作品も楽しみだけど、あんまり一人を持ち上げすぎると他の人が入りにくくなるかもしれんのでほどほどに
0875名無しさん@ピンキー2019/04/09(火) 22:55:29.22ID:+dfr+2Ue
投下とかあって盛り上がってると触発されて書きたくなるしね…
0876名無しさん@ピンキー2019/04/12(金) 23:56:09.22ID:xgp03CeR
とりあえず「呪いのステッカー」というよく分からないネタを思いついたので遠くないうちに形にしてみようと思う
0877名無しさん@ピンキー2019/04/13(土) 02:06:43.05ID:CXu02QSv
ファンタジーでエロ応用できるといえば時間停止魔法って王道だけど、ただ動けなくして犯す以外にもいろいろ想像できちゃう
絶頂した瞬間に時間を止められてしまい、身動きもなにもできないまま、絶頂したままで体が固定されちゃって、術師が魔法を解くまで延々と絶頂し続けることになる……みたいな

何百年も前に魔王に敗北した勇者パーティがいて、そのなかの女戦士は殺されることなく、絶頂状態で時間を止められて今日までずーーーっと絶頂状態で魔王城に幽閉されているとかロマンが広がる
0878月華の女騎士2019/04/15(月) 00:48:38.69ID:0TG0CQT4
休日に降って来たアイディアを形にしただけの何かです。

王道ファンタジー × 女騎士 × 魔法でダッチワイフ化

という、筆者の趣味でしかない要素で仕上がっております。ご了承ください。
0879月華の女騎士2019/04/15(月) 00:49:05.39ID:0TG0CQT4
---クエスト---
依頼主:グランロエ王
依頼内容:グランロエ城跡の奪還
子細:
現王城より約130マイル南東に遺る史跡、グランロエ王城跡地の奪還を命ずる。
かの史跡は長らく盗賊団の塒となっていたが、盗賊団内で派閥争いが生じ、半ば解体状態との報告を受けた。
今こそ盗賊団をかの地より追い出し、王城跡地を奪還してもらいたい。
-----------

「なんて、御大層なクエストを受けたけど……あっけなさすぎて剣が錆びそうだ」
 俺は流れ者の傭兵。誰のためでもなく、義理もなく、ヒマつぶしのためだけに剣を振るう、そこらのゴロツキと変わりのない一端の戦士だ。
 だが、つい先日、気まぐれでドラゴンを討伐し、図らずもグランロエ国の危機を救ってからはすっかり英雄扱い。名を上げさせてもらい、今では国王から直々にクエストを貰える立場になった。

 で、今回のクエストもあまり考えもせずに受注したわけだが。
 なにしろ相手は長いこと国宝ともいえる史跡を占領していた盗賊団。さぞ厄介な相手だろうと剣を磨いて臨んだが、いざ戦ってみると、どいつもこいつもそこらの衛兵以下の雑魚ばかり。
 グランロエ国はこんな盗賊団に手を焼いていたのか。それとも、この史跡自体べつに大した価値がなく、ようやく重い腰を上げて人員を振ったといったところなのか。
 どちらにしても、俺のようなハングリーな傭兵にはあまりに物足りないクエストだった。こりゃ、貧乏くじ引いたかな。
 
「さて、盗賊たちもひとしきり片付けたし、宝物庫を拝みに行くか」
 王城や領地奪還のようなクエストの楽しみといえば、なんといっても宝物庫の解放だ。
 もちろん、そこで見つけた財宝はほとんど国財として回収されたり、盗賊被害に遭った人々に返却されたりするわけだが。
 まぁ、それはそれとして、金銀財宝が山積みの部屋なんてやっぱり興奮するじゃないか。
 
 わくわくと覗いてみると、この城跡の宝物庫も、ずいぶんと宝がため込まれているようだった。盗賊たちが国民から巻き上げた財宝がほとんどだったが、中には歴史的価値のあるものなんかも転がっているらしい。これは国王や学者も喜ぶだろう。
 どうせ自分のものにはならないとはいえ、宝に囲まれるのはやはり気分がいい。俺は手間賃がわりに足元に散らばる金貨を二掴みほど財布に放り込み、後始末は明日にやってくる衛兵たちに任せることにした。
 
 しかし、妙だな。この宝物庫、妙に人が出入りした形跡がある。宝物庫は、そんなに人が出入りするような部屋ではないはずだ。
 よくよく調べると……やはり、隠し扉があった。この扉の奥に人が頻繁に出入りしているようだ。中に何かあるのか?
 
 俺は宝物庫の隠し部屋に足を踏み入れた。やっぱり、埃が積もっていない。この部屋は、盗賊どもがよく利用している部屋のようだが、中は薄暗くてよく見えなかった。
 目を凝らしてみると、部屋には祭壇が安置されているように見える。おかしな部屋だ、あんな安っぽい盗賊団どもが、宗教的な何かを崇めているのか。
 ちょうど、蝋燭の立った燭台が置かれているのが目に入ったので、炎魔法でぱぱっと部屋の明かりをつけてみた。
0880月華の女騎士2019/04/15(月) 00:50:26.40ID:0TG0CQT4
「おわっ!? なんだこりゃぁ!?」
 祭壇に安置されていたのは、一人の女だった。しかも、酷く乱暴された後のようで、服は布一枚残さずに脱がされ、全身もれなく白濁液にまみれ、死んだような目で茫然と天井を見上げている。
 どうやら男どもに慰み物にされた後のようだが……

 いや、そもそも、これは人間か? ただの人形か?
 俺が祭壇前まで踏み込んでも、一切反応を示さない。目は開き、ぼんやりと天井を見上げているようなのに。近づいて覗き込んでも、顔の真ん前で手を振ってみても、うつろな瞳で瞬きすらしなかった。
 これは、いわゆるダッチワイフというやつか? それにしてもよく出来ている。どこからどうみても人間そのものだ。
 見たところ死体とも思えない、生きているにしてはピクリとも動かないが、遺体にしてはやたら血色がいいのだ。
 試しに手首のあたりをそっと握ってみたら……
「!?」
 信じられない、脈がある! それに、感触も完全に人間のそれだ。
 人間を極限まで真似た人形? どこか異国の技術の賜物だろうか?
 
 俺は部屋の明かりをさらに灯し、女の身体を隅から隅まで眺めてみた。
 黄金のように美しいゴールドの長髪に、アクアマリンのような透き通った青い瞳、色白な肌。口には大量に精液が溜まっているが、唇は少し薄めの上品な口元だ。
 死んだような虚ろな表情をしているが、目鼻立ちはきりりと整っている。精液まみれでなければ、さぞ気品のある顔立ちだろう。
 体つきのほうは、全身はスレンダーで、かつ、手足の筋肉はやけにしっかりとしている。これは、そこらの雑魚の鍛え方じゃない。さしずめ王国騎士レベルの鍛え方だ。……女騎士型のダッチワイフか?
 ただ、その割には腹がぷっくりと膨らんでいた。腹を撫でてみたら、液体が入ったような感触。まさか、出されに出されまくった精液が溜まってるのか。うぇ、気持ち悪い。
 そしてなにより目を引くのが胸。かなり、かなりでかい。スレンダーな体型に似合わない巨大さだった。
「やっぱり人形か?」
 仮に人形だとしよう。さて、この人形をどうすべきか?
 こんな汚れ切ったダッチワイフを置いたまま、国王にこの城を献上していいのだろうか?
 それはちょっと気が引ける。この人形を引き渡すとして、せめてちょっとは綺麗にしたうえで献上すべきじゃないだろうか。このへんのアフターサービスができるかどうかも傭兵の価値だ。
 俺は人形の全身の精液を拭き取り、担ぎ上げて、隠し部屋から持ち出すことにした。思いきり担いだ時に口だの膣だのから大量の精液を吐き出され、危うく俺の服まで汚されるところだった、危ない危ない。

 担ぎ上げた人形は、そのまま城跡の外まで持ち出し、近くの河原まで運んだ。
 地面に布を敷いてそっと寝かせてやり、改めて、川の水で全身を綺麗に洗ってやる。手持ちの薬草の中に、洗顔や洗髪に使えるものが余っていたので、ちょっともったいないが、こいつの身体を洗うのに費やしてやることにした。
 ……別に人形相手にこんなに丁寧にしてやらなくてもいい気もするが、こうも人間そっくりだと、粗末に扱うのも気が引けるのだから仕方がない。精液まみれで哀れな姿を見ると猶の事だ。

 髪を洗ってやると、流れる黄金のようなつやを取り戻した。乾いた精液がこびりついていた肌も、濯いで丁寧に洗ってやると、きめの細かい肌に戻る。
 どうやらこの人形、肌の再生能力まであるようだ。俺はなんだか面白くなって、人形の身体の隅から隅まできれいにしてやることにした。
 一通り全身を洗ってやった後は、身体の中にとりかかる。……さて、どうやって洗ったものか。さっき大量に吐き出したとはいえ、腹の中にはまだまだ精液が溜まっているようだし、体のつくりは人間そのもので、扱いが難しい。
「浄化魔法でも覚えておけばよかったかな……」
 なんて呟きながら、口元になおも垂れる精液を拭いてやり、口の中まできれいに洗ってやった。すごいな、口の中まで人間そっくりに作られている。さすがに喉の奥までは洗ってやれないが……とりあえず、口の中はましにはなっただろう。
0881月華の女騎士2019/04/15(月) 00:51:21.26ID:0TG0CQT4
 さてと、あとは下半身か。ちょっと失礼して、手を触れさせてもらうことにしよう。
「やっぱり、人間ではないな……」
 改めて身体を見回して、またおかしな点を見つけた。この人形、身体は成人の女騎士なのに、性器はふっくらとした、子供のような一本筋だった。普通の人間ならこんな性器のはずがない。人為的に作られたに決まっている。
「ちょっとごめんよ。痛かったら言えよな。……って、喋れないと思うけど」
 なんて冗談を言いながら、皮の手袋をした指で膣内をまさぐってみた。
「うわっ、なんだこれ、きついな?」
 かなりの締まりだ。なるほど、ダッチワイフとして、いくら使われてもガバガバにならずに回復するようになってるのか。それにしても、それ自体の狭さもすごい。まるで、子供のそれじゃないか?
 膣内に指を入れて軽くかき回すと、案の定、精液がべったりだった。腹のふくらみを見るに、奥まで精液がたっぷり詰まっているだろう。これは簡単にはとれそうもないな。傷つけるのもよくないし、ほどほどにしておくか。
 
 ……いけない、もうすぐ日が暮れる。今日は日が昇る前から戦いっぱなしですっかり疲れている。まぁ、この人形の手入れの続きは明日でいいか。俺は人形と共に、今夜の寝床に向かうことにした。
 寝る場所なら、ちょうどおあつらえ向きに、城下町跡に残った宿屋跡地を見つけてある。既に廃墟となっていても、水は使えるし、二階の客室も片付ければ眠ることが出来る状態だった。
 俺は二つあるベッドの片方に人形を寝かせてやり、砂漠地帯で着る用のローブを巻いてやった。……体の精液や水は拭ってあるが、なんとなく、素っ裸の女の人形が横で寝ているというのもなんだからな。
 人形の始末をつけたあとは、俺は寝心地の良い服に着替え、護身用のダガーだけは手放さずに、そのままベッドに横になっていびきをかきはじめた。
 
――――
「ん?」
 ぐっすり眠っていた俺は、妙な物音を聞いて急に目を覚ましてしまった。
 時間は真夜中。壊れた窓の外から見える月の位置を見ると、草木も眠る深夜帯だった。
 俺はすぐさまダガーを手にし、周囲に異常がないかを確認した。大丈夫だ、窃盗防止の罠魔法をかけてある荷物は盗られていない。ところが……
「ん、あの人形、どこにいった!?」
 あの人形が忽然と姿を消していた。
 どうした、まさか盗まれたか? しまった、疲れてぐっすり眠っていたせいで気づかなかったのか!
 
 ……しかし、物音はまだ聞こえている。誰かが宿屋の一階にいるようだ。
 なんの音だろう? なんだか嗚咽のような音だが。俺はダガーを手放さず、音がする宿屋の一階へと向かってみた。
 
 宿屋の一階、音がする方に足音を立てないように近づいていく。階段を降り、ロビーから食堂に抜け……こっちは手洗い場のようだが。
 間違いない、水の流れる音がする。俺から獲物を盗んでおいて、呑気に水なんて飲んでやがるのか。コソドロだかなんだか知らないが、ぶっ飛ばしてやる。
 
 そっとドアを開き、隙間から手洗い場の中を覗いてみると……
「!?」
 目を疑った。そこにいたのは、さっきの人形。ローブで体をくるんだままの姿で、人形がひとりでに動いている。
 
 こちらに背を向けているが、どうやら懸命に、腹の中の精液を押し出そうとしているらしい。
 足を開いて立ち、自分の腹を押しこんでいる。酷い匂いの精液が、人形の股からぼたぼたと垂れ出ていた。長いこと溜まり続けていた分も入っていたんだろう、粘りのある白濁液に混じって、黄ばんだゼリー状の塊まであふれ出ているようだった。
 さっきの音は、胃にたまった精液を吐き出している嗚咽の声だったのかもしれない。

「動くな!」
 俺はドアを蹴り開け、人形にダガーを向けた。
 人形に成りすましたり、あるいは人型のものに憑依するゴーストモンスターなど珍しくもない。一杯食わされたか!
 しかし、その人形は、こちらに気が付くと酷く慌てた様子で
「待て! お前に危害は加えない!」
 武器を持たない両手を突き出し、敵意がないことを示してきた。
 その顔をじっと見やると、間違いなくさっきの人形だ。
 ……いや、やっぱり人形じゃない。その顔と表情は、間違いなく人間のそれだ。精巧な人形かと思っていたが、こいつはやっぱり、生きた人間だったんだ。
0882月華の女騎士2019/04/15(月) 00:53:28.50ID:0TG0CQT4
「俺もこの稼業を長くやってるけど、こんなおかしな奴に出会ったのは初めてだな」
「すまない、驚かせてしまったな。だが、分かってもらえてよかった」
 俺たちは互いに敵意がないことを確認した後、二階の客室に戻り、ベッドに腰掛けて顔を突きつけ合っていた。
 その人形……いや、その女、人形状態だった時には惨めさを感じさせる容姿だったが、今ではその顔は凛々しく、眼光には鋭さがある。性格も言葉遣いも、厳格で品があった。
「それで、アンタは何なんだ」
「申し遅れた。私はルイサ。グランロエ近衛騎士団の団長……いや、元団長だ」
「団長? なんの話をしているんだ。グランロエ近衛騎士団なら知ってるけど、こんなに若い女の騎士団長がいたなんて聞いたこともないぞ」
「当然だ。私が騎士団長を務めていたころから、800年ほど経っているからな」
「はぁ?」
 なんの話だ、レイプされすぎて頭がおかしくなってるのか。その女、女騎士のルイサは、申し訳なさそうに言葉をつづけた。
「こんなことを急に言って、混乱するのも無理はない。……説明は苦手だ、単刀直入に言う。私は800年前、ネクロマンサーの呪いを受け、今日まで死ぬことを許されずに生かされてきたんだ」
「ルイサ……ネクロマンサー……そうか、思い出した!」
 そういわれると、確かに、どこかの文献で読んだことがある。グランロエ近衛騎士団の歴史上でも数少ない女騎士団長……すっかり忘れていたが、確かに800年ほど前にいたはずだ。
 名前はルイサ、女騎士としても最年少でありながら、その優れた剣術から、剣神の腕を持つと言われた近衛騎士だったとか。
 彼女が騎士団長に就いていた頃にネクロマンサー率いるアンデッド軍団の王都襲撃があり、その際に城は陥落、王家は後に現在の王都になる僻地へと逃亡。その際に、ルイサも23歳という若さで命を落としたと綴られていたはずだが。
「王家ではそのように伝えられているのだな。私は、その時に死んではいない。アンデッド軍団との戦の際に、私は首領ネクロマンサーの妻である戦士を討った。そのことで奴の恨みを買い、落とされた城の地下に捕われ、奴の黒魔術の実験台にされていたんだ。
 その延長で、様々な肉体改造を施され……終いには、私は死ぬことも老いることも許されず、さらには月光の下でなければ身動きさえとれない体にされて、月の光の当たらない地下に幽閉されてしまったのだ」
 なるほど、さっきまで動けなかったのは、その身動きが取れない人形状態にされていたから。今自由に動けるのは、月が出ている時間帯だからか。それにしても……
「黒魔術の実験台か、えぐいことしやがる。そんで、肉体改造ってのは……」
 ルイサの身体を思わず見まわしてしまった。今はローブで覆っているが、さっき洗う時に見た、不自然にでかい胸、ガキのような小さな性器……と、俺の視線に気づいて、ルイサは頬を赤くして、身体を両手でかばう。
「……察する通り、奴の性癖任せの改造を施されてしまった」
 あぁ、要するに変態の実験に付き合わされて身体を弄りまわされたってわけか。
「見た目だけではない。他にも複数種類の呪いがかけられている。中には、既に効力が切れたものもあるが……近寄っただけで、男や雄が発情する呪いもかかっているはずだ」
「そりゃまた酷い呪いだな」
「……そういえば、貴殿にも少なからず影響を及ぼしているかもしれないが……貴殿はずいぶん制欲に長けているのだな」
 彼女は自分が襲われることを恐れているというよりは、俺がムラムラするのを我慢をしているのではないかと思い、申し訳なく思っているようだった。なんて献身的な奴だ。ますます哀れに思えてくる。
 だが心配はない、俺は大丈夫だ。
「あぁ、俺はほら、これだから」
 そういって、服を捲り上げて左胸をさらけ出してやった。
「こ、これは失礼した! まさか女人とは、気づかず……」
「ははは、どうだ、分からなかっただろ? この稼業、女だといろいろ不便だからな、男装してるんだ。アンタみたいな手練れにもバレないなんて嬉しいぜ……ニコラだ、改めてだけど、よろしくな」
 そう、俺は女だ。男装しているからほとんどのやつには気づかれていないがな。
0883月華の女騎士2019/04/15(月) 00:54:29.04ID:0TG0CQT4
「すまない、話がそれたな。ともかく私は、身体を改造され、あの地下室に幽閉されたまま身動き出来ずにいたんだ。ネクロマンサー亡き後も、ずっと外には出られなかった。月の光を浴びられずに動けないうえ、私を運び出してくる者もいなかったからな。
 その間に、様々な賊があの城跡に棲みつくようになり、私の存在は賊の間でのみ言い伝えられ、奴らの所有物として扱われるようになった」
「800年、あの地下室から一度も出ていないのか?」
「あぁ……今日、月の光を浴びたのも800年ぶりだ」
「っていうことは、800年……」
「ずっと、賊どもの慰み物だ」
 800年もの間!?
「どれだけ犯されても身動きはとれない。いかに乱暴に扱われようと、体が負傷することもなければ、死ぬこともない。心身ともに超的回復力が身に着いたせいで、気絶も、心が壊れることも許されなかった」
 つまり彼女は、逃げることも死ぬことも気が触れることさえも許されず、800年もの間、ただひたすらに奴らに輪姦され続けていたのか。まさに生き地獄だ。
「800年なんて、とんでもない年月だな……。俺も、その……マワされたことくらいあるけど、5人も連続でされたらもうグロッキーだったけどな」
 職業柄というわけじゃないが、まだ駆け出しだったころに柄の悪い連中に輪姦された経験は俺にもある。5人くらいされたころにはもうクタクタだったな。
「尤も、私はそのことで、個人的に賊共を恨む気はない。なにしろこんな身体だからな、発情を誘発する呪いもかけられているし、犯されても仕方がないだろう。
 それに、連中が無辜の民を襲い犯すくらいならば、私を性欲のはけ口にしてくれたほうが、王家への償いにもなるというものだ」
 だからって、大勢の賊どもの性欲を800年も受け止め続けて来たなんて。おまけに性器には退行の術と回復魔法を重ねがけされて、いくらヤられても慣れることもできなかっただろう。
 こんなことを淡々と話せるなんて、やっぱりルイサ、肝の据わり方が普通ではない。そういえば、800年前といえば、10秒後には誰が死んでもおかしくないと言われた最悪の時代だったと聞いている。そんな時代の中で、騎士団長を務めていただけはあるんだな。
 
「で、アンタ、生きているなら生きているで、大丈夫なのか?」
「大丈夫、とは?」
「いや、だって、体の中にたまってんだろ?」
「あぁ、これか……」
 ルイサの腹を不自然に膨らませているソレ、すなわち、男どもに流し込まれた大量の精液。
「心配いらない。これでも消化器は常に働いていてな。胃の中の分は、消化を待てば、大丈夫だ」
「それも大概だけど……いや、でも、『そっち』はどうなんだ」
「あぁ、こっちは……」
 ルイサが腹をさする。さっきいくらか押し出しはしただろうが、それでも彼女の腹は、まだ膨らんでいた。
 なにせ、性器のほうは精液の出口もなければ消化だってされない。まだ膣内は精液まみれ、子宮は精液でパンパンだろう。あんまり考えたくないが、出されて結構な時間が経った精液も入っているとなると……
「不死の身体だ、私の身体が中毒や腐敗を起こすことはない。だが、あとで、もう少し排出しておきたい」
「妊娠とかってしないのか?」
「呪いで動けない間は身体のいくらかの機能が働いていなくてな。排卵が来なかったんだ。仮に受精しても、これほど手酷く扱われたあとでは、子宮が機能しないだろうな……」
 それってつまり、妊娠はできないってことか……

 コイツ、まだ話をして短いけど、根っから真面目で立派だし、良い奴だ。
 そんな奴がこんな凄惨な目に遭わされるなんて、ちょっと釣り合わないんじゃないか?
 と、一人で勝手に思っていると、逆にルイサのほうに気を遣われた。
「そんなに気にするな。私という騎士は、ネクロマンサーに敗れた時に死んだのだ。これは、王城を守れなかった私への罰だ」
「罰だとしたら、重すぎると思うけどな……」
「ニコラ殿がそう言ってくれるだけで、十分だ」
 ルイサ、これだけ酷い目に遭わされているのに、なんでそんな爽やかな笑顔ができるんだろう。
0884月華の女騎士2019/04/15(月) 00:55:25.20ID:0TG0CQT4
「さて。改めて、私を助けてくれたこと、礼を言う。丁寧に扱ってくれたな。本当に助かった」
 そうか、こいつは意識はあったわけだから、見つけてからの間のことを、知っているんだったな。やっぱり、粗末に扱ったりしなくて正解だった。
「それで、これからについてなのだが」
「あぁ、そういえば考えてなかったな、アンタのこと。どうしよう」
 元々は、きれいに洗って王城と一緒に献上するつもりだったが。ルイサが人形でないとなると話が変わってくる。
 なにしろ彼女は、昼間は動けず、夜間も月明かりの下にいなければ身動きが取れない。月光の下にいられなければ、なにもかも、されるがままの身だ。
「私の身の置き所については、このまま王城と共に国に引き渡され、現王国の法に従って決めてもらうのが筋であろうな。が、ニコラ殿、察するに国家直属でない傭兵だろう」
「あぁ。そうだ」
「私も傭兵の働き方については理解しているつもりだ。ニコラ殿が望むなら、私を獲物として入手してもかまわない。私のことを、どこかに売却すれば、報酬になるだろうしな」
「何言ってんだ。そんなことするわけないだろ」
「あぁ、いや、すまない。ニコラ殿がそのような非情な方でないことは承知している」
 残酷なことを淡々と言いやがって。もし下手に売り飛ばされでもしたら、どうなるかくらい分かっているはずだ。
 俺は傭兵。自分が稼げればそれで良い立場だ。だが、その前に俺は心を持った人間だ。これまで散々酷い目に遭ってきたルイサを平然と見捨てて報酬を貰うほど、面の皮は厚くない。
 ならば、彼女の身柄を王国に引き渡すか? いや、それは避けるべきだ。
 800年前の戦の結果や今の国の指針を考えると、敗北してなお戦死も自害もせずにいる彼女は王国の恥とみなされる可能性が高い。
 抹殺か。いや、彼女は死なない体だった。ということは、一生どこかに閉じ込められるか、魔女として拷問を受けることになるか……どう転んでも、彼女にとって良い結果にはなりそうもない。

 ならば、とるべき選択肢は決まっている。
「ルイサ、俺の仲間にならないか」
「なんだと?」
「群れるのは好きじゃないけど、アンタとはうまくやれそうな気がしてな。どうよ」
 ルイサは、その言葉が全く予想外といった様子だった。
「ニコラ殿、分かっているのか? 私は行動時間が夜間に限られているし、夜間であっても、月の光が届かない場所に長時間いれば、次第に身体が動かなくなってしまう。そして、動けない間は無防備だ。
 仲間になったとて、役に立てるとは限らない。それどころか、ニコラ殿にとっては足を引っ張る存在になるぞ」
「かまわないさ。アンタ腕は立ちそうだし、夜の護衛でもしてくれりゃ十分だ」
「……まさか、私の身を案じてか? 気持ちはありがたいが、やめておけ。私を仲間にしても、得をすることは何もない」
「そんな連れないこと言うなって。そんなに俺と一緒は嫌か?」
「ま、まさか! 願ってもいない提案だ。し、しかしな……」
 ルイサはこれからもまた、どことも知れない場所で人形と化し、好き勝手されることを覚悟していたんだろう。実際、そうされるしかない身体ではある。俺と一緒にいたからって、その呪われた運命から解放されるわけもないだろう。
 だが、もしかしたら、俺と一緒にいれば良い方向に転がるかもしれないじゃないか。俺と言えば絶対安全なんて言えないが、少なくとも、ルイサにもしものことがあったとき、また月光の下に逃がす協力くらいはできるかもしれない。
0885月華の女騎士2019/04/15(月) 00:55:53.53ID:0TG0CQT4
「ま、800年生きたアンタに俺が説教するなんておこがましいだろうけど。わざわざ俺が来いって言ってるんだから、乗る気になったっていいんじゃないか?」
「…………」
「それとも、これからまた先、酷い目に遭わされながら生きることになってもいいのか?」
 ルイサは酷く思い悩んだ顔をしていた。こいつはきっと根っから真面目な騎士だから、俺に迷惑をかけるくらいなら、永遠に陵辱される身でも良いと思っているんだろうな、きっと。
 800年前の由緒ある騎士の気持ちなんて、俺みたいな小物がそう簡単に塗り替えられるもんじゃないんだろう。
「ルイサ、分かったよ。そこまで悩むなら、アンタを仲間に誘うのは、もう諦める」
「……すまない。無用な心配をかけ、不快な思いをさせたな」
 ルイサは俯き、頷いた。俺のために、俺の好意を振り切り、再び闇に身を落とす、その覚悟を決めたようだ。
 だが、生憎、そんなことはさせない。
「とはいえ、だ。ルイサ、お前は俺が手に入れた獲物だ。アンタをどうするかはあくまで俺の自由。違うか?」
「何? それはどういう……」
 顔を上げたルイサににぃっと笑ってみせてやると、ルイサは目を丸くして、すっかり困惑している様子だった。
「ルイサ、お前は今から俺の物だ。よし、これから俺に仕える騎士になれ。俺の来る場所には必ずついてきて、動ける間は俺を守り、俺のために働くんだ」
「ニコラ殿……そ、そんな、なんという……」
「どうした、騎士が義理を通さない気か?」
「…………」
「おーおー、どうした、騎士たるものが泣くのか?」
 ルイサは混乱し、顔を反らしていた。暗がりから無理矢理ひっぱりだされて、どうすればいいか分からないんだろう。
 時代と地位に押し固められ、陵辱に打ちのめされた彼女の心を開くのは簡単じゃない。もしかしたら、それは俺の一生をかけたって無理なことかもしれない。
 ならば、今は、これが一番いいだろう。ルイサが俺から離れたがろうが、ふん捕まえて俺のそばに置いてやる。俺の意図なんてルイサには見え見えだろうが、さて、ルイサはどう捉えるかな。

 長い時間をかけたあと、ルイサは再び顔を上げた。騎士にふさわしい、凛としてひたむきな表情になって、ベッドから腰を上げると、俺の前に跪く。
「ニコラ殿……この命、貴方様にお預けいたします」
 恭しく頭を下げ、彼女は、俺への忠誠を誓った。本音を言えば、彼女にはもっと気楽にやってほしいが、それもすぐには難しいだろう。
「ま、いろいろあるけどさ。時間をかけて、解決していこうぜ」
 あんまりうまくは言えなかったが、従者となったルイサの肩に、そっと手を置いてやった。
 そうだ。彼女について、解決しなきゃならない問題は山積みだろう。はっきりいって、ルイサがいることで俺が手を焼くこともあるかもしれない。……だが、それがどうした。面白いじゃないか。こいつにとことんつきあってやろう。きっと、明日から楽しくなる。
 まずは服と鎧でも買ってやるかな。素っ裸なのも可哀そうだし、こいつの背丈と胸じゃぁ、俺の男装用の服は着られない。
 それから武器だ。これから俺のためにバリバリ戦ってもらうんだから、いいものを手に入れてやらないと。……考えるほどに、コイツとやりたいことが浮かんでくる。
 
「ん、おい、どうした?」
 ルイサは、跪いたまま動かなくなっていた。
 しまった、思ったよりも時間が経っていた。もう月が山の向こうに沈んじまったようだ。呪いが発動し、彼女はまた物言わぬ人形のようにされてしまったんだ。

 ……まぁ、先のことはこれから考えればいいか。そういえば、どたばたして満足に眠ることも出来ていない。
 俺は、彼女の身体を抱き上げて隣のベッドに寝かせ、荷物と、それから彼女にも、しっかり防犯の魔法がかかっていることを確認してから……もうひと眠りすることにした。
「ルイサ、もうお前は男どもの人形じゃない。これから、俺とうまくやっていこうぜ」
 動けなくなったルイサの頬には、さっきは決して見せなかった涙の筋が伝っていた。
0886月華の女騎士2019/04/15(月) 00:56:20.82ID:0TG0CQT4
お粗末様でした。いろいろご都合主義。
大事なのは理屈よりもエロです。って言いながら、生々しいHシーンとかはなかったですが!
0887名無しさん@ピンキー2019/04/15(月) 23:20:53.51ID:GYEZzFry

このスレでも間違ってはいないと思うんだけど
こういうのってどちらかというと状態変化スレの近い?
同じエロパロに石化とか人形化とかより特化したのなかったっけ
0889月華の女騎士の人2019/04/16(火) 18:59:10.69ID:BqaTJnXG
うーん、考えてみれば確かにスレチ感が
続きとかできたら別んとこで供養したほうがよさげですね
0890名無しさん@ピンキー2019/04/16(火) 19:04:19.35ID:VgAiLmgX
いや、別にネタがMCスレとかパヤパヤスレなんかと重なることだっていっぱいあるし、
好きなところに投下するのがいいと思う
0892呪いのステッカー 1/42019/04/18(木) 00:29:59.38ID:ci3matiq
「そう言えばさ、『呪いのステッカー』の話って聞いたことある?」

「へえ、どんなのどんなの?」

「あのね……聞いた噂だと、可愛い女の子のスマホに、ある日通知が届くんだけど……」



『おめでとうございます! あなたは一万人に一人の、特別なステッカーのユーザーとして選ばれました!』

そんな怪しげなポップアップが画面に現れたのは、学校から帰宅したミユキがいつものようにタイムラインを眺めていた最中だった。

「ふぇ? 特別なステッカーって……何これ?」

何の気もなくメッセージを閉じて画面下部に目を落とすと、お知らせの通知が一件あることに気付いた。

お知らせにはたった一言、「新しいステッカーがダウンロードされました」の文章と共に、恐らくそのステッカーを示しているであろう、小さなサムネイルが表示されている。

「ええ……これのどこが、『特別なステッカー』……?」

訝しげに眉間にしわを寄せてミユキは首を傾げる。
それもそのはず。サムネイルに表示されていたステッカーのデザインは、正直言ってあまり特別という印象を抱けないものだった。

少しばかり露出が多い小悪魔のような恰好をした女の子が、妖しい笑みを浮かべながら白いパネルを脇に抱えている画像。
そして、パネルにはたった一言、『見せられないよ!』の文字。

「……女の子のデザインは可愛いけど、これってパクリじゃないの?」

どうせなら、もっとオリジナリティのあるデザインにするなり、種類を増やすなりすればいいのに。
ミユキは呆れたように小さく息をついて、タイムラインに戻ろうとするが、ホームタブを押す直前にふと指が止まる。

「……でも、『一万人に一人のユーザーに選ばれた』って書いてあったし、もしかしてこれってかなり珍しいステッカーなのかな?」

実際、記憶をたどってみるが今までにこのステッカーが使われているのは見たことがない。
ひょっとしたら、これは自分の呟きを他の人たちから注目してもらえるチャンスなのではないだろうか。
おまけに、こういったステッカーはたいていの場合期間限定だ。一度くらいは使っておかないと勿体ない。

「うーん……試しに使ってみたいんだけど、これ、どんな写真に貼ればいいんだろう?」

ステッカーは、呟きに写真や画像を添付する際に、見られたくない箇所を隠すために貼るものだ。
一応、ミユキも普段の呟きの中で、個人情報や他人の顔が映り込んだ部分を見られないように使ったことがある。

だが、この小悪魔じみた女の子と『見せられないよ!』のメッセージは、普通の個人情報などを隠すためとは、少しばかり違った意図がありそうなデザインに思える。

「やっぱり……こういうのって、ちょっと過激な写真に使わないと、多分合わないよね?」

似たようなメッセージパネルがインターネットのイラストなどで使われているのを見たことはあるが、たいていの場合、それは『性的な描写』を隠すために使われている。
恐らくは、このステッカーもそういう用途を想定したデザインなのだろう。
実際、女性ユーザーの中には男性フォロワーの人気を取るためか、はたまた単なる自己顕示欲の為か、そういった際どい写真を日常的に呟いているアカウントもあるらしい。

「……ちょっとだけ、試してみようかな……?」

ふと、ミユキの中でそんな気まぐれな悪戯心が芽生えた。
弁解しておくと、ミユキは普段そのようなはしたない写真を垂れ流すような行為はどはしたことがない。
彼女の投稿する写真は旅行先の風景写真や、ちょっとおしゃれな外食の写真といったごくありふれたものばかりだ。

しかし、せっかくの特別なステッカーを手に入れたからには、普段よりも大胆な写真に手を出してみても良いのではないだろうかという気持ちが急速にミユキの中で湧き上がっていた。
それに、彼女のアカウントは友人を中心としたフォロワーにしか公開されない設定だ。
多少のおふざけをしたところでトラブルに発展することはないだろう。
0893呪いのステッカー 2/42019/04/18(木) 00:31:00.89ID:ci3matiq
意を決してカメラを自撮りモードで起動すると、左手を伸ばしてカメラを自分に向けると、おずおずと右手でセーラー服の胸元を少し広げ、ピンク色のブラを覗かせる。

「……本当に過激な写真は流石に恥ずかしいけど……ステッカーで隠せば見えないわけだし、これくらいなら別に構わないよね……?」

ぱしゃり、とシャッターを切ると、撮影できた写真の胸元の部分を先ほどのステッカーで隠し、仕上がりを確認してみる。
画面の中には、かなりぎこちない笑顔を浮かべながらセーラー服の襟に右手をかけ、『見せられないよ!』のパネルで胸元を隠したミユキの姿が写っている。

「うーん……ちょっと地味すぎるし、なんかこの程度の写真だと全然『見せられないよ!』って感じじゃないか……」

ちょっとブラが見えるなどという日常でも普通に起こりうる光景をわざわざ勿体ぶって特別なステッカーで隠すのは、自意識過剰っぽくて却って恥ずかしい気がしてきた。
そもそも、ステッカーで隠す範囲が広すぎて、本当にブラが見えていたのかすら分からない。

「やっぱり、こんなんじゃダメ! もっと大胆に、本当にエッチな部分が隠れてるって分かる写真じゃないと!」

片手にスマホを持ちながらの自撮りでは撮影できる写真の構図が大幅に制限される。ミユキはスマホをベッドの上に放り投げると、自分のノートパソコンを立ち上げてカメラを起動した。
とはいえ、ミユキはあまり性的な写真に関して詳しい方ではない。とりあえず思い浮かんだポーズを投稿しながら試行錯誤していくのが良さそうだ。

「隠れてる部分が見たくなるような、エッチな構図……こういうのとか、どうかな……?」

カメラから少し離れて立ち、笑顔を浮かべながらスカートの正面を両手で大きく持ち上げる。
もちろん、撮影した写真には、普段はスカートで覆われているべきミユキのピンク色のショーツから臍に至るまでの領域が完全に映ってしまっているが、ステッカーで隠せば問題ない。

「ふふ、初めてにしてはうまくいったかも! あたしって、こういう写真の才能あったりして……?」

ミユキはさっそく先ほどのステッカーを、下着の部分がギリギリで隠れるように調整して貼り付け、投稿した。

「でも、これ一枚だけで満足するわけにはいかないわよね! もっと色んな構図を試してみないと!」

いつの間にやら、初めの頃に感じていた羞恥心もすっかり和らいでいた。
このステッカーで隠すのに相応しい、エッチな写真をいっぱい撮影したい。もはやミユキの頭の中はそのことで一杯だった。

そのためには、もはや下着も邪魔なだけだろう。
ミユキは背中に手を回してブラジャーのホックを外し、するするとブラウスの隙間から抜き取る。

「んー……いきなり全部脱いじゃうのも色気ないだろうし……こんな感じがいいかな」

ピンク色のブラジャーを右手に握ったままブラウスの前をはだけて、上目遣いの表情と、露わになった両胸をカメラに収める。
そして、今度は乳首の先端だけが隠れるくらい小さく調整したステッカーを貼り付けて投稿する。

ミユキの形の整った両胸の、肝心の部分だけが「見せられないよ!」のパネルで隠された写真は、恐らく見る者の想像力を掻き立てる事だろう。
そのことを考えるだけで、ミユキは笑いがこみ上げてくるのを抑えられなかった。
当然、こんなところでやめるわけにはいかない。この調子でどんどん、みんなの注目を浴びられるようなエッチな写真を投稿していこう。

ミユキの呟きに、次々といやらしい写真が投稿されていく。
上半身裸で大きく体を反らし、胸を見せつけるように伸びをするミユキ。
ショーツを膝まで下ろし、スカートの裾を持ち上げて中を見せつけるミユキ。
まるで自らの体を慰めるように、両手で胸の先端や秘所を弄るミユキ。
カメラに向かってM字に大きく足を広げ、その中心部分を右手の人差し指と中指で広げるミユキ。

もちろん、大事な部分には例のステッカーを貼り付けることを忘れない。
不思議なことに、普段ならば決して投稿できないような写真でも、このステッカーさえあれば何の心配もないという確信にも似た感情があった。
0894呪いのステッカー 3/42019/04/18(木) 00:32:46.64ID:ci3matiq
1時間後、気が付けばミユキの呟きにはすでに20枚近くの写真が投稿されていた。

「ふぅ……こんなところかな? 最後に、今日投稿した呟きをもう一回見返してみようっと」

自分の呟きの一覧を表示し、最初に撮影した、スカートをたくし上げている写真をクリックする。
不思議なものだ。普段だったら仮にステッカーで隠れていたとしても、こんな大胆な写真を撮ろうなんて考えもしないのに。

画面の中には、最初のミユキが投稿した、カメラに笑顔を見せながらスカートの裾を持ち上げている姿が表示される。
もちろん、本来パンツが見えるはずのところには、可愛い小悪魔の女の子が『見せられないよ!』と書かれたパネルを掲げ、その領域が見えるのを防いでいる。
そのことを確認したミユキが画像を閉じようとした、その瞬間。

小悪魔のイラストが動き出し、不意に意地悪な表情で微笑んだ。

「え……このステッカーって、アニメーション付きだったの?」

ステッカーの中には、イラストの一部が動く仕様になっているものもある。
といっても、本来の目的は写真を隠すことであるため、輪郭部分は動かずに中の模様や表情が変わるだけのものがほとんどだ。

しかし、このステッカーの動きはそれだけにはとどまらなかった。

イラストの小悪魔が、手に掲げていた『見せられないよ!』のパネルをくるりとひっくり返すと、パネルの裏面のメッセージが現れる。

『見せてあげるね♪』

そのメッセージを見て、ぞくり、とマユミの背筋に冷たいものが走る。
まるで、自分が何かとんでもないミスをしてしまったような、そんな感覚。

それが的中したのは、直後のことだった。

小悪魔は小さくウインクすると、『見せてあげるね♪』のパネルを画面外に向けて放り投げてしまった。

「え……嘘でしょ……!?」

マユミがステッカーを使って隠したはずの領域、その可愛いピンク色のショーツが、完全に晒されてしまっていた。
最後に小悪魔自身も投げキッスと共に画面外に消えてしまうと、そこに残されたのは、自分のパンツを見せつけるようにスカートをたくし上げているマユミの姿。
0895呪いのステッカー 4/42019/04/18(木) 00:33:14.03ID:ci3matiq
「や、やだっ……! もしかして、他の写真も……!?」

慌てて自分が先ほど投下した他の呟きを確認してみるが、結果はすべて同じ。

『見せられないよ!』のパネルを掲げていた小悪魔がくるりとパネルを裏返し、『見せてあげるね♪』へと変化したメッセージを画面外に放り投げて、最後に小悪魔自身も消えてしまう。
当然、ミユキがステッカーで隠したはずの場所は、完全に丸見えになってしまっている。

形のいい胸の先端にちょこんと存在を主張するピンク色の小さな突起も。
最近ようやく毛が生え始めたばかりの、未熟な秘所も。
全てが、ミユキ自身の意思で見せつけるかのように、全世界に向けて発信されていた。

既に、ミユキがアップロードした一連の写真は、数万もの人間に拡散されている。

おかしい。自分の呟きは、許可した知人にしか公開されない、いわゆる鍵アカに設定されていたはずだ。
そのことに気付いたミユキが慌ててアカウントの設定を確認すると、昼間までは確かに非公開だったはずの設定が、誰にでも見られるように変更されていた。

「やだ、どうして……!? 誰が、いつの間に!?」

急いでアカウントを非公開に戻そうと操作するが、何度試しても『このアカウントは非公開にできません』というエラーメッセージとともに公開設定に戻されてしまう。

「なんで、どういうこと!? と、とりあえず呟きの方だけでも消さないと……!」

『この呟きは削除できません』

「嘘でしょ!? も、もうこうなったらアカウントごと消去するしか……!」

『このアカウントは消去できません』

そんなバカな。何故こんなことになってしまったのだろう。
恐らくこのミユキの痴態は、学校でも家庭でも、問題として取りざたされることだろう。
いや、刑事事件にも発展してニュースにもなるかもしれない。

「いやあああああ!」

ミユキの悲痛な叫びが辺りに響き渡った。
0896呪いのステッカー 5/42019/04/18(木) 00:34:27.19ID:ci3matiq
――幸か不幸か、この一件に関してミユキが責任を問われることはなかった。
とはいっても、一連の呟きが明るみに出なかった訳ではない。むしろ、その逆だ。

ミユキの呟きと時を前後して、世界中の可愛い女の子たちが、消えるステッカーを使って一糸まとわぬ姿の自撮りを発信する事件が頻発していたのだ。
中には有名なアイドル等も含まれており、暫くは世間を騒がす大事件としてメディア等に取り上げられた。

しかし、大勢の女の子たちによる「ステッカーを見た瞬間に自分の大胆な姿を呟きに上げたい気持ちが抑えられなくなった」という証言と、
当該のステッカー(デザインは国によって異なるらしい)について運営が「公式に発信したものではなく、第三者のハッキングによるもの」と発表したことから、
一連の騒動は「新手のコンピューター・ウイルスによるサイバーテロ」として片付けられた。

全校集会では「もし身近に被害者がいたとしても決して話題に出さないこと」「ウイルス感染の危険性があるので当該の呟きには決してアクセスしないこと」と口頭で注意があった。
ミユキを始めとする被害者の少女たちには、ステッカーを受信する直前までの状態を再現した新たなアカウントが用意された。
しかし、一連の呟きに関しては、どうやら運営の力をもってしても削除や非公開にすることはできないらしく、少女たちのあられもない姿は、誰にでも見られる状態で半永久的にインターネット上を漂うこととなるのだった……。
0897名無しさん@ピンキー2019/04/18(木) 00:36:45.38ID:ci3matiq
以上です。
途中行数をミスって4分割のはずが5分割になってしまいました。

大勢の人に恥ずかしい姿を晒しつつ、女の子が破滅しないようにするのって難しい。
0901名無しさん@ピンキー2019/04/20(土) 00:25:49.34ID:jiv0P3mt
マケン姫の中国女が空中戦でパンツごとブルマはぎとられて赤面悶絶、みたいな
(少なくとも初登場は)いけすかないライバルポジの女が思いがけない意趣返しで恥辱味わわされるのすき
0902名無しさん@ピンキー2019/04/21(日) 09:38:55.93ID:Lyn+y+WB
見習いマジシャンがマジックショーで失敗して、参加者の女の子が大変な目に遭っちゃう的なのを作りたいけど、ネタがあんまりねぇ
0903名無しさん@ピンキー2019/04/21(日) 10:16:15.63ID:mtrcN3S6
いけすかないライバル女がマジシャンの女の子に大変な目に遭わされるネタならそのうち書くかも
0904名無しさん@ピンキー2019/04/21(日) 15:22:40.84ID:l9nDecA5
>>903
ライバル同士の辱めシチュは好みなので待機
マジシャン物と言えばティーカさんが帰国子女マジシャン?の羞恥モノ書いてたけど
あれはソフト路線というか寸止め感強かったから個人的には惜しかった
0906名無しさん@ピンキー2019/04/22(月) 00:39:41.77ID:YBH6Z1A3
昔のコナンでマジシャンが集まる館の事件で
蘭のスカートからハトが飛び出すマジックで慌てて隠すけどコナンに見られるとかあったよな
ああいうのとかどうだろ
ハンカチ取り出すマジックで別の布が…とかも定番か
0907名無しさん@ピンキー2019/04/22(月) 19:23:37.62ID:GG52JppN
ここの人はNPC姦とかも好きなんだろうか
それともちょっと違うのか
0908名無しさん@ピンキー2019/04/23(火) 12:26:40.81ID:E/CfVopO
最近流行りのネタだと
SCP(超常的な能力を持つアイテムや生物、場所、現象などを収容する架空の財団)とか親和性高そうだと思ってる
女の子をえっちな目に遭わせる生物が脱走して騒動起こしたり
えっちな効果を持つアイテムの実験記録とか
女の子を撮影すると恥ずかしいハプニングに見舞われてる写真が出てきて、一定時間以内に必ずその写真の通りのハプニングに見舞われてしまうポラロイドカメラとかありそう
0909名無しさん@ピンキー2019/04/29(月) 02:27:53.82ID:A8sLXhZy
マジシャンネタとか超能力探偵のプロットとか、連休中に来ないかとちょっと期待してる
0910名無しさん@ピンキー2019/04/29(月) 08:57:32.19ID:7aEnjmwb
ネタとか募集して散々持ち上げさせるなら、もう少し真面目にやって欲しいよな
提供した方が馬鹿をみてるみたいじゃん
0911名無しさん@ピンキー2019/04/29(月) 22:12:11.49ID:XlKclNTc
っていうかさぁ
リクエストを募集しておいて梨のつぶてとかいったい何なのさ?
書くなら書く、書かないなら書かないで一言くらい返すべきじゃね?
期待して待ってるリクエスト主とか気を使って様子見してる他の作者とかを何だと思ってるんだろ?
部下か補欠ですか?
0912名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 05:59:05.50ID:XkJjWCD4
910-911 そう言うの言ってると帰ってこなくなるよ
そもそも彼は「考えてみる」とい言ってるけど、「絶対に書く」とは言ってないし、「書きたいモノしか書かない」とも名言してる
たかが一ヶ月来なかったただけで馬鹿にしてるだとかキレるのはおかしくないか彼にだって都合はあるだろうし
0913名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 07:35:01.80ID:+a2zsvfg
>>912
いやいやいや
その言い分を纏めると、リクエストでネタを散々出させた上で

「書きたいモノだけ書く」=書きたくなるネタ以外はスルー
拾ったネタも「考えてみる」とだけ言い残して何の音沙汰も無し

ってことだぞ?

これ普通に考えたら彼の個人サイトでやることだろ
そのうえ一ヶ月も放置とか自サイトでも姿勢が疑問視されて当然だと思うが

せめて月一〜二本でもにリクに応えるとか
それがキツイなら週一でも近況報告するとか
ネタを募った側にはそれなりの責任もあるんじゃないかな

それすら放棄して「強要(催促)されたら何も言わずに消えるんで」とか言われてもなぁ

あと名言じゃ無くて明言な
0914名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 13:04:55.78ID:S7sRzEFu
期待してるとは言ったけどそんな上から目線でクレクレしたい訳じゃないんだよなあ

ところでジャンプ本誌にToLOVEるが出張読み切り載せてたけど、やっぱダークネスよりあのレベルのがエロいな
アクセルの踏み具合は無印とダークネスの中間ぐらいだとは思うけど
0915名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 13:33:50.86ID:N6Pff6Fk
当事者同士で納得してるところに第三者が首を突っ込むところじゃないねぇ
もう本誌とらぶるが終わって十年にもなるんだな
個人的に一押しなのはププリンの魔法だった
こう、魔法使いの女の子に催眠術とかかけて、魔法を使う度に誤ってププリンを唱えてしまうようにしたい
0916名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 18:12:09.00ID:R1A1dD2U
わかる
このスレ的にもププリン超好きだわ
あと小手川ノーパン回避
ララの発明品暴走は不思議アイテム系シチュのバイブルの一つ
0917名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 18:14:40.22ID:R1A1dD2U
ププリンの「下」バージョンみたいなのも見てみたかったな
読み切り版M0にあったようなパンツずり下ろし範囲魔法
0919名無しさん@ピンキー2019/04/30(火) 23:14:03.99ID:b5Z3uT0U
(マジシャンネタに関してはネタがねぇってぼやいただけなんだけどなぁ……)
0921名無しさん@ピンキー2019/05/01(水) 00:12:45.65ID:ja3lBAFP
エロパロ板と違う所の『ゆうしゃは パンチラ を おぼえた!』てSSで
「パンチラ」という名前の常時発動スキルを覚えた女勇者がパンツ見られまくった挙げ句、スキルが「パンモロ」に進化したせいで更に大変な目に遭うって奴がこのスレ向きかなって思った
0923見習いマジシャン・きららの初舞台 その12019/05/01(水) 00:41:52.57ID:C4FQvtut
「みんなー! 今日は私のマジックに来てくれてどうもありがとう♪ はりきってサービスするから、是非楽しんでいってね☆」

今日は、きららにとって、大勢の観客の前での初の公演だった。
常日頃からそそっかしく、肝心なところでミスばかりするきららも、この日ばかりは失敗する訳にはいくまいと、入念に準備を重ねてきた。

その甲斐もあってか、カード当てマジックに、ボールを消すマジック、そして、杖を空中浮遊させるマジックと、無事に成功させていくきらら。
観客たちからの受けもよく、はっきり言って予想以上の進行と言えた。
残る演目はただ一つ。ここまで来て失敗するわけにはいかない。

「それじゃあ最後に……誰かひとり、私のマジックのアシスタントとしてステージに上がってくれる人、いるかな?」

このマジックは観客の中から協力者を募り、ステージ上に上がってもらう必要がある。
何人か手を挙げた立候補者の中からきららが選んだのは、十代半ばくらいの私服姿の少女だった。
ステージに上がった少女は、きららに促されるまま、マジックボックスの中に閉じ込められてしまう。
ボックスの上面からは少女の顔が、左右の両面からは彼女の両手が突き出しており、完全に拘束されていると言ってもいい。

「最後のマジックは――何と、箱の中に入ったこのアシスタントを、この白銀の剣で串刺しにしてしまいます!」

ぎらりとした光を放つその剣を見せつけられ、「おお」とどよめきが観客の中から沸き起こる。
マジックボックスの中の少女も、不安そうにきららの顔を見上げる。

だが、当然これはマジックだ。この剣は少女の体に傷一つつけることなく箱を貫通するようになっている。

「ではまず一本目……手元が狂うので動かないでくださいね!」

わざと不安を煽るような言い方で、マジックボックスに一本目の剣を差し込む。
びくり、と少女が体を震わせ、観客が息をのむが、するすると剣は箱を貫通して完全に突き刺さる。

「どうやら運よく一本目は外れたようですね……ですが安心するにはまだ早い! 続けて二本目! 三本目!」

すらり、すらりと白銀の剣がマジックボックスに突き刺さっていく。
数分後には合計五本の剣が、まるで黒ひげ危機一発のようにあらゆる方向からマジックボックスを串刺しにしていた。

観客も少女も、驚いた表情で刺さった剣を見ている。どうやらマジックは成功のようだ。

「不思議なことに私のアシスタントはぴんぴんしているようですね……さて、それでは彼女は本当に無事なのか!
まずは箱に刺さった剣を抜いていきましょう!」

刺していった順番と逆順に、一本ずつ剣を引き抜いていくきらら。
最後の一本が引き抜かれると、舞台の上には剣を刺す前と同じように、マジックボックスから顔と手を出す少女が残された。
0924見習いマジシャン・きららの初舞台 その22019/05/01(水) 00:42:58.81ID:C4FQvtut
「さあ、それでは皆さん、舞台の上の私のアシスタントにどうかご注目ください!
アン、ドゥ、トロワ!」

きららの掛け声とともに、マジックボックスがまるで自らの意思を持つかのようにぱかりと開く。

中からは、まるで何事もなかったかのように、傷一つついていない状態の少女が現れた。
観客からは大きな拍手が沸き起こり、少女自身も何が起きたのかわからないといった面持ちだ。
成功だ。自分の初舞台でミスを披露することなく終えることができたきららは、大きな声で観客席に呼びかける。

「はいっ、御覧の通り彼女の体には傷一つついておりません!
それでは皆さん、勇気ある私のアシスタントに拍手!」

アシスタントの少女が、きららの呼びかけに応えるように観客席に向かって両手を広げた、その瞬間。

ぴりっ

柔らかく布を裂くような音が、彼女が着ている洋服から発せられた。
そして同時に、彼女の袖や裾、襟といったあらゆる部分に、鋭利な刃物で切り裂かれたような裂け目が無数に発生し、広がっていく。
アウターとスカート、そしてブラウス。それらの衣服が、大勢の観客の視線の先で単なる細切れの布と化しながら、舞台の上をまるで花吹雪のようにひらひらと舞い散る。
いや、それだけではない。中に着ていたキャミソールやブラ、そして乙女の秘密を守る最後の砦であるショーツまで、あっという間に切れ目が入り、まるでそうなるのが当然であるかのように舞台に落ちていく。
時間にして恐らくコンマ数秒、しかし観客たちにとってはまるでスロー再生のようにはっきりと、少女の発達途中の胸の先や生えかけの秘所が、舞台の上で完全に晒されるに至る光景が脳裏に焼き付いていた。

「……」
「……」
「……」

観客も、少女も、そしてきららも。
誰もが反応することを忘れたまま、数秒が経過したころ。

「――いやあああああああっ!」

少女の絹を裂くような悲鳴が、会場全体に響き渡った。

(おしまい)
0925名無しさん@ピンキー2019/05/01(水) 00:49:39.82ID:C4FQvtut
以上です。
他にも書きかけのネタはあるけどもサクっと書けないので筆が進んだら投下します。
0927名無しさん@ピンキー2019/05/02(木) 00:05:24.07ID:16hzC5rG
感想を書かねばと思っていたら
いつの間にか元号が変わっていたでござる

>>807-816
GJ えくせれんと!
素晴らしかった、特に星見さん。

(自称)やさしい少女が主人公に意地悪で
あまつさえそれを宣言してしまうあたり
その想いは無自覚なんだろうなぁ

星占いの結果、主人公から女性を遠ざけたのは
無意識なジェラシーのなせる業か?

序盤は毛布に包まってて終盤に包まってるのはシーツ
主人公が費やした時間を説明ではなく表現する筆者の技量に感服

終盤、シーツが解けてから告白してりゃ平手打ちは当然の帰結だわw

追記:告白とシーツが解ける順序が逆だった場合
 星見さんの反応がどのように変化したか気になる
0928名無しさん@ピンキー2019/05/02(木) 18:46:01.94ID:NwBUoZA/
>>925
GJ
欲を言えばアシスタントの子に少しだけでも掘り下げがほしかったな
0929名無しさん@ピンキー2019/05/03(金) 00:19:56.01ID:4HCZDmyv
>>925
gj!
個人的には恥ずかしいっきりリカバリーなしが好きだったりするので好み

ところで>>927はどうしたんだ時空を超えてきたのか
0930名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 11:54:56.45ID:2h6gbos1
 小野原美保にとって高校生活の主体は友達との情報交換であり、それ以外は退屈極まりない
蛇足に過ぎない。だから最後の授業が終わると同時に席を立ち、この後に必要なの物を既に
詰め込み終わっているバッグを手に急ぎ足で教室から出て行こうとしたが、
 「小野原さん、ちょっと待て下さい!」
 あと少し、と言うところで呼び止められた。
 「……何、一宮?」
 美保の一日は、これからなのだ。
 色々と予定もあるというのに、こんな所で油を売っていて良いわけが無い。
 だから露骨に嫌そうな顔を作り、苛立ちをを込めた声を出しながら振り返る。
 「小野原さんに、とても大切なお話があるんです。だから少し付き合って下さい」
 が、機嫌の悪そうな顔と声なら相手も負けてはいなかった。
 美保のとって、鬱陶しさの象徴である校則。
 その校則を具現化したような存在。
 美保より頭半分ほど背が低いクラス委員長、一宮椿も自分の鞄を両手で持ちつつ、自分を
見下す美保の視線に毅然と睨み返してくる。
 「……そ、そんなの無いし? っていうかアタシ忙しいし!」
 ちょっと気圧されながらも振り切って出て行くとする美保。
 「私の方にはあるんです!」
 そんな美保の動きを制するように手首を掴んで引き留める椿。
 「ちょ、あんた……放してよ! 放せって!!」
 慌てて腕を振り回そうとするが、どういうわけか全く動かせない。
 ならば体ごと動いて引く抜こうとしても、平然と佇む小柄な椿の信じられない握力で
びくともしない。
 「な、なんなのよ! あんた!?」
 「本当に、少しお話をするだけです。そんなにお時間も取らせません」
 いままで殆ど接点が無かった、と認識されていた二人の突然の悶着に、教室に残っていた
クラスメイト達の注目も集まり始める。
 「ふ、ふざけんな! 誰が……」
 「……昨日の夜九時頃、ラ……いかがわしいホテルの前でお見かけしました」
 「!!」
 眉一つ動かさない椿の囁きで、美保の動きが止まった。
0931名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 11:58:09.15ID:2h6gbos1
 「失礼だとは思いましたが、写真も撮らせて頂きました」
 好奇の視線を背中に感じつつも、抵抗できなくなった美保は椿に引っ張られるままに
校舎の屋上まで連行された。昼休みならともかく、部活の時間帯になった今の屋上には
他に人の気配は無い。
 ひょっとしたら偶々かも知れないが、内緒の話をするには好都合だった。
 「………………」
 「少し遠目ですが、見間違いではないと断言できます。腕を組んでおられる背広姿の
男性は、お父様ではありませんよね?」
 「………………」
 堅物の見本のような椿がスマートフォンを持ち歩いていること自体が意外だったが、
もはやそんな些細なことで驚いていられる状態では無い。
 突き付けられた画面の中で仕事帰りと思しき中年男性と腕を組み、自分から体を密着させ
媚び媚びの笑顔で何かを話しかけているのは間違いなく美保本人だ。
 何処からどう見ても、援助交際の現場である。
 「余計なお節介だと仰られるかも知れませんが、委員長としてでは無く同級生としても
これは見過ごせません。即刻、お止めになるべきです」
 「………………っ!」
 「こんな事を続けていても、ご自身を傷つけて堕落していくだけだと思います。もしも
お金のことでお悩みがあるのでしたら……」
 「……るさい……」
 「え?」
 「うるさいって言ってんだよ! 何勝手に撮ってんだよ! それ寄越せよっ!!」
 「っ!?」
 俯いたまま震えていた美保だったが、まるで保護者か何かのような上から目線の椿の
物言いに、頭の中の何かが切れた。
 突然に掴みかかってきた美保の凶行に椿は驚き、息を飲み、せいぜい一歩後ずさる程度の
対応しか取れない。
 逆上に任せ、後先考えずに椿のスマートフォンを奪い取ろうと襲いかかった美保は僅かに
残った思考の片隅で勝利を確信した。
 「きゃぁぁぁぁっ!?」
 が、次の瞬間に美保の体は椿の悲鳴と共に反転して……
0932名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:00:11.27ID:2h6gbos1
 「先ずは此処から、そちらの柵の所までを掃いて下さい。それが終わったら次のお仕事を
お願いしますので社務所までお願いしますね」
 その数時間後、美保は神社の境内で巫女装束を着て、箒を持っていた。
 いや、正確には強引に着せられ、持たされていた。
 椿に投げ飛ばさされ、コンクリートに叩きつけられた痛みに耐えながら。
 「そんな顔をなさらなくても、お給金はキチンとお渡しします。これでお金の心配は
しなくても済みますよね?」
 しかも美保のスマートフォンは、現在進行形で自分に指示を出している自分と同じ巫女装束の
椿に取り上げられてしまっている。
 巫女にスマートフォンは似合いませんし、使う必要も無いと思いますからと椿は平然と宣って
いたが、美保からすると人質を取られたのも同然だ。
 「……………ちっ!」
 「念のための断っておきますけど接客業ですからね? 初日ですし難しいとは思いますけど、
出来るだけ礼儀正しく、ですよ?」
 援助交際の証拠を握られている。
 外部との連絡初段は奪われた。
 その上に腕力でも敵わないっぽい。
 いままで興味も無かったし、知りたいとも思わなかったが、どうやら椿の実家らしい神社で
椿の言う通りに巫女の真似事をするしか無い。
 手の中の箒を速攻で叩き割って、当初の予定通りに遊びに行って、小遣いを貰ってたっぷり
セックスを楽しんでストレスを発散したいが、どれも無理だ。
 社務所、と呼ぶらしい受付小屋に戻って参拝客と何やら楽しそうに話している椿に恨みの
籠もった視線を注いでも全く相手にされないので、渋々竹箒を動かす。
 「……あんな顔、するんだ……」
 余り気にしたことも無かったが、あんな風に笑う椿の姿を美保は知らない。
 常に淡々と学業に勤しんでいる印象しか無いのだ。
 そして品行方正、学業優秀。
 どのグループにも入っている様子は無いが、教師達の受けは良い。
 特にハブられていることもないし、何でも手際よく片付けるし、誰に対しても同じように
冷静に接するので何かと頼られることも多いらしいし皆も一目は置いている。
 でも椿の方から積極的に話しかけることも無いので、友達らしい友達もいない。
 よくよく考えてみると、変な奴だ。
 「………って、あいつの事なんてどうでも良いし!」
0933名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:01:35.28ID:2h6gbos1
 椿のことだ。
 適当に箒を動かして掃除が進まなければ絶対に解放してくれないに違いない。
 全くもって癪に障るが、今は言う通りにするしか無い。
 「……………ちっ!」
 せめてもの抵抗にと舌打ちをしながら、仕方なく掃除を始める。
 「覚えてろよ……!」
 そんな三流の悪役っぽい台詞を吐きながら。



 そして、慣れない掃き掃除と大量の落ち葉に悪戦苦闘すること小一時間。
 「?」
 ふと視線を感じ、目を上げると円らな瞳が自分を見つめていた。
 「…………………狐?」
 最初は狐に似た色の小型犬かと思ったが、明らかに違う。
 十メートルほどだろうか。
 少し離れた木の陰から覗く耳も、尻尾も、特徴がある。
 実物を見たのは初めてだが、きっと間違いない。
 「狐って、北海道じゃなかったっけ?」
 キタキツネしか知らない美保が首を捻っている間も、狐の方はジッと美保の
顔を見続けている。近づく様子は無いが、逃げ出しそうな気配も無い。
 「……もしかして餌付けしてる……とか?」
 雑木林の方から来たらしいし、野生だと思う。
 そして誰かが餌を与えているので人間に慣れているのかも知れない。
 「でもアタシ、何も持ってないしなぁ」
 所持品は着替えるときに全て預けてしまった、というか預けさせられた。
 今の美保に、狐の気を引いて仲良くなる手段など何も無いが、
 「えっと………おいで?」
 得てして小型動物というのは可愛らしい造形の物が多い。
 しかも狐という生き物は様々な媒体で愛らしい存在として扱われることが多く、
その刷り込みのお陰もあって、美保は野良猫に接するような気軽さで狐を愛でたい
気分になっていた。
 腰を落とし、視線の高さを出来るだけ合わせて優しい声で手招きをしてみる。
 もはや掃除のことは忘却の彼方である。
0934名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:03:30.96ID:2h6gbos1
 だが狐は差し出した手では無く、美保の目を見つめ続け、やがて腰を上げたかと
思うと相変わらず美保の方を見ながら木の陰から出てきて横へと歩を進め、人気の
無い本殿の裏側へと姿が消える寸前で再び座った。
 「?」
 もしかして、誘っているのだろうか?
 もっと大きな動物が相手なら警戒心の方が勝ったのかも知れないが、ぬいぐるみ程度の
大きさの小動物が自分に興味を持っているらしいと知って惹かれない女子はいない。
 何を考えているにせよ、所詮は動物の浅知恵。
 そう高を括った美保は箒を片手に、狐の誘いに乗ってやることにした。
 そうして四つ足を軽快に操りながら本殿の裏へと姿を消した狐を追いかけて……

 「見ない顔だけど、ひょっとして椿の友達なの? あんた?」
 「………へ?」
 
 中学生くらいの、自分と同じ巫女装束の女の子が待ち構えていた。
 「………あれ? 狐は?」
 「そんなことより質問に答えなさいよ! 椿が連れてきたみたいだけど、あんた椿の
一体何なの? 友達じゃないの?」
 事態の急変について行けず、追いかけていた狐の姿を探してキョロキョロしている
美保を不機嫌そうに睨みながら、腰に手を当てて問い詰めてくる少女。
 「つばき? あ、そっか、一宮の……一応、一緒のクラスだけど……」
 「それって友達って事? それで? あの子はどう? ちゃんと仲良くしてる? 
仲間外れにされたり……」
 「いや、そんな急に聞かれても…………って、違うし!!」
 「違うって、何がよ?」
 「あたし椿……じゃなくって一宮の友達じゃ無いし! あいつのことなんて殆ど
知らないし! あと援……無理矢理連れてこられて手伝わされてるだけだし!!」
 「無理矢理?」
 「そうそう! ちょっと写真撮ったからって上から目線で……これって立派な脅迫じゃん
犯罪だよね? なんなのアイツ、ちょっと勉強が出来るからって人のこと上から目線でコキ
使うとか何様なんだっつーの! ああもぅ、なんかどんどん腹が立ってきた!」
0935名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:04:40.27ID:2h6gbos1
 もはや目の前の謎の少女どころか数分前の狐のことすら頭から消し飛んでいる美保。
 地団駄を踏みそうなテンションで怒りを爆発させる。
 「……ふぅん?」
 そして、そんな美保の様子を興味深そうに眺める少女。
 「だいたい成績がなんだってーの! テストで良い点取るのが、そんなに偉いのかよ!
ンなの社会に出たら何の役にも立たないって、この前のオジさんも言ってたし! それより
アイツ絶対に処女だし! 男の一人もオトしたことなとかマジ女じゃ無いし! アソコに
蜘蛛の巣張ってる欠陥品だし! 絶対結婚とか無理だし!」
 「……まぁ、確かに一理あるかなぁ。あの子、まだ未通女だしなぁ……」
 「マジで? ヤバい、超ウケる! 勉強しか能がないとかガキじゃん! 優等生だからって
チヤホヤされんのは小学生までだから! 高校生で処女とか終わってるから!!」
 「むー……」
 腹を抱えて大笑いする美保と、なにやら考えながら唸る少女。
 「そうだよ! ああもぉ、なんでアタシが一宮たいな……」
 「……さっき、椿に無理矢理つれてこられたって言ってたわよね? あんた?」
 「へ? あ、うん……」
 「あたしも椿のことは心配してたんだけど……あの年で色事に興味が無いって言うのも
問題だし、もう少し慣れさせて……これも何かの縁だし、誰かに手伝わせて荒療治をした方が、
あの子の為になるかも知れないでしょ。丁度良いから手を貸しなさいよ、あんた」
 「へ? へ?」
 「椿にお仕置きさせて上げる。その代わりに取り憑かせてもらうから、ジッとしてなさい」
 「へ? へ? あの、ちょ……取り憑くって……え? え? え〜〜〜〜〜っ!?」
0936名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:06:18.28ID:2h6gbos1
 その頃、社務所の椿はご近所のお婆さんと穏やかな時間を過ごしていた。
 「じゃあね椿ちゃん。お家のお手伝いも大事だけど、たまにはお友達と遊びに行くのよ?」
 「はい、ありがとうございます」
 そろそろ日も傾き、肌寒くなる前にと帰宅する常連さんを手を振って見送りながらも、椿の
笑顔は微かに引きつっていた。
 「そんなこと言われたって……」
 椿は一人っ子だ。
 それに、実家の歴史にも家業にも誇りを持っている。
 将来的にお婿さんに来て貰って一緒に盛り上げていくにせよ、まず自分が率先して守って
いかなければ意味が無い。
 世間一般の女子高生と同じ生活に興味が無いとは言わないが、その前に一生懸命勉強して
神職の資格も取って、将来を安泰にしなければ落ち着いて遊ぶことも出来ない。
 「……ああいうことは、大人になってからでもできるもの」
 そう自分に言い聞かせながら、ずっと『良い子』で生きてきた。
 「あの、すみません……」
 「あ、はい! なんでしょう?」
 油断してた。
 ちゃんとしなければ、と考え込んでいた所為で、参拝に来たお客さんに気がつかなかった
なんて本末転倒も甚だしい。
 慌てて巫女らしい笑顔を作り直しながら顔を上げると、時々見かける制服を着た同性代の
女の子がモジモジと上目遣いで椿を見つめていた。
 「あの、こちらの神社は……その、縁結びの御利益があるっ聞いて……」
 「はい、勿論御座いますよ。こちらのお守りとか、絵馬などがお勧めです。宜しかったら
使い方だけでもお教えしましょうか?」
 「は、はい! 是非お願いします!」
 きゅっ、と胸元で拳を作り、尊敬の眼差しを向けてくれる女の子。
 こんな風に真っ直ぐな視線で頼りにされると、自ずとヤル気も湧いてくる。
 「では、こちらの絵馬になりますけど……このように幾つか種類が……はぅっ!?」
0937名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:08:07.34ID:2h6gbos1
 びくびくびく、と椿が痙攣する様子は少し離れた物陰からでもはっきりと見て取れた。
 日が落ちた境内は既に薄暗くなっていたが、社務所の中に灯りがあるお陰だ。
 「うわうわ、ホントに出来たし!」
 いままでは神様とか神通力とかは殆ど信じていなかった美保だが、こうして自分の意思で
実演してしまえば認めるを得ない。
 あえて言葉にすれば、触手とでも言うのだろうか。
 美保のお腹辺りから伸ばしている新しい透明な腕(?)は地面を這って社務所まで伸び、
その先端は椿の足下から袴の隙間を入り込み、下着を捲って処女膜を潜り抜け、まだ誰の
侵入も許したことの無い最深部でウネウネと動いている。
 「初めて触ったけど、中ってこんな感じなんだ。なんか柔らかいし温いし、きゅくきゅう
締め付けてきて……」
 (ちょっと、ちゃんと加減はしなさいよ? あんたが経験豊富っぽいから任せたんだし、
椿の体に傷とか付けたら承知しないわよ?)
 「わ、わかってるし!」
 自分だって同じ女の子だ。
 太さも固さも自在に変えることが出来る、この力なら大丈夫なはず。
 「アタシだって中イキくらい知ってるしできるし! たぶん、この辺りを……」
 間違って処女膜を破ってしまわないよう気をつけながら、その内側の部分だけを太くして
自分が感じるのを同じ所を探って刺激を与えてゆく。
 「ほれほれ、仕事中の巫女の格好を弄り倒してやるっての!」

 
 「あの……どうかしましたか?」
 「いえ、なんでも………っっ、ありません……っ!」
 何でも無いわけが無い。
 と言うか既に膝に来ている。
 太すぎず細すぎず、絶妙な大きさと弾力を持つ何かが体の一番奥を擦ってる。
 しかも当の椿すら知らない、敏感な部分を探りながら。
 「〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
 「あの、ほんとうに……」
 「いえ、全然問題ありませんから……っ! それよりも名前……絵馬の此処に名前を
書いて……お目当ての方の名前は、こちらに……うぅぅぅぅ!?」
 徐々に的確になってくる責めを受け、悪寒にも似た快感が背筋を駆け上って脳天まで
痺れさせる。
 「あ……やだ、濡れて……」
 「はい?」
 「い、いえ! 宜しければ、あちらに書くものも……あんっ!」
 下着の内側に熱い粘液が広がっていく。
 神聖な巫女装束で、仕事中。
 しかも恋する女の子の純粋な願いを応援している最中だというのに。
 などと考えてる間にも愛撫は加速し、キャパシティを超えた愛液が今にも下着から
溢れて垂れそうだ。
0938名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:09:28.12ID:2h6gbos1
 「……マジ、エロい……っていうか色っぽい……」
 どちらも同じ意味のような気もするが、何かが違う。
 顔を上気させ、プルプル震えながら必死に喘ぎ声を抑えている椿の痴態は、同性の
美保すらドキドキさせてしまうほどに扇情的だ。
 「……しかも中が濡れてウネウネしてて……」
 熱い粘液塗れにされ、更に奥へと誘うように絡みついてくる感触が気持ち良い。
 感度で言えば、それこそ腕か指程度なのだが、それでも気持ち良い。
 「これ、ヤってる最中ってアタシの中も、こんな風になってるんだよね?」
 これは……客がお金を出してでもシたくなるのも理解できる。
 これがオチンチンなら更に気持ちが良いだろうし、一種の征服欲みたいな物も
満たされる。
 「……もっと奥まで……良いよね?」
 無意識に右手で股間を、左手で胸を弄りながら美保も高ぶってゆく。



 「!!!!!?」
 ずん、と一番奥を突き上げられて一瞬意識が飛んだ。
 「そ、そこ……子宮……っ!?」
 咄嗟に手で口を覆わなければ、とんでもないことを口走っていたところだ。
 全ての内臓が振動して、すでに内股になっている膝がガクガクと震える。
 刺激が強すぎて涙が出そうになる。
 「あの……あのっ! 本当に大丈夫ですか!?」
 「ご、ごめんなさい……ちょっと足……虫に刺されて……」
 我ながら苦しすぎると思うが、もう頭も禄に回らない。
 「でも……あの、誰か呼んできた方が!」
 「本当に大丈夫……それよりも……絵馬……」
 「か、買います! これ買いますから! 早く手当をして下さい!」
0939名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:11:20.92ID:2h6gbos1
 言葉を信じているのかいないのか。
 崩れ落ちる寸前の椿に代金を手渡した女の子は顔を真っ赤に染め、買った絵馬を
抱きしめながら転がるような勢いで逃げていった。
 「も、もうだめ……」
 その駆け足の音が遠ざかってゆくのを最後まで聞いた椿は、いよいお我慢の限界を
超えて社務所の床にへたり込んでしまった。
 繰り返し下から突き上げられる勢いで全身を揺さぶられながら、汗と愛液で床板を
汚し悶えるのみ。
 事情を知らない者が見れば、自分から男に跨がって腰を揺らしているいるように
しか見えないだろう。

 そんな痴態を。
 巫女装束で乱れ、涙を流しながら快感に翻弄される椿を責めている美保の方も、
もう猶予は残されていない。
 「一宮……あんな顔して、アンタがエロすぎるから……!」
 そんな必要は全くないというのに、本能的に腰を振りながら椿を貪る美保。
 普段の清楚、というよりは生真面目で何処か冷めた顔とのギャップもあって、
泣きそうな顔で感じている様子が劣情を増幅させてしまうのだ。
 「あぁ来る……大きいの来る! いくいく! 一宮エロすぎてイキそう……!」
 「やだやだ、強過ぎるぅ! そんな大きくしながら擦らないでっ! そんなに激しく
一番奥ばっかり苛めないで! 変になるから! 変になるから止めてぇ!!」
 「いくいくいく、いっくぅぅぅぅぅぅっ!!」
 最後のトドメ、とばかりに一番奥のコリコリに触手の先端を打ち付け、膝立ちで
男性が子種を注ぎ込むような格好で腰を突き出しながら達する美保。
 「だめだめだめだめ、だめ〜〜〜〜〜〜〜っ!!!」
 そして騎乗位のようなポーズで背筋を反り返らせ、両手で顔を覆いながら極まって
しまう椿。
 そのまま仰向けに引っくり返ってしまった椿の体は、暫く引いてくれそうに無い
細波の繰り返しで小刻みに震え、弛緩した下半身から漏れ出した温かい液体が巫女袴
に大きな染みを作るのが分かっても指一本動かせず朦朧とするのみ。
 「………これ……おしっこ……だめ、なのに………」
 それどころか、失禁すら心地よいような錯覚を覚えそうだった。
0940名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 12:12:58.36ID:2h6gbos1
 「小野原さん! 掃除は終わりましたか!?」
 「あ……うん……」
 これまた初めて見る表情だった。
 あれから体感で小一時間ほど経っただろうか。
 朱に染まり、頬を膨らませて目を逸らしながらも、精一杯の威厳を保とうと居丈高に
胸を張る椿は何というか……
 「……かわいい?」
 「何か言いましたか!?」
 「え? あ、別に……」
 と言いながらも美保の視線は自然と椿の下半身へ。
 経験、というか場数の違いか。
 椿より先に回復した美保は、慌てふためいて社務所の床を清め、濡れて張り付いた袴を
替えに奥へと逃げ込む一部始終をしっかり見届け、初めての中イキで椿の身に何が起こった
のかを大体察していた。
 「どどど、何処を見ているんですか小野原さんっ!?」
 そして、どの程度かはともかく美保に見られていただろうことは椿も。
 「あ……ご、ごめん……」
 「とにかくっ!」と必要以上に声が大きくなってしまう椿「思っていたより遅くなって
しまいましたし! 今日は掃除だけで結構ですっ!」
 そして、相変わらずプイと横を向いたまま懐から封筒を取り出して差し出す。
 「えっと?」
 「今日の分のお給金ですっ! 何か問題でもっ!?」
 「な、ないけど……」
 完全に逆ギレ状態である、痴態を誤魔化す為の八つ当たりである。
 それが分かっていても、ちょっとやり過ぎたかもと感じている美保は何も言い返せない。
 あと自分もイッてしまったという気恥ずかしさもある。
 椿にだけ恥ずかしい思いをさせるはずが、同じ穴の狢になってしまった。
 「じゃあ、あの、せっかくだから……」
 そうして封筒を受け取ろうとしたが、
 「……ところで小野原さん、何か変わったことはありませんでしたか?」
 美保が掴んだのと反対側を握ったまま、声のトーンを落とす椿。
 「か、変わったこと……?」
 「わ、わたしの顔に何か付いてるんですか!? 私じゃなくて小野原さんのほうですっ!
例えば、こう、なにか生き物に遭遇したとか……不審な誰かと話したとか……」
 随分と具体的な『何か変わったこと』である。
 「べ、別に何も……」
 「そ、そうですか。それでしたら……今日は、これで……」
 「…………………」
 「…………………」
 「………………あの、手……放してくれないと帰れないって言うか……」
 「わわわわかっていますっ! では気をつけて帰って下さいねっ!!」
 「あ、あんがと……」
 そうして受け取った封筒を手に、そそくさと着替えに行こうとする美保。 
 「お、小野原さん! 言っておきますけど今日だけじゃありませんからね! 明日も
手伝って頂かないと写真を……えっと、とにかく来て下さいねっ!!」
 「あー……うん……」
 何故だか分からないが、素直に頷いてしまう美保だった。
0941名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 14:11:46.95ID:bttGXiM6
連休中の投下乙 ご新規さんかな?
狐に化かされて〜とか、人外の悪戯で恥ずかしいことになっちゃうのいいよね……
椿も狐様の存在認知してるっぽいのがまた今後に続きそうで楽しみ
0942名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 14:37:05.05ID:a4FEOQEC
お堅い巫女さんの絶頂失禁いいよね・・・
0943名無しさん@ピンキー2019/05/05(日) 14:38:05.49ID:ygh7PxGY
乙乙!
人外の悪戯、いいね!
狐が出てきたときには、男の子の前で化かされて恥ずかしい目に遭わされるのかと思ったw
0944名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 00:03:08.57ID:WRuCkeLj
神通力でエロいハプニングとか晒し者にするのかと思ったら透明触手でズポズポか
このスレしばらくそういうの無かったから逆に新鮮だ、エロいけど
0945名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 02:11:01.05ID:GmTYh+J8
余計なことかもしれませんが
小説を書くときのお約束として
「」や()の前には空白は不要です
変なとこで改行入ってるし
ちょっと読みにくいです
生意気言ってすいません
0946名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 07:47:33.18ID:hFQUW4OX
よく透明人間ってストーリーあるけど
やられる本人だけやる人間が見えなくなるストーリーってないよね。
0947名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 12:35:36.49ID:eImyO1Ik
それだったら周りにも見えないほうがやり易いからじゃね?(世間体的に)

被害者「な、なんかやられてるよぉ」
周りの人「うん、ヤられてるね」
って何か拍子抜けと言うか
0948名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 12:39:47.41ID:jeWi4OLP
それなら逆の方がいいかもね
街中で女の子の身体から突然腕が生えてきて服を脱がし始める
周囲に助けを求めるが誰も助けてくれないうちに全裸に剥かれてしまう
実は周囲から見ると女の子が助けを求めながら自分で脱いでるだけだったとか
0950名無しさん@ピンキー2019/05/06(月) 15:20:46.25ID:jeWi4OLP
E=mc^2のかもなんばん氏の小説、お嬢様は魔女は男キャラこそ出てこないけど魔法での悪戯はとても多いね
0952名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 07:35:39.02ID:eClpFqEr
投稿あるかもしれないけど、タイミング的には>>950>>980ってとこだよね
0954名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 12:52:18.89ID:ZRQN8ws+
ふと保管庫の範囲外のレス番から読み返してたんだが、>>604催眠系の新しい方のまとめサイトってどれのことだろう
0956名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 20:17:16.34ID:riYKeEdR
役得です
やっと暇ができたので今週か来週ぐらいに新しいの晒そうと思います
リクエストいただいていた超能力探偵のやつはまだできてません
期待せずお待ちください
0957名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 21:41:32.47ID:wRNZebLj
上で不満漏らしてる人も居たけどリクエストしておいて
>期待せずにお待ちください
って曖昧な予告はなんだよ?

投稿はありがたいけど、サイト主気取りは少し自重してくれない?
0958名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 21:47:14.79ID:riYKeEdR
>>957
明確に書けるとは言い切れないから曖昧にしていたのですが、
そうですか、どうやら私は多くの人に御迷惑をおかけしたようですので、もうここには書きに来ません

お付き合いくださいましてありがとうございます。
0959名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 21:51:11.26ID:jbaROFV3
>>958
文句を言ってるのは多分一人だけだと思うし、難癖つけて追い出そうとしてるだけだから気にしないのが吉かと
こういう輩は何をしようが文句言うよ
0960名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 22:06:00.65ID:jbaROFV3
あ、ちなみに>>771のリクエストした者です
とてもツボに入ったので自分でも同じネタで書いてみようとしているけども良いですか?
新作も楽しみにしています
0961名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 22:08:25.10ID:eClpFqEr
>>956
まあまあそう言わず来てくだされ
新作も超能力探偵も楽しみにしてるんだ

これ系のスレはたまに変なのが湧くから専ブラ導入してNGすることをオススメする
0962名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 22:11:33.75ID:eClpFqEr
>>957
上で不満漏らしてる人も居たとかさも別人のように言ってるが
口ぶりからしてどうせ>>911,>>913もお前だろ
例え違ってもそうとしか思われんからな
NG放り込んどくわ

>>960
読みたい読みたい
投稿お初の人?楽しみにしてる
0963名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 22:19:33.91ID:5eokck3p
>>958
ちょっと沸点低すぎないですか?

荒らし?の味方をする訳じゃないですけど、
書くか書かないか分からないなら
「書けないかも知れないので、書いて頂ける方がいればお願いしたいです」
という感じで一言添える余裕も必要なのではないですか?

そうすればアイデアが没になる可能性もいくらか下がりますし
自信が無い新規の作者さんも投稿しやすくなのでは?
0964名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 22:40:39.25ID:eClpFqEr
投下予定に対して即レスであの内容の時点で荒らしがキチってるだけだろ
有志が任意で投稿するのに自治厨臭い欲求放り込むなよ
現に役得さん以外の投稿者は書くもん書いたらそんなの気にせず投下してくれてるべ
0965名無しさん@ピンキー2019/05/07(火) 23:37:23.11ID:Vh/OdDVf
>>958
気にくわなかったとしてもそういう誘い受けは印象悪い
「引き留めてくれる人がいるんでしょ」的な作為を感じる
やめたほうがいいよ、去るのもそういう言い方するのも
0966名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 01:02:57.74ID:yOyWZkOC
役得氏の作品は好きだけどその反応はないわ…
自分が去ったらみんなが困るのにお前のせいだぞ的な当てこすり感
リクエスト関係で文句いってる件に肩をもつきはないけど、確かに氏が天狗なってるように見えるよね
0968名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 07:20:42.17ID:S5IfA8Yy
文句を言ってる奴とか一体なんなんだ
良いじゃん少しくらい天狗になってるように見えても
そのくらいの貢献はしてるよな

どうせ他にマトモな書き手もいないし実質的なスレ主みたいなもんだし
このまま本当に出て行ってゼロになったらどうするんだよ
むしろ書きもしないで文句言ってる連中こそ消えるべきだろ

いまならまだ間に合うと思うけどね
0969名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 07:25:52.23ID:Goy5psVm
sage信仰ってまだ残ってたんだ・・・

というか怒涛の書き手disというか個人アンチが自演臭いんだよな
役得さん含め書き手は頼むからこれでもう来ないとか言わないで欲しい
0970名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 07:59:48.39ID:GwK8JYe4
明らかに自演でしょ
俺も役得さんは今のままでいいと思う
件のリクエスト云々にしたって役得さんに書いて欲しいネタなんだろうし
借りたいなら>>960みたいにお願いすれば良いだけの話
言いたいことがあるなら役得さんレベルの作品を何本か投稿してからにして欲しい
0972名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 12:22:04.39ID:gEtAN56Y
もう役得さんにケチ付ける奴は全員荒らしで
分を弁えない阿呆は書き込むなよ
0974名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 14:07:08.97ID:8SD52ttu
その役得さんとやらはどうせもう来ないよ
元々そんなに高い頻度書いてる訳でも無いしモチベも無かったのにリクエストとかして収集つかなくなったから「知らず知らず迷惑かけてみたいなのでもう来ません」って言って自分を「スレに迷惑かけた荒し」ということにして逃げたんだよ

第一「もう書きに来ません」って言ってんだから後から誰が悪いだの言ってももう遅いだろ
0976名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 15:15:34.84ID:8SD52ttu
>>975
お前みたいな奴がそいつを持ち上げすぎたんだよボケ
そのせいで天狗になった書き手がでかい顔しだしたせいで良くない印象付けられたんだろ
0977名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 17:38:44.75ID:nK1pGTLT
じゃあ俺がリクエスト書きに挑戦してみる

熟女よりロリが好き
登場人物の名前とシチュエーション書いて>>977にアンカーでOK

NG フタナリ系(好きじゃない)・二次物(詳しく無いから喋り方とか性格調べるの大変)
0979名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 17:45:48.33ID:BIctMt90
誰か次スレ立ててくれ
荒らしが自演でレス無駄遣いしてる
俺は今無理だ
0980名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 17:47:09.32ID:77d+Etwp
>>968
外の書き手に失礼すぎ。最近他にも良い書き手増えてるのに
そうやって他を落として一人をヨイショするの、役得さんの印象まで下げるしやめてくれ
0982名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 17:49:40.12ID:BIctMt90
できればワッチョイ付けて欲しい
荒らし弾くのに便利だから
0983名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 17:50:52.67ID:dOfp5uWI
>>982
どうやってつけるか分からんのですが教えてもらえれば建てられるので建てます

一行目にコレでいいんだっけ
!extend:checked:vvvvv:1000:512
0984名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 18:13:33.65ID:cdi0YVa0
こうやって話題に出し続けてる限り、絶対いい方向には転がらないと思うけどな
0985名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 18:24:34.76ID:dOfp5uWI
エロパロてワッチョイ入れられないっぽい?
>>989までいっても分からなかったらそのまま建てる
0986名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:25:08.44ID:yLmZZOpV
>>980
他(外?)の書き手って言われても俺には通りすがりの一見さんしか見えないけど?
ひょっとして一回の投稿で実力とか全部分かっちゃうの?
そりゃ凄いわw
出版社にでも就職すれば?www
でも凡人の俺にはあんたみたいな目利きが出来ないから
何回も投稿してくれないと「良い書き手」かどうか全然わからんのよ悪いけど
だからスレ向きの作品を安定供給してくれる役得さんが唯一「マトモな書き手」だし
スレ主だと言っても過言じゃ無いわけ
わかった?
0987名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:28:48.66ID:8SD52ttu
>>986
おいおいその役得さん自身が「自分はマナー守れなくて迷惑かけるんで消えます」って言ったんだぞ?
「マトモな書き手」ではないだろw
役得を「マトモな書き手」扱いするのは役得さんに失礼だぞ?
0988名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:32:39.47ID:yLmZZOpV
>>987
違うね
お前みたいな荒らしが粘着してスレを荒らすから、身を引いてくれたんだよ
その程度は誰だって分かる
荒らすしか能が無いマヌケ以外はなw
0990名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:35:49.67ID:knOEhtsc
5ちゃんの掲示板なのに通りすがりの一見さんがマトモな書き手に含まれないという新発想
こりゃ擁護側嫌われますわ。そういうの信者って言うんだよ
0993名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:38:59.31ID:nK1pGTLT
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想その10

魔法・超能力・奇術・手品・超魔術・イリュージョン・超科学・呪術・不思議アイテムなどといった
非現実的能力を使ってイタズラや陵辱をする、
そういったシチュエーションに萌えるスレです。
SSの投下は一次・二次を問わず大歓迎。

(過去スレ)
魔法・超能力でエロ妄想
http://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083837007/
魔法・超能力でエロ妄想 その2
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1093667653/
魔法・超能力でエロ妄想 その3
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1145518730/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その4
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1172923757/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その5
http://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1187957540/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その6
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1200565700/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その7
http://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1220010667/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その8
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249035881/
魔法・超能力などの非現実的能力でエロ妄想 その9
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1302006983/

(これまでに投下されたSSの保管場所)
2chエロパロ板SS保管庫
http://sslibrary.gozaru.jp/

(関連スレ?)
ドラ○もんの道具を悪用してエロ小説 11
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1265796157/
【職人】MC・催眠系総合スレ その19【求む】 [無断転載禁止]cbbspink.com
http://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1557153189/


自分だけかも知れないけどワッチョイは入れられませんとエラー出た
タイトルは、「その」の前に空白ありのままだとタイトル長すぎとエラー出た
自分はホストで弾かれてスレ立て出来なかった
0994名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:39:33.94ID:yLmZZOpV
>>990
いえいえ通りすがりの一見さんと常在作家を同列に扱いたがる人には適いませんよw
ひょっとして一見さんご本人ですか?www
1000名無しさん@ピンキー2019/05/08(水) 19:58:13.88ID:dOfp5uWI
1000なら明日建てる
10011001Over 1000Thread
このスレッドは1000を超えました。
もう書けないので、新しいスレッドを立ててくださいです。。。
life time: 2954日 22時間 21分 51秒
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