あずまんが大王のエロいのないんかねえ-17 - [転載禁止]©bbspink.com
0001名無しさん@ピンキー2015/05/20(水) 21:44:58.82ID:xZUM4+aC
過去スレ一覧
-1- ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1009/10095/1009525662.html
-2- ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1026/10264/1026475005.html
-3- ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1033/10330/1033049097.html
-4- ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1042/10423/1042357783.html
-5- ttp://www2.bbspink.com/eroparo/kako/1059/10594/1059493130.html
-6- ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1071418362/
-7- ttp://idol.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1083500580/
-8- ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1098731162/
-9- ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1124625526/
-10- ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1142338260/
-11- ttp://sakura03.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1149219489/
-12- ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1178767028/
-13- ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1249994371/
-14- ttp://yomi.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1278934680/
-15- ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1290150907/
-16- ttp://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1319002650/

保管庫
ttp://azumangaeparo.web.fc2.com/newdir/index.html
0220あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・1)2020/03/09(月) 12:40:42.84ID:Y5VUICHg
よみはその日、学校から帰宅したあと私服に着替え、街に買い物に出た。

(あ、いいなコレ!……う、見なかった事にしよう)
よみは貧乏ではないし、ケチと言うほど守銭奴な性格でもないが、
財布の中身との相談は切実だった。
そんなウィンドウショッピング(仮)を楽しんでいる矢先、それは起きた―

「うえぇ……お、お母さん……」
(…迷子か?年は4、5才くらいの男の子か……ま、「他の誰かが」見つけ、え―?)

その男の子の視線は。

間違いなく、よみをまっすぐに見ていた。
(…い、いやいや?!通りすがりの赤の他人だし!私にそこまでする義理はない、ハズだし!)

よみは自己の性格分析と葛藤する。

(私はそんなお人好しじゃないでしょ?!…そ、それにここ街中だし!すぐに親御さんが来て
解決するわよ!たぶん!)

「お、おねえ……ちゃん…」
「!!」
(ぐ…ま、間違いなく「私」か…?!他に、該当しそうな人影はいないし)
その場でよみ以外に「お姉さん」が当てはまりそうな人は、確かに誰もおらず。

(…はあ、仕方ない。後でアイスの1個でも奢らせる、で親御さん探しを手伝うか―)

だが。

「たかし!」
「…!」
男の子がびくっ!と反応する。
そして、そこにやってきた中年の女性は
問答無用とばかりに男の子の耳をつねりあげ、ドカドカとした足取りでその場を立ち去っていった。
よみはその流れで、彼女が男の子の母親であろうと当たりをつけ、一旦は胸を撫で下ろす。

(ん?―)

しかしその男の子の視線は。

(たす……け…)

まだ、よみをみつめていた。

(え?!)
0221あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・2)2020/03/09(月) 13:19:09.73ID:Y5VUICHg
よみは、その場からしばらく動けなかった。

(え?…今のあの子の?)

もし最後が「て」なら、その意味はSOSになる。
(でもあの人、あの子の母親よね……)
しかし確証もないし、実際確認もしてはいない。

(そして呼ばれた後に、返事も―してないな)

誘拐?

(いやまさか…こんな白昼堂々と?……)

もう既に二人は遠く。

やがて人混みの中に、その人影は埋もれていき、よみの意識の中の世界にも
街の雑踏の雑音が蘇り。

(…そういえばあの子の服、かなりくたびれてたな)

自身がついさっきまで着るものをアレコレ見て楽しんでいた事を思いだし、よみは強引に気持ちを切替た。

(そうよ。私は単に買い物をしにここに来てただけ……私が迷子探しなんて柄か
そこまで他人におせっかい焼いたり、親切をするキャラじゃないさ―)

「ただいまー」
「おかえり…あら?今日は早いのね?」
「…う、うん。あんまりいいのが見当たらなくって…」

そして予定より早めに帰宅したよみは、普段なら食事をした後に風呂に入るところを
今日は風呂から先に入り、気持ちの切替に念を入れようとした。

(あの人が本物のお母さんなら、私にできる事はないし…万が一〇〇なら―)

だが、静寂がある空間は余計によみの思考を働かせ。

折り悪く、普段のスケジュールを変えたせいで、TVのニュースをバッチリ見聞きする事に
なり。

【続いて次のニュースです。今日夕方過ぎ―…】

「!?」

【実の母親による虐待が発覚――子供は男の子―――以前から―――無口な――】

よみはその顔写真に驚愕した。
「う、嘘……よ」

見覚えがある顔にうちのめされ、その日の夕食の味は、全く記憶から削除されたのだった。
0222あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・3・女生徒A)2020/03/12(木) 13:40:11.67ID:MdRhEQ7e
(多分、嫉妬だったんだ…)

あの日―

関西方面から来た転校生という事から、あっさりと「大阪」というあだ名がついた彼女と
私たちは始め、当たり障りのない雑談をしながらお昼をとっていた。

と―誰かが。

「…滝野さん、て〜」

(うるさい、やかましい、無謀…)
確かに、言われてみれば彼女の暴走っぷりは、単に元気があるとか
やる気がある、だけでは説明つかないくらいなところがあったし。
気がつけば目の前に。

「何でそこまで言うん?!」

大阪さんの顔があった。いわゆる胸ぐらを捕まれて、の状態で。
いつしか私は周りの声に同調して、滝野さんを相当罵倒していた事に気がつかされた。

(…でも、嘘じゃないし!)

その後、私たち二人は周りの人たちの加勢によって強引に引き離され、
リアルファイトは避けられたが―

(勉強ができるでもないし、運動もずば抜けてるわけじゃない…ルックスだって別に
それほどじゃないし。それなのに!―滝野さんは(いつも)私たちの憧れだった榊さんや、
人気あるゆかり先生たちと(いつもいつでも)一緒にいて、(いつも)「楽しそうで」――!)

見れば、大阪さんの瞳は潤んでいた。

でも。
泣いていたのは果たしてどちらだったか? 自分でもそれはわからなくなっていた。
このケンカに勝ち負けをつけるなら、私は勝った側かもしれないが、
「負け以上の支払い」をする事になるとは、この時はまだ気づけなかった―
0223あずまんが大王・裏EX(嘆きの森・4・女生徒A)2020/03/12(木) 14:00:59.61ID:MdRhEQ7e
あれから―

(…ヒソ……ヒソ)
(?…なに?)

大阪さんとケンカになったあの日から数日が経過したある日のこと。

私は学校に通い、授業を受けて帰宅する学生の当たり前の生活サイクルをこなしていたハズだった。

(ほら、あの人―)
(え〜大阪さんを?…)
(信じられない、それマジ?…)
あのケンカの噂は、そうした事と普段無縁なこの学校でかなりなインパクトある話題となっており
「加害者」側とされた私への視線は、相当冷たいものになっていて―
(何よ?!滝野さんへの不満は、みんなが思ってた事のハズよ?!
わ、私だけが悪い、て言うの?!そんなの―)

しかし、むしろハッキリと誰かが「お前が悪い」と言う人が出てこない事の方が
今の私には堪えた。
或いは、知らぬ間に机に花瓶を置かれる、くらいな「イジメ」でもしてくれる方が
まだ救われた気さえしていた。

それから学校に通う日々の中で。

あらゆる雑音や喧騒が。

(ああ、あの人が―)
(そう、あの人が…)
(ええ、あいつが?)

私を断罪する声に聞こえるようになっていって―

いつしか、私は不登校になっていった。

(ごめんなさい…)

私は誰に謝ったのだろうか―

それさえも闇の中で。
0224あずまんが大王・裏(BGM:消えない想い)2020/04/01(水) 03:19:50.00ID:Xc4cG7xm
―再びあの薄暗い部屋。

ちよは語り始める。

あの飛行機事故の最後を―

瀧野智と美浜ちよの二名は、不運にも墜落した際の衝撃を受け流す事ができない
状態になっていて、瀕死状態に追い込まれた。
「大半の人は、座席に座ったまま動かずにいた為、精々1m前後の上下運動しただけで、
軽く天井に頭をぶつけて、コブもできない程度に済んでいたんですが…」

ちよは、薄暗い部屋で大阪に智にされた事の顛末を語る。
「私は…プロレスで言うフライングボディアタックをくらったような目にあって」
「え?」
そして小さく、咳払いをコホンと入れて榊が続ける。

「要するに。あの時ハイジャック犯たちから、ちよちゃんを守ろうとして、
智は庇いに(動いて)しまってたんだ」

「つまり、それが逆にアダに?…」
「まあ端的に言えばそういう事です」
大阪は天を仰ぐ(仕草をした)。
(ともちゃん…最後までちよちゃんの天敵やったんやなぁ……)
「あ、大阪さん。誤解しないでください。だからって私は智ちゃんを恨んではいませんよ?」
「え…ええぇッ?!だって今の話が本当なら、もらい事故的ではあっても、ほとんど殺人未遂もんやないの?」

「確かにそういう見方もできますね。でもよく考えてみてください。
(あの状況下で)智ちゃんは、私を助けるために(動けた)んですよ?」
「―あ」

そう。
あのハイジャックされた異常な状況下において―
「そもそも私がこの警察という組織に属し、出世街道に足を踏み入れたのも
彼女の(そのバカさ加減)こそが始まりなんです」

ちよは思い返していた。

薄れゆく意識の中、自分が尋ねた事に対しての最後に聞いた智の言葉を―
「何で…わざわざ助けに来たの?(ジッとしてれば、自分だけでも助かったでしょう?)」

「そりゃ、お子様が泣いてたら助けるのが年上の、おねーさんの義務だからな!」
「…だ、誰がお子様ですか?!」
そんなバカなプライドだけで。
自らの命の危険も省みず―

(あゝ、私も…この愛すべきバカな友人を守れるよう、強くなりたい)
実際に泣いていたのかは覚えてない。
しかしその時ここに。もう二度と泣くまいと、一人の天才の心の中に、鋼の意思が芽生えていた。
レスを投稿する


ニューススポーツなんでも実況