猫と長井♫仲良く喧嘩しな
中国系の長井(长井)さんのための日本語矯正塾
>>Kanon総合スレッドパート26
https://mercury.bbspink.com/test/read.cgi/leaf/1750460561/489
はい、出ましたね。「日本には第三国を上回る『品位』『品格』『品性』というものがあるが――」
……うん、くどいっ!!(笑)
いや、言いたいことは分かるんですよ。
「日本には他にない高い精神性がある」と言いたいんでしょう。
でもね、ここで「品位・品格・品性」と似たような言葉を3つ並べてしまう。
これ、日本語としては――リズムが悪い!
そして何より、意味が重なりすぎてる!
では、それぞれ見てみましょう。
・品位:外に現れる上品さ。たとえば「立ち居振る舞いに品位がある」。
・品格:もう少し中身の格の高さ。「人格的な深み」が入る。
・品性:最も内面的。人間としての道徳・心の質。
……と、確かに違いはあるんです。
あるんですがね、これを並べると全部「いい人っぽい」って話で終わるんです。
そして実は、これには中国語的な修辞のクセが見えるんです。
中国語では、意味の近い言葉を三つ並べて強調するのが非常に自然なんです。
たとえば「光明、正大、坦荡」みたいにね。
三段重ねでリズムを作る。これが中国語の「格調」なんですよ。
だから中国語話者が日本語で書くと、
つい「品位・品格・品性」って三連コンボを決めたくなる!
でも日本語だと、それは「パンチ3発」じゃなくて「同じパンチ3回」なんですよ(笑)
まとめ!
「品位・品格・品性」の三連発は、中国語的リズムのまま日本語に持ち込んだ結果、日本語としては少々「しつこく」聞こえる。
繰り返すほど品は出ない。むしろ薄まる。 そもそもそれ以前に「第三国」なんて言い回しに突っ込めよ
「諸外国」などのような一般的な言葉があるだろ 中国系の長井(长井)さんのための日本語矯正塾
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>>136さんのおっしゃる通りです。
「日本には第三国を上回る『品位』『品格』『品性』があるが…」
一見、立派に聞こえますよね?
でも実はこれ、日本語としてはかなりおかしい文なんです。
第三国 = 「当事国以外の国(専門用語)」
「第三国」っていうのは、本来「日本とアメリカが当事国なら、それ以外の国」という意味。
つまり、たとえば、「日米貿易交渉の第三国」とか、「紛争の第三国仲介」とか、こういうふうに、外交とか条約の場面で使う専門用語なんですよ。
だから、「日本には第三国を上回る〜」と言われると、「え? どことどこの間の第三国?」ってなるわけです。
上回る = 「数量・明確な基準」を比較する言葉
「上回る」は、「GDPで上回る」「人口で上回る」のように、具体的な数字があるときに使うんです。
「品位」や「品格」のような抽象的な価値観に「上回る」を合わせると、日本語としては論理が噛み合わない。
じゃあ、なぜこんな不自然な日本語になるのか?
ここがポイントなんです。
中国語では、「第三国」っていう言葉、もっと広い意味で使うんです。
「諸外国」とか「日本以外の国」とか「他国」という意味でも普通に使える。
だから「日本には第三国を上回る〜」という言い方、中国語の感覚では自然なんですね。
中国語:日本有超越第三国家的品位。
(日本は第三国を超える品位を持っている)
ほら、中国語なら成り立つんです。
「超越第三国家」という表現は、文語的で立派に聞こえる。
でも、それを日本語に直訳して「第三国を上回る」とやると、日本語では文脈が壊れてしまう。
つまり、思考が中国語、表現が日本語という状態なんですね。